【就活セクハラ経験談あり】女子の就活事情って?
就活中は企業の説明会や面接と片付けるタスクがたくさんありますが、女性はもう一つ「就職後」について気になる人は多いのではないでしょうか。
「就職先でのステップアップ」や「結婚や産後の就業状況」など、女性が企業選びをする際は、ライフステージに合わせた判断も必要です。
そこで今回は就職後の不安を解消するために、「女性の就活事情」について詳しく紹介します。
女性は就活に不利?日本の就業状況とは

総務省の労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)平均結果によると、日本の就業状況に男女で大きな差があることがわかりました。
男性:84.2%(15~64歳)
女性:70.9%(15~64歳)
男性に比べ、女性の就業状況は低い傾向がありますが、複数の年代において過去10年の就職率が10%以上アップしています。
また、結婚や出産で再就職できるか悩む20代後半から40代の女性は、過去5年間だけでも最大6.5%も就職率がアップしていました。
25~34歳 | 35歳~44歳 | |
2015年 | 72.1% | 71.2% |
2016年 | 73.9% | 71.8% |
2017年 | 75.7% | 73.8% |
2018年 | 77.6% | 75.8% |
2019年 | 78.6% | 77.0% |
総務省「労働力調査(基本集計)2019年(令和元年)平均結果」より
過去の統計から見てわかるように、女性の就職率は年々増加が見込めることでしょう。
一方で、女性の管理職従事者を占める割合は、平成30年版男女共同参画白書によると平成29年度は13.2%。上場企業の女性役員の割合は3.7%と、諸外国に比べ低い水準です。

また、給与水準については、男性の一般労働者の給与水準を100とすれば、女性は73.4。正社員や正職員で比較すると75.7でした。
1986年に施行された男女雇用機会均等法により、日本の就業状況は男女差が縮まってきましたが、まだまだ一定の差があるのは確かです。
しかし、女性の就業率は結婚や出産する年代でも上昇傾向しています。
この点を踏まえて、女性はどのように就活を進めるべきなのでしょうか。
女子の就活事情を調査!

キャリタスリサーチが、キャリタス就活・学生モニター(19卒)の卒業までに就職先が決まった女子学生に「女子学生の就職活動に関するアンケート調査」を実施しました。
「企業研究で意識したこと」と質問したところ、多くの女子就活生は「労働環境」や「女性の活躍できる企業」に注目していることがわかりました。
アンケート結果で50%以上だったのが、次の回答です。
・残業や休日出勤の実態(69.9%)
・女性社員の人数(男女比率)(54.4%)
・育児休暇の取得率(52.9%)
女性管理職の人数や割合は30.1%の人しか意識したり調べたりしておらず、「男性と肩を並べてバリバリ働きたい」というよりは「家庭を持った時に両立できるような労働環境がいい」という傾向の方が強いようです。

さらに、入社企業の勤務予定期間についてアンケート調査したところ、51.8%が「定年まで(なるべく長く)」と回答。残りの女子学生は10年以内の勤務予定であることがわかりました。
退職理由の予想では、一番目が転職、2番目が出産・育児との結果で、出産後も仕事を続けたいという意識を持つ女子学生が広がっていると考えられます。
現段階で、結婚や出産がいつ起こるのか、誰にもわかりません。転職活動は就活と同じように時間がかかるケースが多いため、企業選びは長く勤められかを中心に考えることをおすすめします。
女性は働きやすい?日本は女性の就活を応援!

果たして、日本は女性にとって働きやすい環境が整っているのか。女子就活生にとって答えのわからない問題ですよね。
日本では「女性の働きやすさ」を徹底的に追求しています!
女子就活生の企業選びのポイントになるように、国が定めた指標があるのをご存じでしょうか?
認定証 | 特徴 |
くるみん認定 | ・厚生労働大臣が認定 ・一定の基準を満たした「子育てサポート企業」 |
プラチナくるみん認定 | ・くるみん認定済みの企業 ・相当程度両立支援の制度の利用が進んでいる ・ 継続的 な高水準の取り組みを促進する証 |
えるぼし認定 | ・優良な企業に与えられる認定マーク ・女性活躍推進法の一定基準をクリア ・積極的に女性の活躍を推進 |
厚生労働省「くるみんマーク・プラチナくるみんマークについて」より
厚生労働省「女性活躍推進企業認定「えるぼし」認定」より
認定を受けた企業は広告などに表示でき、高水準の取り組みをおこなう企業としてアピールできます。
この認定マークは「育児に積極的な企業の証」のため、就職後に結婚や出産・子育てをしても、家庭と仕事の両立を企業全体で応援してくれます。
・育児休暇が取得しやすい
・子供が3歳になるまで短時間勤務
・結婚後、不当な解雇をされない
・フレックスタイム制で家庭と仕事を両立
などのメリットがあります。
残念ながら女性は結婚や出産をきっかけに、仕事を増やされたり不当な解雇を言い渡されたりと、マタハラ被害を受けるかケースが珍しくありません。
女性は結婚し出産すると、仕事に加えて家事と育児も同時におこなう必要があります。
産後も共働きしないと生活できない、それなのに出産すると使い捨てのように扱う企業…女性の働きやすい環境を整えているとはいえ、まだまだ浸透していないと筆者は思います。
女性は、今だけではなく先のことを見据えた就活は非常に重要なのだと、改めて実感しています。
厚生労働大臣の認定マークは、女性が働きやすい環境を整えた企業なので、ぜひ企業選びの参考にしてみてくださいね。
女性の就活で注意すべきセクハラ問題

就活中は「セクハラ問題が気がかり」という女子学生も多いのではないでしょうか
場合によって、OB・OG訪問をする機会もあり、女子学生が危険な目に合うという話も聞きます。
セクハラだけを視野に入れてしまうと、せっかくの機会もうまくできません。
訪問時は、会う場所や時間帯に注意し、感謝と礼儀の気持ちを忘れないことが大切です。
また、自分の身は自身で守れるようにして、問題が起きたときは大学のキャリアセンターや信頼できる大人に相談しましょう。
【先輩の告白】就活セクハラの体験談
キャリタスリサーチ「女子学生の就職活動に関するアンケート調査」で、就活セクハラに対する予防策とアドバイスを後輩に向けて紹介しています。
一部、体験談をご紹介します。
OBとの連絡は会社のアドレスでやり取りして、会社近くのカフェなどで会うようにしていました。
もし、おかしいなと思ったときは、その場をなるべく早く立ち去ったほうがいい!
OB 訪問をする時は昼間の時間帯を指定していました。
あと、複数人数で行ったり・・・
スカートではなくパンツスタイルも意識していました。
「人事に口を利いてあげるよ」なんて上手い話はないし、本当にそうだったらその会社はヤバいって気付くべき!
筆者は就活中にセクハラ被害にあったことはありませんが、ニュースで事務所と偽りOB訪問した学生を自宅へ連れ込むなど、多くの女子が被害に遭っています。
「女子だからだめだ、劣っている」ということは決してないのだと、忘れないでくださいね。
まとめ

男性に比べ、女性の就活は現状だけではなくライフステージに合わせた企業選びも重要です。
例えば、結婚や出産に備えて、
・実際に子育て中の女性職員が在籍
・残業が少ない
・都合に合わせて有給が取得できる
など、家庭と仕事の両立をしやすい会社は、女性にとってメリットが大きいですよ。
説明会だけでは情報を把握するのが難しいため、OB・OG訪問したり企業研究の社員さんからお話を聞いたり、確認することが大切です。
就活中はセクハラ問題と大きな課題もありますが、自分のビジョンを実現する環境が整った会社をしっかり見極め、軸をしっかり守りながら就職活動をしてくださいね。
この記事を書いた人
スカイ
#就職氷河期世代 #フリーWebライター #ラーメン大好き #趣味は人間観察 #アウトドア派 #負けず嫌い #年の差兄弟のママ #型にはまらない生き方