就活の履歴書や面接では、課外活動について質問されるケースがあります。ですが、課外活動で何をアピールすれば良いのか悩みますよね。
本記事では、就活の課外活動でアルバイトを挙げるのはアリなのかを解説します。効果的な方法やアレンジして使える例文も紹介するため、就活中の方は参考にしてくださいね。
課外活動でアルバイトをアピールするのはアリ
結論からいうと、課外活動でアルバイトを挙げるのはアリです。課外授業とは、学生時代における学業以外の取り組みを指します。
課外授業に該当する内容は幅広く、サークル活動、ボランティア活動、留学など様々です。アルバイトも課外活動に該当するため、履歴書や面接で述べてもOKです。
アルバイトといえども就業体験に該当するため、数ある課外活動の中でも持ち出しやすいでしょう。
課外活動は特別な経験で無くても良い

就活でアピールする課外活動は、特別な体験で無くても問題ありません。
「珍しいアルバイトをしていた」「職場でバイトリーダーだった」など、印象に残りやすいエピソードではなくてもOKです。
課外活動というワードから、身構えてしまう方もいるかもしれません。ですが、エピソードのインパクトよりも自分が経験からどう成長したかを説明できるほうが重要です。
企業が課外活動を聞く3つの理由

企業側がなぜ課外活動について質問するのか、疑問に感じている方もいるでしょう。企業が課外活動を質問する理由は以下の3つです。
- 学生の興味・関心
- 課外活動で学んだこと
- 仕事への価値観
①学生の興味・関心
1つ目の理由は、学生の興味や関心です。
学生時代に力を入れる課外活動は人それぞれ異なります。アルバイトに打ち込む方もいれば、ボランティア活動に取り組む方もいるでしょう。
どのような課外活動を選択したかを知ることで、その就活生の興味や関心が分かります。また、価値観や方向性が見えてくるケースもあります。
課外活動を質問することで、入社後に配属する部署を決定する際の参考にする企業も少なくありません。
②課外活動で学んだこと
2つ目の理由は、課外活動で学んだことを知るためです。
企業側はその課外活動を通じて、何を学んだのかを知りたいと感じています。課外活動から得たスキルや経験をプラスしましょう。
課外活動で学んだことを質問することで、その就活生の人柄や入社後にどのように活躍してくれる人材なのかを想像しやすくなります。
たとえば、留学経験のある学生には「チャレンジ精神がある」「英語力があり、入社後もグローバルに活躍してくれそう」などの印象を持つ可能性があります。
③仕事への価値観
3つ目の理由は、仕事への価値観を知るためです。
仕事への価値観は人それぞれ異なり、仕事を自分が生きていく手段として考える方もいれば、仕事を通じて自分が成長したいと考える方もいます。
企業側は選考の段階で、就活生の仕事への価値観を見抜く必要があります。企業側の仕事に対する取り組みと一致していないと、入社後のミスマッチが発生する恐れがあるのです。
課外活動について質問することで、その就活生の仕事への価値観を判断したいと考える企業は少なくありません。
課外活動でアルバイトをアピールするための4ステップ

課外活動でアルバイトをアピールする手順は以下の4ステップです。
- アルバイトの内容を説明する
- 課題を解決した方法をアピールする
- 課題解決から学んだことを伝える
- その経験を仕事にどう活かすかを伝える
①アルバイトの内容を説明する
はじめに、アルバイトの内容を簡潔に説明します。課外活動を説明する際は、「いつ」「何を」「どのくらい」の3つのポイントを抑えましょう。
具体例を挙げると、「私は大学2年次から現在まで飲食店でアルバイトをしています」というような表現となります。
ただし、アルバイトの内容について長々と説明するのは避けましょう。課外活動を述べる際に重要なのは、アルバイトの内容自体ではないためです。
②課題を解決した方法をアピールする
課外活動でアルバイトをアピールするなら、働く中でどのような課題を見つけたのかを述べましょう。また、見つけた課題をどうやって乗り越えたのかもプラスしてください。
課題を解決した方法をプラスすることで、問題解決能力の高さや困難を乗り越えていける精神力の強さを印象づけることができます。
アルバイトで見つかった課題を述べるだけでは不十分です。必ずその課題について自分自身でどのように考え、どのように克服したのかをプラスして述べましょう。
③課題解決から学んだことを伝える
次のステップでは、課題解決から学んだことを伝えます。その経験から何を学び、自身がいかに成長できたかを述べましょう。
課題を解決した方法をアピールするだけでは、そこから何を学んだのかが全く伝わりません。「目の前の課題を淡々と解決した」という印象を持たれる可能性があります。
場合によっては自己満足と捉えられる可能性もあるため、必ず課題解決から学んだことを伝えてくださいね。
④その経験を仕事にどう活かすかを伝える
最後に、アルバイト経験を仕事にどう活かすかを伝えます。仕事にどう活かすかを伝えることで、入社後に活躍する姿が想像しやすくなります。
アルバイト経験で得たスキル・経験が志望企業で活かせそうな場合は、ストレートに伝えても問題ありません。
ただし、決断力や行動力などの能力は抽象的で信憑性に欠けます。決断力や行動力などの能力をアピールする場合は、補足の説明を入れて説得力を出しましょう。
課外活動でアルバイトをアピールする例文3選

課外活動でアルバイトを挙げる際に、具体的にどのように述べたら良いのか悩みますよね。つづいては、課外活動でアルバイトを挙げる際の例文を3つ紹介します。
- 居酒屋の店員
- 塾講師
- アパレル店員
①居酒屋の店員
私は、大学入学時から現在まで居酒屋でアルバイトをしています。アルバイト先に居酒屋を選んだ理由は、内気な性格を変えたいと思ったからです。 アルバイトをはじめた当初は戸惑うこともありましたが、先輩にアドバイスをいただきながら積極的に顧客とのコミュニーケーションを心掛けました。仕事を覚えて後輩ができていく中で、次第にリーダーシップをとって的確な指示をできるようになり、現在はバイトリーダーを任されています。 私はアルバイトを通して、接客スキルとコミュニケーション能力を身につけました。御社ではホールスタッフとして働き、お客様とのコミュニケーション能力を大切にしてリピーターの獲得を目指します。 |
課題活動に居酒屋でのアルバイト経験を挙げる際の例文です。
上記は飲食業を志望するケースなので、居酒屋勤務で身につけた接客スキルやコミュニケーション能力を直接活かせることを強調しています。
②塾講師
私は、大学1年次から3年次まで塾講師のアルバイトをしていました。塾講師のアルバイトを選んだ理由は、自分が高校時代に信頼できる塾講師の方に出会い、勉強が好きになったためです。 実際に塾講師のアルバイトを始めたところ、同じ教え方では生徒の成績は一様に伸びませんでした。先輩講師のアドバイスを受けて、その生徒に何が足りていないか、何が得意なのかを見極めて教えるように改善しました。 その結果、生徒の成績が少しずつ伸び始めたのです。その年は私が担当する生徒の多くが第一希望の大学に合格することができました。 私は塾講師のアルバイト経験を通じて、現状を分析する力を身につけました。現状を分析して臨機応変に対応できる力は、入社後にも仕事を進める上で役立つと考えております。 |
課題活動に塾講師のアルバイト経験を挙げる際の例文です。
アルバイトで身につけた分析力や対応力は、どのような業界・企業を志望する場合にもアピールしやすいでしょう。
③アパレル店員
私は、大学2年次から3年次までアパレル店員のアルバイトをしていました。アパレル店員のアルバイトを選んだ理由は、ファッションに関心が強かったためです。 私がアルバイトを始めた当初は、店舗の月の売上ノルマを達成できない状態が続いていました。当時の店長はアルバイトからも公平に意見を求める方だったため、私は売り場をより良くディスプレイできる方法をいくつか提案しました。 店長は私の意見を採用してくれ、その結果、該当する売り場の売り上げが大幅に上がりました。私はアルバイト経験を通じて、さまざまな角度から多くの提案をすることで道が開けるケースがあることを学びました。 私は、アルバイトを通じて身につけた提案力を貴社の営業部門でも活かしていきたいです。 |
課題活動にアパレル店員のアルバイト経験を挙げる際の例文です。
上記の例文では、アパレル店員として身につけた提案力を挙げています。とくに企画や営業職を志望する場合は、提案力をアピールするのは効果的です。
課外活動でアルバイトを上手にアピールして選考を突破しよう!
就活の履歴書や面接において、課外活動でアルバイトを挙げることは可能です。ただし、課外活動で学んだことを入社後にどう活かせるかを伝えましょう。
課外活動でアルバイトを上手にアピールして、選考突破を目指してみてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。