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「参ります」「伺います」の違いを解説|間違った使い方や例文も紹介

就職活動をしていると、言葉の使い方に迷うシーンは少なくありません。

「参ります」や「伺います」は、似たような感覚で使えるものの使い方が少し変わってきます。正しい言葉使いができていれば、採用担当者からの印象は良くなるでしょう。

この記事では、「参ります」と「伺います」の違いや使い方の例文を解説します。

正しい使い方を理解して、就職活動に役立てましょう。

「参ります」と「伺います」の違いを解説

はじめに、「参ります」や「伺います」の使い分け方を解説します。

正しい使い方を知るには、言葉の意味を理解することが欠かせません。

どのようなシーンで使うのか知っておき、いざというときに焦らず口に出せるようにしましょう。

  1. どちらも「行く」の謙譲語
  2. 敬意を払う対象が異なる

①どちらも「行く」の謙譲語

「参ります」と「伺います」は、どちらも「行く」という言葉の謙譲語になります。

使い方が似てきてどちらを使えばいいか悩むのは、同じ言葉から派生したためです。言葉の意味は同じであるものの、使うシーンは変わってきます。

参ると伺う以外には、行くの謙譲語はありません。このふたつの使い分けを理解しておけば、使うタイミングで迷う心配はないでしょう。

ただし、どちらも謙譲語であるため相手が主体となるときは、尊敬語の利用が必要です。

②敬意を払う対象が異なる

同じ「行く」の謙譲語である「参ります」と「伺います」は、敬意を払う対象が変わります。

「参ります」は動作の対象ではなく、聞き手・読み手に対する謙譲表現です。自分の動作をへりくだらせるときに、使う表現になります。

一方で、「伺います」は伺う先の相手に対して敬意があることを伝える表現になります。ただし、「伺います」を使うときは、身内以外にしか使えないため注意しましょう。

どちらを使うか悩んだときは、自分がへりくだるのか、対象がいるのかを考えるのがおすすめです。

「参ります」「伺います」を使った例文を紹介

ここからは、「参ります」と「伺います」を実際に使った例文を紹介します。

実際にどのように使うのか理解すれば、自分が使うときも焦らずに済むでしょう。

使い方に悩んだときは、ぜひ参考にしてください。

  1. 「参ります」を使った例文
  2. 「伺います」を使った例文

①「参ります」を使った例文

・私は来週面接で大阪に参ります。なにを持っていけばよろしいでしょうか。
・お待たせして申し訳ございません。もうすぐ責任者が参りますので、こちらで少々お待ちください。
・来週の月曜日に御社へ参ります。どうぞよろしくお願いいたします。
・当社は今後も製品の品質と革新を意識して参ります。今後ともよろしくお願いいたします。

「参ります」を使うときは、尊敬の対象が他者にあるシーンで利用しましょう。責任者の例文は、自社の関係性は他社に関係ないため伺うではなく参るを使用します。

②「伺います」を使った例文

・明朝15時に、Aさんのご自宅に伺います。そのときはよろしくお願いいたします。
・差し支えなければ、明日Aさんのご自宅に伺ってもよろしいでしょうか?
・さきほどお話は伺いましたが、改めて教えていただいてもよろしいでしょうか。
・後ほどご連絡いたしますので、お電話番号を伺ってもよろしいでしょうか。

話している相手に対して敬意を示すときに、「伺います」は使いましょう。

また、「伺います」は、「行く」以外に「聞く」としても使えます。正しいタイミングで使えるよう練習しておくと、就職活動で役立つシーンは多いでしょう。

「参ります」「伺います」の間違った使い方を紹介

ここでは、「参ります」と「伺います」の誤った使い方を紹介します。

どのようなシーンで使うと間違っているのか知っておけば、口に出すとき気づける可能性が高くなるでしょう。

正しいシーンと誤ったシーンへの理解を深め、就職活動で役立ててください。

  1. 二重敬語
  2. 「参る」と「伺う」の誤

①二重敬語

二重敬語は、就職活動で敬語を使うシーンによくある間違いです。

「伺わせて頂きます」「お伺いいたします」「お伺いします」といった内容は、知らないといいがちな言葉になります。このタイミングで誤った日本語と知っておき、採用担当者と話す場面では使わないようにしましょう。

二重敬語は、慣れないと口に出てしまう人が多い間違いです。ほかにも、「お読みになられる」「ご覧になられる」などがあるため、どんな種類があるのか知っておきましょう。

②「参る」と「伺う」の誤用

似た意味で使われるからこそ、「参る」と「伺う」は誤用されるケースも少なくありません。

「大阪に伺います」「御社に参ります」など、使い方が逆にならないよう注意しましょう。どちらを使えばいいか悩んだときは、敬意の対象がどこなのか改めて考えるのがおすすめです。

忙しいときや緊張したときでも誤って使わないためには、普段から使い分けに慣れておく必要があります。急なシーンで間違わないよう、普段の会話でも意識して言葉を使いましょう。

「参ります」と「伺います」の違いを理解しよう

「参ります」と「伺います」は、どちらも同じ意味で使われる謙譲語です。しかし、ビジネスシーンでは正しい使い分けが必要になります。

使い方に悩んだときは、言葉がどこにかかっているのか確認しましょう。

正しい使い方を覚えれば、就職活動で役立つシーンが多くなりますよ。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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