「PDCAサイクルって何なんだろう?」
「就活生にもPDCAサイクルって必要なの?」
なんとなく名前は聞いたことあるPDCAサイクル。実際に、どんな意味か知っていますか?
もしかしたら「まだ自分は学生だからきっと関係ないことだ」と思っているかもしれませんが、そんなことはありません。
PDCAサイクルは、就活生にぜひ使って欲しいスキルのひとつです。
そこで今回の記事では、PDCAサイクルの意味や就活での活かし方を、ESの自己PRや面接といった具体例と一緒に紹介します。
この記事を読めば、PDCAサイクルのイメージがついて実践しやすくなるので、ぜひ参考にしてくださいね!
PDCAサイクルとは?
PDCAサイクルとは、問題を解決するまでの道筋を改善していく方法です。もともとは、製造業におけるものづくりの現場で使われていました。
それが他の業界やビジネスシーンでも採用され、今では社会人として必須の知識になっています。
PDCAサイクルはその名の通り「P→D→C→A」を回していくのですが、各アルファベットが何を意味するのか見ていきましょう。
①Plan<計画>
Plan、まずは計画することから始めます。目標を設定して、達成するための計画を作ります。
例えば、海外に卒業旅行へ行くために30万円を貯めようとします。今の貯金が0円だとしたら、あと何ヶ月でどんな方法でお金を稼げばいいかまず考えますよね。
大学の勉強とアルバイトとのバランス、友人や彼氏彼女との時間配分など、計画すべきことがたくさんあります。
それが、PDCAサイクルひとつ目の「Plan(計画)」です。
②Do<行動>
Pが定まったら次はDo、つまり行動に移す段階です。頭の中で考えたことを実行することで、目標達成ができます。
先ほどの例で考えると、30万円を貯めるために実際にアルバイトを探して、応募や面接をしていきます。
そして働き始める段階が、「Do(行動)」です。
③Check<評価>
次に「Check(評価)」することが重要です。計画(P)通り行動(D)できているかチェックします。
卒業旅行に行くために予定通り貯金できているか、確認する必要があるのです。1ヶ月に〇万円貯金する計画に無理がないか、自分の体力やスケジュールに合っているアルバイトかなどを見直す段階です。
「Check(評価)」でしっかりと状況を評価して、確実に目標達成できるよう調整します。
④Action<改善>
「Action(改善)」では、「Check(評価)」で出た課題を改善します。
もし思ったように卒業旅行のためのお金が貯まっていないなら、シフトを多く入れられないかバイト先に交渉したり、時給の高い別のアルバイトを増やせられないか検討したりします。
以上がPDCAサイクルの各説明ですが、このサイクルには終わりがありません。「Action(改善)」した内容をベースに、さらに良い解決策を模索していく必要があると覚えておきましょう。
PDCAサイクルを速く回すことが重要
PDCAサイクルは、速く回すことが大切です。
PDCAのうち、どれかひとつでも対応が遅れると、望むような結果が出る時期が伸びてしまったり、チャンスを逃してしまったりするかもしれません。
PDCAサイクルが身につくと、自分の足りない部分を客観的に理解できるようになり、素早く工夫して計画や改善ができるようになります。
つまり「反省を次に活かす」「思考錯誤を繰り返して成長する」習慣が身につく、ということです。
PDCAサイクルの考え方に慣れれば自分自身の成長も速くなるので、学生のうちから実践していきましょう。
就活生にとってPDCAサイクルが必要な理由
ではPDCAサイクルは就活生にとってどのように活かせるのでしょうか。自己PRや面接で使うケースを見ていきましょう。
PDCAサイクルを使った自己PRをESに
PDCAサイクルを軸に自己PRを作成しました。文章内のどの部分がPDCAにあたるのか、考えながら読んでみてください。
参考例)
私はアルバイトで、ホテルスタッフとして勤務しています。客室30部屋のリゾートホテルで、フロントを担当しています。
フロント業務のやりがいは、リピーターのお客様と顔見知りになることです。私たちのホテルサービスを気に入って何度もお越しいただけるお客様が増えることに、大きな喜びを感じています。
しかし、ある日私が以前担当したお客様が、ホテル予約サイトの口コミにクレームを投稿されました。それは「領収書の書き方を毎回スタッフに説明するのが面倒」といった内容でした。
このお客様は個人名で予約されますが、領収書は会社名で発行して欲しいという要望があります。私は何度も対応してきたので把握していたのですが、他のスタッフが対応する機会が続き、毎回同じ内容を伝えてうんざりしてしまったようでした。
そこで私はバイトリーダーとして、お客様の満足度を高めるべく解決策を社員スタッフと検討し始めました。
ホテルフロントは、お客様の名前や住所、支払方法といった個人情報が保存されている顧客管理システムを操作します。その備考欄に、ちょっとしたことでもお客様について気づいたことをメモしていくようにしました。
「領収書は社名〇〇で」「加湿器を事前に部屋入れ」「腰痛持ちなのでクッションを用意」「左利きなのでお箸を置く位置に注意」
このように、気づいた情報を溜めて他のスタッフと共有し、全員がお客様の要望を理解して実行しているか毎日のミーティングで確認しました。
メモの書き方やスタッフとの共有方法の改善を重ねた結果、リピーター率が20%アップし口コミの評価も上がっていきました。
アルバイトで得た経験を御社の仕事でも活かし、スムーズに業務を進めて行きたいと考えています。
いかがでしたか?何がP(計画)D(実行)C(評価)A(改善)か、理解できましたか?
簡単に説明すると、以下のようになります。
- Plan(計画)=顧客満足度をアップすることが目標、お客様情報を記録する
- Do(実行)=毎日気づいたことを備考欄に記入する
- Check(評価)=スタッフ全員が理解し実行できているか確認
- Action(改善)=メモの書き方やスタッフとの共有方法を改善
このように、学生のうちからPDCAサイクルを意識するとアルバイトやインターンで貴重な経験が積めて、就活の自己PRにも使えるようになります。
面接対策になる
PDCAサイクルは、ESの自己PRだけでなく面接対策にも使えます。以下のように、面接が終わるたびに内容を復習して改善につなげるようPDCAサイクルを設定しましょう。
- Plan(計画)=1社面接するたびに、PDCAサイクルを使って面接を復習すると計画
- Do(行動)=面接後、すぐカフェに寄る
- Check(評価)=何を質問されて、どのように答えたか記録
- Action(改善)=課題点を見つけ出し、改善する
このPDCAサイクルを面接を終えるごとに回していくと、面接での受け答えがどんどん洗練されていきます。特にここでは、Check(評価)とAction(改善)が重要です。
例えば、「上手く話せなかった」と思ったら、質問内容と自分の回答を思い出してメモしましょう。文字にすると、何が足りなかったか問題点が見えてくるはずです。
企業研究や自己分析不足など、課題が見つかったら次の面接では万全に対策をしてから臨むようにすると、面接で手ごたえを感じられるようになるでしょう。
社会人になっても使える
PDCAサイクルは、社会人にとって必須スキルです。
なぜなら仕事の現場では、日々の業務に責任を持って向き合い改善していく「問題解決能力」が問われるからです。
改善を重ねて実行するPDCAサイクルを回すことを意識すると、問題解決能力が自然と磨かれていきます。
この力を身につけることで、周りからも評価されやすくなり仕事のやりがいにもつながります。
仕事だけでなく学生生活など、あらゆる場面で使えるのでぜひ今から意識してみましょう。
では次に、PDCAサイクルを実践している就活生の実際の声を紹介します。
PDCAサイクルを知ってて良かった!就活生の声
「PDCAをベースに自己PRしたおかげで、グループ面接で他の学生と差別化できた」
「普段からPDCAを使って考えるクセをつけたら、就活がスムーズに進んだ」
「就活だけでなく、バイトやインターンでもPDCAが役立った」
PDCAサイクルには、たくさんのメリットがありますね!
就活やアルバイトなど、テーマを決めて皆さんも実践してくださいね。
PDCAサイクルを就活に使おう
今回の記事では、PDCAサイクルについて解説しました。社会人として必須スキルですが、就活にも役立つことがわかりましたね。
初めのうちは難しく感じるかもしれませんが、慣れると頭の中が整理されていき、問題に対する解決策を導き出しやすくなります。
就活の面接や自己PRにPDCAサイクルを活かしながら、効率よく内定をゲットしましょう!
このメディアの監修者
いとかな
#フリーランス4年目 #ライター #英語リサーチャー #元セラピスト #ホテルPR業務もやっている #転職経験あり #新卒で翻訳コーディネータをしていた # 海外長期滞在2回あり