医者を目指している人の中には、将来自分が医者として働くときに、激務に耐えられるのか不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、医者が激務と言われている理由や、それでも医者を続けたくなるような、医者のやりがいについて解説します。
ぜひ、医者を目指している人は本記事を参考に、自分の将来について考えてみてください。
医者の仕事内容を紹介

まずは医者の仕事内容についてですが、主に以下の4つがあります。
医者にも2つの役割があり、医療に関する研究は研究医が、それ以外の内容は臨床医が行います。以上の点にも注目しながら見ていきましょう。
①診察
医者の仕事1つ目は、診察です。病院に行くと最初に診察を受けます。診察する理由は、主に病院に来た人の病状の把握や、治療の計画を立案するためです。
治療するには、治療を受ける人の病状を知っておく必要があります。あらかじめ病状を知っておかなければ、その後の治療計画を立てられません。
また場合によっては、診察することで新たな病気の疑いが出る可能性もあるため、最初の診察はとても重要です。
②病気の治療
医者の仕事2つ目は、手術や傷の手当てなどの治療です。医者の仕事と言うと、「病気を治すこと」とイメージする人も多いのではないでしょうか。
医者の仕事内容はどれをとっても重要なことだらけですが、その中でも病気の治療は、患者側からすると病院にかかる目的となります。
医者からすると数ある業務の1つですが、患者側からすると治療は医者の業務の中でも最も重要な業務と捉えている人も多いはずです。
③病気の予防
医者の仕事3つ目は、薬などを処方して病気を治したり予防することです。薬を作るのは薬剤師の仕事ですが、どのような薬を処方するのか決めるのは医者の仕事です。
医者は患者の病状を正確に判断した上で、必要な薬を処方します。そのため、必然と薬に対しての知識も医者は身につけなければいけません。
例えば、患者の病状や健康面に合った薬の選択、薬を服用したときに現れる副作用などを知識として知っておく必要があります。
④医療に関する研究
医者の仕事4つ目は、医療に関する研究です。医療に関する研究の内容はさまざまであり、1番イメージしやすいもので言うと、ワクチンの開発などがあります。
研究医の場合、病院で診察や治療などをする臨床医とは違い、患者と直接関わる場面はあまりありません。
ただし、最初から研究医として医療の研究をするのではなく、臨床医から研究医になるパターンが多い傾向にあります。
もちろん、医者としての知識も必要になりますので、臨床医と同じくらい大変な職業でしょう。
医者が激務と言われる3つの理由

医者は激務だという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。理由としては以下の3つが考えられます。
①業務内容が多いため
1つ目の理由は、業務内容が多いからです。臨床医を例に仕事内容を挙げていくと、診察から始まり、病気の治療や薬の処方などさまざまな業務があります。
また、1日に来院する患者は何人もいるため、いくつもの業務を行ったり来たりしなければいけません。
来院する患者の対応も、1人1人症状が異なるため、場合によっては1日で解決できないこともあるでしょう。
このように、医者1人に対する業務量の多さも、医者が激務と言われている理由になります。
②働く時間が変動しやすいため
2つ目の理由は、働く時間が変動しやすいからです。基本的に医者の勤務時間は決められていますが、急患が入った場合は、勤務時間でなくても対応しなければいけません。
そのため、勤務時間が決められているとはいえ、思うように仕事が進まないことが多い傾向にあります。
また、入院を受け入れている病院であれば、入院している患者の病状次第では緊急で対応しなければいけない場合もあるでしょう。
患者のことを1番に考えて仕事を進める必要があるからこそ、スケジュール通り働けないのも、激務になってしまう理由です。
③全ての業務に責任が伴う
3つ目の理由は、全ての業務に責任が伴うからです。医者の仕事は命に関わることですから、当然1つ1つの行動に責任がのしかかります。
そのため、勤務開始から勤務終了まで気が抜けません。場合によっては勤務外であっても、患者のことが頭によぎることもあるでしょう。
本来休める時間であっても、仕事のことを考えて生活しなければいけないとなると、心身ともに負担が大きくなります。
激務でも魅力的な医者のやりがい3つ

医者は激務で大変な仕事ではありますが、他の仕事では得られないやりがいもあります。医者のやりがいは、主に以下の3つです。
①人の命を助ける仕事
魅力1つ目は、人の命を助けられる仕事と言うことです。人の命を助けられる仕事はいくつもありますが、その中でも多くの人が「人の命を助ける仕事は?」と聞かれると医者と答えるでしょう。
そのため、医者を目指す理由としても、「人の命を救えるから」と言う理由の人も、中にはいるはずです。
風邪、怪我、病気とさまざまなものに対して、たくさんの医療の知識を活かし解決してくれる医者は、何にも変えられない存在と言えます。
患者の期待に応え、風邪、怪我、病気を治せたときの喜びや達成感は医者以外では味わえないでしょう。
②患者さんとの関係性を築ける
魅力2つ目は、患者さんとの関係性を築けることです。
医者は、患者さんと関わりながら治療を進めなくてはいけません。診察のときはもちろん、治療後も定期的に関わる場面が出てくる場合もあります。
責任も大きく業務内容が多い大変な職業であるものの、治療が済めば患者さんから感謝される機会も出てくるでしょう。
このように、患者さんとの良い関係性が築けたときは、医者としてのやりがいを最大限感じられるはずです。
③平均給与が高め
魅力3つ目は、平均給与が高いことです。医者の仕事は責任も大きく業務内容が多いことで知られています。
また、専門的な知識の習得や実習を繰り返すなど、医者として働くまでの道のりも非常に険しいです。
このように医者になるまで、そして医者になってからも大変な職業であるからこそ、医者の給与は平均的に高い傾向にあります。
そのため、激務で医者を辞めたいと感じても、医者として働き続ける人も中にはいるでしょう。
2024年4月から医師の働き方改革も始まる

ここまでで、医者は職務内容も多く激務と感じた人も多いでしょう。しかし、2024年4月からは医師の働き方改革が始まることで、働きやすくなるのではと期待されています。
厚生労働省の「医師の働き方改革概要」には、現在病院勤務している医師の中で4割が年960時間越え、約1割が年1,860時間越えの長時間労働をしていると記載がありました。
働き方改革では、長時間労働に対して、労務の管理を徹底したり老増時間の短縮を目指すとしています。
業務量の多い医師の仕事をする上で、業務時間の改善は多くの人が望んでいる改革内容の1つでしょう。
厚生労働省の働き方改革が始まることから、今後は医師も現在より働きやすい環境が整うのではないかと考えられます。
医者の仕事は激務でもやりがいがある

本記事でも解説した通り、医者の仕事は業務量が多く、責任も大きいため激務で大変というイメージが先行しがちな職業です。
しかし、他の職業にはない医者としてのやりがいを感じられます。もし、医者になりたい確固たる理由を持っているのであれば、目指してみるべきでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。