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就活対策はまずリクルートのSPI対策から|おすすめの本を紹介

SPIは、大手人材サービス会社「リクルート」が提供する適性試験です。高得点を取ることで、就職活動を有利に進められるため、対策は必須と言えます。

しかし「SPIはどうやって対策すればいいんだろう?そもそもどんな問題が出るの?」と悩む人も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、SPIの概要や対策方法をわかりやすく解説します。おすすめの問題集も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

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リクルート提供のSPIとは

SPIは、大手人材サービス会社「リクルート」が提供する適性試験です。就職活動において、エントリーシートの提出のタイミングや一次面接のあとなど、比較的選考の早い段階で実施されます。

試験は能力検査と性格検査で構成されており、能力検査では志望者の基礎学力を、性格検査では人柄や考え方、どのような仕事や組織に向いていそうかなどを把握します。

合格のボーダーは企業によって異なりますが、基本的に7〜8割ほど正解することが望ましいでしょう。SPIの出題範囲は広く時間制限もシビアであるため、事前の対策は必須です

リクルートのSPIを就職試験に導入する目的

続いて、企業がリクルートのSPIを就職試験に導入する主な目的を2つ紹介します。

  1. 志望者を選考するため
  2. 志望者の性格・能力を知るため
  3. 企業との相性を確認するため

①志望者を選考するため

1つ目の目的は、志望者を選考することです。

SPIの能力検査では、課題に対して合理的に思考することが求められます。さらに、目的を定めそれに沿って行動し、効果的に処理していくような仕事場面で求められる能力が測られますよ。

企業は、志望者をSPI結果の点数で区切り、選考に通過する志望者を絞っているのです。ただし、SPIの結果に重点を置く企業もあれば足切りとして使う企業もあるため、ボーダーは企業ごとに異なります。

②志望者の性格・能力を知るため

2つ目の目的は、志望者の性格や能力を知るためです。企業は志望者の性格や能力を見るためにSPIを実施し、自社に合っている人材かを判断する材料としています。

SPIの性格検査では、約300問の日頃の行動や考え方に関する質問が用意されています。この回答内容を参考に、志望者の考え方や価値観、仕事への取り組み方などに関する特徴を測定しています。

これにより、志望者の資質や適性を判断して企業にマッチしているかを見極め、採用するかどうかや、どの部署に配置するかを決めているのです。

③企業との相性を確認するため

3つ目の目的は、採用におけるミスマッチを防ぐことです。性格検査では、企業の求める人材像と受験者の価値観や行動特性が合致するかを確認します。

入社後のギャップを防ぐためには、採用段階での適切な人材マッチングが欠かせません。

SPIの結果を参考に、企業文化との親和性や職場環境への適応力を判断し、長期的な視点で採用を行うことが可能となります。

特に若手社員の早期離職が社会問題となっている昨今、企業側も慎重な採用判断を心がけています。

SPIを通じて事前に相性を確認することで、入社後のミスマッチによる離職リスクを大幅に軽減することが期待できます

リクルートのSPIの科目

続いて、リクルートのSPIの科目について簡単に紹介します。

  1. 能力検査
  2. 性格検査

①能力検査

SPIの能力検査は、言語分野と非言語分野で構成されます。企業によっては、英語の試験が追加で課されることもありますよ。以下で詳しく解説していきます。

言語

SPIの言語分野は、国語のスキルや理解力を問う問題が出題されます。文章を理解し、論理的に考える能力が求められるでしょう。

問題は、「2語の関係」「空欄補充」「語句の意味」「文の並び替え」「文節の並び替え」「熟語の成り立ち」「長文読解」の7種類で構成されています。

「2語の関係」「語句の意味」「熟語の成り立ち」の3つは重点的に対策しましょう。

非言語

SPIの非言語分野は、数学の力を測定する科目です。

小学校から高校で学ぶ範囲から出題され、文系・理系問わず学習している「高校数学I・Aまで」の範囲から問題が選出されますよ。

頻出するジャンルとしては、順列・組み合わせ、料金問題、仕事算、推論などがあります。言語分野に比べて難易度が高いため、徹底的な対策が必須です。

英語

企業によっては、言語と非言語に加えて英語の試験が課されることがあります。具体的な内容としては、語彙力・文法の理解力・文章の読解力の測定が挙げられますよ。問題数は決まっていませんが、目安は30問前後です。

出題レベルは中学~高校レベルですが、中盤手前で長文問題が出題されるため、時間をかけすぎると後半の問題を解ききれない可能性があります。

なお、英語の試験では単語の意味を知っているだけで解ける問題も多いため、中高時代に利用していた単語帳を活用しながら対策するとよいでしょう。

②性格検査

SPIの性格検査は、企業が受験者の性格や人となりを見る試験です。性格検査では、能力検査の後に約300問の質問に回答します。

質問内容は、普段の行動や思考の癖、対人力、協調性、リーダーシップ力に関することなどです。回答情報から統計的に受験者の傾向を見るものになります。

その人の人柄が結果に出るため、嘘をつくと面接に進んだ際に落とされてしまう可能性も。そのため、質問には正直に答えるべきです。

SPI対策はいつから始めれば合格できる?

SPIの対策開始時期と必要な学習時間について、多くの就活生が不安を抱えています。

特に、時間の使い方に悩む声が目立ちます。「いつから始めればいいのか」「どのくらいの時間が必要なのか」といった疑問に答えていきましょう

実際の就活生の体験談やデータから、最適な学習計画を2つのポイントに分けて解説します。

  1. 試験の約3ヶ月前から始めるのがベスト
  2. SPI対策に必要な時間は?結論:30〜60時間

①試験の約3ヶ月前から始めるのがベスト

本格的なSPI対策は、受験予定日の3ヶ月前からスタートするのが理想的です。

就活生の多くは、基礎学力の復習から始める必要があります。特に、数学分野は高校1年生レベルの内容から出題されるため、基礎からの学び直しに時間を確保しましょう。

企業のエントリー時期を考慮すると、就活開始の6ヶ月前から少しずつ準備を始めることをおすすめします。

具体的には、最初の1ヶ月で基礎学力の確認と弱点把握を行い、続く1ヶ月で苦手分野の克服と問題演習に取り組みます。そして最後の1ヶ月では、模擬試験による総仕上げを進めていきましょう。

余裕を持ったスケジュールを立てることで、精神的な余裕も生まれ、より効果的な学習が可能となります。計画的な学習を通じて、確実に実力を積み上げていくことが大切です。

②SPI対策に必要な時間は?結論:30〜60時間

SPI対策に必要な総学習時間は、平均して30〜60時間です。

分野別で見ると、非言語分野(数学)が15〜30時間、言語分野が10〜20時間、性格適性検査対策が5〜10時間を目安に学習を進めていきます。

1日2時間の学習を想定すると、集中的に取り組んで約1ヶ月、余裕を持って進めると3ヶ月程度が目安となるでしょう。

ただし、必要な時間は個人の学力や目標スコアによって大きく異なります。苦手分野の克服には追加の時間が必要となる場合も。

効率的な学習を実現するためには、計画的な学習時間の確保、質の高い教材の選択、定期的な復習と弱点補強が重要なポイントとなります。

リクルートのSPIの対策方法5選

続いて、SPIの具体的な対策方法を紹介します。それぞれをうまく使いこなしながら、高得点を目指しましょう。

  1. 問題集を買って練習する
  2. アプリを利用する
  3. 問題の出題形式を把握しておく
  4. 苦手問題に意識的に取り組む
  5. 解答の時間配分を考えておく

①問題集を買って練習する

1つ目の方法は、問題集を買って練習することです。問題集は、問題形式に慣れるためや苦手分野を対策するために必要ですよ。

SPI対策に時間をかけることができる人は、全ての問題パターンに対応できるよう、参考書と問題集を3〜4周以上しましょう。

重要なのは、ただ問題を解くのではなく、なぜ間違えたのかを考え反復練習することです。何度も間違えた問題や、苦手な領域を中心に時間をかけて何周も繰り返し問題を解きましょう。

②アプリを利用する

2つ目の方法は、SPIの対策アプリを使うことです。アプリを使うことで、通学などのスキマ時間にスマートフォンやタブレットで効率的に勉強できます。

SPI対策アプリを選ぶ際は、「強化したい学習分野に対応しているか」「学習サポート機能が充実しているか」などを基準に選びましょう。

また、アプリと対策本・問題集を組み合わせて学習することで、学習効果を最大限に引き出せますよ。

③問題の出題形式を把握しておく

SPIは特有の出題パターンがあり、形式を理解することが得点アップの近道となります。

言語分野では同意語・反意語、二語関係、熟語、長文読解が頻出です。非言語分野では割合算、速度算、確率計算など、数学的な思考力を問う問題が中心となります。

実際の試験では制限時間内での解答が求められるため、問題を見た瞬間に解法が分かるレベルまで慣れることが重要になります。

出題形式に慣れることで解答のスピードが格段に向上し、より多くの問題に取り組むことが可能となるでしょう。

④苦手問題に意識的に取り組む

得意分野だけを集中的に学習する方法は、総合得点の向上には結びつきません。特に非言語分野は文系学生が苦手意識を持ちやすい傾向にありますが、逃げずに向き合うことが大切です。

まずは苦手分野を明確に把握し、基礎レベルの問題から着実に取り組んでいきましょう

解説を見ながら解き方をマスターし、徐々に難易度を上げていくことで、着実な実力向上が期待できます

焦らず、スモールステップで克服を目指すことが重要なポイントとなります。

⑤解答の時間配分を考えておく

本番の試験では、限られた時間内でより多くの問題を正確に解く必要があります

言語分野は1問1分以内、非言語分野は1問2分以内を目安に、時間を意識しながら問題を解く練習を重ねましょう。性格検査については、直感的な回答を心がけます。

簡単な問題は素早く解き、難しい問題は後回しにする判断力も必要となります。

模擬試験などで実践的な時間配分を学び、本番で慌てない実力を身につけていきましょう。時間配分の練習は試験直前期に特に重要となり、本番での得点アップに直結する要素となります。

リクルートのSPIを対策する際におすすめの対策本3選

最後に、リクルートのSPIを対策する際におすすめの対策本を3冊紹介します。

  1. 2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題
  2. 大手・人気企業突破 SPI3問題集≪完全版≫
  3. これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト) 

①2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題

『2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題』は、SPI問題集のベストセラーです。

2025年に卒業して、新社会人になる人を対象に、テストセンター&ペーパーテスティングの「最新頻出問題」が復元・解説されています。

問題の解放だけでなく、メモの取り方や計算方法まで解説されていることが大きな特徴です。他にも「性格検査」の対策も取り扱っているなどボリューム満点であるため、時間がある人におすすめですよ。

②大手・人気企業突破 SPI3問題集≪完全版≫

『2026年度版 大手・人気企業突破 SPI3問題集≪完全版≫ 』は、SPIで高得点を狙う人や大手・人気企業の選考を受ける人におすすめの問題集です。

本書の特徴は下記のとおりです。

・高得点にむすびつく問題を押さえる:各単元を、例題→着眼点→ポイント→練習問題で構成
・2つのレベルの練習問題を掲載:テストセンターを中心に、各科目、LEVEL1・LEVEL2の2段階の練習問題を配置
・照合しやすい別冊解答&解説:解答・解説を照合しやすい別冊に分けて掲載
引用元:Amazon

満点を取る水準まで鍛えることを目標にしている人は、本書での対策をおすすめします。

③これが本当のSPI3だ! 2025年度版

『これが本当のSPI3だ! 2025年度版 【主要3方式〈テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティング〉対応】 (本当の就職テスト) 』は、「いちばんわかりやすくて、いちばん使いやすい」と評判の問題集です。

SPIの対策が基礎から丁寧に解説されているため、対策の第一歩としておすすめ。また、解説も豊富であるため、一つずつ理解を進めながら時間をかけて対策したい人に向いているでしょう。

なお、本書は「テストセンター」「ペーパーテスト」「Webテスティング」と主要3方式に完全対応しています。

リクルートのSPIは就活生の多くが受ける試験

本記事では、リクルートが提供する適性試験「SPI」の概要と対策方法を紹介しました。

リクルートのSPIは、就活生の多くが受ける試験です。結果が合否に大きく関わることも少なくないため、対策は必須と言えるでしょう

SPIの対策としては、通学などのスキマ時間にアプリで学習し、時間が取れる時に問題集を使って徹底的に問題を解くことがおすすめです。出題形式に慣れ、高得点が期待できますよ。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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