就活で自分の選んだ企業の書類選考を通過し、一次面接や二次面接なども合格できれば、最終面接を受けます。
最終面接でも良い印象を相手に与えられれば、内定を得られる可能性も高くなりますが、しっかり準備することが必要です。本記事ではするべき準備と、最終面接の特徴や質問の傾向などを紹介します。
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最終面接の4つの特徴
最終面接を受けるときは、どんな特徴があるのか把握することが大事です。最終面接は内定が決まるポイントになるため、よりしっかり把握しておく必要があるでしょう。詳しく解説します。
- 所要時間は30分~1時間が目安
- 面接官は採用決定権を持つ人が行う
- 評価ポイントは企業理念・社風とのマッチ度
- 合格通知は電話が多い
①所要時間は30分~1時間が目安
最終面接の所要時間は30分〜1時間ほどが目安になります。一次面接や二次面接だと第一印象や能力などを見られる機会が多いため、時間は5〜15分ほどで終わるでしょう。
しかし、最終面接になると選考に関わってくるため、人物像の見極めをするために一次や二次と比較すると時間は長くなります。
ただ、各企業の方針によっては意思の確認や顔合わせが目的の場合もあり、短い時間で終わる場合もあるでしょう。あくまで目安として、最終面接は時間が長くなることを認識してください。
②面接官は採用決定権を持つ人が行う
最終面接の場合は採用の有無を決定する大事な場面になります。一次や二次の場合は採用ではないため、面接官も社員が行うなど、決定権を持つ人ではない場合が多いです。
しかし、最終になると合格した人に内定を出すことになるため、人物像の見極めはもちろん、自社にマッチする人材ないのか適切に把握する必要があります。
そのため、人事部長や役員クラスの方が面接官となるケースが多いです。質問される内容や見られるポイントも変わるため、より対策を行う必要があります。
③評価ポイントは企業理念・社風とのマッチ度
最終面接の場合は見られるポイントも異なります。一次や二次では、本人が持っているスキルや経験、ビジネスマナーなどを中心に、主に能力を見ることが多いです。
しかし、最終面接になれば人柄や考え方、価値観などが自社とマッチするのか見られるため、観点が違います。
本質を見極めるための質問をするため、回答を確認して中長期に企業の発展に貢献できる人材と判断されれば採用されるでしょう。つまり、社風や企業理念を重視した面接になると認識してください。
④合格通知は電話が多い
最終面接になると合格通知の方法も変わります。一次や二次の場合は通過できれば、主にメールや郵送で通知されることが多いくあります。中には、ネットから合格通知を確認するよう指示される場合もあるため、自分で確認を取る必要があるでしょう。
しかし、最終面接は採用に関わるため、相手にしっかり内定を伝えるために電話を使用することが多くなります。ただ、企業によって方法が異なる場合もあるため、事前に確認してください。大体面接を終えてから、1週間以内に結果が来るので待ちましょう。
最終面接に向けた5つの事前準備

最終面接を行う際は、どのように準備すれば良いのか悩むこともあるでしょう。
面接の経験があるなら、準備についてもある程度把握しているはずですが、最終の場合はより詳細に考えるケースもあるためです。以下の5つのポイントがあるので紹介します。
- 業界・企業研究の徹底
- 志望動機を見直し
- これまでの面接の振り返り
- 入社後イメージの構築
- 逆質問の用意
①業界・企業研究の徹底
最終面接を受けるときは、自分の受ける企業の業界や内容について徹底的に研究しておきましょう。企業側は最終面接の場合、自社の企業理念や方針に合う人材なのかを中心にして見極めます。
事前に企業が重要視している分野などに精通しておくと面接の回答も準備しやすくなり、良い印象を与えられます。
ホームページやパンフレットなど、あらゆる媒体を利用して、情報収集してくださいね。
②志望動機を見直し
最終面接に臨む際は、志望動機についても再度見直すことがおすすめです。一次や二次でも志望動機について回答したはずですが、その場合は一般の社員が担当しており、熱意や会社への気持ちなど詳細な点までは分析しない可能性があります。
しかし、最終面接の場合は役員などの決定権を持つ方が担当します。上っ面の言葉だけだと面接官に自分の気持ちを見抜かれて落とされる可能性もあるでしょう。自分の気持ちや言葉に自信をもって回答できるように内容を考え直す必要があります。
また、企業理念などはアップデートされている場合もあるため、再度確認して最新の内容を把握し臨むようにしてください。
③これまでの面接の振り返り
今まで受けてきた面接を振り返っておくことも大事です。最終面接では自分の回答をより厳しくチェックされるため、自分の言い方や内容が自己アピールや良い印象になるかがポイントです。
言い方によっては失礼に当たる場合もあり、また主張や説得に一貫性がなく矛盾を生んでしまうケースもあります。
面接を振り返ることで、より回答を明確にして自分の価値観や企業に対する思いを相手に理解してもらうことができます。じっくり分析するため、志望動機や働く気持ちなど質問回答を作成してみるのもおすすめです。
④入社後イメージの構築
自分の選んだ企業へ、入社後のイメージを構築することも大切になります。入社してからが社員としてのスタートです。企業側はどのような働きをしてくれるのか判断するため、面接でも入社後に何をしたいのか質問するケースも多いでしょう。
もし、入社後のビジョンが無ければ、回答に詰まってしまう可能性もあります。
そのため、自分が今後どのような働きをして、貢献できるのかイメージしておくのがおすすめです。ビジョンや目標に正解は無いため、自分の理想の働きを考えて言語化できるようにしておきましょう。
⑤逆質問の用意
最終面接になると担当者から「何か質問はありませんか?」と言われるケースもあります。そのため、逆質問の準備をしておくことは大事です。質問を何も用意しておらず「何もない」と回答すると熱意や意欲という点でマイナスイメージになる可能性もあります。
そのため、逆質問が直ぐにできるように会社の方針・事業内容・価値観に関する質問を1〜2つ考えておくのがおすすめです。事前に企業研究しておくと、質問も考えやすくなるでしょう。
最終面接で受かりやすい人と落ちやすい人の特徴

最終面接まで残れば、受かりたい気持ちも強くなるでしょう。しかし、やり方や自分の心構えによって、落ちてしまう人と受かりやすい人に分かれます。どのような違いがあるのか、それぞれ特徴があるので解説しますね。
- 最終面接に受かりやすい人の特徴
- 最終面接に落ちやすい人の特徴
①最終面接に受かりやすい人の特徴
まず、どのような人が受かりやすいのか把握してきましょう。自分がなるべきイメージを構築できて受かりやすい人に近づきます。詳しく紹介します。
- 相手に配慮したコミュニケーションができる人
- 志望度が高く、志望動機に納得感がある人
- 社風にマッチしている人
①相手に配慮したコミュニケーションができる人
相手に配慮したコミュニケーションができる人は、面接官に良いイメージを与えます。質問に回答するときは、ただ聞かれたことだけについて話すのではなく、意図を見抜いて話すようにしましょう。
例えば「自社に志望したのはなぜですか?」と質問されたときに、志望動機だけを話すのではなく、自分がやりたいことや今までの経験などを交えて伝えると、意図を汲み取った配慮を示せます。
また、目を見て話すことや明るい口調なども配慮を示すことになるため意識してくださいね。
②志望度が高く、志望動機に納得感がある人
志望度が高い人や動機に納得してもらえた人は、最終面接に受かる可能性も高いです。志望動機が明確であることを伝えられれば、熱意や働く意欲について面接官に伝えられます。企業側は新しい人材を雇用する際に、意欲がある人を採用したい傾向にあります。
そのため、志望動機の内容に納得できれば積極的に採用を検討してもらえるでしょう。また、志望度が高い人は内定を辞退する可能性が低いと捉えられ、好印象を与えるきっかけになります。
③社風にマッチしている人
企業と自分の相性がマッチしている人も、受かりやすい傾向があります。企業の社風や理念などに精通している人は、方向性が合っているため「入社後もイメージ通りの働きをしてくれる」と面接官に良い印象を与えられるのです。
社風へのマッチは、どのように働きたいかを面接で回答することで知ってもらえます。
例えば自主的な働きを理念としている企業であれば、自分がどのような発想や行動をする人物なのか伝えることにより、面接官にマッチしていると認識してもらえるでしょう。
②最終面接に落ちやすい人の特徴
良い印象を与えられれば受かる可能性は大きくなりますが、自分の表現方法によっては落ちてしまう場合もあります。落ちる人には共通する部分もあるため、把握しておくのが大事です。3つの特徴があるため、それぞれ解説します。
- 好戦的な発言をしてしまう人
- 入社意欲をアピールできていない人
- 企業と方向性や価値観が合わない人
①好戦的な発言をしてしまう人
好戦的な発言をしてしまう人は、最終面接の際に落ちてしまう可能性が高いです。自分の自主性や積極性を出すために考えて発言しているつもりでも、内容によっては好戦的に捉えられる場合もあります。
例えば、逆質問されたときに「御社は今のビジネス展開で満足しているのですか?」と発言すると、担当者は企業に対する挑発のように捉えてしまい、悪いイメージを抱くでしょう。
企業は好戦的な人物はトラブルになると考えて採用しない傾向があるため、言い方や内容に注意してください。
②入社意欲をアピールできていない人
入社意欲をアピールできなかった人も、面接で落ちる可能性が高いです。面接官は自社で働く意欲が高いか見極めています。もし、内定を出しても辞退されると再度費用と時間がかかるため、相手の回答や姿勢を見て、働く気持ちがあるのかを常に確認しています。
もし、回答の内容が薄かったり声が小さく覇気が感じられなかったりすると、意欲が無いと判断されて選考落ちする傾向が強くなります。そのため、事前に企業について内容を把握して、ハキハキ話すように意識してください。
③企業と方向性や価値観が合わない人
企業の方向性や考え方において、マッチしない人も落ちる傾向が強いです。企業は理念や考え方にマッチしている人材ほど、働く方向性が同じなので「貢献してくれる人材」と考えます。
しかし、価値観が合わない人だと「入社しても直ぐに辞めてしまう可能性が高い」と感じるため、採用を見送られてしまうでしょう。
例えば、規律を重んじる理念の会社であれば、自由な形態で働きたい人とは合わない可能性が高いです。そのため、事前に自分と企業が価値観や方向性で、マッチできているのか確認してください。
最終面接での頻出質問と回答のコツ

最終面接に臨む際は、どのような質問が出てくるのかある程度予測して準備する必要があります。最終面接の質問にしっかり回答できれば、就職できる可能性は高くなるでしょう。どのような質問と回答のコツがあるのか紹介します。
- 学生時代に関する質問
- 志望度に関する質問
学生時代に関する質問
学生時代に関する質問については、例えば以下のような内容があります。
- リーダーシップを発揮した経験を教えてください。
- これまでに一番努力した経験を教えてください。
- グループ活動時の立ち位置を教えてください
リーダーシップを発揮した経験については以下のように言えます。
例えば「学生時代にサッカーサークルのキャプテンとして部員を束ねていました。試合でも率先して声をだし、周りの話を聞くなどしてリーダーシップを発揮できたと思います」と自分が頑張ったことについて内容をまとめてみましょう。
努力した経験では「私は学生時代に勉学に励みました。最初TOEICのテストを受けたときは400点でしたが、徹底的に学習して900点を取得できました」と以前の自分と努力した結果について話すと最適です。
回答のコツは、自分がアピールしたい特徴が伝わることなので意識してみましょう。
志望度に関する質問
志望度に関する内容では、面接官から以下のように質問される場合があります。
- 当社は第一志望か教えてください
- 他社の選考状況を教えてください
- 当社で実現したいことを教えてください
第一志望については「御社が第一志望郡です」と伝えることができますが、さらにこの企業で働きたい意欲を付け加えることで、より説得性を持たせることができます。また選考状況ははっきりと伝えるべきです。
例えば「ITを中心に10社受けており、1社は内定を受けています」と隠さずに状況を伝えましょう。当社で実現したいことも、やりたいことは簡潔に伝えることで良いアピールにできます。コツを押さえて自分のビジョンを理解してもらうようにしましょう。
最終面接終了後にはお礼メールを送る

最終面接終了後には、お礼メールを送信するのがおすすめです。どのような内容で送信できるのか例文で紹介します。
お礼メールの例文 |
この度は貴重なお時間を割いて、面接をしていただきまして誠にありがとうございました。〇〇様のお話を伺い、貴社の事業展開や経営方針などについて理解が深まり、事業に携わりたい気持ちが強くなりました。面接のお礼を申し上げたくメールいたしました。 |
この度は貴重なお時間を割いて面接の機会を頂き、誠にありがとうございました。〇〇様のお話を伺うことで、仕事に求められる心構えや成長について理解できたように思えます。 お話を聞いてさらに入社意欲が強くなりました。貴社に入社しましたら、自分もチームの一員として頑張っていきたいです。 |
本日はご多忙の中面接の機会を頂きまして、誠にありがとうございます。面接で業務内容を始め、今後の事業展開についてお話し頂き、より理解を深めることができました。 感銘を受ける内容であり、自分も貢献したい気持ちが強くなりました。面接のお礼を申し上げたくメールいたしました。 |
お礼メールを送ることにより、担当者の方に自分の気持ちを伝えられます。感謝の気持ちや感銘を受けた内容についてメールで送信することにより、自分の意欲についても再認識してもらえる可能性があります。
お礼メールは相手への配慮を示す機会ともなるため、メールの最後には「お忙しいかと存じますので、ご返信には及びません」と付け加えるのがおすすめです。また、言い方や内容で失礼がないか注意して、お礼返信メールを送信してくださいね。
最終面接では入念な準備が大切!
一次や二次を終えると気持ちが緩んでしまう場合もありますが、大事なのは最終面接です。ここで自分の考えや価値観を担当者に伝えられないと、落ちてしまう可能性もあるため、入念に準備しておくことが大事です。
質問の回答やどのような姿勢や気持ちでいるべきか把握しておくと、面接で自分の良さを担当者に伝えられるでしょう。返信メールも合わせて1つ1つの行動を確認し、最終面接での合格を勝ち取るようにしてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。