これから就活を始める方で、エントリーシートの提出時期や提出する時のマナーが分からなくて困っている人は多いかと思います。特に提出時期は企業によって異なるため注意が必要です。
そこで、本記事ではエントリーシートの具体的な提出時期、書き方、提出方法と注意すべき点やマナーについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
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エントリーシートとは

エントリーシートとは、企業が求職者に対して提出を求める、自己PRや志望動機などを記入する書類を指します。
これは履歴書とは異なり、企業が就活生の人柄や適性を詳しく知るためのもので、企業ごとに設問が異なることが特徴です。
例えば、「あなたがこの業界を選んだ理由は何ですか?」や「あなたがこの企業で何を達成したいですか?」など、自己分析や企業研究が求められる質問が多く含まれます。
エントリーシートは早めの提出が良い!

エントリーシートの提出は期限に遅れなければ問題ないですが、早めに提出することで評価が上がる可能性があります。
基本的には提出期限を守れば問題ない
エントリーシートの提出は、基本的には期限内であれば問題ありません。しかし、企業によって提出期限が異なるため、各企業の募集要項をしっかりと確認しておくことが大切です。
提出期限を過ぎてしまうと、書類選考の段階で落とされてしまう可能性があります。
エントリーシートを早期で提出することで評価が上がる?
エントリーシートを早期に提出すると、採用担当者に好印象を与えられます。なぜなら、企業側もエントリーシートの提出時期を見て、就活生の熱意を判断するためです。
中にはエントリーシートの提出時期が早い学生限定のイベントを開催している企業もあります。
志望度の高い企業は、受付開始日から1週間以内にエントリーシートを提出しましょう。提出時期が早ければ面接時の「御社が第一志望です」という言葉にも説得力が増しますよ。
しかし、早さを優先し過ぎて内容が不十分なエントリーシートを提出してしまっては元も子もありません。しっかりと内容を考える時間を確保しましょう。
提出期限ギリギリでの提出は流し読みをされる可能性がある
提出期限直前はエントリーシートの提出が集中するため、採用担当者も全てのエントリーシートを丁寧に読むことが難しくなります。
そのため、期限ギリギリで提出すると、内容が優れていても印象に残らない可能性があるため注意が必要です。
また、オンライン上でエントリーシートを提出する企業の場合、提出期限当日は回線が混み合ってサイトにアクセスできないことも。期限の3日以上前に提出することを心がけましょう。
エントリーシートを早く書くための3つのコツ

多くの就活生がエントリーシートの作成に苦労していますが、以下の3つのポイントをおさえれば、簡単にエントリーシートを作成できます。
- 自己分析をしておく
- ガクチカを固めておく
- 就活の軸を決めておく
①自己分析をしておく
エントリーシートをスムーズに書くためには、自己分析が必要です。自己分析とは、自分自身の長所や短所、得意なことや苦手なこと、過去の経験から学んだことなどを理解し、整理することを指します。
具体的なやり方としては、過去の頑張った経験や苦労した経験をできるだけ多く書き出して、一つずつ「なぜ頑張れたのか?」と深掘りする方法がおすすめです。複数のエピソードを深掘りすることで、自分を多角的に分析できます。
自分一人では難しい場合は、家族や友人など身近な人に他己分析を依頼したり、ネットの自己分析ツールを利用しましょう。
②ガクチカを固めておく
ガクチカとは、学生時代に自分が一番力を入れて取り組んだことを指します。
ガクチカはほぼすべての企業でエントリーシートや面接で必ず聞かれる質問です。ガクチカを明確にしておくことで、自分の強みや経験を効果的に伝えられます。
③就活の軸を決めておく
就活の軸とは、自分が就職活動を進める上で大切にするポイントのことです。これは「自分が何を重視して仕事を選ぶのか?」という基準であり、これを明確にしておくことで、自分にとって本当に適した企業を見つけられます。
就活の軸を決めるためには、自分の価値観や目標、興味のある業界や職種などを考え、それに基づいて自分が何を求めているのかを明確にする必要があります。
最低でも以下の3つの軸を決めておきましょう。
- 自分の興味関心
- 自分の能力が発揮できる場所
- やりがい
就活の軸がブレていると、就活が終わった後に「自分がやりたかった仕事はこれではなかった」と後悔することも。そのため、就活の軸をしっかりと決めておくことが重要です。
エントリーシートの提出時期は企業によって違う!

エントリーシートの提出時期は企業によって異なります。これは企業が求める人材や採用の流れ、または業界の特性によるものです。
そのため、自分が志望する企業のエントリーシートの提出時期は正確に把握しておく必要があります。
基本的には4月~5月
多くの企業では、3月末から情報が解禁され、新卒採用のエントリーシートの提出期限は4月から5月にかけて設定されていますが、もっと早い業界もあります。
総合商社やIT業界、電機メーカーなどは3月下旬に提出期限が設定されている企業が多くみられます。中には1月や2月が提出期限の会社もあるため、必ず確認してください。
また、テレビやラジオなどの放送業界はさらに選考が早く、1月中にエントリーシートの提出期限が設定されている局がほとんど。中には11月締切の会社もあるため、放送業界を志望している方は注意しましょう。
遅くても6月まで
一部の企業では、エントリーシートの提出期限が6月まで延長されていることもあります。
これは企業がより多くの学生からの応募を得るため、または特定の業界特性(例えば、エンジニアリングや特定の専門職など)によるものです。
大学3年の夏からの場合も
一方、大学3年生の夏からエントリーシートの受付が始まる業界も存在します。これは、早期採用を行う企業や、夏のインターンシップと連動した採用を行う企業の特徴です。
例えば、外資系やベンチャー企業は、夏のインターン後から実質的な選考が始まる場合があります。当然、エントリーシートもその時期に提出しなければいけません。外資やベンチャー志望の方は、早めの準備・対策が必要です。
2次締切まで設けている企業もある
また、一部の企業では1次締切の後に2次締切を設けています。これは、初回の締切後でもエントリーシートを受け付ける制度で、企業がより多くの学生からの応募を得るためのものです。
1次締切に間に合わなかった場合でも、2次締切のチャンスがあるため、よく確認しましょう。
ただし、2次締切は1次締切と比べて採用枠が狭くなるため、選考の難易度は上がります。志望度の高い企業は1次締切までにエントリーシートを提出したほうがよいでしょう。
評価を上げるエントリーシートを提出するポイント4選
つづいては、採用担当者への評価につなげるエントリーシートを作成するポイントを解説します。
エントリーシートは就活において重要なアイテムなだけに、内容が充実していれば採用担当者に高評価を与えられますよ。
本章では特に重要なポイントとして、以下の3項目をピックアップしました。
①誤字脱字を徹底してなくす
エントリーシートで評価を上げるためには、誤字脱字を徹底的になくす姿勢が重要です。
エントリーシートは応募者の印象を左右する第一印象の場で、些細な誤字脱字でも「細部に注意が行き届かない人」と見なされる可能性があります。
エントリーシートを書き上げた後は必ず数回は見直し、誤字や脱字、書き漏らしがないよう徹底的にチェックしましょう。
また、内容が相手に伝わりやすいかを意識して仕上げるためにも、自分以外の人に確認してもらうのも効果的です。
②類似した設問は回答を使い回す
エントリーシートの内容を充実させるための時間を作るために、類似した設問に対して回答を使い回すのも1つの方法です。
たとえば自己PRや志望動機に関する質問は、企業ごとに表現の違いがあるものの内容は共通するケースが多いため、基本のエピソードや表現を定めておきましょう。
エントリーシートごとに回答を変えるとそれだけ膨大な時間がかかり、クオリティを上げるための時間が無くなってしまいます。
③企業のニーズを把握する
質の高いエントリーシートを作成するうえでは、企業のニーズを十分に把握する必要があります。
企業が求める人材像や重視するスキル、経験を理解したうえで、自分の強みや実績をいかにに関連づけて伝えるかがポイントです。
そのためには、企業のホームページや採用情報、社内インタビューなどから情報を収集し、企業のビジョンや価値観を調査しましょう。
企業が求める人物像とかけ離れたエントリーシートは、採用担当者の心に響かないばかりか企業研究が十分でないと思われるおそれがあります。
④消せるボールペンを使わない
書き直しのために消せるボールペンを使ってエントリーシートを作成する人もいますが、これはNGです。
消せるボールペンは便利な反面、直射日光やコピー機の熱、なんらかの摩擦で消えてしまう可能性があるため、書類の保存には不向きとされます。
また、消せるボールペンで文字を修正した場合、たとえ文字が消えたとしても文字を書いた跡までは消せないため、修正の痕跡が伝わってしまいます。
エントリーシートの提出方法の注意点・マナー

エントリーシートの提出方法には、いくつかの注意点とマナーがあります。これらが守れていないとマイナス評価になる可能性が高いため注意が必要です。主な注意点とマナーを以下に示します。
- 提出期限を守る
- メールで提出する場合はパスワードを設定する
- 郵送の場合は白い封筒を使う
提出期限を守る
まず最も重要なのは、提出期限を守ることです。これは社会人として最低限のマナーと言えます。
期限を過ぎてしまうと、エントリーシートが受け付けられない場合があります。
期限が過ぎた後でも受理される企業もありますが、印象はあまりよくありません。時間に余裕を持って提出することを心掛けましょう。
メールで提出する場合はパスワードを設定する
メールでエントリーシートを提出する場合は、パスワードを設定することが推奨されます。これは、個人情報の保護や、他者による不正アクセスを防ぐためです。
まず、エントリーシートを添付したメールはパスワードをかけて送信します。その後、もう一通メールを送信して、「先程のメールのデータのパスは~」という形を取るとよいでしょう。
パスワードは企業から指定される場合もありますが、指定がない場合は自己判断で設定してください。
郵送の場合は白い封筒を使う
郵送でエントリーシートを提出する場合、A4の白い封筒を使用することが一般的です。これは、ビジネスシーンでのマナーとして、白い封筒が公式な書類の送付に用いられるためです。
封筒の表面には、企業名・企業の住所・送り先の部署・宛名を書きます。
住所や企業名は略さずに書きましょう。敬称は、宛先が個人の場合は「様」、人事部など部署宛の場合は「御中」にしてください。最後に、左下に「応募書類在中」と表記しましょう。
裏面には、自分の名前・住所・大学名・学部名・学科名を書きましょう。表面よりも小さめの文字で書くのが一般的です。
エントリーシートの提出がない企業も

ここまでエントリーシートの提出期限や提出方法について解説してきましたが、一方でエントリーシートの提出が不要な企業も存在します。
これは、企業が直接面接やグループディスカッションなどで学生を評価したいと考えている場合や、エージェントやオンラインの選考システムを利用している場合などがあります。
しかし、エントリーシートが不要だからといって、安易に応募するのは避けましょう。なぜなら、ブラック企業の可能性があるからです。
離職率の高いブラック企業は人が集まらないため、「エントリーシート不要」にすることで採用ハードを下げている場合があります。注意しましょう。
エントリーシートの提出に関してよくある質問3選
最後にエントリーシートの提出に関してよく聞かれる質問の中から3つを厳選し、それぞれ詳しく回答します。
就活を進めるうえで不安な点や疑問点をそのままにしておくのは厳禁なので、事前にわからないことを解消しておきましょう。
①エントリーシートと履歴書の違いは?
エントリーシートと履歴書は、共通する部分もありますが細かな点で違いがあります。
エントリーシートは志望動機や自己PR、課題解決力などの具体的なエピソードを通じて、応募者が企業の求める人物像にどれだけ適合しているかを判断するための書類です。
一方で履歴書は主に基本情報や学歴、職歴を中心とした経歴を記載するもので、応募者の基本的な人物像を把握するために活用されます。
これらの違いから、履歴書では形式的な内容が多くなる一方で、エントリーシートでは個性や意欲、企業に対する理解を深めた内容が求められるのが特徴です。
②エントリーシートと履歴書の内容が重複しても大丈夫?
両者の書類は内容がかぶる点もあるため、一部内容が重複しても問題ありませんがそれぞれの役割を意識した記載が重要です。
上でも解説したように2つの書類は細かな点で異なるため、エントリーシートでは履歴書の内容を補完し、具体的なエピソードを通して自分をより深く伝える点を意識しましょう。
同じ項目について触れる場合でも、エントリーシートでは詳細なエピソードや成果を加えることで、重複が許容されるだけでなく、高評価にも繋がります。
③エントリーシートの郵送で速達や書留は使うべき?
エントリーシートの郵送時には、速達や書留は使用しないのが一般的です。
企業は通常の郵送方法での提出を想定しているため、特別な指示がない限り通常の郵送で問題ありません。
速達や書留は費用がかかり、特に必要がない場合には企業側にも負担をかける可能性があるため、特別な事情がない限り通常の郵送で提出するのが望ましいでしょう。
マナーや期限を守ればエントリーシートは怖くない!

エントリーシートは、あなた自身を企業にアピールする大切な書類です。提出期限やマナーを守り、自己PRをしっかりと書き込むことで、企業からの評価を高めることができます。提出期限は業界によって大きく異なるため、事前に確認しましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。