就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 【就活向け】食品メーカーランキング|業界の動向や主な職種・選考対策を徹底解説

【就活向け】食品メーカーランキング|業界の動向や主な職種・選考対策を徹底解説

「食品メーカーで就職したいけど、どの企業を選考しよう?」このように企業選びに悩んでいる方も多いでしょう。

企業を選ぶ際は、企業の売上高・年収・勤続年数などに着目して選ぶと失敗しにくいです。

本記事では、食品メーカーの売上高・年収・勤続年数ランキングを詳しく解説します。

食品メーカーの主な職種と選考対策もあわせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

食品業界のビジネスモデルとは?

食品業界のビジネスモデルは、原材料の調達から消費者への提供に至るまで、複数のステップに分かれます

具体的には、次のステップで食品メーカーが製造した商品は、消費者に提供されます。

  1. 原材料の調達
  2. 原材料の加工
  3. 小売店へ販売
  4. 消費者へ提供

食品メーカーを志望する方は、食品業界におけるビジネスモデルの流れを確認しておきましょう。

1.原材料の調達

食品業界のビジネスモデルは、まず原材料の調達が必要です。

食品メーカーは、製品を作るために必要な農産物や水産物・肉類・穀物などの原材料を第一次産業から仕入れます。

農業や料業によって収穫された原材料を加工することで、消費者に提供する食品へと作り変えますよ。

また、小麦粉や調味料を製造・販売する「食品原料メーカー」から必要な原料を仕入れます。

原材料は、品質や価格・供給元の信頼性などを考慮して選定され、安定的に供給される仕入先が求められます。

2.原材料の加工

第一次産業や食品原料メーカーから調達した原材料を、加工する役割が食品メーカーの仕事です。

食品メーカーは、原材料を洗浄・切断・調理・包装・保存処理など、さまざまな工程を経て、消費者のニーズに合った製品を作り出しますよ。

例えば、生鮮食品や肉製品は加工されてパッケージングされ、調味料や缶詰などは製造過程で特殊な技術を使って製造されます。

製品の品質だけでなく衛生管理を徹底しなければ、食中毒など企業に大きな損失を与えるトラブルに発展するため、生産管理が重要です。

3.小売店へ販売

食品メーカーによって加工・調理された製品は、スーパーマーケットや百貨店などの小売店へ卸されます。

一般的に、食品商社などの卸売業者が食品メーカーから製品を仕入れ、小売店や飲食店に卸す流れですが、近年では、食品メーカーが自社のオンラインショップを通じて、直接消費者に販売するケースもあります。

卸先の小売店や飲食店の規模によって、製品の売上が大きく変わるため、食品メーカーにとって販売先の選定は非常に重要ですよ。

4.消費者へ提供

小売店や飲食店に卸された食品が、最終的に消費者へ提供されます。

消費者は、スーパーやコンビニ・飲食店・通販などを通じて食品を購入するため、競合他社との競争が激化します。

市場の激しい競争に勝ち抜くためには、消費者の嗜好の変化や生活スタイルに合わせた商品開発やマーケティング戦略が必要でしょう。

例えば、ビールなどの酒類であれば、居酒屋などの飲食店に卸せれば、毎月固定の収入源を確保できます。食品を消費者に届けるため、製品のニーズが高い小売店や飲食店を見極めることが大切です。

さらに、消費者の健康志向やエコ意識など、機能性食品の需要が高まっているため、食品メーカーは市場のニーズに合った新しい製品の開発が求められます。

食品業界の現状と動向

食品業界を志望するなら、業界の現状と動向を把握しておきましょう。

近年における食品業界の現状と動向は、次のとおりです。

  1. 国内の人口減少による市場縮小
  2. 大手メーカーは食品以外にも事業展開を着目
  3. 原材料の高騰による値上げ

それぞれの動向を確認して、食品メーカーに就職するべきか検討しましょう。

①国内の人口減少による市場縮小

現在は少子高齢化に伴い、国内の人口減少が加速しており、食品業界の市場が縮小しています。食品を販売するには、製品を購入する消費者が必要ですが、人口減少によってマーケットそのものが縮小しています。

さらにコロナ禍の影響で2020年・2021年は、外食や中食需要が低下し、食品業界に大きなダメージを与えました。

現在はコロナ禍前以上に回復しましたが、円安によるインバウンド需要が大きく、不景気が続く日本人は外食を抑える傾向にあります。

記録的な値上げが続く現在では、食品メーカーが利益を出すために、消費者のニーズをつかむ工夫が必要です。少子高齢化が加速する今後は、高齢者向けの商品や、少量パッケージの商品を展開するなどの戦略を求められます。

②大手メーカーは食品以外にも事業展開を着目

食品業界の大手メーカーは、食品以外の事業展開にも積極的に着手しています。

市場が縮小する食品業界において、食品以外の事業を展開し、安定的な収益を手に入れる狙いです。

例えば、飲料メーカーが健康食品や医薬品、さらには化粧品業界にも進出したり、大手スーパーがITサービスや物流分野に事業を広げたりと、事業が多角化していますよ。

食品メーカーを志望するなら、食品以外の事業を展開しているかチェックして、企業の将来性を確認しておきましょう。

③原材料の高騰による値上げ

引用元:(月例定期調査)「食品主要195社」価格改定動向調査|株式会社帝国データバンク

ロシアウクライナ情勢によるエネルギー価格の高騰、さらに記録的な円安の影響を受けて様々な原材料が高騰しています。

海外からの輸入に頼っていた日本は、円安や輸入製品や輸入原材料などの高騰によって、食料品が大幅に値上げされました。

2023年の平均値上げ率は15%、2024年の平均値上げ率は17%と、2年間で32%も平均的に値上げされています。

さらに帝国データバンクの予想では、2025年には11%の値上げが起きる見込みです。食品メーカーは原材料の値上げによって商品・サービス価格の値上げを余儀なくされました。

食品メーカーの売上高ランキング

食品メーカーの売上高ランキングは、次のとおりです。

食品メーカー売上高ランキング平売上高引用元
1位:日本たばこ産業(JT)2兆8,410億7,700万円第39期(2023年1月1日 ~ 2023年12月31日)有価証券報告書
2位:アサヒグループホールディングス2兆7,690億9,100万円第100期有価証券報告書
3位:キリンホールディングス2兆1,343億9,300万円2023年3月 有価証券報告書
4位:大塚ホールディングス2兆185億6,800万円2023年12月期 有価証券報告書
5位:山崎製パン1兆1,755億6,200万円2024年12月期 有価証券報告書
6位:サントリー食品インターナショナル1兆5,917億円2023年12月期(第15期) 有価証券報告書
7位:味の素1兆4,392億3,100万円2024年3月期(第146期)有価証券報告書
8位:日本ハム1兆3,034億3,200円2023年12月期(第15期) 有価証券報告書
9位:明治ホールディングス1兆1,054億9,400万円2024年3月期(第15期)有価証券報告書
10位:伊藤ハム米久ホールディングス9,555億8,000万円2024年3月期 有価証券報告書

ランキング4位までは売上高2兆円を超え、ランキング10位までは1兆円規模の大手企業ばかりです。

売上高ランキング上位企業の特徴を確認して、選考企業選びの参考にしてください。

1位:日本たばこ産業(JT)

商号日本たばこ産業株式会社
本社所在地〒105-6927 東京都港区虎ノ門4-1-1
設立年月日1985年4月1日
資本金1,000億円円(2023年12月31日時点)
従業員数5万3,239名(2023年12月31日時点)
平均年収927万4円(2023年12月31日時点)
売上高2兆8,410億7,700万円(2023年12月31日連結業績)
引用元:日本たばこ産業(JT)|企業概要 基本情報
参照元:日本たばこ産業(JT)|第39期(2023年1月1日 ~ 2023年12月31日)有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング1位の日本たばこ産業(JT)の売上高は、2兆8,410億7,700万円です。

日本たばこ産業(JT)は、たばこ事業をメインに扱っているたばこメーカーですが、グループ会社の下記3社が食品メーカーとして食品の製造・開発で売上を挙げています。

  • テーブルマーク
  • ケイエス冷凍食品
  • 富士食品工

主な商材は、冷凍麺やパックごはんなどの冷食常温事業と、酵母や抽出エキスなどを扱った調味料事業で売上を確保しています。

日本たばこ産業(JT)は、130カ国以上の国と地域に展開するグローバル企業として、たばこ事業と食品事業・医療事業・加工食品事業など、幅広いジャンルで活躍しています。

2位:アサヒグループホールディングス

商号アサヒグループホールディングス株式会社
本社所在地〒130-8602 東京都墨田区吾妻橋1-23-1
設立年月日1949年(昭和24年)9月1日
資本金2兆2,021億6,000万円(2023年12月31日時点)
従業員数2万8,724名(2023年12月31日時点)
平均年収1,232万6,738円(2023年12月31日時点)
売上高2兆7,690億9,100万円(2023年12月31日連結業績)
引用元:アサヒグループホールディングス|企業概要
参照元:アサヒグループホールディングス|第100期有価証券報告書

食品メーカーの売上高ランキング2位に輝いたアサヒグループホールディングスは、売上高2兆7,690億9,100万円です。

アサヒグループホールディングスのメイン事業は、酒類・飲料であり、日本たばこ産業(JT)のたばこ産業を抜いた場合、実質の食品メーカー売上高ランキング1位の数値を記録しています。

グループを代表する商品「アサヒスーパードライ」は国内トップシェアを誇り、欧州やオセアニア、東南アジアを中心とした幅広い国と地域で事業を展開しています。

酒類事業の他に、飲料事業、食品事業、国際事業と次のような主力商品で、世界中の人々に親しまれています。

  • 酒類:アサヒスーパードライ、贅沢絞り、ブラックニッカ
  • 飲料:三ツ矢サイダー、カルピス、十六茶
  • 食品:クリーム玄米ブラン、1本満足バー、エビオス錠

3位:キリンホールディングス

商号キリンホールディングス株式会社
本社所在地〒164-0001 東京都中野区中野四丁目10番2号 中野セントラルパークサウス
設立年月日1907年2月23日
資本金1,020億4,579万3,357円(2023年12月31日時点)
従業員数3万183名(2023年12月31日時点)
平均年収956万5,557円(2023年12月31日時点)
売上高2兆1,343億9,300万円(2023年12月31日時点)
引用元:キリンホールディングス|企業概要
参照元:キリンホールディングス|2023年3月 有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング3位は、売上高2兆1,343億9,300万円のキリンホールディングスです。ビール事業では、「キリン一番搾り」「淡麗グリーンラベル」など、日本国内で高いシェアを誇る製品を展開しています。

また、ノンアルコールビールの「キリン零ICHI」も注目されており、清涼飲料事業では「午後の紅茶」や「生茶」など定番ブランドをいくつも持っています。

近年は食品事業に続き、医薬品・ヘルスサイエンス事業も展開しており、バイオテクノロジーを活用した医薬品の研究開発・販売、機能性食品の開発に注力しています。

日本国内だけでなく、アジアやオセアニア・南米・北米など世界各地で事業を展開しており、オーストラリアのライオン社やブラジルのシュス社などをM&Aで買収しています。

事業のマーケットを海外に広げるだけでなく、積極的なM&Aで現地市場での競争力を強化した成功事例です。

4位:大塚ホールディングス

商号大塚ホールディングス株式会社
本社所在地〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-9
設立年月日2008年7月8日
資本金816億9,000万円(2023年12月31日時点)
従業員数3万4,388名(2023年12月31日時点)
平均年収1,045万6,264円(2023年12月31日時点)
売上高2兆185億6,800万円(2023年12月31日連結業績)
引用元:大塚ホールディングス|企業概要
参照元:大塚ホールディングス|2023年12月期 有価証券報告書

食品メーカー年収ランキング4位の大塚ホールディングスは、売上高2兆185億6,800万円です。

大塚製薬をはじめとした医療関連事業と、消費者の健康維持・増進を図るニュートラシューティカルズ関連事業を展開しています。

また消費者関連事業として、「ポカリスエット」など健康に配慮した商品を開発販売しており、飲料・酒類などを提供する食品メーカーとしての一面があります。

大塚ホールディングスの主力商品は、次のとおりです。

  • ボンカレー
  • マンナンヒカリ
  • ポカリスエット
  • カロリーメイト
  • SOYJOY

5位:山崎製パン

商号山崎製パン株式会社
本社所在地〒101-8585 東京都千代田区岩本町3-10-1
設立年月日1948年6月21日
資本金110億1,414万3,000万円(2024年12月31日時点)
従業員数1万9,446名(2024年12月31日時点)
平均年収578万3,082円(2024年12月31日時点)
売上高1兆1,755億6,200万円(2024年12月31日連結業績)
引用元:山崎製パン|企業概要
参照元:山崎製パン|2024年12月期 有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング5位を獲得した山崎製パンは、売上高1兆1,755億6,200万円です。

山崎製パンは、日本国内で最大手の製パン企業として有名で、スーパーマーケットやコンビニなど消費者に身近な場所に製品を卸しています。

誰しもが食べたことのある馴染みの定番商品が多く、高いブランド力によってアジア圏を中心に海外進出も実施中です。

長年続く「山崎春のパン祭り」キャンペーンやリサイクル可能な包装紙の採用によって、地域社員と環境保全に配慮した取り組みを行っています。山崎製パンの主力商品は、次のとおりです。

  • ランチパック
  • ロイヤルブレッド
  • ダブルソフト
  • まるごとバナナ
  • 北海道チーズ蒸しケーキ

6位:サントリー食品インターナショナル

商号サントリー食品インターナショナル株式会社
本社所在地〒108-8503 東京都港区芝浦三丁目1番1号 田町ステーションタワーN
設立年月日2009年1月23日
資本金1,683億8,400万(2023年12月31日時点)
従業員数2万3,532名(2023年12月31日時点)
平均年収1,114万2,087円(2023年12月31日時点)
売上高1兆5,917億円(2023年12月31日時点)
引用元:サントリー食品インターナショナル|企業概要
参照元:サントリー食品インターナショナル|2023年12月期(第15期) 有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング6位は、売上高1兆5,917億円のサントリー食品インターナショナルです。

サントリー食品インターナショナルは、サントリーグループの中核を担う存在で、清涼飲料水の製造・販売を強みとしています。

主な主力商品は、次のとおりです。

  • サントリー天然水
  • BOSS
  • 伊右衛門
  • サントリー 烏龍茶
  • グリーンダカラ
  • PEPSI
  • オランジーナ
  • C.C.レモン

国内だけでなく、欧州・アジアパシフィック・米州とグローバルに展開し、各国のニーズに合わせた清涼飲料を売り出しています。

7位:味の素

商号味の素株式会社
本社所在地〒104-8315 東京都中央区京橋一丁目15番1号
設立年月日1925年12月17日
資本金7,986億3,000万円(2024年3月31日時点)
従業員数3万4,862名(2024年3月31日時点)
平均年収1,072万7,465円(2024年3月31日時点)
売上高1兆4,392億3,100万円(2024年3月31日連結業績)
引用元:味の素|企業概要
参照元:味の素|2024年3月期(第146期)有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング7位の味の素は、売上高1兆4,392億3,100万円です。

企業名にもなっている「味の素」は、国内で94%のシェア率を誇るうま味調味料として、多くの人々に愛される看板商品です。

海外での売上が全体の50%を占めるほどの世界一のアミノ酸メーカーであり、食品事業の他にヘルスケア・ライフサポート事業を展開しています。

他にも、環境負荷の軽減や健康寿命の促進など、食品を通して健康維持・増進と環境保全に関する取り組みを行っています。

8位:日本ハム

商号日本ハム株式会社
本社所在地〒530-0001 大阪市北区梅田二丁目4番9号ブリーゼタワー
設立年月日1949年5月30日
資本金362億9,400万(2023年3月31日時点)
従業員数2万5,912名(2023年3月31日時点)
平均年収822万3,437円(2023年3月31日時点)
売上高1兆3,034億3,200円(2023年3月31日時点)
引用元:日本ハム|企業概要
参照元:日本ハム|2023年12月期(第15期) 有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング8位は、売上高1兆3,034億3,200円の日本ハムです。

企業名になるほど国内最大手の食肉加工品メーカーであり、ハム・ソーセージを主軸とした食肉事業・加工食品事業で国内外問わず活躍しています。

生産・飼育から物流、販売までを一貫する独自システムを構築し、畜産副資源から抽出したエキス調味料、コラーゲンなどの機能性素材を再利用して製造・販売しています。

また、環境負荷の低減や食品ロス削減、地産地消の推進といった持続可能な社会への貢献も重視しており、現在の食品業界におけるニーズを掴んでいます。

9位:明治ホールディングス

商号明治ホールディングス株式会社
本社所在地〒104-0031 東京都中央区京橋ニ丁目4番16号
設立年月日2009年4月1日
資本金300億円(2024年3月31日時点)
従業員数1万7,270名(2024年3月31日時点)
平均年収1,036万8,000円(2024年3月31日時点)
売上高1兆1,054億9,400万円(2023年12月31日連結業績)
引用元:明治ホールディングス|企業概要
参照元:明治ホールディングス|2024年3月期(第15期)有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング9位の明治ホールディングスは、売上高1兆1,054億9,400万円です。

「株式会社明治」が行う食品事業と、「Meiji Seikaファルマ株式会社」「KMバイオロジクス株式会社」が行う医薬品事業が主な事業内容です。

代表的なチョコレートやヨーグルトの他に、プロテインなどの健康増進に配慮した食品・飲料によって、乳幼児から高齢者まで幅広い年齢層のニーズを押さえた商品を開発しています。

明治ホールディングスの主力商品は、次のとおりです。

  • 明治ブルガリアヨーグルト
  • R-1
  • ザバス
  • 明治ミルクチョコレート
  • 果汁グミ
  • 明治おいしい牛乳
  • 明治エッセルスーパーカップ

10位:伊藤ハム米久ホールディングス

商号伊藤ハム米久ホールディングス株式会社
本社所在地〒153-0062 東京都目黒区三田1丁目6番21号
設立年月日2016年4月1日
資本金300億円(2024年3月31日時点)
従業員数1万7,270名(2024年3月31日時点)
平均年収715万2,832円(2024年3月31日時点)
売上高9,555億8,000万円(2024年3月31日連結業績)
引用元:伊藤ハム米久ホールディングス|企業概要
参照元:伊藤ハム米久ホールディングス|2024年3月期 有価証券報告書

食品メーカー売上高ランキング10位の伊藤ハム米久ホールディングスの売上高は、9,555億8,000万円です。

伊藤ハムと米久の経営統合により設立されており、両社の強みを生かして食肉加工品や冷凍食品の製造・販売をメイン事業にしています。

主な看板商品は、次のとおりです。

  • グランドアルトバイエルン
  • 御殿場高原シリーズ
  • AIRMEATシリーズ

食品メーカーの平均年収ランキング

食品メーカーの年収ランキングは、次のとおりです。

食品メーカー平均年収ランキング平均年収引用元
1位:アサヒグループホールディングス1,232万6,738円第100期有価証券報告書
2位:味の素1,072万7,465円2024年3月期(第146期)有価証券報告書
3位:大塚ホールディングス1,045万6,264円2023年12月期 有価証券報告書
4位:明治ホールディングス1,036万8,000円2024年3月期(第15期)有価証券報告書
5位:不二製油グループ本社940万3,892円2023年度(第96期)有価証券報告書
6位:日本たばこ産業(JT)927万4円第39期(2023年1月1日 ~ 2023年12月31日)有価証券報告書
7位:DM三井製糖ホールディングス926万4,264円2024年3月期 有価証券報告書
8位:ヤクルト本社906万7,789円2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)有価証券報告書
9位:日清製粉グループ本社868万8,705円2024年3月期(第146期)有価証券報告書
10位:ダイドーグループホールディングス731万8,031円2024年1月期 有価証券報告書

ランキング1〜4位は平均年収1,000万超え、ランキング5〜10位は平均年収700万~900万台と高い傾向にあります。

企業の売上高だけでなく、自分の労働に対する報酬となる平均年収を比較して、選考する食品メーカーを選定してください。

食品メーカーの平均勤続年数ランキング

食品メーカーの平均勤続年数ランキングは、次のとおりです。

食品メーカー平均勤続年数ランキング平均勤続年数引用元
1位:サッポロホールディングス21.4年2023年12月期(第100期)有価証券報告書
2位?明治ホールディングス20.9年2024年3月期(第15期)有価証券報告書
3位:味の素19.9年2024年3月期(第146期)有価証券報告書
4位:ヤクルト本社18.3%2024年3月期(2023年4月1日~2024年3月31日)有価証券報告書
5位:日清オイリオグループ18年有価証券報告書 第152期
6位:伊藤園17.7年2024年4月期 有価証券報告書
7位:プリマハム17.1%第77期 有価証券報告書 2024年3月期
8位:日本ハム16.5年2023年12月期(第15期) 有価証券報告書
9位:伊藤ハム米久ホールディングス16.5年2024年3月期 有価証券報告書
10位:サントリー食品インターナショナル16.4年2023年12月期(第15期) 有価証券報告書
11位:キユーピー16.2年2023年度(第111期)有価証券報告書
12位:山崎製パン15.3年2024年12月期 有価証券報告書
13位:日本たばこ産業(JT)15.2年第39期(2023年1月1日 ~ 2023年12月31日)有価証券報告書
14位:不二製油グループ本社15年2023年度(第96期)有価証券報告書
15位:キリンホールディングス14.8年2023年3月 有価証券報告書

平均勤続年数は、定着率の高さ、働きやすさに直結する重要な指標です。

ランキング上位15位の食品メーカーは、いずれも平均勤続年数が15年を超える企業ばかりなので、従業員が長く働きたいと感じる魅力があります。

食品メーカーの主な職種

食品メーカーの主な職種は、次のとおりです。

  1. 生産管理
  2. 商品開発
  3. 研究
  4. 営業
  5. 企画開発・マーケティング
  6. 事務

それぞれの職種の役割と必要なスキルを解説するため、食品メーカーで志望する部門を決めておきましょう。

①生産管理

食品メーカーにおける生産管理は、製品の生産スケジュールを立て、計画通りに製造を進める職種で、衛生面のチェックなども担当します。

主な業務内容は、原材料の調達・生産工程の管理・品質管理・コスト管理など、製造プロセス全体を統括する仕事です。

生産管理で働くには、工場運営や製造工程に関する知識や食品衛生・公衆衛生の知識、さらにチームとコミュニケーションを取る社交性と、トラブル時に臨機応変な対応ができる柔軟性が求められますよ。

②商品開発

商品開発は、新しい食品や飲料の企画・開発を行い、試作品の製造や改良を繰り返す職種で、トレンドや消費者ニーズを分析し、独自性のある商品を創出するため、何度も試行錯誤する忍耐力と分析力が求められます。

食品科学や栄養学の知識、オリジナリティある製品を開発するアイデア創出力と市場調査・分析能力が必要な職種です。

③研究

研究は、製品の安全性や品質向上を目的に、原材料の分析や食品保存技術の研究を行います。

商品開発と同じ部門になるケースも多く、健康志向食品や新しい食品素材の開発に携わるケースも多いですよ。

食品メーカーの研究職で働くには、食品化学と微生物学・バイオテクノロジーの知識。さらに長期的な視点で研究を進める探求心が求められます。

④営業

営業職は、小売店や飲食店・商社などに自社製品を提案し、販路を拡大する職種で、取引先との交渉や信頼関係の構築が重要な役割で、売上拡大に直結するポジションとなります。

営業職で働くには、高いコミュニケーション能力と交渉力、自社製品の知識と顧客ニーズを汲み取る傾聴力と提案力が必要です。

⑤企画開発・マーケティング

企画開発・マーケティング職は、市場分析の結果を基に、新商品の企画や販売戦略を立案し、プロモーション活動を行い、主な仕事は、消費者ニーズや市場トレンドをキャッチし、ブランド価値の向上を目指すことです。

企画開発に必要なスキルは、データ分析能力やマーケティング知識。さらに新しいアイデアを創出するクリエイティブな発想と企画力が求められます。

⑤事務

食品メーカーにも、他の企業と同様に事務職の募集があり、経理・人事・総務・営業事務・物流管理など、企業のバックオフィス業務を担当する職種です。

各部門を円滑に運営するためのサポート業務を行う職種で、一定の事務スキルとオフィス内の従業員と協力する協調性が求められます。

食品メーカーの就職難易度

本記事で紹介したランキングに掲載されているようなビッグネームの大企業は、最低でもMARCH以上の大学を卒業しないと簡単には受かりません。

食品メーカーは、日常的に関わる馴染み深い商品を担当する仕事なので、就職市場において人気が高いです。

大手食品メーカーの就職難易度は高いため、目指すなら早めに対策しておきましょう。

食品メーカーを志望する際の選考対策

食品メーカーの就職難易度は高いため、志望するなら次の選考対策を実施しましょう。

  1. 自己分析を徹底する
  2. インターンシップ参加
  3. OBOG訪問
  4. 食品メーカーで活かせる資格を取得する
  5. 食にまつわるエピソードや想いを考えておく

それぞれの選考対策を確認して、志望する食品メーカーの選考に向けて準備を進めてください。

①自己分析を徹底する

食品メーカーを志望する際は、自分の経験や価値観を見つめなおし、志望理由を明確化する自己分析が重要です。

食品メーカーの多くは、「食」を通じて社会貢献する使命があるため、業界・企業研究を徹底してください。

重要なポイントは、食品メーカーの中でも「なぜこの企業なのか」唯一性を示すことです。まずは、自己分析のために、次のポイントをノートに書き出しましょう。

  • 食に関するエピソード:「家族の健康を考えて料理をしていた」「留学先で日本食の魅力を再認識した」など
  • 過去の実体験から自身の強みを見つける:学業やアルバイト、ボランティア活動などから、食品メーカーで活かせる強みを探す
  • キャリアのゴールを設定する:食品メーカーに就職して、5年後・10年後にどのようなキャリアを築きたいか明確化する

自己分析の後は、志望する企業でなければならない唯一性を確立するため、業界分析を企業分析を徹底してください。競合他社との差別化や、志望企業の製品にまつわるエピソードがあればベストです。

②インターンシップ参加

食品メーカーのインターンシップは、選考対策として有効で、企業のリアルな業務を体験でき、インターンシップの経験を面接やエントリーシートの具体的なアピール材料にできます。

就職前に、業務内容や職場環境を確認し、先輩従業員との交流を通じて企業文化を把握できるため「この企業に就職するべきか」見極める機会を得られます。

また、実際に業務を体験すれば、自分が食品メーカーでどのように活躍できるか明確にイメージしやすいですよ。

③OBOG訪問

企業分析の手法として、OBOG訪問が効果的で、食品メーカーで働く従業員から直接話を聞けば、志望動機や自己PRをより明確なものにブラッシュアップできます。

応募企業のリアルな魅力や課題を把握し、社風や働き方について、気になる点を情報収集すれば就職先選びに役立ちます。

OBOG訪問の際は、事前に事業内容や仕事内容を調べた上で、具体的な質問を準備しておきましょう。

④食品メーカーで活かせる資格を取得する

食品メーカーに就職するために、専門スキルを身に着けましょう。

他の求職者が持っていない専門スキルを身に着ければ、選考を優位に進めるアピールポイントが増えます。

食品メーカーを目指すためにおすすめの資格は、次のとおりです。

  • 食品衛生管理者
  • HACCP管理者
  • フードコーディネーター
  • 栄養士
  • 管理栄養士
  • 食品表示検定
  • 食品品質管理検定
  • 醸造技能士
  • 製菓衛生師
  • レストランサービス技能検定

「なぜ資格を取得したのか」食品メーカーに就職してからのキャリア形成とあわせて理由を説明できれば、志望理由に具体性を持たせられます。

⑤食にまつわるエピソードや想いを考えておく

食にまつわるエピソードや想いを用意して、面接で聞かれた際にスムーズな回答ができるよう練習しておきましょう。

食品メーカーの選考では、「食」にどれだけの想いを持っているかが聞かれる可能性が高いです。

エピソードと企業の理念やビジョンを結び付けて、「自分がこの企業で実現したいこと」を明確に伝えられると、好印象を与えられます。

食品メーカーのランキングのまとめ

この記事では、食品メーカーを売上高・平均年収・平均勤続年数ごとにランキング形式で紹介しました。

上記のランキングに入っている大手食品メーカーは、就職難易度が高い人気企業です。

他の候補者に負けないよう、大手食品メーカーに就職するための選考対策を早めに実施しておきましょう。

インターンシップやOBOG訪問を実施して、リアルな企業文化や組織風土を確認してから、選考するべきか検討してください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら