最終面接では意思確認をされることが多く、合否結果にも影響するといわれています。しかし、どのように答えるのが正解なのか、分からない人も多くいるでしょう。
結論、最終面接で意思確認された時には志望度の高さをアピールするのが大切です。本記事ではその理由や答え方も詳しく解説していきます。ぜひ参考にしてくださいね。
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最終面接で企業が意思確認をする理由2つ

企業の採用担当者が、志望者に意思確認する理由は2つあります。
どのような意図があるのか、企業側の立場からその理由を解説していきますので、1つずつみていきましょう。
①本当に入社意思があるのか確認したいから
ひとつめの理由は、本当に入社する意思があるのか確認したいからだと考えられます。
企業側は、内定を出した後に辞退されることをなるべく避けたいと考えているからです。
内定辞退者が出ることはある程度予想はしていますが、多数出てしまうと採用活動計画が崩れてしまい、時間もコストもかかってしまいます。
このように採用コストの面からも、内定辞退者をなるべく出さないために、入社意欲が本当にあるのかを見極めているのです。
②素直な気持ちを知りたいから
2つ目の理由は、就活生が本当にその企業へ入社する気持ちがあるのか、素直な気持ちを知りたい、という理由もあります。
企業としても、自社で働くやる気のある就活生を、新入社員として迎え入れたいと思っているのです。
もし採用試験の成績が同じくらいの就活生2人がいたとして、1人はあまり熱意が感じられず、あと1人からは入社したい気持ちが強く感じられたら、間違いなく企業は後者を選びたいですよね。
このように採用担当者は、就活生がどれくらい本気で入社する気持ちがあるのかを知るために、質問しているのです。
最終面接の意思確認に対する回答ポイント4つ

ここからは、最終面接で意思確認に対する答え方の4つのポイントについて、説明していきます。
どのように答えると本気度が伝わり好印象を与えられるのか、参考にしてくださいね。
①入社意思が高い旨をアピールする
もし確認をされたときには、意思の高さをアピールすることが重要になります。
就活生がその企業に本当に入社する意思があるのかを知ろうとしているので、はっきりと「第一志望なので入社したい」と気持ちを伝えることが大切です。
曖昧な態度や他の企業と迷っている様子をみせてしまうと、結果に影響してしまう可能性があるので注意しましょう。
②志望理由を具体性高く伝える
第一志望であることをアピールした上で、志望理由を具体性高く伝えるとより効果的です。
第一志望である根拠や理由を具体的に伝えることで、説得力が増し志望度の高さを理解してもらえるからです。
そのためにも、改めて志望動機をふり返り、「どうしてその企業なのか」という点を明確に踏まえた上で、意思が本物であることを伝えましょう。
③入社後にやりたいことも併せてアピールする
熱意の高さを表現するには、入社後にやりたいことも併せてアピールすることも大切です。
入社後のキャリアプランまで考えていることで、根拠と具体性が出て、採用担当者にはあなたの本気度が伝わるでしょう。
改めて入社後のキャリアプランを練っておくことで、説得力のある想いが伝えられます。
④自信を持って毅然とした態度で臨む
自信を持って毅然とした態度で臨むことも大切になります。もし自信のない態度で「第一志望です」と伝えても、信憑性を感じられません。
「本当は違うのではないか?」と疑われないためにも、毅然とした態度で答えるのが大切です。
また万が一、その企業が第一志望ででない場合でも、必ず他企業から内定をもらえるとは限らないので、入社する意思を示しておくことをおすすめします。
保険として内定を確保しておくことも、就活では重要な対策です。条件にもよりますが、大半の場合は内定後に辞退も可能ですので安心してください。
【回答例】最終面接の意思確認に対する答え方

ここからは実際の選考過程でも役に立つように、答え方を回答例を用いて解説していきます。
御社から内定を頂けましたら、ぜひ入社させていただきたいと考えております。また御社が第一志望ですので、就職活動は終わりにいたします。 私は御社の〇〇という企業理念に共感し、会社説明会の時から非常に感銘を受けてきました。 そして御社がこれから東南アジアに広げていこうと考えているビジネスプランには、私の〇〇語の語学力が十分に活かせるのではないかと自負しております。 御社が今後進めていくグローバル化の事業開拓に、私の強みである語学力を活かして、御社の〇〇職で活躍し貢献していきたい所存です。 将来は、第一志望である御社の一員として会社と地域に貢献し、自分自身も成長していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 |
まず第一志望であることをはっきりと伝え、内定が出た際には就活を終わりにすると申し出ることで、志望度の高さを伝えています。
また企業研究から得たビジネスプランに、自分の強みを活かし企業に貢献できることを具体的にあげて、入社意欲を表現しています。
最終面接の意思確認で起きやすいトラブルにも注意

最終面接の意思確認では、時に思いがけないトラブルが発生することがあり、不安を感じた場合は冷静に対応し、適切な対策を講じることが大切です。
ここでは、意思確認の場で起こり得る具体的なトラブルとその対処法について解説します。
①他社の選考自体を迫られる「オワハラ」がある
最終面接の意思確認で「他社の選考を辞退してほしい」などの圧力を受ける、いわゆる「オワハラ」が起きる場合があります。
オワハラに直面した際は、焦ってその場で回答するのではなく、自分の意思を冷静に伝えることが重要です。
「現時点では他社の選考も受けていますが、御社を第一志望として考えています」など、誠実かつ柔軟な対応を心がけてください。
また、違和感を覚えた場合には家族や信頼できる人に相談したり、企業の評判を再確認するのも大切。自身のキャリアを優先し、納得できる選択を心がけましょう。
②その場内定ですぐに承諾書を書かされる
最終面接でその場内定が出され、すぐに承諾書の提出を求められるケースもあり、好意的な対応に思えるものの、冷静に判断するのが重要です。
即時の承諾を求める背景には、他社への流出を防ぎたい企業側の都合が存在している場合があります。
焦って決断すると後悔する可能性もあるため、「大変ありがたいお話ですが、慎重に検討したいので少しお時間をいただけますか」と伝えるようにしましょう。
自分のキャリアにとって本当に適切な選択肢かを見極めるためにも、時間を確保することは正当な権利です。
③トラブルの際は周囲の大人やキャリアセンターに相談する
最終面接で意思確認を受ける際、トラブルや不安を感じた場合は、1人で抱え込まずに周囲の大人やキャリアセンターに相談することが重要です。
特に新卒採用では、学校のキャリアセンターや就職支援担当者が状況を的確に分析し、適切なアドバイスを提供してくれます。
トラブルが続く場合や不安が解消されない場合には、労働関連の専門窓口に相談する選択肢も検討可能です。
1人で悩まず、周囲のサポートを積極的に活用しながら、最善の選択を目指しましょう。
最終面接で意思確認がなかったときのアピール方法

ここからは、意思確認をされなかったときのアピール方法について説明していきます。
これから説明するポイントをおさえておけば、アピールできる方法があるのでぜひ参考にしてください。
①逆質問で意欲の高さをアピールする
最後まで入社の意思を聞かれなかったときは、逆質問で意欲の高さをアピールしましょう。
逆質問することで「企業について深掘りしたい・もっと知りたい」という気持ちが伝わり志望度の高さを感じてもらえます。
逆質問する際には、「入社後に、より活躍するために必要なスキルはありますか?」といった質問を通して、企業への入社意思と成長意欲があることを表現しましょう。
逆質問でアピールできるチャンスを逃さないためにも、2〜3つは逆質問を考えておくことをおすすめします。
②1つ1つの質問に対して具体性高く答える
面接中は1つ1つの質問に対して具体性高く答えることを心がけてください。
面接官からの質問に、丁寧に具体的で内容の濃い回答をすることで、真剣さと本気度を感じてもらえるからです。
自分の強みやスキルがその企業で活かせることなど、企業への適応性をアピールするのもポイントになります。
そうすることで、あなたの成長意欲や入社意欲が伝わり、企業にとって魅力的な就活生であることを伝えられるでしょう。
③面接の最後に入社したい気持ちを伝える
もし面接中に入社の意思を質問されなかったとしても、ぜひ面接の最後に入社したい気持ちを伝えてください。
自分から入社意欲の高さをアピールすることで、採用担当者に安心感と好印象を与えられるからです。
面接の最後に「何かありますか?」など、就活生に話す機会を設けてくれるケースがよくあります。
最後のチャンスを逃さないためにも、こういった場面を想定してアピールすることをいくつか準備しておくと安心ですね。
最終面接の意思確認に関するよくある質問
最終面接での意思確認に関して、疑問や不安を抱く人は少なくありません。
ここでは、よくある質問とその対応方法を分かりやすく解説。冷静に対処するためのポイントを押さえましょう。
①最終面接で意思確認がないのは落ちフラグ?
最終面接で意思確認がない場合、「不採用なのでは?」と不安になるかもしれませんが、必ずしも落ちフラグというわけではありません。
企業によっては、意思確認を最終面接ではなく内定通知後に行う方針を取っている場合があります。
また、面接時間の制約や面接官のスタイルによって、意思確認に触れる余裕がなかった可能性もあるでしょう。
意思確認がなかった理由を推測するよりも、自分ができる最善を尽くすことが重要。冷静に対応し、チャンスを生かしましょう。
②迷っているときは正直に伝えてもいい?
最終面接で迷っていることを正直に伝えるべきか悩む場合、状況によっては、率直さが信頼を得ることにつながることもありますが伝え方には注意が必要です。
「他社と比較して迷っている」と直接的に伝えると、志望度が低いと判断される可能性があります。
そのため、「御社を第一志望として考えたいと思っていますが、最終的な決断のために少し時間をいただけますか」といった形で、前向きな姿勢を示しつつ時間を確保する方法が適切。
また、迷いの理由が具体的な場合は、例えば「御社でのキャリアパスについてもう少し確認したい点があります」と伝えることで、誠実さと熱意を同時に伝えられるでしょう。
③最終面接の意思確認後でも内定辞退はできる?
最終面接の意思確認後でも、内定辞退は可能。ただし、辞退する場合はタイミングや伝え方に注意が必要です。
意思確認で志望度を伝えた後に辞退する場合、企業側に迷惑をかける可能性があるため、誠意を持った対応を心がけましょう。
内定辞退の際には、「貴重な機会をいただき感謝していますが、自分のキャリアを熟考した結果、辞退させていただきます」といった形で感謝と理由を簡潔に伝えるのがポイントです。
また、決断を長引かせると企業に悪い印象を与えるため、辞退を決めたらできるだけ早めに連絡することが大切です。
最終面接の意思確認では意欲の高さをアピールしよう
最終面接までくれば内定まであと一歩です。しかし意思確認の受け答え方次第で、選考結果に影響が出る可能性があります。
目の前にある内定を獲得するためにも、入社したい気持ちを伝えるようにしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。