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昇進と昇格の違いを解説!出世しやすい人の特徴・お祝い例文も紹介

就活をしている学生の中には、将来的に昇進や昇格を目指して意欲的に就活を進めている人も多いかと思います。ですが、昇進や昇格が同じだと勘違いしていたり、仕組みを詳しく知らない人もいるでしょう。

そこで、本記事では昇進と昇格の具体的な違い、昇進や昇格の仕組み、自分や周りの人が昇進・昇格した際の対応方法までくわしく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。

昇進と昇格を同じと考えている人は多い!

昇進と昇格は一見すると似たような言葉なので、同じ意味だと勘違いしている人は少なくありません

いずれも「昇」という単語が使われるので、ビジネスシーンで使われるおめでたい言葉だと、ざっくりとした認識を持っている人は多いでしょう。

しかし、実はこの二つは全く別物なのです。間違えた認識のままでは、いざ周りの人や自分が昇進・昇格した際、認識の齟齬でトラブルになる可能性があります。

二つの言葉の意味をきちんと理解しておき、無用なトラブルを避けましょう。

昇進と昇格の違いを解説!

昇進と昇格は、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、二つの言葉の意味を詳しく解説します。

この項目を参考にして、昇進と昇格の違いを正しく学んでください。

  1. 昇進
  2. 昇格

①昇進

昇進とは、社内での肩書や役職がランクアップすることを指します。例えば、係長から課長になった際は「昇進」という言葉が使われるのです。

昇進すれば何かしらの役職が付きますが、企業によっては独自の役職があります。就職希望先の企業にはどんな役職があるのか、事前に調べておくといいでしょう。

また、同じ名前の役職でも、会社によって業務内容や待遇は異なります。責任の範囲が広がる分、給料面などの待遇もよくなるのが一般的です。

②昇格

昇格とは、職能資格制度の等級がアップすることを指します。この場合の等級とは、どのくらい仕事ができるかという評価の基準です。企業ごとに、職務能力に応じた独自の段階が儲けられています。

職能資格制度は全ての会社に導入されているものではありません。会社によっては制度が設けられていない会社もあるので、その場合は「昇格」という言葉は使わないと覚えておきましょう。

仕事ぶりが評価され昇格すると、給料アップや異動、業務範囲の拡大などがおこなわれます。

昇進・昇格の仕組み4つ

昇進と昇格の違いはわかったけれど、具体的にどのような仕組みで昇進や昇格がおこなわれるのでしょうか。ここでは、昇進・昇格の仕組みを4つ解説しています。

仕組みを知っておけば、入社後に有利に昇進や昇格が目指せるでしょう。

  1. 評価制度
  2. 昇進試験
  3. 取締役会による判断
  4. 推薦制度

①評価制度

評価制度とは、企業によりおおまかな基準を設けて、その基準に沿って社員を評価するというものです。

昇格に際して利用する職能資格制度がこれに該当し、評価制度で等級がアップしたら「昇格」となります。

評価制度は、個人の業績や社内独自の試験結果、推薦によって判断します。志望企業がどのような評価制度を用いているのか、事前に調べておくといいでしょう。

評価制度で認められ等級がアップすると、給料アップなどの報酬、異動や業務範囲の拡大などがおこなわれます。

②昇進試験

企業が独自に設けている昇進試験に合格すると、役職がアップします。どのような昇進試験が行われているかは企業により異なるので、昇進を目指す人は事前にチェックしておくといいでしょう。

一般的には、面接や小論文、適性検査といった試験内容が実施されます。昇進したい場合は業務にプラスして、試験対策や勉強の時間も取らなければなりません。

また、役職がアップすれば給料が上がりますが、責任を伴う仕事が増えたり、部下が増えたりなど業務の負担も大きくなります。

③取締役会による判断

昇進や昇格は、取締役会の判断により実施される場合もあります。

取締役会とは、会社経営に関する重要事項を決定する人たちの集まりを指す言葉です。会社法第348条により、取締役会は「会社経営の決定権」という重要な権利を有しています。

取締役会は社長によるワンマン経営を防ぐのが最大の目的としていますが、有能な社員に対しては取締役会の判断で相応の昇進や昇格をさせる場合もあるのです。

この場合の昇進や昇格は、上から期待されいる結果によるものと言っていいでしょう。

④推薦制度

上司が部下に対して昇進・昇格をさせたい場合、推薦制度を用いるケースもあります。実績がある部下や、正しく評価されていない部下に対して、上司は推薦制度を使って昇進や昇格をさせます。

推薦に際しては、大将の部下がどのような功績があるのかを具体的に書いた「推薦状」が必要です。昇進や昇格の根拠となる理由を具体的に書く必要があります。

会社の利益につなげるために推薦するので、上司や部下の個人的な感情や理由だけでは、推薦はできません。

昇進・昇格しやすい人の特徴3つ

会社に入ったら誰でも昇進や昇格をするわけではありません。ここでは、昇進や昇格をしやすい人の特徴を3つ紹介します。

この特徴に当てはまる人物になれるよう、就活の前から準備しておくといいでしょう。

  1. 主体的に動ける人
  2. コミュニケーション能力が高い人
  3. 責任感が強い人

①主体的に動ける人

主体的に動ける人は、昇進や昇格のチャンスが多く舞い込むでしょう。ただ仕事が来るのを待っているだけでは、スタートダッシュで他の人から出遅れてしまい、評価されにくくなってしまいます。

周りをよく観察して、何が求められているか適切に判断して、自分から動くようにしてください。周りと差をつけることで、上司から評価されやすくなり、昇進や昇格の可能性が一気にアップします。

主体的に動くためには、常に考えて行動する癖を身につけるといいでしょう。

②コミュニケーション能力が高い人

コミュニケーション能力が高い人も、昇進や昇格のチャンスを掴みやすいです。

昇進や昇格に際しては、仕事の能力だけでなく、他人と円滑なコミュニケーションを取れるかという部分も評価されます

昇進や昇格を有利に進めるためには、普段から周りとコミュニケーションを取り、友好的な関係を築いておく必要があるのです。

また、昇進や昇格で上の立場になると、部下とコミュニケーションを取るのも業務の一環となります。学生自体にバイトやサークル活動を経験して、コミュニケーション能力を磨いておきましょう。

③責任感が強い人

責任感の強い人は、昇進や昇格に有利と言えるでしょう。昇進や昇格を果たすと、給料面などの待遇がアップしますが、その分責任の伴う仕事も多くなります。

このため、普段から責任感を持って仕事をしておけば、上司から評価され、昇進や昇格の可能性が高くなるでしょう。

責任感をアピールするには、任された仕事は最後までしっかり仕上げ、なおかつ締め切りをきちんと守ることがポイントです。

また、ただ仕事をこなすだけでなく、より良い結果を出すための具体的な行動もしていきましょう。

【状況別】知っておきたい昇進・昇格の挨拶例文3つ

昇進や昇格をした場合、周りに対してお礼の挨拶をすることも忘れてはなりません。ここでは、昇進や昇格をした際の挨拶例文を、シチュエーション別に3つ紹介します。

昇進や昇格をした際にはぜひ参考にしてみてください。

①メールの場合

件名 ○○(役職名)就任のご挨拶

本文 株式会社○○(会社名)の○○(自分の名前)でございます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

私事ながら、●月×日付にて、○○(部署名)の××(役職名)に任命されましたことをご連絡いたします。前部署の在任中には□□(相手の名前)様より格別のご厚情を賜り、心より感謝申し上げます。

なお、後任の○○(役職名)には▽▽(後任者名)が着任いたしました。私同様、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

ご挨拶に関しましては、近日中に機会を頂戴できましたら幸甚です。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

メールで挨拶する場合、冷たい印象にならないよう注意が必要です。

また、昇進や昇格に際して後任の変更などがあった場合、行き違いが起こらないようきちんと伝えるようにしましょう。

②スピーチをする場合

本日付けで○○(役職名)を拝命しました、××(自分の名前)です。この度の人事につきまして、大変光栄に感じております。これもひとえに、○○さん(上司の名前)をはじめとした、皆様からの日頃のご支援のおかげです。改めて感謝の意を申し上げます。

このような大役を任せていただくことになり、責任感をひしひしと感じています。 至らぬ点も多く、役職に見合うような仕事ができるのか不安に感じることもありますが、一日でも早く、この役職にふさわしい存在となれるよう、努力してまいります。

微力ではありますが、全員が一丸となって、今まで以上の結果を出せるよう業務に邁進していきます。みなさまにおきましては、今度ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

社員たちの前でスピーチをする場合、まずは自分がどんな役職に就いたのかを発表しましょう。

また、上司や周りの人たちに対する感謝の気持ちを表すことも重要なポイントです。感謝の気持ちをきちんと伝えて、今後も協力してもらえるようにしましょう。

③朝の一言の場合

おはようございます。このたび、○○(役職名)を拝命いたしました××(自分の名前)です。このような大役に抜擢いただきまして、誠にありがとうございます。

○○(役職名)として、部署のお役に立てるよう、精いっぱい業務に取り組む所存です。まだまだ若輩者のため、行き届かない点もあるかと思います。みなさまにおかれましては、今後も変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。

昇進や昇格の挨拶をするタイミングは様々で、朝の朝礼で伝えるケースもあります。朝の時間は忙しいので、なるべく短めに要点を伝えるのがポイントです。

ただし、短めとはいっても、昇進や昇格に際しての感謝の気持ちはきちんと伝えましょう

昇進を祝う時のポイント2つ

自分以外の周りの人が昇進・昇格した際は、正しい形でお祝いをしましょう。ここでは、お祝いのポイントを2つ紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

  1. 祝うタイミング
  2. プレゼントをする場合

①祝うタイミング

昇進を祝う場合、公の場でお祝いしたり、まだ正式に決定していない内耳のタイミングでお祝いをしたりするのは厳禁です。お祝いをする場合は私的な場で、正式に決定したタイミングでおこないましょう。

あまり遅すぎるのも相手に失礼なので、昇進・昇格が正式に発表されてから1週間以内にお祝いをしてください。事情があり遅くなった場合でも、2週間以内をめどにお祝いをしましょう。

また、お祝いをする場合は周囲の人と相談して、一人だけ先にお祝いをしないようにしてください。

②プレゼントをする場合

お祝いでプレゼントを渡す場合、お祝いの気持ちを込めた現金やお花、お酒などの持ち帰りやすいものを渡すといいでしょう。

大きすぎるものや生物は、プレゼントで受け取っても相手が困ってしまいます。相手のことを考えたプレゼントを贈ってください。

ただし現金を渡す場合、目上の人に対しては失礼と受け取られてしまいます。もし現金を渡すときは新札で用意して、必ずご祝儀袋に入れて渡してください。

昇進と昇格の意味の違いを正しく理解しよう!

昇進と昇格は似ている言葉に見えますが、厳密には異なります。間違えた使い方をしてしまうと、思わぬ混乱やトラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

また、入社後に昇進や昇格を目指している人は、会社の評価制度を事前にチェックしておき、就活前から準備を進めておくといいでしょう

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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