履歴書でボランティア経験を書く際の基本構成を解説|例文も紹介
履歴書にある自己PR欄や課外活動のスペースに、何を書いたらよいのか悩んだ経験はありませんか。「ボランティアの経験を履歴書に書いても大丈夫?」と疑問に感じている方もいるでしょう。
そこで今回は、履歴書に記入する際の基本構成を解説します。例文も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
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履歴書でボランティア活動はアピールになる

ボランティアの活動は、履歴書においてアピールになる場合とならない場合があります。ここでは、アピールになる活動の特徴と具体例を紹介します。
- アピールになる活動の特徴
- アピールになる活動の具体例
①アピールになる活動の特徴
アピールになるボランティアは、以下のポイントを押さえている必要があります。
- 自発的な行動をしたもの
- 他者との関わりがあるもの
- 長期的に行ったもの
- 自己満足で終わっていないもの
1つ目の条件は、自発的に行ったものであることです。学校行事など誰かに強制された場合や、金銭を受け取った場合などは印象が悪くなる恐れがあります。
また、履歴書には長期的に行った活動を優先的に書くようにしましょう。
②アピールになる活動の具体例
アピールになる活動の具体例は以下の通りです。
- 介護施設での活動
- 被災地の支援活動
- 手話の活動
- 学習ボランティア
- 交通ボランティア
- 住んでいる街のゴミ拾い
- 海岸の清掃活動
- 伝統文化の継承・普及をサポート
- 環境保護のための募金活動 など
履歴書に記載できる活動内容はさまざまです。先ほど紹介したポイントを押さえている場合は、細かい内容は問わず履歴書に記載できます。
履歴書でボランティア活動を書ける欄を解説

履歴書でボランティアについて書きたいときは、「課外活動欄」「自己PR欄」「趣味特技欄」のいずれかに記載します。職歴欄には書くのはNGです。
課外活動とは、学校の授業以外の活動を指します。課外活動欄は、ボランティアについて記載するのに最適なスペースといえます。
自己PR欄に書くメリットは、自分がPRしたい強みやスキルなどの裏付けになることです。
また、複数の活動を行った経験がある方は、趣味特技欄に書くのもよいでしょう。
履歴書でボランティア活動を書く際の基本構成を解説

履歴書でボランティア活動を書く際の基本構成は以下の5つです。
- 参加した活動について簡潔に書く
- 参加した理由を書く
- エピソードを具体的に伝える
- 活動で得た学びやスキルを伝える
- 得た学びやスキルを今後どのように活かすかで締める
①参加した活動について簡潔に書く
はじめに、どのような活動を行ったのかを簡潔に書きます。最初に結論を伝える「結論ファースト」にしたほうが、相手が内容を理解しやすいためです。
冒頭から伝えたいことをすべて書いてしまうと、結局何が言いたいのかが伝わらなくなる恐れがあります。
「私は1年間、大学の近くにある介護施設でのボランティアをしていました」というように、シンプルかつ分かりやすくまとめましょう。
②参加した理由を書く
つづいて、なぜ参加したのかを書きます。参加理由を書くことで、企業側に自信の人柄や価値観をPRできます。
また、履歴書にボランティアについて書く際は、自主的に行動したものであることが重要です。
参加理由を明確に書かないと、「就活のために参加したのでは」「友人に誘われて嫌々ながら参加したのでは」という憶測を呼ぶ恐れがあります。
③エピソードを具体的に伝える
次に、活動中に起こったエピソードを書きます。この次に活動で得た学び・スキルについて書くため、そこにつながるエピソードを書くのがポイントです。
面接官は初見の内容となるため、実際に何をしたのか、経験から何を感じたのかをくわしく伝えましょう。
ただし、細かすぎると結局何を言いたいのか伝わらない可能性があるため要注意です。
④活動で得た学びやスキルを伝える
次に、ボランティアで何を学んだのか、どのようなスキルを得たのかを書きます。「○○を通して、組織で行動する重要性を学びました」のようにシンプルに伝えましょう。
先ほど書いたエピソードと絡めて書くと、まとまりがよく説得力のある文章になります。
注意点としては、学び・スキルを複数書かないことです。複数書くことで一つひとつの学び・スキルの印象が弱くなるため注意しましょう。
⑤得た学びやスキルを今後どのように活かすかで締める
最後に、経験から得た学び・スキルを入社後にどのように活かすかで締めます。
面接官は、あなたがどのような活動をしたのかを知りたいわけではありません。本当に知りたいのは、「経験から得た学び・スキルを入社後にどう活かすのか」「どのように活躍してくれるのか」です。
よって、活動で得た学び・スキルの項目は、希望する職種や企業で活かせそうなものを選ぶようにしましょう。
履歴書で書くボランティア活動の例文2つ

基本構成は分かったものの、具体的にどのように書けばよいのか悩む方もいるでしょう。履歴書で書く例文を2つ紹介します。
- 清掃活動
- 学習ボランティア
①清掃活動
私は、大学でボランティアサークルに所属し、地域の清掃活動を行ってきました。参加理由は、たまたま早朝に駅周辺に行ったとき、多くのゴミが落ちていてショックを受けたためです。 活動を通して最も印象的だったのは、次第に参加するメンバーが増えていったことです。最初は当大学のボランティアサークル5名で活動を行っていましたが、次第に高校生や近隣住民の方が参加してくれるようになりました。現在は毎週20人前後のメンバーが集まり、駅周辺は見違えるほど綺麗になっています。 私はこの経験から、周囲の人たちと協力する大切さを学びました。入社後はこの活動から学んだことを活かし、協調性を発揮していきたいと思います。 |
清掃ボランティアを行った場合の例文です。活動を始めたきっかけや具体的なエピソード、学んだことを入社後にどう活かしたいのかを盛り込んでいます。
②学習ボランティア
私は1年間、母校で学習ボランティアを行ってきました。 参加したきっかけは、教育実習の際に担当してくださった先生から、学習ボランティアを探していると相談されたためです。教育実習で生徒たちに教える喜びを知り、また生徒たちの役に立ちたいという思いがあったため、立候補しました。 最初は生徒と上手くコミュニケーションが取れず、悩んだこともありました。しかし、1年間ほぼ毎週通い続け、今では生徒たちに勉強以外の悩み打ち明けてもらえるようになりました。 私はこの経験から、粘り強く継続することの大切さを学びました。入社後は学んだことを活かし、顧客のもとに足を運んで信頼関係を築いていきたいと思います。 |
学習ボランティアを行った場合の例文です。学んだ粘り強さや継続力を、入社後にも活かしたいことをPRできています。
履歴書に書くボランティア活動で好印象を残すコツ2つ

履歴書に書くなら、好印象を残したいものです。以下の2つのコツを意識してみてください。
- 人柄も伝わるように書く
- 他の応募者と差別化できる内容にする
①人柄も伝わるように書く
1つ目のコツは、人柄も伝わるように書くことです。学びやスキルだけではなく、自身の人柄が出るような具体例などを盛り込めるチャンスと考えましょう。
人柄については「私は協調性がある性格です」「私は明るい性格です」などと書いてしまうと、あまりにも露骨で説得力もありません。
そこで、活動を通じて得た学び・スキルと同時に、人柄についても自然に盛り込むとよいでしょう。
②他の応募者と差別化できる内容にする
好印象を残したい場合は、他の応募者と差別化できる内容にするのがおすすめです。ありきたりな内容では埋もれてしまう可能性があるためです。
ただし、履歴書に嘘を書くのはやめましょう。履歴書の内容は面接で深掘りされるケースが多く、上手く回答できないと嘘がバレるリスクがあります。
嘘をつき通して内定できたとしても、入社後ずっと嘘をつき通さなくてはいけません。嘘を書くことにはデメリットしかないため注意してください。
履歴書でボランティア活動を効果的にアピールしよう

履歴書でボランティア活動について書くことで、人柄やスキルなどを効果的にアピールできます。経験から得た学び・スキルを入社後にどう活かせるかも表明できて一石二鳥です。
履歴書の課外活動欄や自己PR欄に書くことがなく悩んでいる方は、本記事を参考にしてみてください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。