就職活動を進めていくと、履歴書をはじめとする書類の作成を求められることは多々ありますよね。
履歴書の作成にあたって、年齢の記載で「満年齢?数え年?」と気になった経験がある方もいるのではないでしょうか。
本記事では、「数え年」の考え方や計算法、履歴書を書く際に使える早見表などを紹介します。
履歴書作成時の注意点もお伝えするので、ぜひチェックしてくださいね。
数え年とは何かを解説!

ここでは、数え年とは何かについて、以下の4つの項目に分けて解説します。
- 数え年とは何か
- 数え年の計算方法
- 数え年を使用する場面
- 満年齢との違い
基本を理解すれば難しく考える必要はないので、ここで一緒に見ていきましょう。
①数え年とは何か
数え年とは、生まれた日ではなく、生まれた「年」で2歳、3歳…とカウントする年齢の数え方です。数え年では、0歳という概念がなく生まれた時点で1歳とされています。生まれた翌年の1月1日(元旦)が来ると、2歳になるのです。
古くに中国から伝わってきたとされており、日本でも昔は数え年で年齢を数えることが一般的でした。
数え年は計算が簡単であり、古来日本で用いられていた太陰太陽暦との相性が良かったためと考えられています。
しかし時代の変化とともに徐々に数え年の考え方はすたれていき、現在のように誕生日で数えることが一般的になっていったのです。
②数え年の計算方法
数え年は、私たちが日常的に使用している満年齢(誕生日での年齢の数え方)に以下の法則で年を加えて求めます。
- その年の誕生日が過ぎているケースでは+1歳
- まだ過ぎていないケースでは+2歳
数え年は生まれた時点で1歳なので、満年齢とは常に差が生じます。上記の法則で自分の年齢に1or2を足すことで、簡単に数え年を答えることが可能です。
タイミング次第では、満年齢と数え年の間に最大2歳の差が生まれるのです。
あまり複雑に考えず、回答するタイミングで「自分はその年の誕生日を迎えているか」を判断すれば問題なく答えられるでしょう。
③数え年を使用する場面
数え年を使用する場面としては、以下のような伝統的な行事やお祝いが挙げられます。
- 七五三詣
- 厄払祈願・厄払祈願
- 長寿祝い
たとえば七五三詣は、子どもが数え年で七歳・五歳・三歳になるタイミングで行うお参りです。
日常生活で数え年を意識することはほぼなく、伝統行事のように限定的なタイミングでのみ使用する特別なものとのイメージが強いでしょう。
ちなみに日本のお隣の国である韓国は、世界的で唯一数え年を使っている国として知られています。
④満年齢との違い
満年齢とは、日本をはじめとして多くの国々で現在使用されている一般的な年齢の数え方です。
満年齢においては、生まれた時点を0歳として誕生日が来るごとに1歳年をとります。年齢を聞かれた際に私たちが答えているのは、満年齢です。
数え年と満年齢を比較すると、以下の違いがあると言えます。
- 数え年:暦(生まれた年)を基準にした考え方
- 満年齢:誕生日を基準にした考え方
日本では古くより数え年の考え方が採用されてきましたが、1950年に施行された「年齢のとなえ方に関する法律」により、満年齢を採用するようになりました。
履歴書に年齢を書く際の注意点3つ

ここでは、履歴書に年齢を書く際に気を付けたいポイントを以下の3つに整理して紹介します。
- 数え年ではなく満年齢を使う
- 暦を統一する
- 提出時点での満年齢を記入する
基本ルールを理解して、自信を持って履歴書を作成しましょう。
①数え年ではなく満年齢を使う
まず大前提として、履歴書では数え年ではなく満年齢を使用することが一般的です。
履歴書だけでなく、年齢を記入する書類では基本的に満年齢を使用すると考えて問題ありません。
仕事で用いる書類に数え年が求められることはほぼなく、仮にあったとしても「数え年で」と明確な指示を受けるはずです。
履歴書を作成する際には満年齢で自分の年齢を記載するようにしましょう。
②暦を統一する
履歴書を作成するときには、暦の表記を統一することも大切です。西暦・和暦どちらでも良いので、どちらかに統一するようにしましょう。
表記がぶれてしまうと、暦に限らず良い印象を与えません。また和暦と西暦が混じると、時系列が分かりにくくなります。
さらに和暦を選択するケースでは、「令和」や「平成」などの表記を「R」「H」と英文字で省略することもNGです。
履歴書だけでなく一緒に提出する書類全体で表記を統一し、まとまりを感じさせるようにしましょう。
③提出時点での満年齢を記入する
年齢を記入する際には、提出時点での満年齢を記入するようにします。具体的には、履歴書の「日付欄」に記載する日付時点での満年齢を書くべきです。
日付欄には、「いつこの書類がまとめられたか」を示す役割があります。持ち込むケースでは提出日、郵送なら投函日(郵送日)を日付欄に書くことが基本です。
つまり、履歴書の提出日や投函日(郵送日)を日付欄に記入し、その日時点での年齢を記載すると良いでしょう。
履歴書を書く際に使える年齢早見表!

年歴や暦について理屈が分かっても、実際に履歴書を作成すると分からなくなることは多々ありますよね。
履歴書を作成する際には、できるだけ迷わず自信を持って記載したいところです。
そのため以下で、履歴書を書く際に使える年齢早見表を紹介します。
生まれ年 (西暦) | 生まれ年 (和暦) | 満年齢 (誕生日前) | 満年齢 (誕生日後) | 数え年 |
---|---|---|---|---|
2005年 | 平成17年 | 26歳 | 27歳 | 28歳 |
2004年 | 平成16年 | 25歳 | 26歳 | 27歳 |
2003年 | 平成15年 | 24歳 | 25歳 | 26歳 |
2002年 | 平成14年 | 23歳 | 24歳 | 25歳 |
2001年 | 平成13年 | 22歳 | 23歳 | 24歳 |
その他の履歴書を書く際のルール3つ

履歴書を作成するにあたっては、年齢や暦以外にも以下の3つのルールを守ることが大切です。
- 修正ペン・修正テープは絶対NG
- 消えるペンは使わない
- 省略さず正式名称で書く
①修正ペン・修正テープは絶対NG
履歴書を作成する際には、修正ペンや修正テープの使用は絶対に避けなくてはいけません。
履歴書は応募先の企業に提出する正式な書類です。修正ペンを使用すると、「誰が手を加えたか分からない、信用できない書類」になってしまいます。
文字を書き間違えたら、新しく履歴書を用意して書き直すことが理想だと言えるでしょう。
正式な訂正方法として間違えた箇所に二重線を引いて訂正印を押す方法もありますが、直すと読みにくくなってしまいます。
②消えるペンは使わない
履歴書に使用してはいけないものとしては、「消せるペン」も挙げられます。消せるペンを使用すると、誰でも簡単に改ざんできてしまうためです。
履歴書は企業に提出する正式な書類であり、誰でも簡単に手を加えられる状態は避けなくてはいけません。
こすれば消えるボールペンや鉛筆、シャープペンシルなどの使用は原則NGだと考えておきましょう。
履歴書に何かを書き込むにあたっては、油性ボールペンを使用することが基本です。
③省略さず正式名称で書く
履歴書に何らかの名称を記載する際には、すべて省略せず正式名称で書くことが基本です。
正式名称で書くことが基本的な決まりになっているうえに、略称を使用すると間違って伝わる可能性もあります。
履歴書に記載する名称としては、以下のようなものが考えられるでしょう。
- 会社名
- 部署名(チーム名)
- 学校名
- 住所
- 資格名
会社名や部署名などはもちろん、資格名についても正式名称で書かなくてはいけません。たとえば自動車免許も、「普通自動車第一種運転免許」と記載します。
数え年とは何かを理解して履歴書を書こう!

数え年とは、生まれた瞬間を1歳として毎年1月1日になるたびに1歳ずつ年を取っていく年齢の数え方です。
数え年と満年齢の違いを理解し、履歴書を記載する際には基本ルールを守って取り組むようにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。