エントリーシートや履歴書の作成、企業訪問、面接など、初めて挑む就活は分からないことでいっぱいですよね。
卒業までに内定をつかみ取らないといけないという時間制限もあるため、ストレスを抱えやすい状況になっています。
そこで今回は就活ストレスの対処法について紹介します。ストレスを抱えてしまう原因についても解説しているので参考にしてみてくださいね。
キャリアアドバイザー 鈴木
新卒で大手金融機関に入社したが、成長のスピードの遅さと、年功序列に懸念を抱き転職を決意。 転職する際、スピードの速さと裁量が持てるという2軸で転職活動をし、シーマインドキャリアに入社。 入社後、キャリアアドバイザーとして年間1000人以上の学生の就活相談をし、実績No.1を獲得。
就活はストレスを抱えやすい!

「就活がうまくいかない」「また不採用通知が…」など、就活は自分が思う以上に大きなストレスがかかるものです。
今はストレスを感じている場合ではないと無理をする就活生は少なくありませんが、就活中のストレスを放置したままでいると、体にも心にも危険です。就活ストレスの原因を把握し、適切な対処をして、無理のないように就活を進めたいものですよね。
就活中も息抜きの時間は必要です!
それでは、まず就活ストレスの原因を解説します。自分に当てはまる部分があるかを確認しましょう。
就活ストレスを抱えてしまう6つの原因

そもそも就活に関するストレスを抱えてしまう原因は、どんなところにあるのでしょうか。ここでは多くの就活生が抱えやすいストレスの原因を6つ紹介します。
- 就活が上手くいかない
- 選考に落ちて会社から否定されたように感じる
- やりたいことが見つからない
- 忙しくて自分の時間を取れない
- 自分に自信を持てない
- 周囲と比較して劣等感を感じる
①就活が上手くいかない
就活でストレスを感じてしまう原因の多くが就活が上手くいかないことです。誰しも一度は経験する大きな壁です。就活が始まった段階では頑張ろうと意気込んでいても、時間が経つごとに自信を失い、焦りが生じます。
以下のような経験がある場合は、ストレスを抱えてしまっている可能性が高いです。
- 一生懸命頑張ってもなかなか努力が報われないと感じている
- 面接できちんと応えられず落ち込んだ
- 最終面接まで行ったのに不採用だった
- 書類選考で落とされた
②選考に落ちて社会から否定されたように感じる
自分を否定されるのはどんなシーンでもつらいものです。就活における選考でもそう簡単に採用を手にできるとは思っていないでしょう。
それでも、自信をもって挑んだ筆記試験や、面接官から良い手応えを感じられれば「今回はもしかして」と期待してしまうのは当然です。
しかし、届いたのは不採用通知。そうなると、自分は社会のどこからも必要とされていないのではと、大きなストレスを感じるようになります。
不採用が続いてしまうと、内定がこのままもらえないのではとネガティブになってしまいますよね。
③やりたいことが見つからない
やりたいことがなかなか見つけられないのもストレスを感じる原因の1つです。面接の場では必ず「なぜうちの会社を志望しましたか」と聞かれます。
それに対して確固たる自信をもって答えられたらベストですが、中にはそうでない人もいますよね。
「仕事を通じてやりたいことなんか分からない」「そもそも自分は本当にここに入社したいのか」と、自分がどこに向かうべきなのか方向を見失ってしまうケースです。
他の就活生が「この業界で活躍したい」「こんな仕事に就きたい」と、瞳を輝かせて語っているのを見るだけでもストレスを感じてしまいます。
④忙しくて自分の時間を取れない
就活は面接や筆記試験をひたすら受ければいいというものではありません。
会社説明会に参加したり、エントリーシートや履歴書を作成したりと1日があっという間に過ぎていきます。就活中にアルバイトをする時間はほとんどありませんし、友人たちと遊ぶなど問題外です。
ささやかな趣味を楽しむ時間は何とか確保できると思いますが、またすぐ就活に時間を割かなければなりません。就活前は遊びやアルバイトに費やしていた人こそ、時間がないことにストレスを感じてしまいます。
⑤自分に自信を持てない
自分に自信を持てないのも大きなストレスを感じる原因となります。就活とは自分をアピールする場所です。
「あなたの長所は」「特技を教えてください」「サークルではどんなことをしていましたか」など、これらの質問に迷いなく答えられるのは、まず自分に自信があることが大前提となります。
自分に自信が持てずに就活をスタートさせてしまった人は「そもそも自分に自信がないからアピールできない」とストレスを感じ、ふさぎ込んでしまうのです。
⑥周囲と比較して劣等感を感じる
就活戦線は言い換えれば周りの人に勝利することでもあります。就活で選ばれる人がいれば、落ちる人もいます。
時間が経つにつれて、自分よりも先に内定を掴んだ友人も出てくるでしょう。「おめでとう」と口では祝福できても、「自分はまだ内定がもらえない」「正直この友人には負けたくなかったのに」と劣等感で心の中が覆いつくされてしまいます。
人を妬んだり羨んだりする気持ちや劣等感は強いストレスを生み出します。
友人たちと互いの就活状況を話していると、自分が落ちた企業に友人が内定をもらえてショックを受けることも、よくある話ですね…。
就活ストレスへの4つの対処法

就活ストレスを感じるのは誰にでも起こり得ることです。大切なのは、そのストレスとどうやって向き合うかです。
ここでは就活ストレスの4つの対処法を紹介します。すでにストレスを感じて悩んでいる方、今後の就活に不安を隠せない方などは参考にしてみてくださいね。
- 自分の機嫌を取る方法を理解しておく
- 適度に体を動かす
- 人に相談する
- 趣味に時間を使う
①自分の機嫌を取る方法を理解しておく
ストレスを感じて疲れてしまったら、まずは自分のことを一番に考えてあげましょう。1日の中で30分でも、1時間でも構いません。
自分を甘やかして思い切り好きなことを楽しむのです。読書でも良いですし、音楽鑑賞でも良いですし、好きなスイーツを食べるのも良いでしょう。
方法も1つに絞るのではなく「ゆっくり湯船に浸かる」「漫画を読む」など、バリエーションを揃えておくのが理想です。時間や場所を選ばずにリフレッシュするだけで、自然と頑張る気持ちが湧いてきますよ。
②適度に体を動かす
昔から体を動かすのはストレス解消につながると言われています。運動を行うと脳が活性化され、セロトニンと呼ばれる神経伝達物質が分泌されます。
このセロトニンは心に安らぎをもたらし、気分を前向きにしてくれるので、運動はストレス解消に効果的です。就活にストレスを感じてきたら、適度に体を動かしてみましょう。
とはいえ、1日中全力ダッシュを繰り返すなどのハードな運動でなくても構いません。30分程度のジョギングやウォーキングでも十分です。適度に体を疲れさせることで、寝つきも良くなり、規則正しい生活習慣にもつながります。
オンラインでの説明会や面接が続くと、家にずっと居がちになります。適度に体を動かしましょう!
③人に相談する
悩みやストレスを吐き出すのも対処法として有効です。気心知れた友人や家族に相談してみましょう。自分のストレスを人に聞いてもらうだけでも抱えているストレスが軽くなるはずです。
時には「もっとこうしてみたら?」と、思いがけない視点でアドバイスをもらえることもあるかもしれません。
友人や家族に相談しにくい場合はエージェントやカウンセラーを使うのもおすすめ。例えば、大学のキャリアセンターや就職エージェントなどは無料で利用できます。就活に使える予算に余裕がない方にも心強い味方となってくれることでしょう。
④趣味に時間を使う
就活ストレスに限界を感じたら一旦就活から距離を置いてみましょう。自分の趣味に思い切り時間を使ってみてください。
ゲームや動画視聴、音楽鑑賞、散歩など何でもいいのです。できれば時間を忘れて没頭できるような趣味だと、就活へのストレスも解消できます。メリハリは大切です。
企業の多くは平日に選考を行うことが多いため、「日曜の午前中は趣味に充てる」と決めてしまうのもいいですね。趣味が特にない場合、「面接後は好きなスイーツを何でも食べてOK」などのマイルールを作ることもおすすめですよ。
就活で時間を取られていても、心の健康のために趣味の時間もしっかり取りましょう!
就活ストレスへの不適切な3つの発散法

就活ストレスを解消するには自分に合った対処法を行うのがベストです。しかし、対処法を誤ってしまうと却って自分を追い込んでしまい、余計なストレスを抱えることになってしまいます。
ここでは就活ストレスに不適切な3つの発散法を紹介します。
- お酒を過剰に摂取する
- SNSでネガティブな書き込みをする
- ギャンブルに傾倒する
心当たりのある方は、その対処法が本当に正しいのか一度よく考えてみましょう。
①お酒を過剰に摂取する
お酒を飲むことが一番のストレス解消だと捉える方もいるかもしれません。しかし、就活のストレスに耐え切れないからといって、お酒を過剰に摂取するのは大変危険です。
ストレスを感じる度に酒に頼るようでは、次第に飲む量も増えていきますし、最悪の場合アルコール依存症となり、就活に大きな影響を及ぼします。
アルコール依存症とまではならなくとも、酒を飲み過ぎると二日酔いで万全な体調で就活に臨めなくなってしまうでしょう。結果として、さらに強いストレスを抱えてしまうため、酒の過剰摂取はおすすめできません。
たまに飲む程度にとどめておき、時間と量を自分で設定するようにしましょう。
②SNSでネガティブな書き込みをする
就活情報を入手できるなど、有利に進める上でSNSは今や就活に欠かせないツールの1つです。しかし、SNSは使い方次第でマイナスに転じることもあります。
「内定がもらえない」といった軽い愚痴ならまだしも、「あの企業の面接官最悪だった」など、企業の悪口を名指しで批判するのは絶対にNGです。
企業側は就活生のSNSをチェックすることもあるからです。ネガティブな書き込みを簡単に発信するような就活生を、企業が積極的に採用することなどまずあり得ません。
SNSでの悪質な書き込みは選考中に発覚すると不採用になりますし、内定後ですと内定取り消しの恐れもあります。
また、事あるごとにSNSでネガティブな発信をする人は、友人たちからも距離を置かれてしまいます。
③ギャンブルに傾倒する
パチンコや競馬・競輪などのギャンブルはスカッとしてストレス解消に良いという意見もあります。しかし、それはギャンブルをして勝った時、または軍資金に余裕があり負けても痛くない人の考えです。
就活生はただでさえ、交通費などでお金が自然とかさむもの。ストレスを解消したいからと、ギャンブルに傾倒するのは決して賢い方法とは言えません。
負ければその分余計なストレスを抱え込んでしまいます。それに、負け分を取り返そうとムキになりギャンブル依存症に陥ってしまう恐れもあるのです。ギャンブルは余剰金で程々に楽しむものです。就活中はギャンブル以外の方法でストレスを解消しましょう。
過度なストレス下で就活を続けてはいけない2つの理由

適度なストレスであれば緊張感があって、自分を奮い立たせることができますが、過度なストレスは大変危険です。
ストレスを極限まで放置したままでいると、万全の体制で就活に臨めなくなってしまいます。ここでは過度なストレスを抱いたまま就活を続けるのがNGな理由を2つ紹介します。
- 精神的な余裕がなくなる
- 体調や精神の不調につながる
①精神的な余裕がなくなる
ストレス増加に反して減少するのが「精神的な余裕」です。精神的な余裕がなくなると、普段通りのパフォーマンスを発揮できなくなってしまいます。
「失敗したらどうしよう」そんな気持ちは筆記試験では大きなミスの元に繋がりますし、面接では不必要な発言をしてしまうことも。
このようにストレスを放置しておいても良いことはありません。精神的な余裕を持って就活に励めるよう、普段からストレスを貯めない生活を送りましょう。
②体調や精神の不調につながる
ストレスによる心の不調は、やがて体への不調にも繋がります。ちょっとしたことで疲れやすくなる、体がだるい、頭痛がする、熱っぽい、食欲が出ないといった不調により、最悪の場合は就活がストップしてしまうでしょう。
就活がストップすることで不安を抱えてしまい、さらなるストレスを呼び起こします。少しでもストレスを感じたり、体調に異変が出たりしたらすぐに休むのが得策です。
ストレスをためて体調不良を引き起こしてしまうと、元も子もありません。休息は必ずとりましょう!
就活は自身のストレスと向き合いつつ進めよう

適度なストレスであれば、気合が入りやすく、就活を頑張ろうという前向きな気持ちが芽生えます。しかし、ストレスを抱えすぎると心身の不調を引き起こしますし、万全のパフォーマンスを発揮できなくなってしまうので大変危険です。
ストレスで心が弱ってしまったら、まずは解消法に向けて一歩動いてみましょう。
就活の苦しさやつらさは一生続くものではありません。だからこそ、自身の心と上手に向き合うのが大切です。自分に合った対処法を見つけ出し、なるべくストレスの少ない状態で就活に臨みましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。