就活豆知識

HOME > カリクル就活 > 就活豆知識 > 人材業界のランキング|ビジネスモデルや主な職種・向いている人の特徴を徹底解説

人材業界のランキング|ビジネスモデルや主な職種・向いている人の特徴を徹底解説

「人材業界でおすすめの優良企業はどこ?」と悩んでいる就活生の方も多いでしょう。

少子高齢化の影響で労働力が不足している現代において、人材業界の需要は高まるばかりです。

本記事では、人材業界の売上高・年収ランキングを解説します。

大手人材業界11社の特徴や向いている人の特徴をあわせて解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

人材業界とは

人材業界とは、人材不足に悩まされる企業と働き口を探している求職者をマッチングさせる業界です。

終身雇用制が崩壊し、フリーランスや転職によるキャリアアップが一般化した現代では、新たな働き口を探す求職者が増加し、人材を求める企業の需要も増えました。

厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると2023年度の有効求人倍率は1.31倍であり、前年度の1.28倍を0.03ポイント上回りました。

人材業界は、人材採用・雇用に焦点を当てたサービスを提供する業界です。対して、業界研究を進めると「HR業界」と呼ばれる言葉を耳にする機会もあるでしょう。

HRとは「Human Resources」の略称で人材資源の意味合いを持ちます。つまりHR業界では「企業内の人材資源を有効活用するサービス」を提供しており、下記のような支援をメインに行っています。

  • 人材育成
  • 教育・研修
  • 労務管理
  • 勤怠管理
  • 人事業務システムの導入

人材業界の売上高ランキング

人材業界の売上高ランキングは、次のとおりです。

人材業界売上高ランキング売上高引用元
1位:リクルートホールディングス3兆4,164億9,200万円第64期 有価証券報告書
2位:パーソルホールディングス1兆3,271億2,300万円第16期 有価証券報告書
3位:アウトソーシング7,496億800万円2023年12月期 有価証券報告書
4位:パソナグループ3,567億3,300万円第17期 (2024年5月)有価証券報告書
5位:テクノプロ・ホールディングス2,192億1,800万円2024年6月期 有価証券報告書
6位:ワールドホールディングス2,137億4,200万円第31期 有価証券報告書
7位:オープンアップグループ1,732億2,500万円2024年6月期 有価証券報告書
8位:UTグループ1,670億3,000万円2024年3月期 有価証券報告書
9位:ウィルグループ1,382億2,700万円2024年3月期 有価証券報告書
10位:メイテック1,269億7,600万円2024年3月期(第51期)有価証券報告書

人材業界売上高ランキング1位のリクルートホールディングスは、売上高3兆4,164億9,200万円と、2位のパーソルホールディングスの売上高1兆3,271億2,300万より、2兆円ほど高い数値を記録しています。

今回はランキング上位10社の売上高を紹介しましたが、いずれも売上高1,000億円を超える大手人材会社です。

人材業界の平均年収ランキング

人材業界の平均年収ランキングは、次のとおりです。

人材業界平均年収ランキング平均年収引用元
1位:リクルートホールディングス1,119万2,716円第64期 有価証券報告書
2位:平山ホールディングス1,101万9,038円2024年6月期 有価証券報告書
3位:ツナググループ・ホールディングス918万3,000円第17期 有価証券報告書
4位:ビジョナル854万4,000円2024年7月期(第5期)有価証券報告書
5位:ジェイエイシーリクルートメント843万4,000円2023年12月期(第37期)有価証券報告書
6位:パーソルホールディングス812万1,177円2024年3月期 有価証券報告書
7位:アクシスコンサルティング786万9,000円2024年6月期 有価証券報告書
8位:WDBホールディングス742万4,000円2024年3月期(39期)有価証券報告書
9位:ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス719万1,407円2024年8月期(第6期)有価証券報告書
10位:リンクアンドモチベーション636万4,895円2023年12月期 有価証券報告書

人材業界の平均年収ランキング1位は、売上高ランキングでも1位を獲得したリクルートホールディングスで、平均年収1,119万2,716円でした。

2位の平山ホールディングスは平均年収1,101万9,038円、3位のツナググループ・ホールディングスは平均年収918万3,000円と、いずれも1,000万円近い給与待遇を設定しています。

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると2023年度の一般労働者平均年収は318万3,000円だったため、ランキング上位の企業に就職すれば、高所得者を目指せることがわかります。

人材業界の大手企業11選

ここでは、人材業界の大手企業11社を紹介します。

人材業界の中でもネームバリューの高い大手企業は、志望する学生が多く、就職難易度が高い傾向にあります。

  1. リクルートホールディングス
  2. パーソルホールディングス
  3. アウトソーシング
  4. パソナグループ
  5. テクノプロ・ホールディングス
  6. ウィルグループ
  7. メイテック
  8. ヒューマンホールディングス
  9. レバレジーズ
  10. エン・ジャパン
  11. フルキャストホールディングス

いずれもホールディングス経営やグループ経営によって、幅広く事業展開している組織ばかりです。それぞれの売上高と平均年収もあわせて解説するため、就職先選びの参考にしてください。

①リクルートホールディングス

商号株式会社リクルートホールディングス
本社所在地〒100-6601 東京都千代田区丸の内1丁目9番2号
設立年月日1963年8月26日
資本金400億円(2024年3月31日時点)
従業員数51,373名(2024年3月31日時点)
平均年収1,119万2,716円(2024年3月31日時点)
売上高3兆4,164億9,200万円(2024年3月31日時点)
引用元:リクルートホールディングス|企業概要
参照元:リクルートホールディングス|第64期 有価証券報告書

リクルートホールディングスは、売上高・年収ランキングともに1位を獲得した大手人材会社です。転職支援や人材紹介・人材派遣事業・HRテクノロジー事業と、人材・HR領域で幅広く活躍しています。

リクルートホールディングスが提供する主なサービスは、次のとおりです。

  • リクルートエージェント
  • リクナビ
  • タウンワーク
  • indeed

いずれも転職や就職の際に求職者を支援するサービスばかりで、2030年までに全事業領域でグローバルNo.1企業になる長期ビジョンを掲げて、さまざまな事業を展開しています。

②パーソルホールディングス

商号パーソルホールディングス株式会社
本社所在地〒107-0062 東京都港区南青山1-15-5
設立年月日2008年10月1日
資本金174億7,900万円(2024年3月31日時点)
従業員数72,905名(2024年3月31日時点)
平均年収812万1,177円
売上高1兆3,271億2,300万円
引用元:パーソルホールディングス|企業概要
参照元:パーソルホールディングス|第16期 有価証券報告書

パーソルホールディングスは、売上高ランキング2位・年収ランキング6位に輝いた大手人材会社です。

主に人材派遣サービスと人材紹介サービスを扱っており、国内だけでなくアジア・パシフィック地域を中心にグローバル展開しています。

M&Aも精力的に取り組んでおり、2013年に国内人材サービス大手の「intelligence」を、2017年にはオーストラリア最大級の人材派遣会社「プログラムド社」を買収しました。

市場規模の拡大や新規事業への参入を進め、副業人材マッチングサービス「lotsful」や、プロフェッショナル人材に特化した「HiPro」など新しい人材サービスを次々に生み出しています。パーソルホールディングスの主なサービスは、次のとおりです。

  • DODA
  • Excective Agent
  • BRS
  • テンプスタッフ
  • ミイダス

③アウトソーシング

商号株式会社アウトソーシング
本社所在地〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラストタワー本館19
設立年月日1997年1月
資本金252億9,300万円(2023年12月31日時点)
従業員数126,543名(2023年12月31日時点)
平均年収371万4,914円(2023年12月31日時点)
売上高7,496億800万円(2023年12月31日時点)
引用元:アウトソーシング|企業概要
参照元:アウトソーシング|2023年12月期 有価証券報告書

アウトソーシングは、売上高ランキング3位に輝いた大手人材会社です。グループ会社は86社もあり、連結の資本金・売上高は業界トップクラスに上ります。

平均年収は371万4,914円と、世間的な水準でも平均的ですが、あくまで外勤社員と内勤社員の年収を合計した平均値です。

顧客メーカーにおける現場作業従事者の外勤社員は、派遣や契約社員の雇用形態も多く、平均年収が360万3,246円です。

しかし、営業職や事務職・人材コーディネーターなどの内勤社員は平均年収534万3,281円と、一般的な平均年収より高い傾向にあります。

アウトソーシングは、主に技術者の派遣や開発請負サービスを提供している企業です。自社で最先端技術を開発できるため、開発した技術と技術者をセットで派遣する「派遣2.0」と呼ばれる独自のサービスを展開しています。

アウトソーシングの主なサービスは、次のとおりです。

  • はたらくヨロコビ
  • 期間工.jp
  • BAITOTS

④パソナグループ

商号株式会社パソナグループ
本社所在地〒107-8351 東京都港区南青山3-1-30
設立年月日1976年2月16日
資本金50億円(2024年5月31日時点)
従業員数25,046名(2024年5月31日時点)
平均年収627万6,000円(2024年5月31日時点)
売上高3,567億3,300万円(2024年5月31日時点)
引用元:パソナグループ|企業概要
参照元:パソナグループ|第17期 (2024年5月)有価証券報告書

パソナグループは、売上高3,567億3,300万円でランキング4位に輝いた大手人材会社です。人材派遣から紹介・コンサルティングまでワンストップで行い、国内外問わずに人材関連事業で名を広めました。

ただ人材を派遣・紹介するだけでなく、業務プロセスを一括して請け負うBPOサービスやHRコンサルティング事業、グローバルソーシング事業、保育・介護・家事代行事業、キャリアソリューション事業まで幅広く手掛けています。

パソナグループの主なサービスは、次のとおりです。

  • パソナキャリア
  • パソナJOB HUB
  • リーガルマップキャリア

⑤テクノプロ・ホールディングス

商号テクノプロ・ホールディングス株式会社
本社所在地〒106-6135 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー35階
設立年月日2012年4月27日
資本金69億2966万9600円(2024年6月30日時点)
従業員数31,623名(2024年6月30日時点)
平均年収627万6,000円(2024年6月30日時点)
売上高2,192億1,800万円(2024年6月30日時点)
引用元:テクノプロ・ホールディングス|企業概要
参照元:テクノプロ・ホールディングス|2024年6月期 有価証券報告書

テクノプロ・ホールディングスは、売上高2,192億1,800万円でランキング5位を獲得した大手人材会社です。グループ全体で22,000人以上のエンジニアや研究者を抱え、技術力と人の力で顧客のリソース不足を解消します。

製造や化学、情報産業、製薬メーカーなどさまざまな業界だけでなく、公共団体や大学研究室などへの技術やサービス提供実績がある企業です。

技術者の人材紹介や派遣だけでなく、業務の請け負いや受託サービスも提供しており、アジア地域やインド・英国などの海外へも進出しています。テクノプロ・ホールディングスの主なサービスは、次のとおりです。

  • R&Dアウトソーシング事業
  • 施工管理アウトソーシング事業
  • グローバル技術者派遣・人材紹介

⑥ウィルグループ

商号株式会社ウィルグループ
本社所在地〒164-0012 東京都中野区本町一丁目32番2号 ハーモニータワー27階
設立年月日2006年4月3日
資本金21億円(2024年3月31日)
従業員数7,004名(2024年3月31日)
平均年収656万6,000円(2024年3月31日)
売上高1,382億円(2024年3月31日)
引用元:ウィルグループ|企業概要
参照元:ウィルグループ|2024年3月期 有価証券報告書

ウィルグループは、売上高1,382億2,700万円でランキング9位を獲得した大手人材会社です。2006年に設立されてから瞬く間に業績を伸ばし、人材業界の中でもトップクラスの業績を誇る大手人材グループへと成長しました。

主に販売員や介護・コールセンターなど職種に特化した人材ビジネスを展開しており、販売員・オペレーター・介護の人材派遣では、業界2位のシェア率を誇ります。

社員と派遣スタッフがチームとなり、現場での育成や指導を行う「ハイブリッド派遣」が、競合他社にはない強みです。ウィルグループの主なサービスは、次のとおりです。

  • ウィルオブ
  • 施工管理求人ナビ
  • ウィルオブテック
  • 介護ワーク
  • コールセンター求人ナビ

⑦メイテック

商号株式会社メイテック
本社所在地〒110-0005 東京都台東区上野1丁目1-10 オリックス上野1丁目ビル
設立年月日2023年4月3日
資本金1,269億76百万円(2024年3月31日時点)
従業員数13,489名(2024年3月31日時点)
平均年収600万円(2023年3月31日時点)
売上高1,269億7,600万円(2024年3月31日時点)
引用元:メイテック|企業概要
参照元:メイテック|2023年3月期(第50期)有価証券報告書

メイテックは、売上高1,269億7,600万円でランキング10位にランクインしました。

1974年7月17日に創業され、2023年10月1日の持株会社体制への移行に伴い、新たに株式会社メイテックとして新設された45年以上の歴史がある人材派遣会社です。

主に機械系や電気・電子系、マイコンソフト系など幅広いジャンルで、エンジニア派遣サービスを提供しています。

2023年3月時点で約8,000名もの正社員エンジニアが在籍しており、年齢層・スキルともに幅広い層が活躍しています。

⑧ヒューマンホールディングス

商号ヒューマンホールディングス株式会社
本社所在地〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-5-25 西新宿プライムスクエア1F
設立年月日2002年8月
資本金12億9,990万円(2024年3月31日時点)
従業員数4,480名(2024年3月31日時点)
平均年収589万2,412円(2024年3月31日時点)
売上高959億9,566万円(2024年3月31日時点)
引用元:ヒューマンホールディングス|企業概要
参照元:ヒューマンホールディングス|2024年3月期 有価証券報告書

ヒューマンホールディングスは、教育事業を中心にさまざまなサービスを提供している企業です。ヒューマンホールディングスが手掛ける事業内容は、主に次の6種類に分類されます。

ビジネスモデル事業内容
教育通学講座およびeラーニング(幼児・児童・専門校・リカレント)留学・保育所運営・研修・翻訳・通訳
人材人材派遣・人材紹介・転職サイト運営・RPA導入支援・業務受託
介護介護施設運営・介護教育
美容ネイルサロン運営・商品開発および販売
スポーツBリーグプロバスケットボールチーム運営「大阪エヴェッサ」プロeスポーツチーム運営「Human Academy CREST GAMING」
ITシステム開発運用・企画制作・デジタルマーケティング

売上の58.1%を人材領域が占めており、リモートワーク派遣や業務受託、人材紹介事業が主な事業内容です。

人材領域と教育領域を掛け合わせて、派遣スタッフのキャリア支援を行っており、教育訓練やグループ会社のヒューマンアカデミーが実施する講座を割引価格しています。ヒューマンホールディングスの主なサービスは、次のとおりです。

  • ヒューマンリソシア
  • 建築転職ナビ
  • Remasters
  • Daijob.com

⑨レバレジーズ

商号レバレジーズ株式会社
本社所在地〒150-6190 東京都渋谷区渋谷2-24-12渋谷スクランブルスクエア 24F・25F
設立年月日2005年4月6日
資本金5,000万円
従業員数2007名(2023年時点)
平均年収不明
売上高1149億円(2023年時点)
引用元:レバレジーズ|企業概要

レバレジーズは、IT・医療分野で業界トップクラスのサービスを提供する急成長中のベンチャー企業です。創業以来、黒字経営を続けており2023年には売上1,000億を超えました。

またレバレジーズは自己資産100%で経営しているため、上場しておらず詳しい平均年収が公開されていません。しかし、創業者である岩槻氏が自身のブログで、下記のように平均年収を公開していました。

年度(経験年数)平均年収
12卒(10年目)757万円
13卒(9年目)902万円
14卒(8年目)1,226万円
15卒(7年目)759万円
16卒(6年目)676万円
17卒(5年目)653万円
18卒(4年目)581万円
19卒(3年目)551万円
20卒(2年目)513万円
21卒(新卒)434万円

参照元:これから入社される方へ② レバレジーズ 年収|レバレジーズ株式会社 IT社長のブログ

メキシコ、ベトナム、インド、上海でも事業展開しており、グローバル規模で人材事業の勢力を伸ばしています。高い専門性と素早い事業展開によって、人材業界で頭角を現した優良企業です。レバレジーズの主なサービス内容は、次のとおりです。

  • レバテック
  • ハタラクティブ
  • キャリアチケット
  • レバウェル介護
  • レバウェル看護

➉エン・ジャパン

商号エン・ジャパン株式会社
本社所在地〒163-1335 東京都新宿区西新宿6-5-1 新宿アイランドタワー35F
設立年月日2000年1月
資本金11億9,499万円(2024年3月31日時点)
従業員数3,317名(2024年3月31日時点)
平均年収538万7,000円
売上高676億6,100万円
引用元:エン・ジャパン|企業概要
参照元:エン・ジャパン|2024年3月期 有価証券報告書

エン・ジャパンは、転職支援や人材紹介サービスを提供する大手人材会社です。「エン転職」や「en world」などの採用サービスを中心に、求職者視点の転職サポートを行っています。

エン転職はオリコン顧客満足度調査の、転職サイトランキングで6年連続1位を獲得しており、利用者からの満足度が高いサービスです。

他にも、人事・採用担当者向けサービスも幅広く展開しており、求職者と採用担当者の双方をサポートするサービスが充実しています。エン・ジャパンの主なサービスは、次のとおりです。

  • エン転職
  • AMBI
  • ミドルの転職
  • en world
  • engage
  • エンエージェント
  • 人事のミカタ
  • エンゲージ 会社の評判

⑪フルキャストホールディングス

商号株式会社フルキャストホールディングス
本社所在地〒141-0031 東京都品川区西五反田8-9-5 FORECAST五反田WEST
設立年月日1990年9月
資本金27億8,000万円(2023年12月31日時点)
従業員数3,817名(2024年9月30日時点)
平均年収528万6,000円
売上高689億7,400万円
引用元:フルキャストホールディングス|企業概要
参照元:フルキャストホールディングス|第31期 有価証券報告書

フルキャストホールディングスは、全国に269拠点(2024年9月末現在)を構える大手人材会社です。主要グループ会社が16社もあり、人材サービスでは76,000社以上の企業と取引実績があります。

全都道府県でサービス提供できる拠点数の多さで、単発のアルバイト紹介サービスを展開し、短期業務支援を得意としている企業です。

また、DX促進によってスタッフがリアルタイムで給与受取ができるサービスや、自動マッチングサービスなど利便性を向上させています。フルキャストホールディングスの主な人材サービスは、次のとおりです。

  • 短期人材サービス(人材紹介)
  • 長期人材サービス(人材派遣)
  • ドライバー派遣
  • シニア派遣
  • 外国人材派遣・雇用支援サービス
  • 警備請負サービス

人材業界の動向

ここでは、人材業界の動向について紹介します。

  1. 業界全体の市場規模は拡大している
  2. 短期的な転職・派遣需要が高い
  3. 中長期的には少子化による労働人口減少が課題

それぞれの動向を確認して、人材業界で働くべきか検討しましょう。

①業界全体の市場規模は拡大している

各業界が少子高齢化の影響を受け、労働力が不足している現代において、人材業界全体の市場規模は拡大しています。厚生労働省の「職業紹介事業報告書」によると、次のように人材紹介事業の需要が増加しています。

2022年度職業紹介事業の推移有料職業紹介事業(前年比)無料職業紹介事業(前年比)合計数(前年比)
新規求職申込件数28,668,560件(47.2%増)240,205件(9.9%減)約2,891万件(46.5%増)
求人数(常用求人)10,688,440人(15.5%増)1,100,967人(5.9%増)約1,179万人(14.5%増)
就職件数(常用就職)774,451件(9.6%増)35,179件(7.5%増)約81万件(8.7%増)

引用元:令和4年度職業紹介事業報告書の集計結果(速報)|厚生労働省

終身雇用制度が崩壊し、1つの企業に長く勤めるキャリア形成から、転職や独立を交えたキャリアアップが普及しました。そのため、転職希望者の増加や、短期的な労働需要が増え派遣の需要も増加しています。

また、少子高齢化に伴い労働人口減少の影響を受けて、各業界が人材不足に悩まされています。

今後も労働人口減少は加速する見込みなので、人材業界の需要は衰えないでしょう。

②短期的な転職・派遣需要が高い

コロナ禍によって失業や休業者が増え、短期的な転職・派遣需要が高まりました。

コロナが収束した現代でも、リモートワークや時短勤務を経験して、自身の働き方を見直す方が増え、転職希望者が増加しました。

医療業界や運送業界など、コロナ禍によって需要が高騰した業界は深刻な人手不足に悩まされ、まだまだ派遣需要が高い傾向です。

また、高齢者による老後の働き口を探すための、派遣需要が増えています。

③中長期的には少子化による労働人口減少が課題

短期的には人材業界の市場が拡大しますが、中長期的には少子化による労働人口減少が課題です。

労働人口が減少すると、人材サービスにおける「商品」が不足するため、人材業界が縮小する可能性があります。

今後は高齢者の人口が増えるため、意欲的に働く中高年をターゲットとした人材サービスが求められます。

若手を求める企業と中高年層をどのようにマッチングさせるかが、人材業界の大きな課題となるでしょう。

人材業界の主なビジネスモデル

ここでは、人材業界の主なビジネスモデルについて紹介します。

  1. 人材紹介
  2. 人材派遣
  3. 求人広告
  4. 人材コンサルティング

人材会社の中でも、どのビジネスモデルに特化しているかで、担当する業務内容が異なります。

それぞれのビジネスモデルを確認して、自分が志望する企業選びの参考にしてください。

①人材紹介

人材紹介とは、求職者と人手を求める企業をマッチングさせるサービスで、エージェントとして、求職者に希望条件や職種をヒアリングし、スキルや経験に合った求人を紹介します。

求職者が紹介企業に入社すれば、企業から紹介手数料を貰えるビジネスモデルで、転職が当たり前となった現代では、人材紹介の需要が増加しています。

人材紹介企業で働くなら、エージェントとして求職者の立場に寄り添った提案力と、企業に優秀な人材を紹介する営業力が必要でしょう。

具体的には「マイナビエージェント」や「リクルートエージェント」が、人材紹介サービスに該当します。

②人材派遣

人材派遣とは、自社に登録している派遣スタッフを人手が足りていない企業に派遣するサービスで、求職者を派遣社員として雇い入れ、ニーズがある企業に派遣することで、派遣料を貰うビジネスモデルです。

人材派遣は、企業が求める年齢層やスキル・経歴の求職者を抱えておき、依頼があった際にマッチングさせる能力が求められます。

近年は、同一労働同一賃金の法改正によって派遣社員の賃金格差が改善され、雇用維持の動きがあったため、派遣市場が拡大しました。

具体的には、下記のような企業が派遣サービスを提供しています。

  • テンプスタッフ
  • アデコ
  • ランスタッド
  • スタッフサービス
  • パソナ
  • テクノサービス
  • マンパワー
  • ウィルオブ・ワーク
  • リクルートスタッフィング
  • フルキャスト

③求人広告

求人広告は、人材を募集する企業の求人をWebサイトや雑誌に掲載するサービスです。

広告デザインの作成や文面の添削を行い、広告作成費や求職者から応募があった際に成果報酬を貰うビジネスモデルです。

より多くの求職者に見てもらえるよう、高いデザイン力と分かりやすいキャッチフレーズを掲載するライティング力が求められますよ。

また、企業の魅力をより汲み取るための取材力も必要です。具体的な求人広告サービスの例は、次のとおりです。

  • マイナビ転職
  • エン転職
  • doda
  • BizReach
  • Green
  • Indeed
  • 求人ボックス

④人材コンサルティング

人材コンサルティングとは、人材を募集している企業の人材担当者に対してコンサルティングを実施します。

効率的な人材募集の方法や人事評価・教育制度の改善、市場調査や競合分析などを行います。なお人材コンサルティングは、大きく分けると次の2種類です。

人材コンサルティングの種類概要具体的な業務内容
RA(リクルーティングアドバイザー)企業向けのコンサルティングサービス・人事課題やリクルーティングに関するヒアリング・市場調査、競合分析・新規開拓営業・求人票の作成・企業と転職者のスケジュール調整・契約関連業務に関するアドバイス
CA(キャリアアドバイザー)求職者向けのコンサルティングサービス・転職希望者の募集・求職者に向けた面談やキャリアカウンセリングの実施・求人紹介・提出書類(履歴書・職務経歴書)などの添削・面接に関するアドバイスの提供・企業との待遇交渉・入社日の調整・退職交渉のサポート・入社後のサポート

具体的には、次のような企業が人材コンサルティングサービスを実施しています。

  • HALZ
  • タナベコンサルティンググループ
  • パーソル総合研究所
  • ビズアップ人事コンサルティング
  • クレイア・コンサルティング
  • HRインスティテュート
  • デクブリール
  • ビジョン・キャリア

材業界の主な職種

ここでは、人材業界の主な職種について紹介します。

  1. 営業職
  2. キャリアアドバイザー(CA)
  3. 人事コンサルタント
  4. 商品企画・マーケティング
  5. 事務職

それぞれの職種を確認して、人材会社で志望する仕事を見つけましょう。

①営業職

営業職は、人材紹介や人材派遣・求人広告など自社サービスを企業に提案する職種です。

人材紹介や人材派遣では、求める人物像や募集している仕事内容をヒアリングし、人材を紹介・派遣するためのサポートを行います。

営業職は、人材業界の業種によって仕事内容が変わりますが、企業に営業をかけて契約を締結させる役割であることは同じですよ。

場合によっては、求人企業と求職者をマッチングさせる人材コーディネーターを営業職が兼任するケースもあります。

②キャリアアドバイザー(CA)

キャリアアドバイザー(CA)は、求職者と面談を行い人材を募集している企業とマッチングさせる職種です。

人材コーディネーターと呼ばれるケースもあり、企業と求職者の橋渡し役となり、双方をマッチングさせます。

企業に対しては、リクルーティングアドバイザー(RA)と連携しながら、条件に合う人材を探し、求職者に対しては、職務経歴や勤務条件をヒアリングし、条件に合う求人の紹介や面接日程の調整を行う職種ですよ。

③人事コンサルタント

人事コンサルタントは、クライアントである企業の人事に関する課題を解消するため、コンサルティングを実施する職種です。

企業風土や人材育成・人事評価など、企業が抱える人事的な課題を解消するため、企業の状況や課題・目標をヒアリングします。

正確に状況を把握するための傾聴力や分析力、課題解決に導く提案力と計画力が求められ、場合によっては、人事業務を請け負うケースもあり、人事業務に関する豊富な知識とスキルが必要です。

④商品企画・マーケティング

商品企画・マーケティングは、自社商品やサービスを開発・改良し世に広める職種です。

人材業界において自社サービスとは人材紹介や人材派遣であり、現状のリピート率や顧客満足度をリサーチし、課題を分析します。

より良いサービスへと改良するため、さまざまな開発・考案をする職種ですよ。

また、WebメディアやSNSメディアを活用したアクセス分析や改良を行い、自社の認知度向上と新規顧客獲得につながるマーケティング施策を実施します。

⑤事務職

事務職は、人事や経理・営業事務など企業の運営をサポートする職種です。

一般的に人材会社の事務職は、営業をサポートする業務が多く、求職者の手配やシステムへの入力業務・メール配信などが主な仕事です。

時にはクライアント企業と電話でやり取りをしたり、求職者からの問い合わせに答えたりと、最低限のコミュニケーション能力が求められますよ。

人材業界に向いている人の特徴

ここでは、人材業界に向いている人の特徴を紹介します。

  1. 体育会系
  2. コミュニケーション能力が高い
  3. 社交的・交友関係が広い
  4. ポジティブ
  5. 向上心・闘争心が強い

それぞれの特徴を確認して、自分が人材業界に向いているかチェックしましょう。

①体育会系

人材業界は、長時間労働や休日出勤をする機会も多く、体育会系の風潮が根付いています

求職者とクライアント双方の板挟みになり、ストレスを抱えることも多いため、人材業界の仕事は体力とメンタルが必要であり、ノリの良い若手社員が多い傾向にあります。

控えめな性格より体育会系のノリに合わせられる意欲的な人材が、人材業界に向いていますよ。

②コミュニケーション能力が高い

コミュニケーション能力に自信がある方は、人材業界が向いています。

人材業界は、クライアントと商材のどちらも「人」であり、人と接する機会が多く、求人企業と求職者の板挟みになりながら、双方に自分の要求を伝える、高いコミュニケーション能力が求められます。

また社内の人間とも連携して業務を行う機会が多く、コミュニケーション能力が高くないと、スムーズに業務を連携させられません。

③社交的・交友関係が広い

人材業界は人と関わる機会が多いため、社交的で交友関係が広い人材におすすめです。

人材会社で働くなら、クライアントとの飲み会や、関連企業との付き合いも多く、求職者の信頼を獲得するための営業力が求められます。

内向的な人物は人材業界で働くうちにストレスを抱えることも多いですが、社交的で交友関係が広い人物であれば、社内外問わずに人間関係を良好に構築できるでしょう。

④ポジティブ

周囲からのストレスを受け流せるポジティブな人材であれば、人材業界でも活躍できます。

人材業界は、求人企業と求職者の板挟みになって双方の要望を聞き入れる必要があるため、ストレスを抱えることも多いです。そのため、ストレスに負けないポジティブなマインドが求められます。

ポジティブな人材であれば、クライアントや求職者から罵倒を浴びせられても、メンタルにダメージを追わずに仕事ができます。

人材業界では、思いがけないような酷い罵声や思いどおりにならない人物と巡り合うことも多く、ストレスに耐性がある人物でなければ務まりません。

⑤向上心・闘争心が強い

人材業界は、バリバリ数値を上げる向上心や競合に負けない闘争心の強さが求められます。

人材会社の数は多く競合他社が多い市場では、闘争心を持って仕事に取り組める人材が必要です。

また、人材業界は体育会系のノリでバリバリ働く人が多いため、向上心のない人材はついていけません。

仕事を第一優先に取り組めるほどの出世欲や向上心、闘争心がある人物は、人材業界が向いています。

人材業界のランキングに関するまとめ

ここでは、人材業界のランキングについて紹介しました。

人材業界は、人材派遣や人材紹介・求人広告などさまざまな業種があります。営業職やキャリアアドバイザーによって企業と求職者をマッチングさせ、紹介料や派遣料などの成果報酬を貰うことで、事業を運営しています。

人材業界で働くには、高いコミュニケーション能力と社交性・ストレスに負けない向上心やポジティブマインドが必要です。

人材業界で働きたい方は、本記事のランキングを参考に、志望する企業を選定してください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

まずはカリクル公式LINEを友だち追加!

無料スーツレンタルはこちら