企業が内定者を集めておこなう内定式。ですが、都合が合わない、まだ企業選びを迷っているなどの理由で欠席したいと思うこともあるのではないでしょうか。
本記事では、そもそも内定式は欠席しても大丈夫なのか、欠席することで生じるリスクについて解説します。また、欠席の意向を伝える際の例文も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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内定式を欠席したい人は少なくない
内定式は、毎年10月頃に開催される、企業側が催す式典です。選考を突破した新卒生に対し、内定書の授与や内定者の懇親会などが行われます。
とはいえ学生の中には、内定式に行きたくないと思っている方も少なくありません。理由としては、単純に面倒だ、行く必要がないなど、そもそも参加する意義が感じられないと思う人が多いようです。
また大学の研究発表がある、試験勉強で忙しいなど、理由は様々です。当日体調が悪くなることもあるでしょう。
強制ではないが内定式には参加するのが基本

まず結論として、内定式の参加自体に法的拘束力はありません。また、内定式参加後に内定辞退をすることも違法ではありません。
とはいえ、後々のことを考えると、やはりできる限り参加することがおすすめです。ここでは以下の2点について詳しく解説します。
- 欠席するだけで内定取り消しにはならない
- 止むを得ない場合は連絡をすればOK
①欠席するだけで内定取り消しにはならない
内定式を欠席したとしても、それで内定が取り消されることはありません。内定式はあくまで企業が自主的におこなう式典ですので、欠席しても法的な罰則などもありません。
内定が成立した時点で労働がスタートするわけではなく、あくまで労働義務がはじまるのは入社日以降となります。
内定式と同じく、企業が開催する入社前研修や勉強会なども、同じく参加する義務はないと考えられるでしょう。
②やむを得ない場合は連絡をすればOK
内定式への参加義務はありませんが、無断欠席だけは避けましょう。違法ではありませんが、企業に対しての印象は悪くなりますし、もしかすると内定辞退かと思われるかもしれません。
欠席する際には必ず事前に連絡をしましょう。やむを得ないと企業に理解してもらえるよう、理由を添えることも大切です。
大学の授業の都合、研究発表の準備で忙しい、など事前にわかっている理由をきちんと伝えましょう。身内の不幸や体調不良などで前日・当日の欠席連絡となる場合は、急な欠席となることへのお詫びも必要です。
内定式を欠席することで生じる3つのリスク

内定式に法的な参加義務はありませんが、欠席をした場合、学生にとってなにかリスクが生じるのでしょうか?ここでは下記の3点について詳しく解説します。
- 社員に良くない印象を与える
- 他の内定者との関係構築が遅れる
- 入社手続き・流れの理解不足になる
①社員に良くない印象を与える
内定式を欠席することで、企業の社員にあまり良くない印象を持たれてしまう可能性があります。
例えば内定者が50名ほどいる企業であれば、自分ひとりが欠席してもあまり目立たないかもしれません。しかし内定者が5名だと、欠席することで悪目立ちしてしまいます。
入社後も「内定式に来なかった人だ」と思われるのは、自分にとって決してプラスなことではありませんよね。よほど都合が悪くない限り、出席したほうがいいでしょう。
②他の内定者との関係構築が遅れる
内定式は、同じく内定をした学生との交流も目的のひとつです。欠席すると、いわゆる同期入社となる仲間とのコミュニケーションに一歩出遅れてしまいます。
また、内定者同士だけでなく、先輩社員との懇親の機会も失ってしまいます。入社後に仕事を一から教えてくれる先輩とも、なるべく早く関係構築をしておきたいものです。
人見知りな性格だと、こういったコミュニケーションが億劫で、内定式に参加したくないと思われるかもしれません。ただ内定式で一度交流を持ったほうが、入社後に楽になるかもしれませんよ。
③入社手続き・流れの理解不足になる
内定式では、入社にあたって必要となる手続きや、入社後どのようなスケジュールで、どのような業務内容となるのかについても案内があります。
内定式を欠席すると、これらの情報を得られなくなってしまいます。もちろん入社すればわかることですし、内定書は郵送等でやり取りができますが、事前に知っておきたい内容もあるでしょう。
他の内定者は知っているのに、自分だけが知らない情報なども出てきてしまいます。そういった意味でも参加するほうがおすすめです。
内定式の欠席を上手に伝えるためのポイント3つ

内定式にはなるべく出席する方のがおすすめな理由を説明しましたが、それでもやむを得ず欠席する場合もあるでしょう。
ここでは、内定式を欠席する旨を企業に伝える際のポイントを3つ詳しく解説します。
- なるべく早く電話で伝える
- 謝罪と理由を明確に述べる
- 忙しい時間の電話は避ける
①なるべく早く電話で伝える
内定式を欠席することが決定したら、なるべく早く企業に電話をして伝えましょう。早めに連絡を入れた方が、信頼性が上がります。
特に学校行事が理由で欠席する場合、予定は事前にわかっているはずです。連絡が遅くなると、前もってわかっていたはずなのに今頃…と不信感を持たれかねません。
スケジュール管理ができない人だと思われるのは嫌ですよね。
行けるかどうかわからない場合は、いつ頃出欠が確定するか、日程の目安を連絡しておくのがベターです。
②謝罪と理由を明確に述べる
内定式に法的な強制力はありませんが、基本的には参加必須だと捉えている企業も多数あります。欠席連絡をする際には、欠席理由を明確に述べ、謝罪の言葉も忘れないようにしましょう。
単なる「ちょっと都合が悪くて…」だけでは、内定式を軽く見られていると思われるかもしれません。企業に理解してもらえる理由を伝えましょう。
また、企業はすでに内定式の準備を進めています。参加できないことについて「申し訳ございません」「ご迷惑をおかけ致します」など謝罪の言葉も必要です。
③忙しい時間の電話は避ける
内定式の欠席連絡は、メールよりも電話がおすすめです。メールだと担当者によっては、他のメールに埋もれてしまい、いつ確認してもらえるかがわからないからです。
電話は先方が忙しそうな時間は避けましょう。始業してすぐの9時~10時、昼休みである12~13時、退勤前である17時以降はおすすめできません。
あらかじめ伝える内容をメモしておくと、スムーズに話せるでしょう。また、先方から連絡事項があるかもしれないので、筆記用具とメモ用紙を用意してくださいね。
【理由別】内定式の欠席を伝える例文3つ

それでは、実際に内定式を欠席する場合、企業にどのように伝えたらいいのでしょうか。ここでは、下記3パターンに分けて、内定式の欠席連絡の例文を紹介します。
簡潔に伝わるよう200字程度でまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
- 体調不良が理由の場合
- 学業が理由の場合
- 身内の不幸が理由の場合
①体調不良が理由の場合
お世話になっております。わたくし、◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。恐れ入りますが、◯◯様(担当者)はいらっしゃいますでしょうか。 ↓ お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。 実は昨日から熱が出てしまいまして、現在もまだ下がっておりません。大変申し訳ありませんが、明日の内定式を欠席させていただきたく、ご連絡させていただきました。 なにか必要な手続きなどありましたら、後日改めて教えていただけますでしょうか。 体調管理ができておらず、申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。 |
電話では、大学名から名乗りましょう。担当者の名前がわからない場合は「内定式についてお伝えしたいことがあるのですが、担当者様はいらっしゃいますでしょうか」でOKです。
いつ頃からどのように体調が悪いのか、具体的に伝えましょう。「お大事に」などの声をかけてもらった際には、しっかりとお礼の言葉も付け加えてください。
②学業が理由の場合
お世話になっております。わたくし、◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。恐れ入りますが、◯◯様(担当者)はいらっしゃいますでしょうか。 ↓ お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。 ◯月◯日の内定式についてのご案内をいただきましたが、 申し訳ありません、所属しているゼミの研究発表の日と重なってしまいました。 大変心苦しいのですが、内定式を欠席させていただきたく、お電話させていただきました。 なにか必要な手続きなどありましたら、後日改めて教えていただけますでしょうか。 お手数をお掛けし申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。 |
学業が理由の場合、他にも授業の試験日と重なった、資格の受験日と重なったなどの理由が当てはまります。いずれにしても事前に日程はわかっているものですので、欠席連絡は余裕を持って早めにしましょう。
③身内の不幸が理由の場合
お世話になっております。わたくし、◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。恐れ入りますが、◯◯様(担当者)はいらっしゃいますでしょうか。 ↓ お世話になっております。◯◯大学◯◯学部の◯◯と申します。 明日の内定式なのですが、 大変申し訳ありません、母方の祖母が亡くなりまして、出席することが難しくなってしまいました。 なにか必要な手続きなどありましたら、後日改めて教えていただけますでしょうか。 お手数をお掛けし申し訳ありません。どうぞよろしくお願い致します。 |
「身内に不幸がありまして…」という言い方も可能ですが、相手はこれから入社する会社です。特に理由がない限り、誰が亡くなったのか明らかにして伝えてもいいでしょう。
「ご愁傷様です」と言ってもらえた際には「ありがとうございます」もしくは「恐れ入ります」と返します。
内定式の欠席はなるべく避けて順調な社会人生活にしよう
内定式の欠席についてと、欠席連絡のやり方について紹介しました。
絶対に出席しないといけないものではありませんが、入社後のことを考えると、大きな理由がない限りはきちんと参加しておく方がおすすめです。
やむを得ず欠席となる場合は、紹介した例文を参考に、なるべく早く連絡するようにしてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。