好きなことを仕事にする?就活生が悩む仕事の選び方
就職活動の時期になると、自分は将来どんな仕事がしたいのかと考え始める人が多いかと思います。一体どんな仕事が自分には合っているのだろう、そう考える時、一番イメージしやすいのが「自分の好きなことを仕事にすること」だと思います。好きなことを仕事に出来れば万事OK!そう思ってしまいますが、実際のところはどうなのでしょうか。今回は、好きなことを仕事にするべきか否かについてみていきましょう。
好きなことを仕事にするのは楽しい?
好きなことを仕事にできたとしたら、それはとても喜ばしいでしょう。元々の興味・関心からくる熱量があれば、費やす時間が多く大変な作業だとしても頑張れるはず。そう思ってしまいますが、実際には”楽しい”だけではない現実が存在するのです。
仕事でもプライベートでも好きなことに囲まれる生活は、はたから見ればとても恵まれた環境にいると思われます。実際に、好きなことだけをしていればいいのであれば不自由なく暮らしていけるでしょう。
仕事のために必要な資料でも、好きなことだと読み進めるのも早くなりますし、ワクワクしながら仕事ができます。もちろん、好きだからこそ、アイディアも無尽蔵に出てくるかもしれません。とても幸せな日々が待っている……と思う人もいますし、実際にそういった暮らしをしている人もいるでしょう。ですが、好きなことを仕事にするためにはそれだけの熱量と覚悟が必要になってくるのです。
好き「だけ」じゃ仕事は成り立たない
仕事は、好きだけでは成り立たないケースも数多くあります。例えばイラストを描くのが好きでそれをなりわいとしていこうと考えている人がいるとします。
その人は、描くのは得意だけれども営業が苦手だとしましょう。ですが営業をしないと仕事が入ってこない状況も想定されます。その場合イラストを描く「だけ」であれば好きなことですが、「営業も」しなくてはならない場合は好きな仕事をしようとしても苦手な業務もやらなくてはならないのです。
好きなことに付随する仕事であればすべて我慢できる、好きな仕事をするためならば苦手な内容であっても受け入れるという覚悟があるのであれば、良いでしょう。ただ好きなことを仕事にして、毎日好きで埋め尽くされたい! と思っているのであればその考えを改める必要があるかもしれません。
なかには、好きなことでかなり稼げる人もいます。そういった人であれば自分の苦手な箇所をカバーしてくれるような人材を雇うこともできるでしょう。ですが、新卒でいきなりそのようにはいきません。どんな状況でも将来的に携われるのならば! というほどの強い意志を持って望むくらいがちょうど良いでしょう。
好きなことを仕事にするリスク
仮に好きなことを仕事にできたとして、その後何らかの事情でその仕事を辞めなくてはならなくなったとします。同じ職種や業種に就ける可能性ももちろんありますが、場合によってはそれすらもかなわなくなってしまった場合、他にできる仕事があれば良いのですが、ないという事態になってしまうケースもあるのです。
特にクリエイティブな仕事をしている場合、それらの仕事が一切できなくなったとして、途中から転職活動を余儀なくされたとき以前と同じ仕事以外できない、といったケースも。
そのようなことは稀かもしれませんが、ありえないと断言はできません。「次」がなくなってしまう可能性もあるのでそれらのリスクを考える必要もあります。
将来を考えた上で好きなことを仕事にする
好きなことだけで仕事はできない、次がないという可能性もある、と上述しましたが、好きなことを仕事にしてはいけないわけではありません。しっかりとしたビジョンを持った上であれば好きなことを仕事にすべきでしょう。
一番危険なのは、後先考えないで「今」好きなことを仕事にしてしまうといったケースです。「以前から好きな〇〇という仕事がしたいと考え、そのために必要な資格や勉強をしてさらに知識を深めた。」という場合なら問題ないでしょう。
しかし「最近〇〇にハマって、その仕事をしたい」というケースはやめておいた方が賢明でしょう。もし、その興味が失われたとき仕事にやる気や情熱を持っていられなくなるかもしれません。当時は好きでも、好きじゃなくなったときどうするか、という話になるのです。
昔から好きでずっとその職に就きたかった、冷めたとしても昔好きだったことに関わっているられることを誇りに思えるというのであれば良いでしょう。
このように好きでその仕事に就き、もし熱が冷めてしまったとしても納得して続けられる意思を持ち続けられるのかどうか、しっかりと考えてみてください。
まとめ
好きなことを仕事にするのは、難しい面もありますが素敵なことでしょう。筆者も自分が好きな仕事をしており、そのために副業から始め転職をしてきました。ただ、困難なことも多く迫り来る納期や押し付けられる無理難題に潰されそうになったことも数え切れません。それでも今も好きなことを仕事にしているという原動力はやはり「好き」の一言に尽きます。
楽しいだけではありませんが、困難があっても好きだから頑張れるという人は、自分がやりたい、好きなことを仕事にして成功してほしいものです。
このメディアの監修者
化野てん
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