MRは、製薬会社に勤務して医療製品を医療従事者に売り込んだり情報を提供したりする専門職です。
医療業界について調べている就活生の中には、MRの仕事に興味を持った方もいるのではないでしょうか。
本記事では、MRの給料(平均年収)や仕事内容、将来性などを幅広く紹介します。
MRに向いている人の特徴も紹介するので、ぜひともご参考にしてくださいね。
MRの平均年収と年齢別の年収

ここでは、MRの収入について以下の2項目に整理して紹介します。
- MRの平均年収は578万円
- MRの年齢別の年収
一般的な水準との比較も行っているので、ぜひともチェックしてくださいね。
①MRの平均年収は578万円
MRの平均年収は、578万円です(引用元:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「医薬情報担当者(MR)」)。
国税庁の「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、2022年分の給与所得者の平均給与は458万円です。
つまり、MRの年収は一般平均と比較して高い水準であると考えられるでしょう。
一般的なMRは、製薬会社に勤務します。完全週休二日制が多い一方で、医療関係者との面談予約のために早朝・夜間勤務することも少なくありません。
②MRの年齢別の年収
MRの年収を年齢別に整理して一般平均と比較すると、以下の通りです。
年齢 | MRの 平均年収 | 全体の 平均年収 |
---|---|---|
20〜24歳 | 355万円 | 273万円 |
25歳〜29歳 | 470万円 | 389万円 |
30歳〜34歳 | 524万円 | 425万円 |
35歳~39歳 | 572万円 | 462万円 |
40歳〜44歳 | 642万円 | 491万円 |
45歳~49歳 | 653万円 | 521万円 |
50歳〜54歳 | 718万円 | 537万円 |
55歳~59歳 | 745万円 | 546万円 |
60歳〜64歳 | 511万円 | 441万円 |
上記の通り、どの年代においてもMRの平均年収は一般平均を上回っていますね。
MRに関する基本情報

ここでは、MRに関する基本情報を以下の2項目に整理して紹介します。
- MRの仕事内容
- MRになるには
①MRの仕事内容
MRはMedical Representative(医薬情報担当者)の略であり、製薬会社に勤務して自社の医薬品をはじめとする製品を医療関係者・機関へ売り込む営業職です。
医師や看護師、薬剤師などに医薬品の効果や使い方などの情報を提供し、一方で医療機関からの情報収集も行います。
MRが集めた情報は新薬の開発に役立つことから、情報収集も重要な業務です。また、情報提供の一環で講演会を開くこともありますよ。
②MRになるには
MRとして働くには、製薬会社に入社することが一般的です。特別な資格や免許は必要ありませんが、大学卒業が前提となっていることが通常だと言えます。
製薬会社に入社した後、業界で定められている導入教育を受けて、医学や薬学に関する幅広い知識を身に着ける必要性があります。
また、「入社の際に勉強をすれば終わり」といったものではありません。医薬品やその他の医療製品は日々新しくなっていくことから、日常的に勉強を続けるスタンスが求められるでしょう。
MRの将来性は?

日本国内において、今後もMRの需要は継続的にあり続けると判断できます。病気やケガがある限り医療は必要であり続けるためです。
さらに、現在では高齢化が高度に進んでいることから、今後も医薬品に対する需要は増加を続けると考えることが自然でしょう。ただし、他の業界と同様に、テクノロジーの進歩によって仕事が減ることは考えられます。
MRは今後も多くの人々に求められると考えられますが、各企業の採用人数が減っていくことを想定しておきましょう。
MRに向いている人の特徴3つ

ここでは、MRに向いている人の特徴として以下の3項目を紹介します。
- 医薬品に関心がある人
- 勉強熱心な人
- コミュニケーション能力がある人
①医薬品に関心がある人
MRに向いている人としてまず挙げられるのが、医薬品に関心がある人です。MRの業務を続けていく以上は、医薬品の勉強をし続けなくてはいけません。
医薬品に関する知識は専門性が高く、気軽な気持ちで勉強を続けていくことは難しいでしょう。
またただ学ぶだけでなく、医師や看護師、薬剤師に説明できるレベルまで理解を深めなくてはいけません。
理解力の高さも一定程度必要ですが、医薬品に対する関心の高さは、非常に重要な要素だといえます。
②勉強熱心な人
勉強熱心であることも、MRに求められる重要な資質の1つです。MRに必要な知識の吸収は、入社時の研修で行えば完了するものではありません。
日進月歩で発達していく医薬品や医療製品の知識を常にアップデートしていくには、コツコツと勉強を続けられる力は必須だと言えます。
就業中はもちろん、就業時間以外でも自分で少しずつ勉強を続けるスタンスが持てないようだと、MRとしての活躍は難しいかもしれません。
③コミュニケーション能力がある人
MRに向いている人の特徴としては、コミュニケーション能力が高いことも外せません。
MRは、営業職の一種です。どんなに高い専門性を持っていても、営業先である医療従事者と関係を築けないと成績にはつながらないと考えられます。
医師や薬剤師など自分よりも専門性が高い方々と人間関係を築いていくには、一定以上のコミュニケーション能力が不可欠です。
また、医療従事者に分かりやすく説明する能力が求められることから、高いレベルでのコミュニケーション能力が必要であるともいえるでしょう。
MRの給料を把握して就活に役立てよう!

MRは、製薬会社に所属して自社の医薬品・医療製品を医療従事者に紹介する、営業職の一種です。
MRとして働くことを目指すなら、給料に関してはもちろん、業務内容や求められる資質などについても一定まで理解を深めておくと良いでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。