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カジュアル面談とは|採用面接との違いや目的・服装を徹底解説

最近は、カジュアル面談を実施する企業が増加しています。しかし、採用面接と具体的にどのように違い、どんなメリットがあるのでしょうか?

本記事ではカジュアル面談の概要から、求職者や採用担当者向けとしてカジュアル面談の注意点やコツを解説します。求職者や採用担当者の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

カジュアル面談とは

カジュアル面談とは、候補者と企業担当者がくつろいだ雰囲気で会話をして、会社をアピールするための面談のことです。

面接とは違ってお互いが知りたい情報を交換する場であり、候補者と社員が一緒に食事をしながら実施する形式などもあります。

実施方法は対面や電話

カジュアル面談の実施方法には様々な形式があり、中でもオンライン会議ツールを利用したケースもあります。

また電話で実施するケースは、顔を合わせないため候補者が気軽に参加しやすいです。

実際に会社のオフィスまで求職者に来てもらって行う対面の場合は、オフィスを案内して、視覚的な情報も与えられるので、応募につながる可能性が高くなります。一方カフェやホテルのラウンジで面談するケースなどもあり、企業によって形式は大きく違います

採用面接との2つの違い

通常の採用面接と比べて、カジュアル面談はリラックスした雰囲気とともに行われるのが一般的です。まず、カジュアル面談と採用面接の違いを2つ解説します。

  1. 合否が出ない
  2. 服装はオフィスカジュアル

①合否が出ない

カジュアル面談は採用面接とは違って、双方向に質問する興味づけの場なので、求職者に合否を出しません。

選考の合否が目的ではないため、候補者の多くは気軽に参加しやすいです。合否には関係しない面談なので、一歩踏み込んだ質問も本音で聞けるでしょう。

担当者が候補者に対してアピールする場合も多く、会社が評価される場でもある点が特徴です。企業側も応募では出会えなかった優秀な人材を見つけられる貴重な機会になります。

②服装はオフィスカジュアル

カジュアル面談の服装は、ほとんどの企業が指定をしていません。会社から服装の指定がなければ、スーツを着なくても問題なく、また私服でも大丈夫でしょう。

ただし、服装が自由で構わないからといって、Tシャツやパーカーのようなラフすぎる服装や派手な格好は、相手に不快感を与える可能性があります。

ジャケット・襟付きシャツ・ポロシャツのようなオフィスカジュアルを選んで、気持ちよく対話をするためにも、身だしなみには注意してくださいね。

基本的なカジュアル面談の流れ

では具体的に、どのような流れでカジュアル面談が進行するのでしょうか。

企業によっても異なりますが、ここでは一般的なカジュアル面談の流れを紹介します。

  1. アイスブレイク・自己紹介
  2. 候補者の状態を確認
  3. 企業説明
  4. 質疑応答

アイスブレイク・自己紹介

まず、アイスブレイクのために自己紹介から始めます。緊張したままでは本音で話せません。

そのため、最初のアイスブレイクによってお互いの緊張を緩和して、和やかな雰囲気を作れるかが大切です。

自己紹介では、趣味・特技・出身地のような、会話を広げられそうな項目も伝えて、相手との共通点を見つけましょう。

自己紹介をきっかけとして、お互いにコミュニケーションを取れれば、お互いが相手のパーソナリティを知ることにも役立ちます。

候補者の状態を確認

続いて、候補者の状態とニーズを知ることが大切です。求職者はカジュアル面談次第で、今後選考を受けるか決めます。

そのため、求職者の意向に沿うために、候補者のニーズに合わせて、企業担当者は必要な情報を伝える必要があるでしょう。

会社側の担当者は候補者に対して質問し、今現在の就活・転職情報についての情報を聞き出してくださいね。

候補者の希望状態や価値観を確かめてから、情報を整理して伝えるべき内容を選択しましょう。

企業説明

企業側の担当者は候補者のニーズに合わせて、会社の魅力を伝えます。

会社説明の資料を事前に作成するのがおすすめですが、資料を読み上げるだけにならないように注意してくださいね。

候補者の反応を確認しながら、柔軟に話を展開させることが大切です。もし綺麗な側面だけを伝えてしまうと、採用後のミスマッチにつながる危険性もあります。

どんな職場にも合う人と合わない人がいるので、ありのままの会社の姿を伝えることが重要です。

質疑応答

企業側の担当者は説明を一通り終えたら、「他に聞きたいことは何かありますか?」と聞いて、質問に回答しましょう。

実は質問したいことがあっても、候補者によっては遠慮してしまう人もいます。

その場合には、「仕事以外のことでも大丈夫ですよ」「遠慮せず何でも聞いてください」とハードルを低くしてみてください。

時間的に可能であれば、候補者のニーズに応じるため、社内見学を行うのもおすすめです。

企業がカジュアル面談を行う2つの目的

ここで、カジュアル面談の主な目的を2つ紹介します。

カジュアル面談を通じて求職者が企業に対する理解を深めると応募してもらえるため、人材の確保が難しい会社にとってはメリットなのです。

  1. 候補者と企業間ミスマッチを防ぐ
  2. 転職層にも企業のことをアピールできる

①候補者と企業間ミスマッチを防ぐ

カジュアル面談の実施によって、早期に候補者と企業間のミスマッチを防げる可能性があります。

候補者と会社側が双方向のコミュニケーションを取ることで、求職者が企業理解を深め、仕事内容の認識や価値観のズレを減らせるでしょう。

求職者が社風や社内環境が自分に合っているか判断できるきっかけになり、自分に合っていないと思えば応募に至らないため、選考辞退やミスマッチによる入社後の早期離職を防げます。

②転職層にも企業のことをアピールできる

カジュアル面談は応募しようと考えている求職者から、少し気になっている程度の候補者まで、幅広い人材に会社をアピールする機会です。

選考の合否が目的ではないので、候補者は気軽に参加でき、採用面接では出会えなかった優秀な人材を見つける場合もあるでしょう。

さらに、すぐには転職を考えていない転職潜在層にも、自社の魅力をアピールできます。

今後応募先の候補になる可能性もあり、将来の採用活動を成功させるきっかけになるかもしれませんね。

カジュアル面談を行う3つのメリット

カジュアル面談は求職者と企業に、それぞれメリットがあります。求職者側と企業側の主なメリットは、以下の3つです。

  1. 企業への理解が深まる
  2. 志望動機の内容になる
  3. 多くの求職者との関わりを持てる

①企業への理解が深まる

求職者はカジュアル面談に参加すると、知りたいことを気軽に質問できるため、応募企業への理解が深められます。

どのような人材を求めているかを把握すれば、自分が応募企業に抱いていたイメージと違っていないか確認できるでしょう。

また、カジュアル面談によって、応募者自身の希望が明らかになり、その後の転職活動もスムーズに進められるかもしれません。

マッチしなかった場合でも、同じ業界や他の会社の話を聞けることもあり、有益な情報が得られるのです。

②志望動機の内容になる

適切なアピール要素を組み込んで、志望動機を作成できることも、求職者側のメリットの一つです。

ほとんどのカジュアル面談では、企業側から「どんな人材を求めているか」を説明されます。その情報に基づいて、採用担当者の目に留まるアピール内容を作れるでしょう。

具体的には、自身の強みやスキルの企業との合致点を示してくださいね。

エントリーした際には、カジュアル面談がきっかけで興味を持ったと、根拠のある意思を志望動機に書けますよ。

③多くの求職者との関わりを持てる

企業側のメリットは、候補者との接点を増やせる点です。

例えば、すでにどこかの会社で働いていて、エントリーはしないが話だけ聞きたい人にも、企業のことをアピールできます。

多くの求職者とつながれば、条件にマッチした知人を紹介してもらえる可能性もあり、人材が集めやすくなって、精度が高い採用活動を実施できるでしょう。

現時点では募集していなくても、会社に魅力をアピールできれば、将来ポジションに空きが出た際に、採用につながる可能性もあります。

カジュアル面談を行うときの3つの注意点

効果的なカジュアル面談を実施するために、候補者側と企業側の注意点を3つ紹介します。

双方にとって有意義な時間にするためにも、ぜひ以下のポイントに注意してくださいね。

  1. 基本的なビジネスマナーを心がける
  2. 選考の雰囲気を作らない
  3. 応募者が気になる情報を提供する

①基本的なビジネスマナーを心がける

カジュアル面談は選考が目的でないケースがほとんどですが、ビジネスの場には変わりないので、社会人としての基本的なビジネスマナーに気をつけて対応してください。

求職者は通常の選考のように念入りに用意をする必要はないですが、自分の経歴や希望の働き方を聞かれたらすぐに答えられるように、事前に企業の情報や自身のスキルを整理しておきましょう。

言葉遣いや身だしなみもラフになりすぎないように注意して、お互いにとって意義のある場にしてくださいね。

②選考の雰囲気を作らない

企業側が最も気をつけるべき点は、採用面接のような硬い雰囲気を作らないように心がけることです。

候補者はまだ選考の前段階で、面接を受けるか決めかねている状態なので、まるで面接のような質問をすると、印象が悪くなりがちです。

担当者が質問攻めにすると、候補者が知りたかった情報を得られず、企業理解を深められません。

候補者に会社の魅力をアピールするためのプレゼンテーションの場だと考えて、企業担当者はカジュアル面談を実施しましょう。

③応募者が気になる情報を提供する

企業側は候補者のニーズに合う情報提供が大切なので、ただの会社説明会にならないように注意しましょう。

候補者が求める情報を確認して、自社サイトに書かれている情報だけではなく、カジュアル面談だからこそ伝えられる内容を提供してくださいね。

正直に自社の弱みや課題を伝えれば、候補者との距離が縮まって、自社に惹きつけられる可能性もあります。

自社の方向性を候補者に理解してもらえれば、課題解消のために応募意欲が向上するかもしれませんよ。

カジュアル面談を行うときの3つのコツ

カジュアル面談で相互理解を深めるためには、候補者と企業にそれぞれ意識したいコツがあります。

せっかくの機会でも、悪い印象を与えたら台無しなので、次の3つのポイントに注意しましょう。

  1. 質問を準備していく
  2. ニーズにあった情報提供をする
  3. 企業が抱える課題や弱みも伝える

①質問を準備していく

候補者は合否が出ないと言っても、自身にとって有意義な時間にするために、事前準備をして企業に関する基本情報を調べてから行きましょう。

あらかじめ知りたいことをまとめておけば、説明が不十分だった部分や疑問に思った点を質問しやすいです。

例えば社内での情報の共有方法を質問すれば、どんなツールを使って情報を共有しているのか、どのくらいオープンな雰囲気なのか、実際の職場のイメージがつかみやすいでしょう。

②ニーズにあった情報提供をする

候補者が多様であるからこそ、企業側は最初のアイスブレイクで相手の特徴を理解して、相手のニーズに合った説明を行うことが大切です。

そのため担当者は、自分の名前や部署名だけでなく、仕事とは関係ない趣味の話も交えて自己紹介すると、話を広げやすいでしょう。

出身地や趣味のような共通点が見つかれば、候補者のパーソナリティが見えてきます。

担当者は入社した経緯も話すと、候補者の共感を得られるので、応募意欲を高められるかもしれません。

③企業が抱える課題や弱みも伝える

企業側は自社を魅力的に思ってほしいため、つい候補者に自社の良い部分だけを伝えたくなります。

しかし、あえて自社の弱みを正直に伝えると、候補者との心理的距離が縮まって、自社に惹きつけられる場合もあります。

企業が抱える課題のようなマイナス部分も正直に言えば、候補者からは入社後のギャップが少ないと感じられるでしょう。

弱み解消のための企業方針が伝わると、課題解消に向けて応募意欲が湧く候補者もいるでしょう。

カジュアル面談で企業への理解を深めよう

今回は求職者や企業担当者向けとしてカジュアル面談の注意点とコツを紹介しました。

カジュアル面談はリラックスした雰囲気の中、お互いの理解を深める場です。

本記事で解説した内容を参考にして、カジュアル面談を成功させてくださいね。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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