終身雇用の時代が終わりを告げた今、定年まで安泰と言える職業は公務員くらいです。公務員試験に向けて対策している人も多いでしょう。
しかし気になるのは、公務員を目指すにあたって、学部が関係あるかということです。
結論から言えば「ケースバイケース」なので、職種別に詳しく紹介していきます。
就活全般をサポート!便利なツール集
- 1AIでES自動作成|ES作成を丸投げ
- LINE登録でESを自動作成してくれる
- 2志望動機テンプレシート|時間短縮
- 早く質の高い志望動機が作れる!
- 3自己PR作成ツール|お手軽完成
- 基本構成を押さえてすぐに作成!
公務員は学部関係なく目指せるのが基本

まず結論として、公務員就職に学部は基本的には関係なく、どの学部でも目指せるものがほとんどです。「この学部に行ったら、もう公務員にはなれない」という学部はありません。
ただ、職種によって有利な学部や、必要な学部での学びはあります。
まずは公務員の種類と、公務員になる方法について一緒に考えていきましょう。
- 公務員の種類を紹介
- 公務員になるには
①公務員の種類を紹介
公務員を目指している方のほとんどがご存知でしょうが、まず公務員には「地方公務員」と「国家公務員」の2種類があります。
一言で言うならば、国家公務員は国全体に関わる業務を、地方公務員は自治体のサービスなどを担当し、前者は自衛官や裁判官、後者は市役所の職員などが代表例です。
また、職種も行政事務・技術・公安・資格免許職に分かれ、行政事務は県庁や市役所の職員、技術は国土交通省や土木建築、公安は警察官や海上保安官、資格免許職は看護師や保健師などが挙げられます。
②公務員になるには
公務員、特に国家公務員の試験は「大卒程度試験」が行われるので、大卒でないと受けられないと思われがちですが、学歴は不問です。
自治体などによって年齢制限が設けられることもあるので、「何歳でも、誰でも受けられる」というわけではありませんが、一般の方が思うよりも間口は広いと言えます。
流れとしては基本的にまず公務員試験を受け、その後採用試験を受けるのが主流です。出題範囲が広いので、幅広く勉強しておきましょう。
公務員の行政事務職はどの学部でもなれる

まず公務員の「行政事務職」ですが、どの学部を卒業していても問題なく目指せます。
ある程度有利な学部はありますが、どの学部でも特段、大きな差はありません。
- 試験に受かれば良い
- 法学部・経済学部が少し有利
①試験に受かれば良い
公務員の行政事務職は、基本的にどの学部でも全く問題は無く、試験に受かれば良い仕組みです。年齢制限は30歳前後のところが多いですが、まれに24歳までの市役所や、50歳以上でもOKなところもあります。
業務内容も一般的な企業のように窓口業務や経理事務、市町村の調整業務などで、特殊な業務はそこまで多くありません。
ただし、何十年も同じ部署、同じ職場に勤めるパターンは少なく、部署が変わったり、異動になったりと定期的に環境が変わるので、ある程度周囲と上手くやれるコミュニケーション力は必要です。
②法学部・経済学部が少し有利
先ほど「どの学部でも問題ない」とはお伝えしましたが、筆記試験に法律や経済系の科目があるので、法学部や経済学部の人は多少有利であることは間違いないでしょう。
また、公務員の行政事務職、特に地方公務員は地域の住民の方々はもちろん、移動や部署の変更も多い職種です。よって、誰とでも円滑に関係を築く能力や、コミュニケーション能力が重要です。
面接はもちろん、グループワークやグループディスカッションなど、性格や、集団の中での立ち回りをしっかりと確認するための試験が多いのが特徴です。
公務員の技術職は有利な学部がある

公務員は基本的にはどの学部を卒業していても目指せますが、技術職、例えば土木や建築、農学や水産などには有利となる学部があります。
関係する学部出身者、つまり専門知識を学び、場合によっては資格も取得している人が多く志望するので、たとえ公務員試験には合格できても、面接で突っ込まれやすいです。
土木職は土木系の学部、建築職は建築系の学部、など、高校の段階で将来目指す職業の方向性がある程度決まっている場合は、有利になるので適した学部を選択しましょう。
もちろん、大学の授業、特に教養科目などで興味を抱き、学部にあまり関係なく志望することもあるかもしれませんが、その際は興味をもったきっかけを伝えることが大切です。
公務員の資格・免許職は学部関係あり

公務員の資格・免許職は学部と採用に大きく関係があります。公務員は学歴不問の場合が多いですが、こればかりはどうしようもありません。
例えば、管理栄養士の資格を取るには栄養学科のカリキュラムを学ぶ必要がありますし、教員になるには教育学部、または教職課程の授業を選択できる学部を選ぶ必要があります。
つまり、目標とする資格が取得できない場合、再び大学に入りなおすことになります。いくら年齢制限が厳しくないとはいえ、遠回りになるのは間違いありません。
既に大学生の方は難しいかもしれませんが、この記事を読んでいる高校生の方などは、可能な限り興味がある職業への道を残しておける環境に進むことをおすすめします。
学部での学びを活かして公務員になろう!

今回は公務員のなり方や学部との関連性について紹介しました。
技術職や資格・免許職を目指す場合には、学部が影響する可能性も承知しておきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。