「大学院生って履歴書の学歴欄をどう書けば良いの?」「履歴書の書き方で面接官に与える印象は変わる?」このような悩みをお持ちの就活生も多いでしょう。
今回は、大学院生の履歴書の書き方について詳しく解説します。パターン別の書き方やポイント・注意点も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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大学院生の履歴書の書き方3つ

この章では、大学院生の履歴書の書き方について紹介します。履歴書は合否材料になる場合もあるため正確に書きましょう。
大学院生の履歴書で特に押さえるべきポイントは以下の3点です。
- 「卒業」ではなく「修了」を使う
- 学歴は中学校卒業から書く
- 和暦か西暦のどちらかに統一する
それぞれ詳しく解説します。
①「卒業」ではなく「修了」を使う
大学院卒について書く際は、「卒業」ではなく「修了」を使います。大学院ならではの記載方法のため注意が必要です。
なお、大学院には修士課程と博士課程がありますが、どの課程を修了したかわかるように分けて記載する必要があります。
修士課程の後そのまま博士課程に進む場合も、省略せず「修士課程 修了」と書きましょう。学歴に限らず、履歴書は基本的に省略せずに必要な情報を漏れなく書く必要があります。
パターン別の詳しい書き方は次の章で紹介しますので、そちらをご覧ください。
➁学歴は中学校卒業から書く
就活で使う履歴書の学歴欄は中学校卒業から書くのが一般的です。
中学および高校について書く際、省略はせず正式名称で書くよう注意しましょう。「県立」「市立」ではなく、「○○県立」「○○市立」まで書く必要があります。
また、「中学校」「高等学校」についても略さないようご注意ください。
なお、学歴は中学校卒業から書くと紹介しましたが、あくまで新卒就活の場合のみです。転職の場合は高校入学から記載する、もしくは最終学歴以外の学歴は省略するケースも多くみられます。
③和暦か西暦のどちらかに統一する
年次は和暦か西暦のどちらかに統一しましょう。学歴欄に限らず、履歴書全体に共通するルールです。
和暦と西暦が混在した状態では履歴書に一貫性がなく、読みづらい内容になってしまいます。採用担当者に悪い印象を与えてしまうため、書き方を統一するよう注意が必要です。
書き方の統一がされていれば、基本的には和暦と西暦のどちらを使っても問題ありません。ただし、企業側から年次の書き方について指定があれば指示に従いましょう。
指示とは異なる書き方をしてしまうとマイナス評価につながります。
【7つのパターン別】大学院生の履歴書の学歴欄の書き方

大学院生の履歴書の学歴欄の書き方について、7パターン別に紹介します。パターンによって押さえるべき注意点が異なるため、しっかり確認しましょう。
①修士課程修了の場合
修士課程修了の場合は大学院や専攻の正式名称を記載した後ろに「修士課程入学」「修士課程修了」と書きます。
また、卒業した大学と同じ大学院であっても大学院に改めて入る形になるため「入学」と書きましょう。
例)
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 修了 |
➁博士課程修了の場合
博士課程に進んだ場合は、修士課程修了の下に博士課程入学を書きます。
前述のように、どの課程を修了したかわかるようにするため、修士課程と博士課程を分けて書くよう注意が必要です。博士課程修了のタイミングは「博士課程修了」と書きましょう。
例)
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 修了 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 修了 |
③博士課程を修了したが博士号を取得しない場合
博士論文の審査が通っておらず博士号を取得しない場合は「単位取得退学」「単位取得満期退学」と書きます。
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 単位取得退学 |
ただし、記載するスペースが無い場合は、「退学」のみの記載でも問題ありません。
④在学中の場合
在学中で修了の見込みがある場合「修了見込み」と書きます。既に紹介したように、大学院卒は「修了」と表現するため、「卒業見込み」と書かないよう注意が必要です。
例)修士課程在学中
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 修了見込み |
例)博士課程在学中
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 修了見込み |
⑤学部や学科を変えた場合
学部や学科を変えた場合、転科・転部前、転科・転部後の両方を書く必要があります。転科・転部は「転学部」と書くのが一般的です。
例)
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科××専攻修士課程 転学部 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科××専攻修士課程 修了 |
⑥転校や転入した場合
大学院で転校や転入した場合、転校前の学校を「退学」、転校した学校を「転入」と書きます。「中途退学」という書き方では後に転校・転入した事実がわかりにくいため、「退学」と簡潔に書きましょう。
例)
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻修士課程 退学 〇年〇月 ××大学大学院××研究科××専攻修士課程 転入 〇年〇月 ××大学大学院××研究科××専攻博士課程 修了 |
⑦中退した場合
大学院を中退した場合は「中退」と書きましょう。「単位取得退学」と書くと学歴詐称を疑われるのでご注意ください。
なお、中退の事実がマイナス評価につながるとは限りません。理由をしっかり伝えた上で、現在取り組んでいる事項やこれまでの成果をアピールできれば高評価が期待できます。
例)
〇年〇月 ▲▲県▲▲市立▲▲中学校 卒業 ・・・ 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 入学 〇年〇月 ▲▲大学大学院▲▲研究科▲▲専攻博士課程 中退 |
履歴書で大学院に進んだことをアピールするポイント3つ

大学院に進んだことをアピールする際のポイントは以下の3つです。
- 自己PRで研究内容を簡潔に伝えよう
- 大学院に進んだ理由を準備しておく
- 経験がどう活かせるかを伝える
それぞれ詳しく解説します。
①自己PRで研究内容を簡潔に伝えよう
大学院で得た経験やスキルをアピールするため、まずは履歴書の自己PR欄で研究内容を簡潔に伝えましょう。
大学院で行う研究は専門性や独自性が高いため、自己PR欄に記載できる十分なアピールポイントとなります。
言い換えると、いかに研究内容および研究を通じて培ったスキルをアピールできるかが、大学院生の就活を左右するカギとなり得るのです。
専門的な内容のため、容易に理解できるようにわかりやすい言葉で書く必要があります。簡潔ながらも必要な情報をしっかり伝えるため、以下の3点を書くよう意識しましょう。
- 研究の目的、背景
- 研究の方法、手段
- 得られた結果や結果から考えたこと
➁大学院に進んだ理由を準備しておく
大学院に進んだ事実をアピールポイントとして活かすためには、大学院に進んだ理由を準備しておく必要もあります。
動機や理由をしっかり説明できれば、目的意識や計画性があると高評価につながるでしょう。
自己PR欄に記載したいポイントは以下の2つです。
- 何を志して大学院に進んだのか
- 何を成し遂げようと思ったのか
履歴書の自己PRスペースには限りがあるため、要点を押さえて簡潔に書き、長くなりすぎないよう注意しましょう。
③経験がどう活かせるかを伝える
大学院で得た経験を仕事でどのように活かせるかのアピールも大切です。仕事では様々な専門家と関わりながら企画を進めていくため、専門知識が必要な場面が多く存在します。
大学院で行ってきた専門性のある研究と、就職してからの仕事には多くの共通点があるのです。仕事で活かせる知識や経験が多い点も、大学院に進んだからこそアピールできるポイント。
とはいえ、単に「大学院の研究を通じて得た経験を仕事に活かせます。」とだけ書いても高評価につながりません。
大学院で得た経験の具体例や、これまでの経験を仕事で活かせると思える理由の説明等、大学院で得た具体的な成果を交えながら書きましょう。
履歴書を書く際の2つの注意点

履歴書を書く際の注意点として、以下の2つが挙げられます。
- 誤字脱字に注意する
- 正式名称は大学院ごとに違う
履歴書のちょっとしたミスや漏れがマイナス評価につながり、採否を分ける恐れもあるため注意が必要です。それぞれ詳しく解説します。
①誤字脱字に注意する
大学院に限らず履歴書で特に注意したいポイントが誤字脱字です。
採用担当者は就活生から届いた多くの履歴書を読んでいるため、ちょっとしたミスでさえ強く印象に残ってしまいます。履歴書の誤字脱字は以下のような事態につながる恐れがあります。
- 丁寧さや確認が足りていない等の悪い評価につながる
- 注意力不足でずさんな印象を与えてしまう
誤字脱字は些細な部分かつ起こりやすいミスではありますが、採用担当者からの印象を大きく左右する恐れがあるため注意が必要です。
➁正式名称は大学院ごとに違う
大学院ならではの注意点として、正式名称は大学院ごとに違う点が挙げられます。
似た名前の研究科でも大学院によって細かい部分が違うケースや、大学の学部学科と大学院の研究科の名称が異なるケースは珍しくありません。
大学院によって正式名称が違うため、正しく書けていないと調査不足な印象を与えてしまう恐れが大きくなります。
また、正式名称を正しく書かなければ学歴詐称とみなされるリスクも。自分が通っていた大学院の名前であっても、履歴書に書く際は改めて正式名称を調べるのが安心です。
ポイントを押さえれば大学院の履歴書を書くのは簡単
大学院について履歴書に書く際は、大学卒業までとは異なる様々な点に注意する必要があります。そのため一見複雑で難しく思うかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば簡単です。
ぜひ、今回紹介した内容を大学院について履歴書に書く際の参考にしてください。
この記事を書いた人
梶
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