グループディスカッションでの役割とは|注意点や対策も確認
グループディスカッションは選考で用いられる方法の1つです。
ある程度どんなものかは知っていても、実際に何をすればよいかわからない人も多いのではないでしょうか。
ここではグループディスカッションにはどんな役割があるのか。そして、役割ごとの注意点も説明していきます。
これからグループディスカッションに挑む方や、うまくできなかった人は是非参考にしてみてください。
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グループディスカッションでは「チームで行動できるか」が重要

最初に、グループディスカッションで大事なのはチームで協力しながら行動するという点を忘れないようにしましょう。
人事が見ているのは「どれだけよい提案をできるか」ではなく、「グループで協力しながら進められるか」です。そのため、大事なのは結果ではなく、そこに向かうまでの進め方となります。
選考という場であるため、つい良い提案をして目立とうとしてしまいがちです。しかし、あくまでチームワークを見られているということに注意して臨むようにしましょう。
グループディスカッションとは

グループディスカッションとは複数人でグループをつくり、決まったテーマについて話し合う選考方法のことです。
グループは5人くらいになることが多く、決められた時間内で議論して結論を出します。そして最後に発表といった流れです。
テーマは企業によってさまざまで、会社が抱えている問題の解決策や新しいサービスを提案することもあります。この選考方法では、グループでのコミュニケーション力や、問題に対して考える力が見られています。
グループディスカッションの主な5つの役割

グループディスカッションには役割があります。
- 司会
- 書記
- タイムキーパー
- 監視役
- 役割なし
よく「この役割が有利だ」と聞くことがありますが、役割に有利不利はありません。それよりも「自分に合った役割は何なのか」「自分が担当する役割に求められていること」を知る方が重要となります。
ここではどんな役割があるか紹介していきますね。
①司会
最初の役割は司会です。
司会はグループの中心的な役割といえます。決まった時間内でみんなから意見を出し、議論を進行する役割です。また、話し合う中で違った方向へ行きそうなとき、軌道修正をする役割もあります。
司会はみんなをまとめる立場であることから、他と比べ目立つ役割です。そのため、選考に有利だと思い立候補する人も多い役割となります。
しかし、限られた時間でグループをまとめた上で結論まで持っていく必要があるため、難しい役割となっています。
②書記
書記は議論の内容やメンバーの意見をまとめる役割となります。
もしかすると書記はあまり目立たない役割だと思う人もいるかもしれません。しかし議論の内容の整理や、最終的に発表する際に書記がまとめたものを見て考えるため、書記は議論を行う上で重要な役割だといえます。
書記にはみんなの意見をわかりやすくまとめる力や、議論を順序だててまとめる力が必要です。
書記がわかりやすくまとめることで、自分たちの状況を知ることができ、違う方向へ行かないようにすることもできます。
③タイムキーパー
タイムキーパーは時間内に議論をまとめることができるよう、時間を管理する役割です。
グループディスカッションは決められた時間内で議論し、結論を出さなければいけません。時間内に議論をまとめる必要があるため、時間を管理するタイムキーパーは重要な役割となっています。
時間内に終わらせるためにはどうすればよいか考え、時間配分を決めるのもタイムキーパーの役割です。そして、決めた時間配分で議論が進んでいるか管理する力も求められます。
ちなみに、タイムキーパーは他の役割と一緒にやることもありますよ。
④監視役
監視者は議論が違う方向へ行かないように監視する役割です。
議論が盛り上がった際など、内容が議題から外れてしまうことがあります。そのような場面で、監視者が議論を止めて正しい方向へ導くことができれば高い評価を得られるでしょう。
他に、決められた時間で議論することができるか監視する役割もあります。タイムキーパーと似ている部分もあるため、一緒にすることが多い役割です。
司会者とは違い裏側からグループを支えるため、縁の下の力持ちのような存在ですね。
⑤役割なし
最後に、役割がない場合です。
役割がないと、評価されないと思うかもしれません。しかし、高い評価を得ることは可能です。役割がない人は他のメンバーのサポートをしましょう。
役割がない人のメリットは、グループ全体を見渡すことができる点です。役割がある人が気づいていない部分をサポートしてあげましょう。そうすれば、役割のない人でも協調性という面から高い評価を得ることができます。
グループディスカッションで人事が見ているポイント

グループディスカッションで人事が評価しているポイントをまとめました。
あらかじめ何を評価しているのか知っておくことで、本番で焦ることなく余裕をもって臨むことができるでしょう。
それではどのような点を評価しているのか説明していきます。
①コミュニケーション力・協調性

1つ目は、コミュニケーション力・協調性です。
会社に入ると普段の業務や会議など、協力しながら仕事を進める場面ばかりです。そのため、コミュニケーション力や協調性は社会人に求められる大切な能力です。
よく人事の人に自分をよく見せようと自分勝手な行動をする人がいます。しかし協調性なしと判断され、かえって悪い評価になってしまうため注意が必要です。
グループディスカッションはグループで問題を解決する選考方法です。お互い協力し、グループ全員で合格するといった気持ちで臨みましょう。
②対応力

対応力も人事が評価しているポイントです。
仕事をしているとお客様の都合や自然災害など、イレギュラーな事態は必ず起こります。そんな時に臨機応変に対応する力は必須だといえるでしょう。
グループディスカッションの場合も、議論が盛り上がって話の方向がずれてしまうことや制限時間に間に合わないなどのイレギュラーが起こります。
イレギュラーな事態が起こっても、焦らずに臨機応変な対応をすることができれば高い評価を得られるでしょう。
③意見を出せる力

最後に意見を出せる力です。
どうすれば今ある問題を解決することができるか考え、グループのみんなに伝えることができれば、議論は盛り上がりよい方向へと向かいます。そのため、積極的に自分の意見を出すようにしましょう。
しかし、他のメンバーを混乱させて場を乱すような意見は言わないよう注意しましょう。
たとえあなたの意見が今あるものよりよかったとしても、時間ギリギリになって伝えると意見がまとまらなくなってしまいます。そうなると悪い評価になってしまうため、協調性を忘れないよう意識しましょう。
【役割別】グループディスカッションで意識すべきポイント

グループディスカッションには役割ごとに注意するポイントや意識しておきたいポイントがあります。
これを知っていれば、失敗することなく高い評価を得ることができます。
それでは役割ごとの注意点を見ていきましょう。
①司会
司会をする際は、自分勝手に議論を進めないことに注意しましょう。
司会はあくまでみんなから意見を引き出し、議論を円滑に進める役割です。目立つからと、自分勝手に議論を進めると悪い評価になってしまいます。そのため、議論を仕切る役割ではないことを念頭に置きましょう。
議論を進める際はしっかりとメンバーの意見を聞き、あまり議論に参加できていない人には意見を促すことを意識しましょう。
メンバーみんなに意見を求めることで、グループは話しやすい雰囲気になり議論を盛り上げることができます。
②書記
書記をする際は、しっかりと議論に参加して自分の意見を伝えることに注意しましょう。
書記をしていると、ついついメモすることに夢中で全く話さない状況になりがちです。しかし、みんなの意見をまとめた上で自分の意見を伝えることができれば高い評価を得ることができます。
議論をまとめる際は、メンバーが見やすいようにまとめることを意識しましょう。自分だけでなく、みんなが見てもわかりやすくまとめることが大切です。
文字だけでなく、図や絵などを用いてまとめるとよりわかりやすくなるのでおすすめですよ。
③タイムキーパー
タイムキーパーをする際は、時間の管理だけにとらわれないよう気を付けましょう。
ただ時間を伝えるだけでは、高い評価を得ることは難しいです。積極的に議論に参加して、自分の意見を伝える必要があります。
そして、臨機応変な対応を意識することも大切です。議論が盛り上がると、予定の時間を過ぎてしまうこともあります。
例えば意見を言う時間が予定よりも長くなってしまった場合、結論をまとめる時間を短くするなど、その時の状況によって変える必要があります。
臨機応変に対応することは難しいですが、これができれば高い評価を得ることができますよ。
④監視役
監視役をする際は、落ち着いて議論に参加するよう注意が必要です。
監視役が議論に夢中になってしまえば、止めてくれる人はいなくなります。そのため、落ち着いた状態で議論に臨み、議題からずれそうになったら正しい方向へ導いてあげましょう。
また、監視役の仕事がないときは積極的に議論に参加することを意識しましょう。
特に監視役の仕事がないからといって、何もしないでいるとあなたの評価は下がってしまいます。監視役の仕事がない時も積極的に議論に参加して、高評価を狙いましょう。
⑤役割なし
役割がない人は何もしていない状況にならないよう注意しましょう。
当たり前ですが、役割がないからといって何もしなければ低い評価になります。そのため、積極的に議論に参加するように気を付けましょう。
また、他の人のサポートをすることも意識しましょう。グループを広い視野で見ることができるのが、役割がない人のメリットです。そのため、役割がある人の手が回らない部分を補うことができます。
役割がある人のサポートをして、議論を盛り上げましょう。
グループディスカッションで役割分担する2つの方法

議論を始める前にまず、誰がどの役割をするのか決める必要があります。
役割の決め方は主に2つで、立候補か指名して決めるかのどちらかです。
役割を決めるのに時間がかかると、肝心の議論をする時間が無くなってしまいます。そのため、役割は素早く決めるようにしましょう。
①自己紹介の最後の人が提案する
こちらは、最後に自己紹介をした人が提案するといった方法です。
立候補によって役割を決める場合は、最後に自己紹介をした人が役割分担について切り出すとスムーズに決めることができるでしょう。
役割を決める段階からすでに選考は始まっており、どのように決めるか見られています。
決して一人で進めようとはせず、のみんなで協力し合って役割を決めることが大切です。
②一番最初に司会を決める
こちらは最初に司会者を決めて、司会者が役割分担を決める方法です。
司会者が役割分担することで、役割を決めた後そのまま議論に進むことができます。そのため、スムーズに進めることが可能です。
ただし、司会者が自分勝手にメンバーの役割を決めると、悪い評価になってしまうのでやめましょう。
まずはやりたい人はいるかどうか、メンバーに意見を聞くことが大切です。それでもやりたい人がいない場合は、司会者が指名しましょう。
自分に合った役割を把握してグループディスカッションに役立てよう

グループディスカッションの役割に有利不利はありません。たとえ役割がなかったとしても、それだけで低い評価になることはありません。
そのため「この役割は選考に有利だ」と考え、自分に合っていない役割を選択すると悪い評価につながります。
自分にはどんな役割が合っているのかを知り、グループのために協力して議論に参加することが大切です。
自分に合った役割を選択して最大限の力を出せるようにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。