公務員への就職を目指しているものの、周囲から反対をされたり、調べている際にサジェストで「やめとけ」と表示されて不安になる方は多いのではないでしょうか。
今回は「公務員就職はおすすめしない」と言う人が一定数居る理由や、向いている人の特徴について解説していきたいと思います。
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公務員は2種類ある
公務員には大きく分けて2つの種類があります。
皆さんご存知のことかもしれませんが、知識を整理するためにも、一緒に確認していきましょう。
- 地方公務員
- 国家公務員
①地方公務員
地方公務員は県庁や市役所に勤務するのが基本とされています。
行政職の場合は地方行政の企画の立案や執行がメインの仕事内容となり、国家公務員で比較すると仕事のスケール自体は小さくなりますが、その分ののしかかる責任も多少、少ないです。
また、仕事のスケールが小さい分、プロジェクトにおいて全体的に関わることができるのも魅力と言えます。
地域住民に密着した業務ができるので、より自分の行った業務が与える影響について認識することができ、やりがいは強いことでしょう。
②国家公務員
一方で、国家公務員はその名の通り国家機関に勤める公務員であり、中央官庁や外局国会裁判所などの国家機関に勤務します。
仕事のスケールが地方公務員と比べて非常に大きいことが特徴で、製作の立案はもちろんのこと、予算の編成や法令の整備、国家対応など、国家の運営に直接関係している業務を行うのが大きな特徴です。
地方公務員と比べて転勤が多いので、地方で生活したい人にはあまりおすすめできませんが、海外の日本の機関に駐在員などで転勤することもあり、国際的な仕事がしたい人に向いていると言えます。
公務員はやめとけと言われる6つの理由

公務員の就職をおすすめされないと言われる理由は何なのでしょうか。
大きく分けて6つあるので、それぞれ一緒に確認していきましょう。
- 年功序列の特徴が強い
- 給料と仕事量が見合っていない
- 人事異動が頻繁におこる
- 決められた仕事が多い
- やりがいを感じにくい
- やる気がない社員が多い
①年功序列の特徴が強い
まず1つ目として年功序列の特徴が強いということが挙げられます。
特に近年はベンチャー企業などの台頭もあり、実力主義の傾向が強まっているのが日本の多くの企業の特徴です。
しかし、公務員の業務内容は旧態依然としており、仕事で結果を出したり、数字を残したりしても昇進するには時間がかかります。
反対に、あまり成績を残していなくても、長く勤務を続ければ自動的に昇進していくので、モチベーションを高めにくいのです。
②給料と仕事量が見合っていない
人によって感じ方が異なりますが、公務員は給料と仕事量が見合っていないと感じる方が多いのも事実です。
中でも最も労働時間と給料が見合っていないと言われるのが教員であり、残業代はほとんどが給料に換算されず、多少残業代が出たとしてもスズメの涙程度しか給料に加算されません。
やりがいを感じない人が多いというのは事実ですし、残業が多いタイプの公務員の職業に就いた場合は給料と仕事量が見合っていないと感じる方は多いです。
③人事異動が頻繁におこる
人事異動が頻繁に起こるのも、公務員をやめておけと言われることが多い理由の1つです。
同じ職場で、部署を異動するだけならば、新しい業務を覚えなければいけないこと以外は大変なことは基本的にないとされています。
しかし、職場が頻繁に変わる国家公務員の場合はそんなことも言っていられません。
家庭を持っている方の場合は多少なりとも優遇される可能性はありますが、問答無用に移動させられる可能性もあります。
「子供が生まれたばかりなのに、なかなか一緒の時間を作れない」という方も多いのは間違いありません。
④決められた仕事が多い
決められた仕事ばかりをこなさなければならないというのも、公務員としての仕事にやりがいを感じられない方が多い理由の1つです。
ルーティンワークのように決まった仕事を毎日、毎日こなすばかりの職業も多いので、ルーティンワークに抵抗がない方はぴったりかもしれません。
一方で、新しいことにチャレンジしたい、どんどん色々なスキルを身につけたいという方にとっては苦痛で仕方ないというのは間違いないです。
⑤やりがいを感じにくい
地方公務員の場合、自分が関わったプロジェクトなどによって住民の方が喜んでくれることも多くあります。
しかし、基本的には自分の行った仕事がどのような影響を人々に与えているのかを感じ取ることができず、やりがいを感じにくい方が多いのは事実です。
国家公務員となると日本のためにスケールの大きな仕事をしているというやりがいを感じられるかもしれません。
しかし、日本国民一人ひとりに対してどのように貢献したかを実感することはなかなか難しいのも事実です。
⑥やる気がない社員が多い
やる気がない社員が多いというのも公務員のデメリットの1つと言えるでしょう。
公務員は基本的にリストラがないので安定している仕事であり、やる気はそこまでないが、安定している環境で働きたいという人が多い傾向にあるのは間違いありません。
ベンチャー企業などと異なり、モチベーションを常に高く持って、少しでも高く数字を取ってきて会社に貢献するといったモチベーションがない人が多いです。
「日本のため、地域のために貢献するんだ」という強いモチベーションを持って臨んだ人は、周囲とのギャップに苦しむかもしれません。
公務員になる4つのメリット

ここからは公務員になる4つのメリットについて紹介していきます。
公務員は非常に魅力の多い仕事なので、モチベーションを高めるためにもそれぞれ一緒に確認していきましょう。
- 安定した環境で働ける
- 責任の強すぎる仕事が少ない
- 社会に貢献できる
- キャリアプランを立てやすい
①安定した環境で働ける
多くの方がご存知のことでしょうが、公務員は安定した環境で働けるのは間違いありません。
先ほども紹介したように、基本的に職務違反などを起こさない限りは職を追われることがなく、安定した環境で働けるのが大きなメリットです。
定年まで安定して勤められ、特に問題を起こさなければ、給料も安定しているので、安定した環境で働きたいという方にはぴったりの仕事と言えるでしょう。
②責任の強すぎる仕事が少ない
責任の強すぎる仕事が少ないのも公務員の大きなメリットです。
地方公務員は基本的に住民の生活環境をより良くするために工夫を凝らしてプロジェクトを進めていきますが、人の生活に重大な影響を与えるような仕事を任されることはありません。
国家公務員も国を代表した業務ですが、一人ひとりに与えられる仕事内容はそこまで責任が重大なものではないです。
責任が強すぎず、プレッシャーを感じずに業務に取り組むことができるというのは大きなメリットと言えるでしょう。
③社会に貢献できる
社会に貢献できるというのも公務員の仕事における大きなメリットの1つです。
先ほど一人ひとりの責任はそこまで重大ではないと話しましたが、それでも国民からお給料をもらっているようなものではあります。
「国民のために」「国のために」とモチベーションを高く保てる仕事、社会に貢献する業務が多いのは事実です。
確かに、「自分が提案した案が通って、住民の生活環境が抜群に改善される」など、規模の大きな仕事を担当することはなかなか無いかもしれません。
しかし、日々住民のため国民のため、より良い環境を届けようというモチベーションを持って取り組むことができるのは間違いないです。
④キャリアプランを立てやすい
先ほど紹介した「安定した環境で働ける」にも通ずるものですが、キャリアプランを立てやすいのも公務員の仕事の大きなメリットといえます。
公務員は基本的にリストラという概念が存在しませんし、年功序列なので何歳で、給料がどのくらいもらえるようになるのかを計算しやすいです。
自分の結婚する年齢や子供を産む年齢、どのくらいの感覚で貯金をしていけば良いのか、マイホームを建てるならば何歳で建てるのか、などといったキャリアプランを非常に立てやすい職業と言えます。
公務員に向いている人の3つの特徴

ここからは公務員に向いている人の特徴を3つ紹介していきます。
必ずしも全てが当てはまっている必要がありませんが、公務員を目指したい方ならば可能な限り3つの特徴に近づけるように努力することが大切です。
- 安定した仕事をしたい人
- プレッシャーを感じない仕事をしたい人
- 信頼のある仕事に就きたい人
①安定した仕事をしたい人
安定した仕事をしたい人は、公務員に向いていると言えます。
公務員にはリストラは存在しませんし、給料も順調に上がっていく仕事です。
業務内容も突飛なものは存在せず、仕事を辞めるという選択肢は「どうしてもやりたいことができた」という場合以外はなかなか存在しません。
家族を養わなければならない、親を安心させたいといった、仕事が安定することによって得られるメリットを求めている方にはぴったりの職業と言えます。
②プレッシャーを感じない仕事をしたい人
プレッシャーを感じない仕事をしたい方も公務員に向いています。
公務員は国民から給料をもらっているのでプレッシャーに感じる方も多いかもしれませんが、一人ひとりの業務内容は国民に重大な影響を与えるわけではありません。
きちんと仕事をこなして、初めて国や自治体が回っていくので、「たった1つのミスも許されない」といった責任重大な仕事でもないです。
プレッシャーに弱い方や、緊張するとミスをしてしまう方でもストレスフリーに働くことができる環境と言えるでしょう。
③信頼のある仕事に就きたい人
信頼のある仕事に就きたい方も公務員にぴったりであると言えます。
「公務員」というだけで基本的に信頼が非常に高く、ローンも組みやすく、社会的な信頼性が非常に高いです。
他の仕事の信頼性が低いというわけではありませんが、「公務員ならば安定している」と皆が思っています。
配偶者のご両親や知り合いなどに職業について話す際も、「公務員である」と伝えれば信頼性が高まることでしょう。
公務員に向いていない人の3つの特徴

一方で公務員に向いていない人の特徴も大きく分けて3つあります。
当てはまってしまう方は、一度、自分が本当に公務員を目指すべきなのかどうかを考えることも大切です。
- 行動力のある人
- 若いうちから活躍したい人
- 実力で評価してほしい人
①行動力のある人
まずは行動力のある人です。
「行動力があるならば、さまざまな業務内容を刷新するために提案をしていくことができるので、公務員にぴったりなのではないか」と思う方も多いかもしれません。
しかし、公務員はお堅い仕事なので、抜本的な改革や新しいアイデアは求められないのです。
たとえそれがいかに優れていて、新しい風を吹かせることができるアイディアであったとしても、基本的には採用されません。
行動力がある人にとって、物足りなく感じる可能性が高い職業と言えるでしょう。
②若いうちから活躍したい人
若いうちから活躍したい人も公務員にはあまり向いていません。
どれだけ数字を残しても、どれだけ結果を出しても基本的には年功序列なので若いうちから昇進できる可能性は著しく低いです。
人事異動などはほとんど人事が勝手に決めることですし、その判断基準もほとんど全てが年齢と勤続年数によって決まります。
営業職などのように、結果を残せば残すほど早いスピードで昇進できるような業界ではありません。
③実力で評価してほしい人
実力で評価して欲しい人も公務員に向いていないと言えるでしょう。資格や学歴で評価されることが多く、どれだけ結果を出しても、結局は年功序列で評価されるからです。
そもそも、公務員の業務内容に数字や結果を追い求めるような仕事はあまりありません。
基本的に言われた仕事をこなすだけで、与えられた役割をこなすだけなので、自分の実力を発揮し、どんどんスピード出世していきたいという方は今すぐ公務員を目指す必要はないのではないでしょうか。
公務員を目指すうえで大事な3つのこと

公務員を目指す上で大事なことは大きく分けて3つあります。
下記の3点を抑えた上で自分のキャリアを考えていきましょう。
- 公務員試験勉強
- 民間企業も視野に入れる
- 公務員の仕事内容への理解を深める
①公務員試験勉強
まずは公務員試験の勉強が重要です。
多くの就活生は3年生になってから公務員試験の勉強を始めますが、他の民間企業などの就活も合わせて行うことが多い以上、時間はあまりありません。
1年生や2年生の間でも忙しい方はいるかもしれませんが、それでも3年生以降よりは時間がある場合が多く、早い段階から対策を始めておくことが大切です。
自己分析などは民間企業の就活にも必要なことですし、早い段階から始めておけば1年生の時と3年生の時で自己分析の内容を比較し、自分がどのように成長したかを確認することもできます。
②民間企業も視野に入れる
どれだけ勉強しても、公務員試験に必ず合格できるという保証はないので、就職浪人をしないためにも民間企業を視野に入れることは非常に重要です。
確かに安定している職業を求めて公務員を目指している人の場合、民間企業は安定していないのではないかという印象を受けることも多いかもしれません。
しかし、民間企業だったとしても、労働環境が良く、安定している会社は非常に多くあります。
公務員試験の勉強も進めつつ、自分が魅力を感じる業界や仕事内容について調べ、興味のある企業は合わせて受験してみるのも良いのではないでしょうか。
③公務員の仕事内容への理解を深める
いざ就職してから業務内容や仕事内容が想像と異なり、モチベーションを失ってしまうというパターンは民間企業でも公務員でも起こり得ることです。
あらかじめ働き方などを確認し、公務員の仕事内容への理解を深めておきましょう。OBやOGの訪問なども積極的に行うことをおすすめします。
自分の大学を卒業し、公務員になっている人がいれば、公務員として就職するまでの想像していたイメージと実際とのギャップなどについて聞けるので、連絡してみるのが良いでしょう。
公務員はやめとけと言われる理由は入社後のギャップにあり
今回は公務員の就職を「やめておけ」と言われる理由や、向いている人の特徴について解説してきました。
主な理由は、年功序列での昇進制度により、プレッシャーを感じたくない方や安定している職業に就きたいと考えている方にはぴったりであると言えます。
一方で、早い段階から数字を残し、昇進を目指していきたいという方はあまり向いていないので、ベンチャー企業なども就職の選択肢に入れても良いのではないでしょうか。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。