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就活で内定の時期は業界や企業によって異なる!早期内定のコツも紹介

周りは内定が出ているのに自分は内定が出ていないという状況になったらどうしようと不安な就活生は多いのではないでしょうか。しかし、心配しないでください。

内定が出る時期は、業界や企業によって異なります。周りが受けている企業と自分が受けている企業が異なれば、内定が出る時期も異なるのです。

今回は業界・企業ごとの内定が出る時期早期内定についてお届けしていきます。

就活では企業によって内定の時期が異なる

内定が出る時期は企業によって異なります。そのため、他の就活生が内定をもらっていても自分が焦る必要はありません。

政府の就活ルールに則れば、10月になるまで企業は内定を出すことができません。それなのに、企業ごとに内定を出す時期が異なるのには疑問を抱きますよね。

企業の規模が大きいほど内定を出すのに慎重になり、時期が遅くなります。対して、スタートアップの企業は早く内定を出します。

また、業界によって選考を始める時期が異なります。選考を始めるのが早い業界は必然的に内定も早く出るのです。

内定・内々定の一般的な時期

先ほど、政府の就活ルールに則ると企業は10月になるまで内定を出すことができないと述べました。

しかし、周りには10月以前に内定をもらったと言う人がいるのではないでしょうか。実はこれは内定につながる内々定と言います。

一般的に内定・内々定が出る時期についてお話しします。

内定

企業は10月になるまで内定を出すことができません。そのため、一般的に内定が出るのは10月以降です。

10月以降に企業は内々定を出した人たちを集めて内定式を行います。この内定式で内々定者に内定を出すのです。

ただし、政府の就活ルールに基づく就活スケジュール通りに選考を行っていない企業もあります。このような企業では、内定は10月以前に出るでしょう。

内々定

内々定とは企業の選考に合格し、内定がうちうちに決まっている状態です。

10月以前に企業の選考に合格すると内定ではなく内々定が出ます。政府の就活ルールによって、企業は10月になるまで内定を出すことができないためです。

一般的に内々定が出る時期は6月〜7月です。政府の就活ルールに基づくと本選考は6月から始まります。本選考がスムーズに進むと1〜2ヶ月で内々定をもらえるのです

【業界別】就活で内定を出す時期

内定は10月以降、内々定は6月〜7月に出るのが一般的でした。しかし、内定が出る時期は企業・業界によって違いが生じているのが現状です。

内定が出る時期を業界ごとに調べてみました。時期が早い順でご紹介します。

  1. 外資系企業(大学3年9月〜12月)
  2. マスコミ(大学3年12月〜3月)
  3. メガベンチャー(大学3年12月〜3月)
  4. 広告(大学4年4月〜5月)
  5. その他一般企業(大学4年6月〜)
  6. 中小企業(大学4年4月〜5月)
  7. アパレル業界(大学4年7月〜8月)
  8. 公務員(大学4年7月〜11月)

①外資系企業(大学3年9月〜12月)

内定が出る時期が1番早いのは外資系企業です。外資系企業は政府の就活ルールに則る必要がないため、大学3年の9月〜12月に内定が出ます。

外資系企業とはGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)やP&G、ユニチャームなどです。これら外資系企業は、政府の就活ルールの元を作った経団連に所属していません。

そのため、本選考は政府の就活ルールに則らずに行います。したがって、経団連に所属し、政府の就活ルールに則って本選考を行っている日系企業よりも本選考の時期が早くなるのです。

②マスコミ(大学3年12月〜3月)

内定が出る時期が2番目に早いのがマスコミです。マスコミは本選考の時期が早いため、大学3年の12月〜3月に内定が出ます。

マスコミ業界の仕事にはアナウンサーや報道記者、プロデューサー、ディレクターなどがあります。この中で特に本選考が早く始まるのはアナウンサーで、大学3年生の9月頃から始まります。

報道記者やプロデューサー、ディレクターなどになるためにはテレビ局の総合職に就かなければなりません。テレビ局の総合職採用が始まるのは大学3年生の11月頃です。

③メガベンチャー(大学3年12月〜3月)

内定が出る時期が3番目に早いのがメガベンチャーです。メガベンチャーはインターンシップを経て早期選考を行うため、大学3年の12月〜3月に内定が出ます。

メガベンチャーとは楽天やLINE、DeNAなどです。就活生でなくても企業名を聞く機会が増えている企業なのではないでしょうか。

メガベンチャーのインターンシップは夏と冬の2回行われることが多いです。選考期間も含めるとサマーインターンシップは6月〜9月に、ウィンターインターンシップは10月〜12月に行われます。

そして、ウィンターインターンシップ終了直後から早期選考が始まります。

④広告(大学4年4月〜5月)

続いては広告です。大学4年の4月〜5月に内定が出ます。

広告には主に3つの系統があります。電通・博報堂といった総合広告代理店系、JR東海エージェンシーを始めとするハウスエージェンシー系、サイバーエージェントを始めとするインターネット系です。

その他の一般企業に比べると内定が出る時期が少し早いのは、選考開始が1・2ヶ月早いためです。エントリーシートは大学3年の1月〜3月が締切です。

⑤その他一般企業(大学4年6月〜)

メーカーやIT企業など、その他一般企業大学4年の6月以降に内定が出ます。

その他一般企業は政府の就活ルールに則って採用を行っています。そのため、大学4年の4月からエントリーを受け付け始め、大学4年の6月から本選考を開始し、内定を出します。

⑥中小企業(大学4年4月〜8月)

中小企業大学4年の4月〜8月に内定が出ます。

他の企業に比べると時期が長いですよね。それは大企業に比べると中小企業は内定辞退者が多いため、内定辞退者が出ても問題ないように長期間で採用活動を行っているからです。

就活生の中には、中小企業で面接練習をして内定を1つ以上持ち、安心できる状態で大企業を受けようとする人がいます。この場合、大企業から内定が出たら中小企業の内定を辞退するでしょう。

このように内定を辞退されても人数が確保できるように、早い時期から内定を出したり、大企業の本選考が終わっても採用活動を続けたりしているのです。

⑦アパレル業界(大学4年7月〜8月)

ファーストリテイリングなど有名企業が多いアパレル業界ですが、他の業界と比べると内定が出る時期が遅めで、大学4年の7月〜8月に内定が出ます。

内定が出る時期が遅いのは、本選考の開始が遅いうえに長く採用活動を行っているからです。秋にも募集があります。

⑧公務員(大学4年7月〜11月)

公務員も内定が出る時期が遅めで、大学4年の7月〜11月に内定が出ます。理由は公務員試験が4月〜10月にかけて行われているためです。

例えば、東京都庁1類B採用(一般方式)の場合、筆記試験(第1次試験)と面接(第2次試験)があります。2023年度は第1次試験が4月30日に行われました。

第1次試験合格者は6月6日に発表され、6月21日〜7月3日までの間に第2次試験を受けます。そして第2次試験合格者、つまり東京都庁1類B採用(一般方式)の内定者が発表されるのは7月15日です。

早い時期に内定・内々定をもらうメリット

就活で早くに内定・内々定をもらうと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

早いうちに卒業後に就職する会社が決まれば、その後の大学生活を自由に使えるような気がしますよね。

具体的にどんなポイントがあるのか、4つのメリットを一緒に見ていきましょう。

  1. その後の就活に余裕が生まれる
  2. アルバイトに打ち込める
  3. ゼミや卒業論文に集中できる
  4. 入社後に必要な準備ができる

①その後の就活に余裕が生まれる

早期に内定や内々定を獲得できると、その後の就活に余裕を持って取り組めるというメリットがあります。

「どこの企業からも内定が出ていない」という焦りがなくなり、精神的な負担がないため、落ち着いて就活を進められるのです。

例えば、自分に合った企業をさらに吟味したり、追加の選考に挑戦する余裕が生まれますよね。

また、万が一第一志望の企業の内定が取れなかった場合でも、すでに進路が確保されているため、他の選考にチャレンジするリスクが減ります。

このように、早期内定を獲得することで安心感が得られ、戦略的に就活を進める上で大きく有利となるのです。

②アルバイトに打ち込める

就活を早期に終わらせることで、アルバイトにより多くの時間を割けるというメリットがあります。

内定を早めに獲得すれば、就活に費やしていた時間をアルバイトに充てられ、卒業までの間に貴重な社会経験を積むことが可能です。

また、アルバイトでの収入を確保することで、就職後の新生活に向けた資金準備もスムーズに進められるでしょう。

さらに、アルバイト先での責任ある立場や長期的な関わりを通じて、社会人としての基礎的なマナーやコミュニケーション能力も磨けるのです。

③ゼミや卒業論文に集中できる

早期に内定や内々定を獲得することで、ゼミや卒業論文に専念できるというメリットがあります。

多くの学生にとってゼミ活動や大学4年生での卒業論文の執筆は、就職活動と時期が重なるため両立が困難になりがちですよね。

しかし、早い段階で進路が決まっていれば、就活の不安から解放され、落ち着いた環境で研究活動に取り組めるのです。

就活に追われることなく、大学4年間で学んだ成果の集大成とも言える卒業論文にじっくり向き合えるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

④入社後に必要な準備ができる

早期に内定を獲得することで、業界や職種に関連する資格や専門知識の習得に時間を充てられるというメリットがあります。

内定後の自由な時間を使って業界や企業に関連する勉強を進めることで、入社後にスムーズに業務に取り組めるようになるでしょう。

さらに、会社が提供する内定者研修や交流会に参加しやすくなる点も見逃せません。

こうした機会を通じて、同期や先輩社員と早くから関係を築くことで、入社後の人間関係を円滑に進められますよ。

このように、早期内定は社会人としての第一歩をスムーズに踏み出すための貴重な時間を与えてくれるのです。

就活で内定を早期に獲得する4つの方法

企業・業界ごとの内定が出る時期が分かったでしょうか。中には本選考の開始が早く、大学3年生の時点で内定が出るところもありましたね。

このように早期に内定を獲得するためにはどのような就活を行えば良いのでしょうか。4つの方法をご紹介します。

  1. インターンシップに参加する
  2. 早期選考枠に応募する
  3. スカウトサイトに登録する
  4. 内定直結イベントに参加する

①インターンシップに参加する

まずはインターンシップに参加してみましょう。インターンシップに参加することで、早期選考を受けられる可能性があります。

インターンシップ参加者を早期選考ルートに案内すると公言している企業は多いです。また、公言していなくてもインターンシップ参加者に早期選考ルートを用意している企業もあります。

早期選考が行われていなくても、インターンシップに参加するために行ったエントリーシートや面接の準備は本選考で活きます。

インターンシップに参加している就活生の方が就活をスムーズに進められるので、早い時期に内定を獲得できるでしょう。

②早期選考枠に応募する

続いて早期選考枠に応募してみる方法です。企業によってはインターンシップの参加の有無を問わず、早期選考を行っている場合があります。

先ほど企業・業界ごとの内定が出る時期について説明しましたが、内定が出る時期が早い企業・業界には早期選考枠があります。外資系企業やマスコミ、メガベンチャー、コンサルなどです。

③スカウトサイトに登録する

スカウトサイトへの登録も早期内定につながります。

OfferBoxやキミスカといったスカウトサイトに自分の経歴や志望業界などを登録すると、企業から選考の案内が送られてきます。

この選考は通常の本選考とは異なり、2次面接スタートなど特別選考の場合があります。そのため、通常の本選考よりも早く内定を獲得できます。

通常の就活は就活生が企業にエントリーしますが、スカウトサイトの場合はその逆なので、興味深いですよね。

④内定直結イベントに参加する

最後に内定直結イベントに参加し、早期内定を獲得する方法です。

ミーツカンパニーやキミスカLIVE!といった就活サービスが開催している内定直結イベントは、複数の企業の説明会と選考がセットになっています。合同説明会で面接を受けられるというイメージです。

帰国生・留学生なら、ボスキャリことボストンキャリアフォーラムという内定直結イベントに参加してみることをおすすめします。帰国生・留学生に特化した内定直結イベントです。

無い内定(NNT)の人向け!早く内定をもらう3つのコツ

内定が出ない焦りや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。無い内定(NNT)の状態から抜け出すには、適切な対策と行動が重要です。

ここでは、早期に内定を獲得するための具体的な3つのコツをご紹介します

  1. OB・OG訪問をしてみる
  2. 逆求人サイトを利用してみる
  3. 就職エージェントを活用してみる

①OB・OG訪問をしてみる

OB・OG訪問は、実際に働いている社員から、HPや説明会では得られない現場のリアルな情報を聞くことができ、内定獲得への近道となります。

また、OB・OG訪問を行う就活生は全体の約10%程度と少なく、競合が少ない状態で自分をアピールできるチャンスです。

訪問時には、ESや自己PRの添削を依頼したり、面接のポイントを教えてもらったりすることで、選考対策にも活用できるでしょう。

さらに、訪問したOBが人事部門と繋がりがある場合、採用時の評価に加味されることもあります。

②逆求人サイトを利用してみる

逆求人サイトは、自分のプロフィールを登録することで企業からスカウトが届く新しい就活方法です。

通常の就活と異なり、企業側があなたに興味を持って直接アプローチしてくるため、書類選考を通過している可能性が高く、内定獲得の近道となります。

特に、積極採用に取り組んでいる企業とマッチングしやすく、自分では気づかなかった業界や企業との出会いのチャンスも広がるでしょう。

利用方法は簡単で、サイトに登録してプロフィールを入力するだけで、その後は企業からのスカウトを待ち選考に進むことができます。

③就職エージェントを活用してみる

就職エージェントは、早い時期に内定を獲得できる強力な味方です。

専任のキャリアアドバイザーが、あなたの強みや希望に合った企業を厳選して紹介してくれるため、求人探しの時間を大幅に短縮できます。

さらに、エージェント経由の特別選考ルートでは、一般的な選考よりも早いタイミングで内定が狙えるほか、一次面接や書類選考が免除されることもあります。

このサービスは企業からの成功報酬で運営されているため、学生は無料で利用できるのも大きな魅力です。

内定は焦って取るものではない

内定が出る時期・早期内定を獲得するコツをお届けしました。内定が出る時期は企業・業界ごとに異なります

また、早期選考を受けるか受けないかは個人の自由です。本命企業を受けることに集中したいという人や、本命企業を受ける前に他企業で練習したい人など、就活に対する考えは人それぞれですよね。

そのため、周りの内定が出た時期は気にせず、自分のペースで内定を掴みましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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