就活を進めるにあたり、専門学校に在籍している、または卒業済みの方は「専門学校は最終学歴にしても良いのだろうか?」と悩むでしょう。
そこで今回は、最終学歴を専門学校としても良いのかの判断基準や履歴書への書き方について詳しく紹介していきます。
専門学校は認可校であれば最終学歴になる!
まず結論として、専門学校は「認可校」であれば最終学歴になります。この「認可校」の定義は「国や自治体に許可された学校」であり、他にも細かい要件はありますが、主に下記の条件が必要です。
- 修業年数が1年以上
- 学生数が40人以上
- 年間授業時間が800時間以上
上記の条件を満たしている学校のほとんどが認可校ですが、まれに設備面などにおいて要件を満たしておらず、認可されていない可能性もあるでしょう。
よって、上記の条件を満たしておらず、正式に認可されていない学校の場合は、履歴書に書けません。念の為、学校に直接問い合わせることをおすすめします。
専門学校が最終学歴の場合の書き方3ステップ

専門学校が最終学歴の場合の履歴書の書き方は大きく分けて3つのステップがあります。
それぞれのポイントを抑え、正しく記入できるようになりましょう。
- 日付(年度、月)を記入する
- 大学・学部名を正式名称で書く
- 卒業・入学は別欄に書く
①日付(年度、月)を記入する
日付、つまり年度と月を記入しましょう。西暦・和暦はバラバラに表記せず、必ず統一することが大切です。
例えば、「平成3年」「2001年」など混同して書いてしまうと、それだけで落とされるわけではありませんが、最低限のマナーも守れないとみなされ、マイナスイメージを与える可能性が高いでしょう。
②学校名・学部名を正式名称で書く
学校名・学部名を正式名称で書くのも非常に重要なポイントです。
例えば「〇〇デザイン専門学校」の場合、「〇〇専門学校」でも通じるからといって、省略して記入しないようにしましょう。必ず「〇〇デザイン専門学校」と正式名称で記入することが大切です。
また、学部や学科が、専攻、コースがある場合は「〇〇デザイン専門学校〇〇学科〇〇選考」のように、学科はもちろん、専攻やコース名を最後まで書きましょう。
③卒業・入学は別欄に書く
卒業・入学は別欄に書くことも忘れないようにしましょう。つまり、学校名から少しスペースを空けて記入しなければなりません。
学校名と「入学」または「卒業」の距離があまりにも近いと、どこまでが学校名かよく分からなくなってしまいます。
また、どちらも省略せず、しっかりと「入学」と「卒業」を記載するようにしましょう。特に「卒業」の記載が無い場合、中退したと勘違いされてしまうこともあります。
面倒くさがらず、必ず1つひとつの経歴を記入するようにしましょう。
【場合別】専門学校を最終学歴として書く例文4つ

ここからは専門学校を最終学歴として書く場合の例文を4つ、紹介していきます。
それぞれ自分に当てはまるものを参考に、最終学歴の記入方法を学んでいきましょう。
- 卒業した場合
- 休学した場合
- 転校した場合
- 在学中の場合
①卒業した場合
平成〇〇年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 入学 平成〇〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 令和〇〇年 4月 〇〇専門学校〇〇学科〇〇コース 入学 令和〇〇年 3月 〇〇専門学校〇〇学科〇〇コース 卒業 |
すでに卒業している場合は、上記のように記入します。コースや専攻まで記入するようにしましょう。
また、浪人や留年について記載する必要はありません。
②休学した場合
令和〇〇年 4月 〇〇専門学校〇〇コース 入学 令和〇〇年 9月 〇〇専門学校〇〇コース 休学(入院のため) 令和〇〇年 1月 〇〇専門学校〇〇コース 復学 令和〇〇年 3月 〇〇専門学校〇〇コース 卒業 |
休学した場合は、上記のように理由を記載することが大切です。
復学の時期は忘れがちですが、必ず記入しましょう。
③転校した場合
平成〇〇年 3月 私立〇〇高等学校 入学 平成〇〇年 4月 私立〇〇高等学校 卒業 平成〇〇年 3月 〇〇専門学校〇〇コース 入学 平成〇〇年 5月 〇〇専門学校〇〇学部 転入学 平成〇〇年 3月 〇〇専門学校〇〇学部 卒業 |
他の学校に転入学した際は必ず入学時期を記入するようにしましょう。1つ目の学校について「退学」をと記入する必要はありません。
また、転入学の理由は高確率で聞かれるので、答えられるようにしておきましょう。
④在学中の場合
令和〇〇年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 通信制課程普通科 入学 令和〇〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 通信制課程普通科 卒業 令和〇〇年 5月 〇〇専門学校〇〇コース 入学 令和〇〇年 3月 〇〇専門学校〇〇コース 卒業見込み |
まだ在学中の場合は、必ず「卒業見込み」と記入するようにしましょう。
「在学中」と記載する人も居ますが、それはインターンの履歴書に書く際の表記です。
退学した場合は最終学歴に含まれない

「最終学歴」の定義として、退学した場合は含まれないことを覚えておきましょう。
中途退学した場合の履歴書の書き方について、要点を2つに分けて解説していきます。
- 履歴書には記入するのがおすすめ
- 退学した場合の例文
①履歴書には記入するのがおすすめ
退学した場合、正式な最終学歴とはみなしてもらえません。しかし最近は退学や中退に関する偏見の少ない企業も多いですし、記入しておくことをおすすめします。
また、「退学」と記載するデメリットよりも、空白期間が生まれるデメリットの方が大きいと言えるでしょう。「何もしていない期間」について厳しい目で見る企業は想像よりも多いです。
退学した理由を上手く伝えることで、マイナスイメージを最小限に抑えられます。退学した場合でも必ず履歴書には記入しましょう。
②退学した場合の例文
令和〇〇年 3月 〇〇県立〇〇高等学校 入学 令和〇〇年 4月 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 令和〇〇年 5月 〇〇専門学校〇〇コース 入学 令和〇〇年 10月 〇〇専門学校〇〇コース 中途退学 |
退学した場合は、学歴の最後に「中途退学」と記入するようにしましょう。
高校卒業から何もしていなかったと思われるよりは印象が良いので、中退の場合も記載することが大切です。
専門学校が最終学歴になるかは学校次第!
今回は専門学校を「最終学歴」と定義して良いかについて解説しつつ、卒業した場合や休学した場合、中退した場合、転校した場合の履歴書の書き方も解説しました。
履歴書を正確に記入することは就活において基本ですが、マイナスイメージを与えないためにも、正しく書く練習をしておきましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。