就職活動の採用試験として採用されることも多いSPI。民間企業で行われるイメージが強いですが、実は公務員でもSPIを取り入れる自治体が増えています。
とはいえ「SPIを採用に取り入れている自治体はどこなの?SPIと公務員試験に共通点はあるの?」と悩みますよね。
そこで本記事では、公務員試験とSPIの関係性をわかりやすく解説します。SPIと公務員試験の主な共通点や効率的に勉強するコツも紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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近年、SPIを公務員試験に導入する自治体が増えている

まず知っておきたいことが、近年はSPIを公務員試験に導入する自治体が増えているということです。理由は、民間希望の就活生の公務員志望のハードルを下げるためです。
民間企業の採用を受けている就活生は、SPIの勉強することがほとんどです。そのため、民間企業と公務員を並行して受けるとなると、両方の勉強が必要になり、負担が大きくなります。
SPIを公務員試験の代わりに取り入れることで、民間企業と並行して公務員を目指す就活生の負担が減り、試験を受けやすくなるのです。
公務員試験の代わりにSPIが導入されている自治体の例

SPIを公務員試験に導入する自治体が増えているとはいえ、当然全ての自治体が取り入れているわけではありません。ここでは、公務員試験の代わりにSPIが導入されている自治体の例を紹介します。
- 飛騨市
- 福知山市
①飛騨市
1つ目は、岐阜県の飛騨市です。飛騨市では、一般行政職・技術職・消防職でSPIが採用されています。
具体的には、第一次試験が公務員試験からSPIに切り替わっています。
第一次試験は、民間企業で広く利用されている「SPI3」を採用しています。公務員採用試験対策は不要なので、どなたでもチャレンジしやすい試験制度です。
試験会場は、自宅または全国のテストセンターです。
参照元:飛騨市職員採用情報サイト
②福知山市
2つ目は、京都府の福知山市です。福知山市では、一般事務職、土木技師、幼稚園教諭などでSPIが採用されています。なお、試験は一般教養試験かSPIを選択可能です。
こちらもSPI3試験が行われ、言語及び非言語に関する能力検査が実施されます。出題数は70題で、試験時間は1時間10分です。
SPI試験の突破後は、専門試験筆記試験(多枝選択式)を行います。こちらは出題数は30題で、試験時間は1時間30分または2時間です。
参照元:ふくナビ(福知山市職員採用)
SPIと公務員試験の主な共通点

次に、SPIと公務員試験の主な共通点を紹介します。
- 非言語分野と数的処理
- 言語分野と文書理解
①非言語分野と数的処理
まず、SPIの非言語分野と公務員試験の数的処理は出題範囲に共通点があります。
SPIの非言語分野は、推論や場合の数、確率などがあり、公務員試験の数的処理は数的推理や判断推理、資料解釈、空間把握などが含まれます。
非言語分野の範囲は多様である一方で、数的処理は高度な難易度を要求します。しかし、どちらの試験も共通して推論力や問題解決能力が問われるなど、内容的にも重なる点が多いのです。
②言語分野と文書理解
SPIの言語分野と公務員試験の文書理解も出題内容が共通しています。具体的には、二語関係、熟語、長文理解などを含む広範なスキルなどです。
両者の文章理解では、現代文、古文、英語が対象であり、特にSPIの現代文は公務員試験の文書理解と近い出題範囲を持っています。
これらの試験は、総合的な言語スキルと文章解釈能力を測定し、受験者に幅広い文書に対する理解力を求めています。
公務員試験とSPIを並行して効率的に勉強する3つのコツ

次に、公務員試験とSPIを並行して効率的に勉強するコツを3つ紹介します。
- 公務員試験を中心に勉強する
- 志望する自治体を決める
- SPIの例題も把握しておく
①公務員試験を中心に勉強する
公務員試験とSPIを並行して効率的に勉強するためには、公務員試験を中心に置くことが重要です。なぜなら、公務員試験は広範で幅広い知識が求められるからです。
公務員試験を中心に勉強する際のポイントは、試験の範囲を理解し、効率的な学習計画をたてることです。
重要なトピックに焦点を当て、SPIの勉強も適切に組み込むことで、バランスの取れた学習が可能となります。
②志望する自治体を決める
公務員試験とSPIを同時に効率的に勉強するためには、まず志望する自治体を明確に決めることが重要です。
なぜなら、各自治体ごとに求められる職務や特徴が異なり、それに基づいて対策を立てる必要があるからです。志望する自治体を決める際には、その自治体の行政や課題に対する理解が欠かせません。
また、採用試験のポイントや評価基準も把握し、効果的な対策を検討することが必要です。具体的な要素や過去の試験傾向を把握し、焦点を絞った学習プランを策定しましょう。
③SPIの例題も把握しておく
公務員試験とSPIを並行して効率的に勉強するコツは、SPIの例題も把握しておくことが重要です。
なぜなら、志望する自治体を決める際には難易度が低いが問題数が多い地域があるため、問題に慣れておく必要があります。
志望する自治体を決める際には、難易度だけでなく、地域ごとの問題の特徴や出題傾向も注意深く確認しましょう。これにより、戦略的な勉強計画を立て、限られた時間を有効活用できます。
【パターン別】公務員と民間の併願を考えている際の対策

最後に、公務員と民間の併願を考えている際の対策をパターン別に紹介します。
- 公務員が第一志望で民間も応募する場合
- 民間が第一志望で公務員にも興味がある場合
①公務員が第一志望で民間も応募する場合
公務員が第一志望で民間も応募する場合、基本的に公務員試験に焦点を当てた勉強を行い、試験日が迫ると同時に民間企業のSPI対策に切り替えることが重要です。
効率的な学習プランを立て、公務員試験の基礎知識を磨いた後、SPI対策に集中して対策を進めます。これにより、公務員志望と民間の両方に対応でき、バランスを保ちながら自己アピールを高められます。
②民間が第一志望で公務員にも興味がある場合
民間が第一志望でありながら公務員にも興味がある場合、まずSPIで筆記試験ができる自治体に応募しましょう。
なぜなら、SPIは多くの自治体が採用しており、その結果が広く評価されるため、戦略的なアプローチとなるからです。
その後、公務員試験の勉強と民間の仕事を両立させるために、時間管理が重要です。過去の試験傾向や出題範囲を把握し、計画的に学習スケジュールを組みましょう
公務員試験とSPIは共通点はあるが似て非なるもの
本記事では、公務員試験とSPIの関係性について解説しました。
紹介した通り、近年はSPIを採用試験として取り入れる自治体が増えています。そのため、公務員試験と民間企業を併願している人へのハードルが下がるでしょう。
ただし、公務員試験とSPIは共通点はあるが似て非なるものです。どちらも対策した上で試験に臨むことが重要です。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。