就職活動では、大手企業を目指す人も多いでしょう。給与面や安定性、福利厚生などが充実しているため、大手企業は魅力的ですよね。
しかし、大手企業への就職にとらわれすぎる、いわゆる「大手病」になることは危険です。
本記事では、大手病のリスクを解説した上で、脱却方法や大切な考え方を紹介します。ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
大手だけを狙うのは危険!

前提として、就活において「大手病」になることは危険です。「大手病」とは、大手企業に就職することだけに執着してしまうことです。
この病にかかると、中小企業やベンチャー企業への就活を恥ずかしく感じ、自らの可能性を狭めてしまいます。
大手にこだわりすぎれば、理想の仕事に巡り合えない可能性が高まり、なかなか内定が手に入らないことも。大手企業だけが成功のカギではなく、多様な経験が成長につながります。
大手病が引き起こすリスク3つ

次に、大手病が引き起こすリスクを紹介します。
- 内定ゼロ
- 就活への挫折
- 浅い志望動機
①内定ゼロ
大手企業への就職活動においては、「大手病」が内定ゼロのリスクを招くことがあります。なぜなら、大手企業は数が限られ、全国からの応募が殺到するため、優秀な志願者が競り合うからです。
その結果、優れた実績やスキルを持つ者でも、ライバルに埋もれてしまい、内定を勝ち取ることが難しくなります。
内定ゼロの状況に陥ると、自分と内定を獲得した同輩を比較してしまい、モチベーションが低下して実力を発揮できない可能性が高まります。
➁就活への挫折
大手病が引き起こすリスクの一つは、就活への挫折です。なぜなら、大手企業の競争は激しく、立て続けに選考に落ちると、中小企業へのシフトも難しくなるからです。
業界分析が不足していると、適切な中小企業の選定が難しく、選考が進まなかったり、既に締め切られていたりすることもあります。
このような状況が続くと、気持ちを立て直すことが難しくなり、就活に絶望してしまう可能性が高まるのです。
③浅い志望動機
大手病だと、浅い志望動機になりがちです。なぜなら、志望動機が単に「大手だから」になってしまうからです。
面接官は学生に対して、志望度の高さを注視しています。もし志望動機が充分に確立されていないと、面接での失敗の可能性が高まってしまいます。
面接では、なぜその企業に入りたいのか、自分のスキルや価値観と企業のミッションや文化がどう結びついているかを明確に伝えることが重要です。
大手病になってしまう4つの原因

次に、大手病になってしまう原因を紹介します。
- 周りが大手を受けるから
- 自分の就活の軸で考えていない
- プライドが高い
- 親が大手病
①周りが大手を受けるから
大手病になる原因のひとつは、周りが大手を受けるからです。
周りが大手を受けたり、内定を勝ち取ったりすると「友だちが受けているから自分も受けなきゃ」「あいつに負けたくない」という気持ちが芽生え、結果として大手病に陥ることがあります。
大切なことは、就活はどちらがより有名な企業に就職したかという勝負ではないことを念頭に置き、自分に合った企業を見つけることです。周囲に影響されず、自分らしい選択をするよう心がけましょう。
➁自分の就活の軸で考えていない
自分の就活の軸で考えないことも、大手病に陥る原因のひとつです。
就活の軸がないと「大手だから」「名前を知っているから」といった理由で企業に自分を当てはめてしまいます。これでは、本来の自分の価値観や適性を見失い、単に企業の名前や規模に踊らされます。
大手病を克服するには、働くのは自分であることを理解することが重要です。また、単に大手企業に自分を当てはめるのではなく、自分自身にどの企業が最も合っているかを考えましょう。
③プライドが高い
プライドが高いことも、大手病の原因のひとつです。これは、難関大学の就活生によく見られます。
良い大学に進学したことから、「優れた企業への就職は当然」「有名企業入りで周囲の称賛を受けるべき」といった思いが芽生え、自己過信が生じるのです。
また、自身の大学を通じてどの企業も受け入れてくれるという過剰な自信が生まれ、現実とのギャップに気付かずにいるのです。
このようなことを回避するためには、就活は自分の満足を得る場ではなく、将来の成長と向き合う場であることを自覚することが重要です。
④親が大手病
大手病になる原因としては、親が大手病であることも考えられます。これは、親が子供に対して「有名な企業に就職してほしい」「大手企業以外は論外だ」という価値観を抱いていることから発生します。
親とのコミュニケーションが不足すると、子供は自分の選択肢を制限し、自己実現の機会を逃す可能性が高まります。
大手病を回避するためには、親とのオープンな対話が不可欠です。親に対して、自身の強みや興味を伝え、大手企業以外でも成長や幸福を追求できる可能性を示しましょう。
大手病の脱却方法3つ

最後に、大手病の脱却方法を紹介します。
- 自己分析を徹底する
- 中小企業やベンチャー企業に目を向ける
- 就活エージェントに頼る
①自己分析を徹底する
大手病の脱却方法としておすすめなのが、自己分析を徹底することです。
なぜなら、自己分析を徹底することで、就活の軸が確立されるからです。結果的に、大手企業にとらわれず、広い視野で企業を選定できます。
自己分析のポイントは、自分の強みや弱みを正直かつ客観的に見つめることです。何に情熱を抱き、どのような価値観を持っているのかを明確にし、それを踏まえた上で自らの目標を設定しましょう。
➁中小企業やベンチャー企業に目を向ける
大手病を脱却するためには、中小企業やベンチャー企業に目を向けることが有効です。なぜなら、必ずしも大手企業に就職する事が自分の幸せに繋がるわけではないからです。
大手企業に就職しても、残業時間が多かったり、人づきあいが難しかったり、給料が上がりにくかったりします。
一方、急成長中のベンチャー企業では実力主義が重要視されることが多く、成果次第では昇給が早いことがあります。多様な企業を検討することで、理想的な環境を見つける可能性が高まります。
③就活エージェントに頼る
就活が上手くいかず不安な人は、就活エージェントなどの就活のプロを頼ってみるのもひとつの手です。専任のアドバイザーが就活の様々なシーンで的確なサポートをしてくれます。
大手病は、過度な焦りや不安が原因のひとつとされています。専任のアドバイザーの存在がこれらを和らげ、あなたのペースで就活を進められます。
ただし、全てをエージェントに丸投げするのではなく、自らも積極的に情報を収集し、希望する企業やポジションに向けてアクションを起こしましょう。
自分を見つめなおすことが就活のカギ
本記事では、就職における「大手病」について、原因と対処法を解説しました。
就活で大手企業を目指すこと自体は問題ではありません。問題なのは、大手企業への就職にとらわれすぎることです。就活の選択肢を狭めないためにも、さまざまな企業に目を向けてみましょう。
その際、周りの声やプライドにとらわれず視野を広げることが大切です。難しそうであれば、就活エージェントなども活用しながら企業を探してみましょう!
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。