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面接後のお礼状の書き方を解説|好印象な例文や封筒の書き方も紹介

就活の面接後にお礼状を書けば、丁寧な姿勢であることを強調しやすくなります

しかし、どのように書けば好印象なのかわからず、困ってしまう方もいるでしょう。

本記事では、お礼状の必要性やマナー・書き方の流れ・例文などを詳しく解説します。

一足先に例文からチェックしたい方は、こちらからご覧くださいね。

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目次

そもそも面接のお礼状は必要?

面接後にお礼状を送る行為の有無が選考結果に直接関わることはないため、必須ではありません

お礼状を書く際には、以下のような利点や注意点があるため、場合に応じてメールと使い分けるのがおすすめです。

  1. 誠意や志望度が伝わりやすい
  2. 届くのがメールより遅めになる

①誠意や志望度が伝わりやすい

お礼状を書くと、誠意や熱意があることがストレートに伝わるのがメリットと言えるでしょう。

お礼状を送らなかった候補者よりも丁寧な印象を与えられるので、ビジネスで大切なマナーを重視する姿勢を強調できます。採用されるかどうかに直接影響するわけではありませんが、有利になる可能性はあると言えるでしょう。

そのため、作成の手間がかかっても印象を良くしたい方にはおすすめ。特に、しっかりとルールを守りつつも感謝の気持ちが伝わる文面で送付すれば、高評価につながるでしょう。

②届くのがメールより遅めになる

お礼状が届くタイミングは、メールより後になりやすいため、送るタイミングに注意しましょう。

なるべく面接が実施された当日中に送付するのがおすすめです。遅れてしまった場合も、面接から3日以内には届くスケジュールを心がけましょう。

面接前からルールをチェックしておくと、いざという時に迷わず作成に取り掛かれます。必要な文房具などを用意しておくと早めに対応しやすくなりますよ。

面接のお礼状の基本マナー3つ

基本的なルールを知っていれば、マナーに反していない内容になるよう対策できます。把握しておくべきルールは、以下の3つです。

  1. 手書き・縦書き
  2. 油性ペンを使用
  3. 封筒は白無地の長形4号

①手書き・縦書き

作成時は、手書きかつ縦書きを心がけることが重要です。自身より立場が上の相手に対しては縦書きを用いることでより丁寧な印象を与えられ、仕事上でのマナーを守れる人材であると強調できます。

また、パソコンで打ち込んで作成したものだと心がこもっていない印象に陥ってしまいます。きれいな字で手書きすることを意識して、文字や書き方を通して自身の人間性を伝えましょう

また、横書きを取り入れてしまうとカジュアルすぎる印象になるため、避けるようにしましょう。

②油性ペンを使用

油性ペンを用いて、字が消えないように対策することも大切です。水性ペンを使ってしまうと、雨天によって滲んでしまったり、擦れによって字が読みにくくなったりするリスクがあります。

丁寧に作成したことが届く時にわかりづらくなってしまわないように、油性ペンでしっかりと記入しましょう。

ペンを使う時には、力を入れすぎて滲むことがないように事前に練習しておくのがおすすめです。文面と共に練習すれば、本番で漢字の間違いなどを発生させずに、スムーズに作成しやすくなりますよ。

③封筒は白無地の長形4号

封筒は、白い無地の長形4号を選ぶこともマナーです。B5サイズの紙を三つ折りにして丁度良いサイズ感となっているため、便箋を用いる場合に適します。

便箋がA4サイズの場合は、封筒は長形3号のものをチョイスしましょう。便箋サイズの細かい指定はありませんが、事前に書いてみて、無理なく書けるサイズを選ぶのがおすすめです。

面接のお礼状の書き方5ステップ

書き方の内容を把握していれば、必要な情報を含めた便箋をしたためて用意できるのがメリットです。

ここでは、書き方の流れを5段階に分けて紹介します。

  1. 宛先(採用担当者名)
  2. 拝啓・時候の挨拶
  3. 本文
  4. 結びの挨拶・敬具
  5. 日付・自分の名前

①宛先(採用担当者名)

まず、宛先として会社名、採用担当者名を記入しましょう。宛先を最初に書くことで、誰に宛てた便箋なのかがわかりやすくなります。会社の名前は正式名称で書くように心がけましょう。株式会社も含めて、略称は用いないことで、敬意を持っていることを示しやすくなります。

また担当者について言及する際には○○様、とだけ書くのではなく、「人事採用ご担当」と書いてから間隔を少しあけて「○○様」と記入するようにしましょう。

②拝啓・時候の挨拶

次に「拝啓」と書いて少し間隔を空け、時候の挨拶を書くようにしましょう。

時候の挨拶では季節に応じた文章を取り入れますが、「貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。」などの表現を用いると季節に関わらず使えるのでおすすめです。

具体例としては、以下のような例が挙げられますので、参考にしてみてくださいね。

  • 夏→「盛夏の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
  • 秋→「菊花の候、貴社ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」

③本文

本文では、お礼・感想・志望度の高さを示す文の構成で文章を書きましょう

まず企業に面接の機会を設けてもらったことに対して感謝する言葉を述べ、次に面接の中でいただいたフィードバックや学んだことについて、印象に残っていると伝えます。

ただ、感想を書く部分では、自身が面接で言いそびれたことや失敗して言い直したいことを言及するのは避けましょう。言い訳のような印象になってしまいます。

最後に面接によって、さらに会社で働きたいという熱意が高まったことを伝えましょう。

④結びの挨拶・敬具

最後の文章としては、結びの挨拶を書いてから行を変え、文末部分に位置を変えて敬具と書くのがおすすめです。

結びの挨拶では、感謝の気持ちを伝えるべく、取り急ぎになるが手紙を差し上げたことに加え、企業の繁栄や発展を祈る一言を取り入れるとビジネスマナーに則した印象になります。

最後の一言の前に、末筆ながら、と書くとより丁寧な姿勢を強調できるのがポイントです。また、これまでの項目の間には、一行空けるようにすると見やすい文面になりますよ。

⑤日付・自分の名前

便箋の2行を使い、日付と自分の名前を書いて〆ましょう

日付は令和○年○月○日、と年号を取り入れて書くと縦書きに適した表現になります。令和○年の表記を間違えないよう、西暦から2018を引いた数字を計算して書いてくださいね。

漢数字を用いて、記入した日付を正確に書き、名前を書く位置は一番下になるようにすると、へりくだった印象になります。また、苗字と名前の間には少しだけ空間を空けておくと、名前がわかりやすくなりますよ。

好印象なお礼状にするための書き方のポイント

面接後のお礼状は、単なる形式的なお礼の文章ではなく、自身の熱意を効果的に表現することでより好印象を与えることができます。

ここでは、採用担当者の心に響くお礼状を書くための具体的なポイントを解説していきましょう。

  1. オリジナルの文章を入れるようにする
  2. アピールではなく感謝の気持ちを伝える

①オリジナルの文章を入れるようにする

面接後のお礼状では、定型文だけでなく、面接時の具体的なやり取りや印象に残った点について触れることが重要です。

例えば、「企業の将来ビジョンについてのお話が印象的でした」「〇〇プロジェクトの説明を聞いて、自分の経験を活かせると確信しました」といった具体的な内容を盛り込みましょう。

また、面接を通じて感じた企業への興味や、自分が貢献できそうな点についても言及すると、より誠意が伝わります。

ただし、長々と書きすぎるのは逆効果です。印象に残った1~2点に絞って、簡潔に自分の言葉で表現することがポイントです。

②アピールではなく感謝の気持ちを伝える

面接後のお礼状は、自己アピールの場ではなく、純粋に感謝の気持ちを伝えることを第一の目的とすべきです。

面接の機会を与えてくれたことへの謝意を示し、面接官から聞いた企業説明の中で印象に残った点や感動したことを簡潔に述べることで、誠実な姿勢を示すことができます。

特に、企業理念や事業内容についての説明を受けて理解が深まったことや、職場の雰囲気を知ることができたことへの感謝を述べるのが効果的です。

ただし、長々と自己PRを書いたり、採用を強く希望する気持ちを押しつけがましく表現したりするのは避けましょう。

面接のお礼状書き方例文【好印象】

○○株式会社 人事採用ご担当 ○○様

拝啓 貴社におかれましてはますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。

本日忙しいところ、貴重なお時間を割いていただき、誠にありがとうございました。

面接の際に○○様からお聞かせいただいた仕事を行う上で大切な心がけについてのお話が強く印象に残っております。

お客様に笑顔をお届けするためにより良い品質を追求していく貴社の姿勢を感じ、あらためて貴社の○○職として尽力したい想いが強くなりました。

取り急ぎお礼を申し上げたく、お便りを差し上げました。

末筆ながら、貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

                                           敬具
令和○年○月○日
                                    ▲▲ △△(氏名)

上記の例文では、採用担当者から聞いた話の中で印象に残ったものを取り上げて紹介しています。

話を受けて、会社に符号すると感じた部分や自分の中で気持ちがどう変化したのかについて説明しているのが特徴です。

【面接のお礼状】封筒の書き方

封筒の書き方もあわせてチェックしておけば、企業が最初に目にする封筒にも注意を払って作成できます表と裏それぞれの書き方は、以下の通りです。

  1. 表|郵便番号と企業の住所・担当者名
  2. 裏|郵便番号と自分の住所・名前

①表|郵便番号と企業の住所・担当者名

表面には郵便番号を記載して、企業の住所と担当者名を記入しましょう。郵便番号を忘れずに、正確な数字を書くことが大切です。

住所は縦書きなので漢数字を用いて書くようにしましょう。都道府県名、○丁目や○番地などの表記も省略しないように意識すると丁寧な印象を強調できます。

また、真ん中には採用担当者名だけでなく所属する会社名や部署名を名前の右横に小さめに記述をしておきましょう。

②裏|郵便番号と自分の住所・名前

裏面には郵便番号と自分の住所や名前を、左下の位置に小さく書くようにしましょう。

表面で書いた文字よりも小さいサイズになるよう意識することで、謙虚な姿勢を印象付けられます。また、住所と名前の下部分に郵便番号を書き、情報が間違っていないことを確認しましょう。

さらに、のり付けをした後に〆と書くのを忘れないことも重要です。〆と書くことで、封が切られておらず、中に入っている便箋が改ざんされていないことを証明できますよ。

面接後のお礼状書き方についてよくある質問2つ

ここでは、お礼状作成時によくある質問についてまとめました

不安点を解消して作成に臨みたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

  1. 面接官が多数いた場合はどうすれば良い?
  2. 採用担当者の名前が分からない時は?

①面接官が多数いた場合はどうすれば良い?

複数の面接官と対面していた場合は、そのうちの採用担当者を対象に送るようにしましょう。

全員に向けて書面を作る必要はなく、前述した例文を参考に作成するのがおすすめです。ただ、他の方々にもよろしくお伝えください、と一言添えると複数の面接官についても言及できるため、より丁寧な姿勢を伝えられます。

一文文面に追加する必要があるため、後半部分で文字が詰まらないように気を付けましょう。練習時に文字の配分を考えてから作成するとスムーズに記入しやすくなります。

②採用担当者の名前が分からない時は?

採用担当者の名前に心当たりがない時は、採用ご担当者様と表記すれば問題はありません

名前を間違ってしまうと失礼な印象になり、人の名前をすぐに覚えられないのではと受け止められるリスクがあるので、正確な情報を確認して書くのがおすすめです。

名前や漢字を正しく覚えられているか自信がなく、情報を調べてもわからない時には、あえて名前には言及せずに形式的な表現に留めるのも手となりますよ。

面接のお礼状を送る際に気をつけるべき注意点

面接のお礼状は、形式や内容、送るタイミングを誤ると、かえってマイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

ここでは、お礼状作成時の基本的な注意点をご紹介していきましょう。

  1. できるだけ面接当日中に送る
  2. 派手な便箋やハガキは使わない
  3. 敬称は間違えないように細心の注意を払う
  4. 誤字脱字がないか慎重に確認する

①できるだけ面接当日中に送る

面接後のお礼状は、できるだけ早く送ることが重要で、理想的なのは面接当日中の投函で、遅くとも翌日までには送付するようにしましょう。

これは、企業によっては採用の合否判断が迅速に行われる可能性があり、お礼状が届く前に決定してしまう可能性があるためです。

また、時間が経過すると面接官のあなたに対する印象が薄れてしまう可能性があるため、感謝の気持ちを鮮明なうちに伝えることが効果的です。

②派手な便箋やハガキは使わない

お礼状を書く際の便箋選びは、第一印象を左右する重要なポイントです。

面接のお礼状には白い無地の便箋を使用するのが基本となります。派手な柄入りや色付きの便箋は、ビジネスマナーとしてふさわしくないため避けましょう。

罫線が入った便箋は使用可能ですが、シンプルなものを選ぶことが重要です。

封筒も便箋と同様に白い無地のものを選び、定型サイズの長形を使用するのが一般的です。

③敬称は間違えないように細心の注意を払う

敬称を間違えると、せっかくのお礼状が逆効果になってしまう可能性があります。

企業宛ての場合は「貴社」、銀行は「貴行」、病院は「貴院」というように、相手先によって適切な敬称が異なります。

また、企業や部署宛に送付する場合は「御中」、採用担当者などの個人宛に送付する場合は「様」を使い分けることも重要です。

面接官の名前が不明な場合は「採用ご担当者様」という表現を使うのが無難でしょう。

④誤字脱字がないか慎重に確認する

誤字脱字は、お礼状の印象を大きく損なう要因となります。

特に企業名や採用担当者の名前などの固有名詞は、何度も確認して間違いがないようにする必要があります。

メールや手紙で送る場合、送信前や投函前に必ず複数回のチェックを行いましょう。

万が一、手書きの文章で誤字脱字を見つけた場合は、修正テープなどでの修正は避け、新しい便箋に書き直すことが鉄則です。

面接のお礼状の書き方についてよくある質問

最後に、よくある質問を2つ見ていきましょう。

  1. お礼状の中でおわびをしてもいい?
  2. お礼状が内定につながることはある?

①お礼状の中でおわびをしてもいい?

面接中の失態や遅刻など、おわびすべき事項がある場合は、お礼状の中で謝罪を述べることは適切です。

その後の改善策や今後の意気込みを示すことで、むしろ誠実な印象を与えることができるでしょう。

②お礼状が内定につながることはある?

お礼状を出すことで直接内定に結びつくことは稀です。

しかし、誠意を持って丁寧に書かれたお礼状は、採用担当者に好印象を与え、採用の判断材料の一つとなることがあるでしょう。

ただし、お礼状を出さないことで評価が下がることはないため、出すか出さないかは応募者の判断に委ねられています。

面接のお礼状は書き方をマスターして良い印象を与えよう

書き方のマナーを習得して、好印象を与えられるように働きかけましょう

お礼状はメールなどでも作成できますが、手書きの便箋を送付すると謙虚な姿勢を強調できます。正確かつ丁寧な書き方を心がけて、ほかの就活生よりも高い評価を得ましょう

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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