事業内容とは何か、知っていますか?事業内容とは、業務内容や職務内容とは異なります。
本記事では、事業内容の定義と、事業内容を調べる具体的な方法について解説します。
業界ごとに事業内容の例も紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
そもそも事業内容とは?業務・職務内容との違いを解説

そもそも事業内容とはなんでしょうか。ここでは、事業内容の定義と、業務内容、職務内容との違いを解説します。
- 事業内容とは
- 業務内容との違いとは
- 職務内容との違いは?
事業内容とは
事業内容とは、企業がどのような分野で事業を行っているかを示すものです。事業内容は企業のアイデンティティとも言える要素で、企業の基本的な方向性や市場での立ち位置を決定づけます。
例えば、ある企業が事業内容を「食品製造業」としている場合、その企業の主な活動は食品の製造と販売です。
事業内容は企業の広範な活動範囲を示し、その企業がどのような価値を提供しているかを明確にします。
また、事業内容は企業の戦略やビジョンに密接に関連しており、企業の成長の方向性を示唆する重要な指標となります。
業務内容との違いとは
業務内容は、企業や部署が日々行う具体的な作業やタスクのことです。業務内容は事業内容よりも狭い範囲で、日常的な業務の詳細を示します。
例えば、食品製造業の企業であれば、業務内容には原材料の仕入れ、製品の製造、品質管理、販売などが含まれます。
業務内容は、事業内容に基づいて決定されるもので、企業がどのようにしてその事業を運営しているかを示すものです。
職務内容との違いは?
職務内容は、個々の従業員が担当する具体的な仕事の内容のことです。職務内容は業務内容よりもさらに具体的で、個人の責任範囲や役割を明確にします。
例えば、食品製造業の企業において、ある従業員の職務内容は「製品の品質管理」であるかもしれません。
職務内容は個々の従業員の専門性や役割に焦点を当て、業務内容や事業内容を実行するための具体的な行動計画となります。
事業内容を調べる方法4つ

興味がある企業の事業内容を知るにはどうすればいいのでしょうか。ここでは、事業内容を調べる4つの方法について解説します。
- 企業のHPを確認する
- 説明会に参加する
- インターンシップに参加する
- OB・OG訪問
①企業のHPを確認する
企業のホームページは、事業内容を理解するための基本的かつ重要な情報源です。
企業のビジョン、ミッション、事業戦略などが記載されており、企業がどのような価値を提供しているかを把握できます。また、年次報告書やニュースリリースなども参考になります。
企業のホームページのメリットは、何回も見返せる、正しい情報が記載されていることです。しかし、わからないことがあっても自分で調べるしかないデメリットもあります。
②説明会に参加する
企業説明会は、事業内容を直接聞ける貴重な機会です。企業の担当者からのプレゼンテーションを通じて、事業の詳細や企業文化、求める人材像などを知れます。
また、質疑応答の時間を利用して、疑問点や不明点を直接聞ける良い機会です。説明会に参加することで、ウェブサイトだけでは得られない生の情報を得られます。
企業説明会のメリットは、直接話を聞けるので質問しやすいことです。デメリットとしては、聞き漏らす可能性があるため注意しましょう。
③インターンシップに参加する
インターンシップは、実際に企業の業務に参加し、事業内容を体験する絶好の機会です。実際の業務を通じて、企業の事業内容や社内の雰囲気、働く人々の姿勢を肌で感じられます。
インターンシップのメリットは、業務体験を通じて事業内容を知れるため、企業や業界で働くイメージしやすい点です。しかし、長時間拘束されるデメリットもあります。
④OB・OG訪問
OB・OG訪問は、現役社員や元社員から直接話を聞ける方法です。OB・OGの生の声を通じて、企業の内部情報や実際の業務内容、社風などを深く理解できます。
また、自分のキャリアプランについてのアドバイスを得ることも可能です。
OB・OG訪問のメリットは詳しい情報を質問できることです。しかし、事業内容をある程度把握した上で伺わないと失礼にあたるので注意しましょう。
事業内容を調べる上で押さえておくべき2つのポイント

就活生にとって、企業の事業内容を理解することは非常に重要です。事業内容を調べる際に特に重要な2つのポイントについて解説します。
- 他社との差別化できるところ
- 自分の経験と合致するところ
①他社との差別化できるところ
企業が他社とどう異なるか、どのような強みを持っているかを理解することは、就活生にとって非常に重要です。
企業の強みを理解することは、志望動機の作成や面接での差別化に直結します。
例えば、ある企業が独自の技術やサービスで市場に新しい価値を提供している場合、その特徴を理解し、自分の興味や強みと結びつけられます。
また、競合他社と比較して、その企業がどのように優れているかを把握することで、企業のビジネスモデルや市場での立ち位置を深く理解でき、面接でも具体的な答えを用意できるでしょう。
②自分の経験と合致するところ
自分の過去の経験やスキルが企業の事業内容とどのように合致するかを見極めることも、就活において重要です。
自分がこれまでに培ってきた経験や能力が、企業のどのような部分に貢献できるかを考えることで、志望動機の具体性が増し、面接官に自分の価値をより効果的に伝えられます。
例えば、ある企業が新しい市場を開拓している場合、自分が過去に新しいプロジェクトを立ち上げた経験が活かせるかもしれません。
また、特定の技術や専門知識を持っている場合、それが企業の新製品開発やサービス改善にどのように貢献できるかを伝えると良いでしょう。
【業界別】事業内容の例5つ

5つの業界の主要な事業内容を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 金融業界の事業内容
- 小売業界の事業内容
- IT業界の事業内容
- 広告業界の事業内容
- メーカー業界の事業内容
金融業界の事業内容
金融業界では、日々の取引から資産運用まで、幅広いニーズに応えるため、様々な事業が展開されています。ここでは、金融業界の主要な事業内容を簡潔に紹介します。
- バンキング事業
- 保険事業
- 貸付事業
- 株式事業
バンキング事業は、預金や送金、決済サービスなどを提供する基本的な金融サービスです。安全かつ迅速な取引が求められる分野です。
保険事業は、リスクの分散と保障を目的としています。生命保険や損害保険など、多岐にわたる商品があり、個人のライフスタイルや企業の事業リスクに応じたプランが提供されています。
貸付事業は、個人や企業への資金融資を行う事業です。住宅ローンや事業資金の融資など、様々な形で経済活動を支えています。信用評価や返済計画の管理が重要なポイントとなります。
株式事業は、株式の売買や投資コンサルティングを提供する分野です。個人投資家から大手企業まで、多様な顧客の資産運用をサポートしています。市場の動向を読み解く洞察力が求められる事業です。
小売業界の事業内容
小売業界は、消費者のニーズに応じて、食料品から家電まで幅広い商品を提供し、私たちの生活を支えています。小売業界の主要な事業内容を簡潔に紹介します。
- 食料品小売事業
- 医療機器事業
- 家電小売事業
食料品小売事業は、日々の生活に欠かせない食品を提供する重要な分野です。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどがこの事業に該当し、新鮮な食材や加工食品を幅広く取り扱っています。
医療機器事業は、医療現場で使用される機器や器具を提供する分野です。高齢化社会の進展に伴い、この事業の重要性は増しています。
家電小売事業は生活を豊かにするさまざまな家電製品を提供する分野です。テレビや冷蔵庫、洗濯機などの大型家電から、最新のスマート家電まで、消費者のライフスタイルに合わせた製品が展開されています。
IT業界の事業内容
IT業界は多様な事業内容を持ち、その進化は日々加速しています。ここでは、IT業界で特に注目されている3つの事業を紹介します。。
- webサービス事業
- Sier事業
- パッケージプラットフォーム事業
webサービス事業は、インターネットを利用したサービスの提供を行います。オンラインショッピングやSNS、クラウドサービスなどが含まれ、日常生活に密接に関わるサービスが多いのが特徴です。
Sier事業は、システムインテグレーションが主な業務です。企業のITシステム構築や運用、保守を担い、ビジネスの効率化や安定稼働を支える重要な役割を果たしています。
パッケージプラットフォーム事業は、特定の機能やサービスを提供するソフトウェアの開発・販売が主な仕事です。会計ソフトや顧客管理システムなど、企業の業務を支援する多種多様な製品が含まれます。
広告業界の事業内容
広告業界は多様な事業を展開しており、その中心はクリエイティブな広告制作です。広告業界の主な事業内容を3つ紹介します。
- 広告制作事業
- 出版事業
- プランニング事業
広告制作事業は、テレビCMやウェブ広告など、多岐にわたるメディアを活用した広告の企画・制作を行います。クリエイティブなアイデアと技術が求められる分野です。
出版事業では、雑誌や書籍の出版を通じて、広告主のメッセージを伝えます。デジタルメディアの台頭により、出版物の役割は変化していますが、質の高いコンテンツ提供が重要です。
プランニング事業は、広告キャンペーンの企画や戦略立案を行う部門です。市場調査やターゲット分析を基に、効果的な広告戦略を策定します。
メーカー業界の事業内容
メーカー業界は、多岐にわたる事業を展開しています。各事業は独自の特徴と市場動向を持ち、業界全体の成長に貢献しています。ここでは、メーカー業界の主な3つの事業内容を紹介します。
- 自動車事業
- アパレル事業
- 半導体事業
自動車事業は、乗用車から商用車まで幅広い製品を提供している分野です。近年では、環境問題への対応として電気自動車(EV)の開発が進んでおり、新たな市場が形成されつつあります。
アパレル事業は、ファッションの多様化に伴い、さまざまなスタイルの衣服を提供しています。消費者の嗜好の変化に迅速に対応することが求められ、トレンドを捉えた商品開発が重要です。
半導体事業は、スマートフォンやパソコンなどのデジタル機器に不可欠な部品を製造しています。技術の進化により、より小型で高性能な半導体の需要が増加しています。
事業内容を理解して企業研究を進めよう

事業内容を理解するは就活において非常に重要です。事業内容は企業の戦略やビジョンに密接に関連しており、企業の成長方向性を示唆する重要な指標でもあります。
事業内容は企業のホームページや説明会、インターン、OB・OG訪問などで知れます。事業内容を調べる際は、自分の経験と合致する部分や、その企業の強みをチェックしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。