就活を始め気になる企業が見つかったものの、エントリーシートを手書きにしようか、それともパソコンで作ろうかと迷っていませんか。
そこで本記事では、エントリーシートを手書きとパソコンどちらで作成すればよいのか解説しています。
また、手書きで用意する場合のポイントや注意点もまとめているので、エントリーシートの書き方で悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
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エントリーシートは手書き・パソコンどちらでもOK

結論、エントリーシートは応募先の企業から指定されていなければ、手書きでもパソコンでも問題ありません。
一方で、歴史が長く「応募書類は手書きがマナーだ」と考える企業は手書き、IT企業やベンチャー企業は電子で提出するケースもあります。
自分が就職を希望している企業または業界は、手書き・パソコンのどちらでの提出を望んでいるのかを見極めましょう。
①手書きのエントリーシートが向いている企業
手書きのエントリーシートが向いている企業には、以下5つの特徴があります。
- 伝統を大切にしている
- 人間関係を重んじている
- 今までのやりとりが郵送・電話
- 社員の年齢層が高め
- 志望者が多い
社員の年齢層が高く、伝統や人間関係を重んじている会社は、温かみのある手書きのエントリーシートの方が高評価でしょう。
また、志望者が多い大企業の場合は、あえて手書きのエントリーシートを出すことで採用担当者の目に留まる確率が高まります。
②パソコンで作成したエントリーシートが向いている企業
パソコンで作成したエントリーシートが向いている企業には、以下3つの特徴があります。
- ベンチャー企業
- IT関連の企業
- 役員を含めて社員の年齢が若い
ベンチャー企業や社員・役員の年齢が若い企業の場合は効率を重視する傾向があるため、パソコンで作成したエントリーシートの方が好感触です。
むしろ手書きで出すとマイナスの印象になる可能性もあるので、気を付けましょう。
企業が手書きのエントリーシートを求める理由

パソコンでの文書作成が主流になっている現代で、なぜ手書きのエントリーシートを求める企業があるのか。
それには、以下の3つの理由が考えられます。
直筆でのエントリーシートの作成は、慣れていないと面倒に感じるでしょう。
しかし、手書きの必要性を知っておくと、「手間だとしても手書きで提出しよう」とモチベーションにつながりますよ。
①学生の志望意欲の強さを図るため
企業が手書きでの提出を望むのは、学生がどの程度の志望意欲があるのかを図るためです。
パソコンで作成する場合と比べて、手書きでの作成は、下書きの手間や書き損じによる書き直しなどで倍以上の手間と時間がかかります。
「とりあえず受けてみよう」程度の志望動機だと、手書きは無駄な労力と感じて雑な字になってしまうかもしれません。
だからこそ、企業は手書きのエントリーシートで学生のやる気を見ているのです。
②筆跡から人柄・個性を知るため
企業は直筆のエントリーシートの筆跡をとおして、学生の人柄や個性を見ている場合もあります。
バランスの取れた字や幼さを感じる丸文字、とめ・はねが力強い字や線が曲がっている字など、筆跡だけでなんとなく性格が想像できますよね。
エントリーシートを手書きで提出した場合、面接の対面時にはすでに「この学生はこのような性格だろう」とイメージされている可能性が考えられます。
③代筆応募を防ぐため
手書きのエントリーシートを企業が求めるのは、代筆応募を防ぐためでもあります。手書きはパソコンで打ち出すより時間がかかってしまうので、根気が必要です。
そのため、面倒だからと感じた人のなかには代筆で作成したくなる人もいるでしょう。
しかし代筆が企業に気づかれてしまうと、「この学生はやる気が無い」「粘り強く何かをできないのでは」と思われるおそれがあります。
今までの努力を台無しにしないためにも、エントリーシートは自分で作成してくださいね。
手書きでエントリーシートを作成するメリット・デメリット

エントリーシートを手書きで用意する場合、メリットとデメリットがあります。
メリットは、
一方でデメリットとして、
などがあります。
手書きの際のポイントは、本記事の「手書きのエントリーシートの作成方法6ステップ」をチェックしてみてください。
【メリット①】志望意欲・熱意の強さを伝えやすい
手書きで提出するメリットとして、直筆のほうが企業に対しての意欲が伝わる点が挙げられます。
「ぜったいにこの企業で働きたい」と強い思いがある人は、選考を進めるためなら多少の手間は惜しまないでしょう。
一方、「ここでもいいかな」とあまり強い思いが無い場合は、手書きは面倒に感じて応募そのものを諦めるかもしれません。
ライバルたちよりも一歩前に出て意気込みを主張するための手段として、手書きはおすすめですよ。
【メリット②】個性をよりアピールできる
手書きだと、パソコンで作成したものより、自分の個性をアピールできます。
きれいな字を書けば、「まじめな性格なのかな」「強い意志がありそうだ」とポジティブな印象を与えられそうですよね。
また、改行を入れたり一文一義を意識したりと、少しの工夫で「読みやすい文章が書ける人」と好感度を上げられます。
また多くの学生がパソコンで提出しているなか、きれいな字で書かれたエントリーシートは採用担当の目を引きます。
手書きでの提出に好印象を抱いた企業は、「この学生に会ってみたい」「あの手書きの学生か」と感じ、他の学生よりも覚えてもらえますよ。
【デメリット①】時間と手間がかかる
手書きの場合は、時間と手間がかかってしまうのがデメリットです。書き間違えないように1文字ずつ丁寧に書くと、1~2時間かかる人もいます。
また下書きをする手間は、普段パソコンでの入力に慣れていると省略したくなるかもしれません。
清書のときに書き間違ってしまうと、最初から書き直しになってしまうこともあるので注意してください。
【デメリット②】間違えてしまうと修正できない
書き間違えてしまうと修正ができず、書き直しになってしまう点も手書きのデメリットとして挙げられます。
エントリーシートは履歴書のように公的な文書のため、修正液や修正テープでは修正できません。
また二重線と訂正印による修正方法は、「書き直しの手間が面倒なのか」と企業側にマイナスな印象を与えてしまうおそれがあるので避けたほうが無難ですね。
【デメリット③】読みづらくなる可能性がある
字を書き慣れていないと、仕上がった文章が読みにくくなるおそれがあることも手書きのデメリットです。
字がだんだん下がってしまったり、文字の大きさがバラバラだったり、癖字だったりすると悪印象となるおそれが考えられます。
ペン字の見本や、なぞって練習できるシートはネット上から無料でダウンロードできるので、字に自信が無い人はぜひ練習してみてください。
パソコンでエントリーシートを作成するメリット・デメリット

手書きと比べ効率的にできるパソコンでの作成にも、メリットとデメリットがあります。
メリットには、
デメリットには、
が考えられます。
それぞれの点を考慮した上で、必要に応じてパソコンを使用してみてくださいね。
【メリット①】手書きより時短できる
パソコンでのエントリーシートの作成は、手書きより短い時間で完成する点がメリットです。
キーを押すだけで簡単に消せたり、文章に違和感を感じたらコピペで前後を入れ替えたりと、手書きよりも柔軟に文章の構成を作ることができます。
どの企業に対してもアピールしたい内容があれば、ある程度の内容はコピペで済んでしまうかもしれませんね。
【メリット②】簡単に読みやすいエントリーシートを作成できる
字に自信が無い人でも手軽に、読みやすいエントリーシートを用意できるのも、パソコンのメリットといえます。
手書きに慣れていないと苦戦してしまう文字のバランスが、パソコンだと悩む必要がありません。
また、誤字脱字による修正は手書きだといちから書き直しになってしまいますが、パソコンならキーをいくつか押すだけで消去と修正がすぐに終わりますよね。
パソコンに慣れている人なら、手書きよりも簡単にエントリーシートを作れるでしょう。
【デメリット①】志望意欲が低いと判断される可能性が高い
企業や業界によっては、パソコンで作成したエントリーシートだとあまり意欲や熱意が無いのだと判断されるおそれがあるので注意してください。
その例として、手書きなど伝統を重んじる企業や、金融・商社・メーカーが挙げられます。
手書き・パソコンの指定が無い場合は安易にパソコンを使用せず、企業が学生に何を求めているのかを考えてみましょう。
手書きのエントリーシートの作成方法6ステップ

エントリーシートを手書きで用意する際には、以下の6つのポイントがあります。
これらのポイントを詳しく解説しているので、エントリーシートを書く前にチェックしてみてください。
①書く内容を整理する
すぐにエントリーシートに書き始めずに、まずは書く内容を整理しましょう。
このときは予備のエントリーシートやノートなど書きやすいもので構いませんが、パソコンに書く内容を入力しておくのがおすすめです。
エントリーシートに書く内容をCloud上に保存しておけば、パソコンが手元に無い場合はスマホで中身を確認できます。
メモした内容は面接対策などに役立つので、必ず保管しておきましょう。
②鉛筆で下書きをしてから清書する
エントリーシートを書くときは、鉛筆で下書きをした後に清書します。鉛筆やシャーペンで下書きをするときは、弱い筆圧で薄く書くとあとで消しやすいですよ。
また、HBやBの硬さだと力を入れなくても文字が書けるので、下書き用におすすめ。下書き線を消すときは、ボールペンで清書した字が乾ききってから消しましょう。
インクが乾いていないうちに消しゴムをかけてしまうと、ボールペンの字がにじんだり薄くなったりしてしまいます。
③文字をはっきりと丁寧に書く
採用担当者は筆跡から、書いた学生がどのような人物なのかを想像する可能性があります。
そのため、応募書類の文字ははっきりと丁寧に書きましょう。
とめ・はね・はらいを意識して1文字1文字ゆっくり書くようにすると、字を書き慣れていない人でもきれいな字になるはずです。
焦らずに書くためにも、締め切り日に対して余裕をもったスケジュールで、エントリーシートの作成を進めてくださいね。
④文字の大きさを均等にする
文字の大きさをそろえるのも、読みやすいきれいな字を書くときのポイントです。
すべての文字を同じ大きさにするよりも、漢字は大きく、ひらがなはやや小さく書くとバランスが整って見えます。
このとき、「漢字は大きく、ひらがなは小さく」と意識しすぎて、文字の大きさが極端にならないように気をつけましょう。
また漢字とひらがなは、それぞれ均等になるように書いてくださいね。
⑤改行を適宜使う
読みやすい文章にするために、適宜改行するのも忘れないようにしましょう。
「アピールしなくては」と思って枠内にびっしり文章を書くと、何通もエントリーシートに目を通している担当者はうんざりしてしまうかもしれません。
1つの話題だけに触れる場合でも、話の区切りがよいタイミングで改行するように意識すれば、読みやすいエントリーシートになりますよ。
⑥罫線を薄くひいてから書く
エントリーシートの枠内が無地だったときは、鉛筆やシャーペンで薄く罫線をひいてから文章を書きましょう。
「短い文章だから大丈夫」と思っていても、紙から目を離して全体のバランスを見てみると、文章が斜めになっている可能性があります。
また、文字の大きさや行間のバランスが均一になりやすい点も、罫線のメリットです。手間にはなりますが、ぜひ罫線をひいてから書き始めてくださいね。
エントリーシートを手書きする際の注意点3つ

エントリーシートを手書きにする際には、3つの注意点があります。
手書き・パソコンはどちらも公的な文書であることに変わりはないので、必ずこの3つの注意点は意識しましょう。
①修正液・二重線での訂正はしない
エントリーシートで書き間違えてしまった場合、修正液・二重線での訂正はしないでください。
エントリーシートに限らず、公的な文書では修正液・修正テープの使用は認められません。
また、いちから書き直す手間を惜しんで二重線や訂正印で修正を済ませてしまうと、企業側に「志望意欲が低いんだろうな」と判断されるおそれがあります。
②必ずボールペンを使用する
エントリーシートを書くときは、必ずボールペンを使用します。
ゲルインクや水性のボールペンはさらさらとしていて書きやすいですが、すぐには乾かずにじんでしまう点がやや難点です。
一方、油性ペンであれば、にじみにくく裏写りの心配もないのでおすすめですよ。
油性ペンの場合、ゆっくり字を書くとペン先にインクが溜まってしまって書き始めるときにインクが一気に出たり、逆に文字が擦れてしまったりするので注意してください。
黒色で発色がよければ、使い慣れているボールペンで問題ありませんよ。なお、おすすめのボールペンの太さは0.5~0.7mmです。
③消せるボールペンは使用しない
エントリーシートを書くときに、消せるボールペンは使用しないでください。
熱に弱い消せるボールペンの場合、直射日光やコピーによる熱など思わぬ原因で文字が消えてしまうおそれがあります。
せっかく丁寧に書いたのに、採用担当者の手元に届いたときには擦れてしまっている。そんな残念な状況は避けたいですね。
手書きのエントリーシートの提出前確認事項3つ

手書きのエントリーシートを提出する前に、以下の3点を確認しましょう。
これらの確認事項は、書いてすぐにチェックするのではなく半日から1日ほど時間を置いてからのチェックがおすすめです。
時間を置くと自分の文章を客観視しやすくなるので、ミスに気づけますよ。
①誤字脱字がないか
エントリーシートに限らず、提出する書類は誤字脱字がないか必ずチェックしましょう。
誤字脱字があると「確認を怠る人物だ」とマイナスな印象を与えかねません。
手書きの場合は下書きの時点で確認することをおすすめします。万が一誤字脱字があっても、下書きの段階なら消しゴムで簡単に修正できますよ。
②文字の大きさは均一か
下書きしたあとは、文字の大きさが均一か見てみましょう。
文字の大きさがチグハグだと読みにくいだけではなく、他のきれいなエントリーシートと比較されて悪目立ちしてしまうかもしれません。
下書きのときに清書後と同じクオリティで書くように意識すれば、文字のバランス調整が消しゴムでできます。ぜひ下書きも気を抜かずに書いてください。
③改行・句読点は適度に入っているか
改行・句読点が適度に入っているかもチェックポイントです。エントリーシートを書いたあとは、書いた文章を声に出して読んでみましょう。
文章を書いているときは無意識に入れている句読点が、改めて読んでみると多かったり少なかったりして、読みにくくなっている場合があります。
また改行をしないと文字が詰まって見えてしまうので、内容の区切りがよいところで適宜改行しましょう。
手書きのエントリーシートでよくある質問
手書きのエントリーシートでよくある質問を4つ紹介します。
最近は手書きでエントリーシートを書く機会は少ないため、戸惑うことも多いでしょう。
手書きのエントリーシート提出前に疑問を解決しておき、スムーズなエントリーシート作成に役立ててください。
①手書きのエントリーシートは時代遅れ?
現代のエントリーシートはパソコンでの作成が主流ですが、手書きが時代遅れというわけではありません。
しかし、学生の人柄を読み取るために手書きのエントリーシートを求める企業もあります。
また学生側がエントリーシートを手書きで提出したい場合は、企業にパソコン作成と指定されていなければ手書きで提出しても構いません。
特に応募が殺到する大企業では、手書きのエントリーシートにすると他の学生と差がつき、採用担当の目に留まりやすくなる可能性もあります。
②エントリーシートを手書きして間違えた場合は修正テープを使ってもいい?
エントリーシートを手書きしていてもし間違えてしまった場合は、基本的には最初から書き直しましょう。
修正液や修正テープで修正すると、見た目が悪くなり印象が下がってしまいます。
しかし、企業側指定の用紙で予備がないなど、やむを得ない場合には二重線に訂正印を使うのが正式な修正方法です。
手書きのエントリーシートを間違えてしまった場合は、修正テープや修正液を使わないようにしましょう。
➂なぜ手書きのエントリーシートを提出するの?
手書きのエントリーシートは応募者の人柄を読み取ったり、自社への志望度の高さを確認する目的があるからです。
丁寧に分かりやすく書かれたものと雑に書かれたものでは、志望度の高さが分かってしまいます。
仮に字がうまくないとしても、丁寧に書いた文字は見てすぐにわかるため、応募者の細やかさや仕事の丁寧さを確認できるのです。
WEB上でのエントリーシートが主流にはなってきていますが、手書きのエントリーシートの提出が必要な企業もあるので、丁寧さと分かりやすさを意識しましょうね。
④エントリーシートを手書きする場合は改行すべき?
手書きでエントリーシートを作成する場合も、適宜改行を入れましょう。
改行がなく詰まった文章は読みづらく、読み手側にストレスを与えてしまいます。
例えば自己PRの場合は「私の長所は協調性です。」の後で改行し、長所を裏付けるエピソードが終わったら改行を入れます。
エントリーシートでは適度に改行を入れ、読み手側の状況を考えるようにしましょう。
エントリーシートで志望意欲・熱意をしっかり示そう!

エントリーシートは、企業へ志望意欲や熱意をアピールする大切な書類です。
ぜひ、手書きとパソコンのメリット・デメリットを理解した上で、適切なエントリーシートを作成してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。