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ディベートの頻出テーマを把握しよう|テーマ別の対策や攻略法を紹介

就活の選考試験ではディベートが実施されることがありますが、何も対策しないまま臨んでしまい、本番で焦り混乱してしまう就活生が多いようです。

ディベートの経験がない就活生は、「どんなことを話し合うの?」「そもそもディベートって何をするの?」と不安になってしまいますよね。

そこでこの記事では、ディベートの頻出テーマを把握しながら、テーマ別の対策や攻略法を紹介していきますので、ディベート対策にお役立てください。

テーマごとの対策がディベート成功の秘訣

採用試験で実施されるディベートを成功させる秘訣は、テーマごとの対策だといわれています。

実は就活で行われるディベートには、よく出されるテーマの傾向があるため、事前に対策しておけば、本番で落ち着いて的確に発言できるのです。

そのためには、どのようなテーマが議題として頻出される傾向があるかを把握することが、ポイントといえるでしょう。

議題内容の理解や回答を事前に準備して、イメージトレーニングを重ねることで、ディベートの成功につながります。

ディベートとは2グループの討論の場

ひとことで表現するならば、ディベートとは2つのグループで議論を交わす場といえるでしょう。

ここで重要なのは、グループの間で勝ち負けを決める場ではないということです。相手のチームを言い負かすことが目的ではないので、注意しましょう。

この章では「ディベートとは何か」「何を求められているのか」という点について解説していきますので、理解を深めてくださいね。

  1. あるテーマをもとに2グループに分かれて討論する
  2. 勝ち負けは重要ではない
  3. ディベートはディスカッションの一種

①あるテーマをもとに2グループに分かれ討論する

簡単に表現するならば、ディベートは2つのグループに分かれて出されたテーマについて討論することです。

肯定派と否定派に分かれて意見を戦わせ、どちらのグループの意見が優れていたか、説得力があったかを競います。

話者が客観的・批判的・多角的な視点を持っているか、また論理的思考力があるかなどを判断できるため、就活の採用試験で活用されているのです。

採用担当者は就活生の言動や、ディベートに取り組む姿勢を評価しています。

➁勝ち負けは重要ではない

ディベートは2つのグループで討論しますが、勝ち負けは重要視されないと考えられています。

なぜなら、ディベートは単なる論破や優劣をつける競争ではなく、意見を出し合うことで新たな視点を得ることを重要視しているからです。

このように議論を通じて双方が学び合うプロセスであって、勝敗よりも相互理解が大切とされています。

ディベートの理想的な最終目標は、双方の意見をお互いが尊重し、1つの結論として出すことです。

③ディベートはディスカッションの一種

この2つの違いについて理解していない人が多いのですが、ディベートはディカッションの一種とされており、違いは以下の通りです。

【ディスカッション】

  • グループ内で自由に意見を出し合い、共通の結論を目指す話し合い
  • 途中で意見を変えることも許される
  • 発表内容を第3者の面接官が評価する

【ディベート】

  • 1つのテーマに対して肯定派と否定派に分かれて討論し、勝敗が決まる
  • 途中で意見は変えられない
  • 第三者の面接官を納得させる

このように、ディスカッションは自由な意見交換で結論を見出す話し合いで、ディベートは勝敗が決まる討論であり、意見を変えられないなど厳格なルールが存在します。

面接官が見ているディベート3つのポイント

ここからは、就活生を評価するにあたって面接官が見ているディベートの3つのポイントについて、解説していきます。

高評価を得るためには、面接官が重要視している点を把握することが大切ですので、一緒に確認していきましょう。

  1. 論理的で説得力のある討論か
  2. 協調性はあるか
  3. 積極的にディベートに参加しているか

①論理的で説得力のある討論か

面接官が注視しているポイントの1つに、論理的で説得力のある討論をしているか、ということがあげられます。

そもそも論理的思考とは、直感や感覚的な捉え方ではなく物事や問題を整理し、筋道を立てて矛盾なく考える思考のことです。

論理的思考は問題解決や意思決定に役立ち、ビジネスにおいても重要なスキルであることから、就活生が論理的に物事を考えられるかチェックしているのです。

そのためディベートでは、相手グループに納得してもらうために、「なぜそう考えたのか」「根拠は何か」といった論理的思考が求められます。

➁協調性はあるか

2つ目のポイントとして、協調性はあるかということを見られています。

なぜならディベートはチームワークや相手の意見を尊重しあう姿勢、そして円滑な議論の進行によって、より建設的な結論にたどり着くためです。

また協調性もビジネスにおいて重要な要素で、社内の人間関係だけでなく、取引先との人間関係にもかかわってくるため、重要視されるポイントになります。

ですからディベート中に、相手を論破しようとする強すぎる自己主張や考えの押し付けは、面接官から悪い印象を持たれますので注意しましょう。

③積極的にディベートに参加しているか

重要視されている3つ目のポイントは、積極的な姿勢でディベートに参加しているか、ということです。

就活生がディベートにどのような態度で参加しているかを見て、自己表現力や主体性がある人なのかを判断しています。

積極的に物事に挑む姿勢は、社会人にとって必須要素の1つとされていることから、進んで意見を出して積極性をアピールすることが必要です。

自分から発言しないなど、消極的な姿勢では主体性がないと判断されて、マイナス評価になってしまうので注意しましょう。

ディベートで頻出のテーマ3つ

ここでは、採用試験でよく出されるディベートのテーマを3つ紹介していきます。

どのようなテーマがよく出る傾向にあるのかを把握して、しっかりディベート対策しましょう。

  1. 政策論題型テーマ
  2. 推定論題型テーマ
  3. 価値論題型テーマ

①政策論題型テーマ

政策論題型テーマでは、特定の政策や制度が「必要か否か」を議論するものです。

主に、テーマとして提示されたとある施策に対し、賛否どちらかの班に分かれて、意見を出し合います。このときどちらになるかはたいていランダムに決められています。

政策論題型テーマの場合は、実際の社会問題や経済に関わるものが多いので、話し合いも進みやすいでしょう。しかし、そのぶん制度や問題についての知識や理解が求められます。

このテーマの場合、就活生が幅広い問題知識を持っているかチェックされるため、日頃から社会の出来事に興味を持つことが大切です。

                【政策論題型テーマの例】
・消費税をあげるべきか/下げるべきか
・たばこ税を上げるべきか
・日本の首都機能を東京以外に移転させるべきか
・救急車の無償利用をやめるべきか
・日本は移民を受け入れるべきか
・日本は核兵器を持つべきか
・裁判員制度は継続すべきか
・日本でカジノを合法化すべきか
・日本で大統領制を導入すべきか
・レジ袋の有償化をやめるべきか
・動物での実験は廃止すべきか
・学校での制服指定制度はなくすべきか
・テレワークを続けるべきか
・日本は死刑制度を廃止すべきか

➁推定論題型テーマ

ディベートでの推定論題型テーマとは、現実世界において、誰も明確な答えを出せないものについてや、物事の是非が議論の対象となります。

比較的自由に議論できるテーマではありますが、さまざまな情報を組み合わせて結論を導き出す必要があり、内容も多岐にわたるためまとめるのが難しいのが特徴です。

特に明確な答えが誰にも出せないテーマについて話をする際には、多様な情報や知識をもとにディベートを展開することが求められます。

このテーマでは、柔軟な考え方や物事を判断する思考力があるかを見られますので、日常的なニュースや情報に興味を示し、自分なりの考えを持てるようにしましょう。

                【推定論題型テーマの例】
・地球外生命体は存在するか
・霊的な存在が実際にいると思うか
・超能力は存在するか
・小学校におけるプログラミング教育は効果があるか
・小学校における英語教育は効果はあるか
・小学生にランドセルは必要か
・学校に必ずしも制服は必要か
・宿題は必要か
・中高生は部活に入るほうがよいか
・高校生はアルバイトをしたほうがよいか
・新卒の一斉採用は必要か
・「傷つけられたら傷つけ返す」のは正しいか
・男女の友情は成立するか
・「朝食は食べるべき」これは正しいか
・タイムマシンは存在するか

③価値論題型テーマ

価値論型テーマとは、特定の主題や行為に対して「良いか悪いか」「正しいか間違っているか」などの価値観に基づいた議論をします。

価値観は人によって異なるため、「どちらの方が良いか」を明確に決められないことから、結論をまとめるのが難しいテーマでもあります。

また、倫理や道徳、社会的価値観などについての深い理解が求められるため、幅広い知識と議論力が必要です。

このテーマでは、就活生が自らの価値観を明確にし、他者の意見を尊重する能力があるかを面接官は見ています。

                【価値論題型テーマの例】
・猫と犬、飼うならどちらか
・ごはんとパン、朝ごはんに食べるならどちらか
・賃貸と持ち家、どちらがよいか
・一軒家とマンション、どちらがよいか
・都会と田舎、住むならどちらか
・寒い国と暑い国、住むならどちらか
・外見と性格、どちらが大切か
・大企業と中小企業、どちらがよいか
・恋愛と友情、どちらが大切か
・愛情とお金、どちらが大切か
・過去と未来行くならどちらか
・目的もなく進学するより、就職したほうがよいか
・お金持ちは幸せか

【3つのテーマ別】ディベートの対策方法

ここからは、ディベートの対策方法を3つのテーマ別に分けて解説していきます。

テーマによって対策方法が変わってきますので、一緒に確認していきましょう。

  1. 政策論題型は日頃の情報収集で対策
  2. 推定論題型は柔軟な視点で取り組もう
  3. 価値論題型は事前に多くの価値観に触れておこう

①政策論題型は日ごろの情報収集で対策

政策論題型のディベートに向けては、日頃の情報収集で対策しましょう。

このテーマでは「消費税をあげるべきか/下げるべきか」や「日本は移民を受け入れるべきか」といった、社会問題や制度についてが議題になります。

そのため日頃からニュースや社会問題に関心を持ち、理解や知識を深めることがディベート対策としても大事です。

自信を持って発言できるようにするために、見聞きした出来事や話題について、自分なりの意見とその理由を持つ癖をつけましょう。

➁推定論題型は柔軟な視点で取り組もう

推定論題型の対策には、柔軟な視点で取り組むことが大切になります。

このテーマでは、「霊的な存在は実際にいると思うか」や「小学生にランドセルは必要か」など、明確な答えを出せないことが多いのが特徴です。

そのため自由度が高く白熱しやすい傾向があるので、1つだけの視点に固執しすぎずに、冷静に根拠にもとづいた意見を出すように心がけましょう。

推定論題型の対策には、過去に得た情報や知識を参考にして、自分の意見に説得力を持たせるように訓練すると効果的です。

③価値論題型は事前に多くの価値観に触れておこう

価値論題型のディベート対策には、事前に多くの価値観に触れておくのがポイントといえます。

議題として「犬と猫、飼うならどちらか」「賃貸住宅と持ち家、住むならどちらにするか」などが出されるため、さまざまな価値観に対して、自分なりの考えを持つことが必要だからです。

多くの価値観を知ることで、「なぜ相手はそう考えるのか」「相手がそう考える基準はなにか」を想像し、共感できる点とそうでない点を整理する癖をつけましょう。

この価値論題型ディベートでは、就活生が物事を客観的に捉え、他者の意見を尊重する能力があるかを見られています。

4stepのディベートの進め方

ここでは、ディベートの進め方の4ステップを、1ステップごとに説明していきます。

ディベートは実際どのように進行されていくのか、イメージしながら見ていきましょう。

  1. 時間配分を設定する
  2. 2つのグループに分かれる
  3. 討論を行う
  4. 結論を出す

①時間配分を設定する

最初のステップとして、制限時間を確認して時間配分を設定することから始まります。

時間配分を決めておくことで、議論が白熱してもスムーズな進行ができ、公平な発言機会が保たれるからです。

一般的なディベートでは、立論・反対尋問・反駁・最終弁論などの各段階において、時間設定します。

時間配分を適切に行うことで、効果的な議論が展開され、参加者全員が公平に意見を述べる機会を得られるでしょう。

➁2つのグループに分かれる

次はディベートするにあたり、就活生は2つのグループに分かれますが、グループ分けの方法は面接官や企業の方針によって異なります。

2つのグループは肯定派と否定派に分かれ、与えられたテーマについてチーム内で意見をすり合わせ、根拠やその説得性を確認して、議論を展開します。

そしてディベートでは意見を発信する力と聞く力の両方が重要であり、グループ分けによってそれぞれ異なる視点からの議論が可能です。

異なる視点や意見を持つ就活生がグループを構成し、多様な議論が展開されることを面接官は期待しています。

③討論を行う

3つ目のステップは、肯定派と否定派のそれぞれの意見を出し合い、討論を行います。

討論では自分の意見や主張の根拠をはっきりと示すことが重要になりますが、相手の意見や主張に対して論理的に反論することも必要なポイントです。

また相手とのコミュニケーションを大切にし、お互いの意見を尊重しながら客観的かつ多面的に議論すると、より高評価につながるでしょう。

ディベートは決められた時間内で行うのが鉄則ですので、制限時間を気にしながら討論を進めていきましょう。

④結論を出す

ディベートの最終ステップは、議論の結論を出すことです。

ディベートの最終目標は、2つのグループから出された異なる意見や価値観をふまえて、納得できる1つの結論を導くことだとされています。

ただし「どちらの意見も正しい」といったあいまいな結論は、意見がまとまらなかったと判断され、評価されない可能性があるので注意しましょう。

ディベートの中で肯定派と否定派の重要な要点をまとめ、面接官に印象づけることが重要です。

テーマ別に対策しディベートを攻略しよう!

ディベートに苦手意識を持つ就活生が少なくありませんが、頻出テーマも分かっていることから、対策をすればそんなに難しいものではありません。

本番で落ち着いて対応できるように、テーマ別に対策してディベートを攻略しましょう。

梶

この記事を書いた人

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