面接官は、就活生にさまざまな質問を行います。
ケースによっては「将来の夢」について聞かれることもあり、どう答えたら良いのか悩ましく思っている方も多いですよね。
そのため本記事では、就活で将来の夢を聞かれた時の的確な回答方法を紹介します。例文も紹介するので、自信をもって面接に臨むためにも、ぜひ参考にしてください。
就活で将来の夢を聞かれる理由2つ

就活で将来の夢を聞かれる理由としては、以下の2つが主に考えられます。
- 自社に合う人材か確認するため
- 具体的なキャリア設計があるか確認するため
面接官の質問の意図を理解し、説得力のある回答作りにつなげましょう。
①自社に合う人材か確認するため
将来の夢を聞く目的としてまず考えられるのが、自社にマッチした人材か確認することです。
将来の夢がどんなに素晴らしいものであったとしても、自社で実現できないことを強調されると、面接官も「マッチ度が低いかも」と感じますよね。
また、自社で実現できる夢であっても、夢の実現が自社にメリットをもたらすかどうかも面接官は重視します。企業研究をしっかりして、その企業の将来と自分の夢がマッチするかを確認してくださいね。
②具体的なキャリア設計があるか確認するため
具体的なキャリア設計の有無も、「将来の夢」の質問で確認できます。具体的なキャリア設計を持っている人材は、成長意欲が強いと判断できるためです。
夢は具体的であるほど好ましいですが、もし漠然としていても、実現に向かって目標を立てて行動していけそうかが重要なポイントです。
就活生としては、将来の夢について聞かれたら、成長意欲についても確認されていると意識して回答するといいでしょう。
就活で将来の夢を答える際のポイント3つ

就活で将来の夢を質問された場合、以下の3つのポイントを意識して回答しましょう。
- 志望企業に利益をもたらす夢かを確認する
- 結論ファーストで話す
- 具体的なエピソードとともに話す
面接官に何を見られているのか、どうすれば説得力が増すのかを考えて回答することがポイントです。
①志望企業に利益をもたらす夢かを確認する
回答を考えるときに大切なのは、まず志望企業に利益をもたらす夢なのかを確認することです。
面接官は、応募者の将来の夢を通して「その人材を採るメリットがあるのか否か」を見極めています。
そのため本当の夢だとしても、「マイホームを買う」「素敵な家族を持つ」など自分のことしか考えていないと取られる夢は避けなくてはいけません。
できるだけ具体的に、面接を受けている企業にもメリットのある内容に練り上げましょう。
②結論ファーストで話す
結論ファーストで話すことは、将来の夢を答えるときだけでなく面接全般において重要だと言えます。
「結論→根拠」の流れは論理的な話し方の基本であり、ビジネスにおいても必須です。結論を最初に伝えることで、相手が話の趣旨を理解しやすくなります。
結論を最初に伝えていないと、論理的な話し方・考え方ができないと判断されるリスクがあり、注意しなくてはいけません。
「私の夢は、○○です。」と、最初に全体の結論を簡潔に伝えましょう。
③具体的なエピソードとともに話す
結論を伝えたら、夢を持った理由を具体的なエピソードとともに話します。実体験を交えることで信ぴょう性が増し、説得力が大きく増すためです。
また、自分だけのエピソードを盛り込むことで、他の就活生との差別化を図ることにもつながります。
エピソードの題材は、部活動でもアルバイトでも趣味でも、基本的に何でも問題ありません。
理由を説明する中で夢を叶えられると面接官に思ってもらえるような、熱い思いを伝えられるエピソードが理想的でしょう。
就活で将来の夢を答える際の例文2つ

将来の夢について回答を練り上げる際には、例文を参考にすると効率的です。
そのためここでは、将来の夢について答える際の例文を、以下の2つのテーマに分けて紹介します。
- アルバイト経験を交えた回答
- 地域貢献の想いを交えた回答
将来の夢の例文①アルバイト経験を交えた回答
私の将来の夢は、営業部門で全国のトップセールスマンになることです。 私は大学時代に3年間、飲食店でのアルバイトを経験しました。入店当時から、私はその店について「工夫次第でもっとお客さまを呼べるはず」と考えておりました。 そこでお客さまアンケートを導入したところ、ファミリー層の多い住宅街にも関わらず、家族連れで来店する方が少ないことが分かりました。そこでファミリー層向けのメニューを増やし、店舗の照明を全体的に明るくして親しみやすくすることを、店長と話し合って決めました。 改善策の実施から半年で売り上げは30%増加し、現在も同程度の集客を実現しています。私はこの経験から、工夫して成果を挙げることの楽しさを知りました。御社に入社したら、営業部門にて全国のトップセールスマンになれるように、努力してまいります。 |
「結論→理由(エピソード)」の流れを意識し、夢を語る中で「自分を採用すればメリットがある」とアピールすることが大切です。
また、エピソードに具体的な数値・数字を入れられると、説得力がさらに増すでしょう。
将来の夢の例文②地域貢献の想いを交えた回答
私の将来の夢は、自分が生まれ育った地域の活性化につながる都市開発に携わることです。 私は〇〇県の〇〇町に生まれ、高校卒業までの18年間を過ごしました。地元での経験や記憶は素晴らしいものばかりであり、できる限り多くの人を呼んで、同じように素晴らしい経験をしてもらいたいと思っています。しかしその一方で、少しずつ人口が減ってきている現状に寂しさを感じてもいました。 そして大学で地方自治について学ぶ中で、私が育った街のように人口減少に悩む自治体をサポートできる仕事ができないか、考えるようになりました。 御社に入社した後は、都市開発事業について経験と実績を積み、いつか自分が生まれ育った街の開発にも携われたらと考えております。 |
上記は、エピソードから地域貢献の想いを伝えた例文です。官公庁やディベロッパーなどとは、相性が良いと言えるでしょう。
熱い思いだけでなく、大学時代に学んだことも織り交ぜることで、説得力を高めています。
就活で将来の夢を聞かれたら具体性を持って回答しよう

面接官が将来の夢について質問する目的は、就活生と自社との相性や成長意欲について確認することだと考えられます。
面接官へアピールするためには、自分らしいエピソードも交えて具体性を持った回答をすることが重要でしょう。
本記事をぜひとも参考にしていただき、自信をもって将来の夢について回答してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。