デザイナーの仕事に興味はあるけど、具体的な仕事内容が分からなくて困っていませんか?一口にデザイナーと言っても、たくさん種類があるのでよく分からないですよね。
そこで本記事では、デザイナー10種類の仕事内容と、デザイナーに向いている人の特徴や就職で有利に働く資格を紹介します。ぜひキャリア選択の参考にしてください。
デザイナーの種類10種と仕事内容

世の中にはさまざまなデザイナー職がありますが、ここでは主なデザイナーの種類10種と、それぞれの仕事内容を紹介します。
- Webデザイナー
- 空間デザイナー
- イラストレーター
- ゲームグラフィックデザイナー
- CGデザイナー
- UI・UXデザイナー
- ファッションデザイナー
- キャラクターデザイナー
- グラフィックデザイナー
- DTPデザイナー
①Webデザイナー
Webデザイナーは、ウェブサイトの見た目を設計し、ユーザーが使いやすいインターフェースを作り出す専門家です。
具体的には、色彩感覚やレイアウトのセンスを活かし、ウェブサイトの全体的なデザインや、ボタンやメニューなどの細部までを設計します。
また、ユーザーが求める情報を効率的に得られるように、情報の配置や構造を考えることも重要な仕事の一部です。
これらの作業は、ユーザーの視点を常に意識しながら行われ、ユーザビリティやアクセシビリティの確保が求められます。
②空間デザイナー
空間デザイナーは、店舗やオフィス、展示会場などの空間をデザインする専門家です。彼らの仕事は、空間の機能性と美しさを両立させることで、その空間を利用する人々が快適に過ごせるようにすることです。
具体的には、空間のレイアウトを決定したり、家具や照明の配置を計画したり、色や素材の選択を行います。これらの作業は、人々の行動や感情に影響を与えるため、心理学や人間工学の知識も必要とされます。
③イラストレーター
イラストレーターは、文章や情報を視覚的に表現するためのイラストを作成する専門家です。彼らの作品は、書籍や雑誌、ウェブサイト、広告など、さまざまなメディアで使用されます。
イラストレーターの仕事は、クライアントの要望を具体的なイメージに変換し、視覚的に魅力的で伝わりやすいイラストを作り出すことです。そのため、高い芸術的センスと、描きたいものを具体的に形にする技術力が求められます。
④ゲームグラフィックデザイナー
ゲームグラフィックデザイナーは、ゲームの世界観を視覚的に表現する専門家です。彼らの作業は、キャラクターや背景、アイテムなどのデザインから、ゲーム内での動きやエフェクトの設定まで幅広く行います。
ゲームの魅力を引き立てるためには、プレイヤーがゲーム内で体験する全ての視覚的要素をデザインすることが求められます。そのため、ゲームグラフィックデザイナーは、美術的なセンスだけでなく、ゲームのメカニズムやストーリーテリングについての理解も必要です。
⑤CGデザイナー
CGデザイナーは、コンピュータを使って立体的な画像やアニメーションを作り出す専門家です。映画やテレビ番組、ゲーム、広告など、さまざまなメディアで彼らの作品は使用されます。
CGデザイナーの仕事は、リアルな質感や動きを再現するためのモデリングやテクスチャリング、ライティングなど、視覚的に魅力的な映像を作り出すことです。そのため、芸術的なセンスと高度な技術力が求められます。
⑥UI・UXデザイナー
UI・UXデザイナーは、製品やサービスがユーザーにとって使いやすく、満足度の高い体験を提供できるようにする専門家です。
UI(User Interface)デザイナーは、製品やサービスの操作面を設計し、UX(User Experience)デザイナーは、ユーザーが製品やサービスを使用する全体的な体験を設計します。
これらの作業は、ユーザーの視点を常に意識しながら行われ、ユーザビリティやアクセシビリティを確保することが求められます。
⑦ファッションデザイナー
ファッションデザイナーは、新しい服やアクセサリーをデザインし、人々の生活に新たなトレンドを提供する専門家です。彼らは、色彩感覚、素材感、形状、パターンなど、多岐にわたる要素を組み合わせて、独自のスタイルを創り出します。
ファッションデザイナーの仕事は、単に美しいデザインを作るだけでなく、消費者のライフスタイルや社会的な動向を理解し、それに合わせた商品を提供することも求められます。
そのため、ファッションデザイナーは、美的な視点だけでなく、マーケティングやビジネスの視点からも物事を考える能力が必要です。
⑧キャラクターデザイナー
キャラクターデザイナーは、アニメーション、ゲーム、映画など、さまざまなメディアで使用されるキャラクターのビジュアルを作り出す専門家です。
キャラクターの外見だけでなく、その性格や背景ストーリーを視覚的に表現することで、視聴者やプレイヤーに深い感情的なつながりを提供します。
キャラクターデザイナーの仕事は、単に美しいイラストを描くだけでなく、キャラクターが持つストーリーや世界観を理解し、それを視覚的に表現する能力が求められます。
⑨グラフィックデザイナー
グラフィックデザイナーは、情報を視覚的に伝えるためのデザインを作る専門家です。作業範囲は広く、ロゴデザイン、広告、パンフレット、ウェブサイトのレイアウトなど、さまざまなメディアに対応します。
グラフィックデザイナーの仕事は、視覚的に魅力的なデザインを作るだけでなく、そのデザインが伝えるべきメッセージを明確に伝えることです。
そのため、美術的な視点だけでなく、コミュニケーションの視点からもデザインを考える必要があります。
⑩DTPデザイナー
DTP(デスクトップパブリッシング)デザイナーは、パソコンを使用して印刷物のレイアウトを作成する専門家です。
DPTデザイナーは、雑誌・新聞・書籍・パンフレットなど、さまざまな印刷物のデザインと制作に関わり、テキストと画像を効果的に配置し、情報を視覚的に伝えるレイアウトを作り出します。
そのため、DTPデザイナーは美術的な視点だけでなく、読者が情報を理解しやすいようにする視点からもデザインを考える必要があります。
デザイナーになるために持っておくと便利な資格

基本的にデザイナーはセンスや実力重視の世界なので、資格はあまり重要ではありません。しかし、デザインに関連する資格を取っておけば、就活で有利になります。
ここでは、デザイナーになるために持っておくと便利な資格を8つ紹介します。
- CGクリエイター検定
- WEBデザイナー検定
- 色彩検定
- Photoshopクリエイター能力認定試験
- Illustratorクリエイター能力認定試験
- プロダクトデザイン検定
- 空間ディスプレイデザイナー
- インテリアデザイナー
①CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、デジタルアートの世界で活躍するための基礎知識を評価する資格です。
この資格を取得することで、3DCGの基本的な操作、モデリング、アニメーション、レンダリングなどの技術を身につけられます。
また、就職活動においても、この資格は企業に対するあなたの技術力を証明する一助となります。CGクリエイター検定は、初心者からプロフェッショナルまで、幅広いレベルの人々に対応した資格で、自分のスキルを証明し、自信を持つための第一歩となります。
②WEBデザイナー検定
WEBデザイナー検定は、ウェブサイトの設計と制作に関する知識と技術を証明する資格です。
HTMLやCSSなどの基本的なコーディング技術、ウェブデザインの基本原則、そしてユーザビリティやアクセシビリティに関する知識を身につけられます。
ウェブデザインのプロフェッショナルであることの証明になるため、就職活動においても大きなアドバンテージとなります。
WEBデザイナー検定は、ウェブデザインのキャリアを追求するすべての人々にとって、必要不可欠な資格と言えるでしょう。
③色彩検定
色彩検定は、色に関する知識と理解を証明する資格です。この資格を取得することで、色の基本的な理論、色の組み合わせ方、色彩心理など、デザインにおける色の使用に関する深い理解を得られます。
色彩検定は、デザイナーだけでなく、アートディレクターやマーケティングプロフェッショナルなどにも役立ちます。
取得すると、あなたのデザインスキルは一段と深まり、より豊かな色彩表現が可能となるでしょう。
④Photoshopクリエイター能力認定試験
Photoshopクリエイター能力認定試験は、Adobe Photoshopの使用能力を証明する資格です。この資格を取得すると、画像編集、レタッチ、合成など、Photoshopの基本的な操作から高度なテクニックを習得できます。
Photoshopはデザイン業界で最も広く使用されているソフトウェアの一つであり、この資格は技術力を証明し、就職活動においても大きな強みとなります。
Photoshopクリエイター能力認定試験は、デザインのキャリアを追求するすべての人々にとって、必要不可欠な資格と言えるでしょう。
⑤Illustratorクリエイター能力認定試験
Illustratorクリエイター能力認定試験は、Adobe Illustratorの使用能力を証明する資格です。
この資格を取得すると、Illustratorの基本的な操作から高度な技術までを網羅した知識と技術を持っていることが認められます。
デザイナーとして活動する上でIllustratorは必須のツールであり、この資格を持つことで自身のスキルを証明できます。また、企業においてもこの資格を持つデザイナーを求める動きが見られ、就職や転職の際に有利となるでしょう。
⑥プロダクトデザイン検定
プロダクトデザイン検定は、製品のデザインに関する知識や技術を証明する資格です。この資格を取得すると、製品の形状や色、素材選びなど、製品をデザインする際に必要な知識を持っていることが認められます。
また、製品のデザインだけでなく、製品が市場に出るまでのプロセスや、製品デザインの歴史、デザイン思考なども学べるため、デザイナーとしての視野を広げ、より良い製品をデザインするために役立つでしょう。
⑦空間ディスプレイデザイナー
空間ディスプレイデザイナーは、店舗や展示会などの空間をデザインする専門家です。
空間ディスプレイデザイナーの資格を取得すると、空間デザインに関する知識や技術を持っていることが認められ、店舗のディスプレイや展示会のブースデザインなど、空間を活用したデザインを手がけられます。
また、空間ディスプレイデザイナーの資格を取得すると、視覚的な美しさだけでなく、人々の動きや行動を考慮に入れたデザインも可能です。
⑧インテリアデザイナー
インテリアデザイナーは、室内空間のデザインを行う専門家です。インテリアデザイナーの資格を取得すると、室内空間のデザインに関する知識や技術を持っていることが認められます。
また、インテリアデザインは美しさだけでなく、機能性や快適性も重視されます。この資格を習得するにあたって、機能性や快適性をバランス良く考慮したデザインを考える力を養えるでしょう。
さらに、インテリアデザインのトレンドや新しい素材、技術についての知識も身につけられるため、デザイナーとしての幅を広げ、より多様なデザインを提供するために役立ちます。
デザイナーに向いている人の特徴

デザインの世界は、創造性と技術が融合した独特なフィールドです。デザイナーとして成功するためには、特定のスキルや特性が必要となります。ここではデザイナーに向いている人の特徴を4つ紹介します。
- 美術センスがある人
- 社交性がある人
- 自己管理がしっかりできる人
- 絵を書くことやデザインを考えるのが好きな人
①美術センスがある人
美術センスは、デザイナーにとって重要な要素です。美術センスが無くてもデザイナーにはなれますが、あるに越したことはありません。
デザイナーには、色彩感覚、形状の理解、バランス感覚などの美術センスが求められます。また、美術センスは、クライアントの要望を形にする力にもつながります。美術センスがある人は、視覚的な情報を効果的に伝える能力を持っていると言えるでしょう。
昔から美術の成績がよかったりなど、センスを裏付ける具体的なエピソードがあると面接でアピールしやすくなります。
②社交性がある人
デザイナーの仕事は、一人で黙々と作業を進めるだけではありません。クライアントやチームメンバーとのコミュニケーションが重要となります。また、他人の視点を理解し、それをデザインに反映させる能力も必要です。
したがって、デザイナーにとっても社交性は重要と言えます。社交性があるデザイナーは、チームでの作業を円滑に進め、クライアントの満足度を高められるでしょう。
③自己管理がしっかりできる人
デザイナーは顧客の人とのやり取りや仕事の状態などを個人で管理することが多いため、自己管理がしっかりできることも重要な適正です。
具体的には、時間を効率的に使い、仕事の優先順位を決めることや、自分の能力を理解し、適切な仕事量を把握することが求められます。
自己管理がしっかりできるデザイナーは、ストレスを適切に管理し、仕事の質を保てます。
④絵を書くことやデザインを考えるのが好きな人
デザイナーにとって、絵を書くことやデザインを考えるのが好きな人は、仕事のモチベーションを保てるでしょう。
デザインは創造的なプロセスであり、新しいアイデアを生み出すことが求められます。デザインに対する情熱があれば、困難な課題に直面しても、解決策を見つけ出せるでしょう。
また、絵を書くことやデザインを考えるのが好きなデザイナーは、自分の作品を通じて何かを表現する喜びを感じ、自分の才能を最大限に活かせます。
デザイナーになるために抑えておくべき3つのポイント

デザイナーとして就職を目指す上で、最低限抑えておくべきポイントを3つ紹介します。
- 最新の流行を勉強しておく
- これまでの作品をアピールできる
- 数年後のビジョンを考える
①最新の流行を勉強しておく
デザインの世界は日々進化し、新しいトレンドが生まれています。そのため、デザイナーを目指す就活生は、最新の流行を常にチェックし、自身のデザインに反映させることが重要です。
例えば、ウェブデザインの分野では、ユーザー体験(UX)を重視したデザインが求められています。また、グラフィックデザインでは、シンプルで洗練されたデザインが好まれる傾向にあります。
トレンドを理解し、自分の作品に取り入れることで、求められるデザイナーに一歩近づけるでしょう。
②これまでの作品をアピールできる
デザイナーになるためには、自分の作品を効果的にアピールする能力が必要です。これまでに制作した作品をポートフォリオにまとめ、それぞれの作品がどのような目的で、どのような思考過程を経て制作されたのかを説明できるようにしましょう。
また、自分の作品を評価する際には、自己評価だけでなく、他人の意見も取り入れることが重要です。他人の視点から作品を見ることで、自分では気づかなかった点を改善できます。
③数年後のビジョンを考える
デザイナーとして成功するためには、自分が数年後に何を達成したいのか、どのようなデザイナーになりたいのかというビジョンを持つことが重要です。
このビジョンは、自分自身のモチベーションを維持するだけでなく、就職活動時に企業に対する自分の意志を明確に伝えるための大切な要素となります。
具体的な目標を設定し、それに向けて日々努力を積み重ねることで、自分が目指すデザイナーに近づけるでしょう。
デザイナーの仕事をしたいなら専門知識を勉強しよう

デザイナーは、センスや熱意だけでなく、社交性や自己管理能力も必要な仕事です。また、一口にデザイナーといっても、たくさんの種類のデザイナー職があるため、自分に合った職種を見つける必要があります。
自己分析と他己分析を重ね、自分に合ったキャリアを見つけてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。