人生が左右される就職先選び、内定を承諾するか辞退するか、時間をかけてゆっくり悩みたいですよね。
しかし内定はいつまでも保留できるものではなく、あらかじめ期間が定められています。いったいどれくらいの長さで、また延期はできるのでしょうか。
今回は内定保留できる期間の時期別の相場や、上手な伝え方を例文で紹介していきます。
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内定保留の期間は1週間程度が一般的
内定保留の期間は企業によってそれぞれ異なりますが、大体1週間程度が一般的です。
多くの企業が、内定通知の際に同時に保留期間の旨も併せて伝えます。もし企業から保留期間について言及が無く、その日に返事ができない場合は自ら提示してみましょう。
- 早期選考の場合1~2ヵ月OKの場合もある
- 1週間で決められない場合は交渉しよう
①早期選考の場合1〜2カ月OKの場合もある

3月以前に選考が実施される早期選考の場合は、内定保留に1~2ヵ月待ってくれることもあります。4月以降に選考が始まる、他大手企業の結果を待つためです。
早期選考でなくても、4月5月といった早い時期に内定が出る場合も、数週間待ってもらえることがあります。
逆に既に多くの企業から内定が出ている夏頃であれば、保留期間は数日間と短く設定されることも珍しくありません。
内定を貰ったらすぐに返事をしなければいけないと思う人も居るかもしれませんが、企業側は就活生の事情を理解して十分と待ってくれる姿勢で居ます。
②1週間で決められない場合は交渉しよう

もし1週間で決められない場合は、採用担当者に交渉してみましょう。
どうしても悩んでしまったり、他の企業からの選考結果が先だったりと、状況によっては1週間で判断できないこともありますよね。
その際は無理に決断を急いだりせず、素直に担当者に相談すると良いです。それで嫌な顔をされたり回答を急かされたりすることは、滅多に無いでしょう。
内定保留や期間の延長は、そう珍しくありません。様々な状況に置かれて悩む就活生の事情を、企業側もよく理解しています。
内定保留の期間が長いほどリスクは高まる!

内定保留の期間が長ければ長いほど、就活生にとってリスクは高まります。
決断できなければ延長しても良いと前述したものの、原則として内定保留をする期間はなるべく短くするように努めましょう。志望度が低いと評価されて、企業側から内定を取り消しにされる可能性があります。
例えば延長を繰り返して結局数カ月も内定保留したりと、あまりにも入社する気が無いように見える就活生に限り、企業側から取り消されることがあるでしょう。
しかし1度内定を承諾した後に辞退し直すのは、更に企業の負担に繋がります。返事を急ぎたいからと、不確定な回答をすることはNGです。
内定保留の期間の延長を上手に伝えるコツ4つ
せっかく内定をいただいた企業に対して、内定保留の旨を伝えるのは少し勇気が要りますよね。どう伝えれば当たり障りが無いのか、心配になるでしょう。
ここでは内定保留の期間延長を、上手に答えるコツ4つを紹介していきます。
- まず電話で伝える
- 入社する意欲があることを示す
- 保留中は企業とこまめに連絡を取る
- 保留理由と面接での発言との矛盾に注意
①まず電話で伝える

内定保留の期間を延長したいと思ったら、まずは電話で担当者に伝えましょう。
企業側としては、なるべく早く就活生の回答を聞き、それに合わせて入社や研修の準備を進めたいと考えています。少しでも迷惑とならないように、何よりも連絡を急ぐべきです。
一旦電話で伝えた後、リマインドの意味も込めてメールでも伝えておくと安心ですね。
回答を待たせている側としての誠意を伝えるためにも、丁寧で迅速な連絡を心がけましょう。
②入社する意欲があることを示す

内定保留をしていても、入社する意欲はしっかりあることをアピールしましょう。
様々な理由で一旦保留にはするものの、あくまで前向きな検討であることを伝えて担当者からの信頼を維持します。
内定保留をするということは、就活生は入社に対して悩み、踏みとどまっているんだという印象になってしまいますよね。担当者の中では、もしかしたらこの時点で入社する期待が薄れているかもしれません。
内定取り消しの可能性を下げるために、内定保留の期間延長をお願いしつつも、入社する意欲はあることを言葉や態度で示しましょう。
③保留中は企業とこまめに連絡を取る

内定を保留している期間、企業とこまめに連絡を取るように心がけましょう。
内定保留の間も、企業との関係は良好に維持しているべきです。連絡を取らないせいで企業からの印象が薄まったり、他の内定者との関係ばかり深まることを避けるためです。
質問や相談を積極的にしたり、企業によっては公式ラインなどから連絡をくれる場合もありますよね。
企業への関心意欲は薄れていないことをアピールするためにも、保留期間中も関わりを持っておくことは大切です。
④保留理由と面接での発言との矛盾に注意

保留理由と面接での発言に、矛盾が応じていないか注意です。
内定保留をすることの理由や経緯が、面接で言っていたことと違う内容になってしまうことがあります。
よくありがちなのが第一志望だと言っていたのに、他の企業の選考を待ちたいと理由にしてしまうことです。採用担当者からの、自分の発言に対する信頼度が下がってしまいます。
受かりたい一心で、面接ではつい言葉を取り繕ってしまいがちですよね。面接中のどの言葉や態度が面接官の心を動かし、合格に至ったのかは予測できません。
自分では何気なく発した言葉も、担当者の中では強く覚えられていることもあります。過去の発言と相違が無い言動を、心がけましょう。
【理由別】内定保留の期間を延長するメール例文4つ

それでは実際に内定保留の延長を伝えるとなると、どのような言い回しや言葉に気を遣うと良いのでしょうか。延長を頼む側として、少しでも丁寧なメール作成にしたいですよね。
ここでは内定保留の期間を延長するメールの例文を、理由別に4つ紹介していきます。
- 他の企業の選考結果を待ちたい
- 内定先への就職に漠然と不安がある
- 家族と話し合って決めたい
- 他社からも内定をもらい迷っている
①他の企業の選考結果を待ちたい
○○株式会社 ▽▽ ▽▽様 お世話になっております。 先日内定通知をいただきました○○大学○○学部の△△ △△と申します。 すぐにでも内定保留について回答をすべきところですが、再度●月●日まで保留期間を延長させていただくことは可能でしょうか。 ただいま他にも選考を受けている企業があり、全ての選考結果が揃ってから慎重に決断したいためです。貴社に対する魅力や意欲は以前と変わりませんが、改めて他社と比較することで後悔の無い選択をしたいと考えています。 大変恐縮ではございますが、ご検討の程よろしくお願いいたします。 |
他の企業の選考結果待ちであることを理由に、内定保留期間の延長を依頼する例文です。
他の企業の選考を受けていることは隠すことではないので、そのまま素直に伝えて問題ありません。注意ポイントとしては、まるでこっちが保険だとは思わせないような文章にすることです。
保留はするものの、変わらず前向きに検討していることをアピールしましょう。
②内定先への就職に漠然と不安がある
○○株式会社 ▽▽ ▽▽様 お世話になっております。 ○○大学○○学部の△△ △△と申します。 先日は内定通知をいただき、誠にありがとうございました。早急に回答をしたいところですが、現在も内定承諾について悩んでいる最中です。 貴社へ入社したい気持ちは変わりませんが、将来に繋がることだと思うともう少し慎重に考える期間が欲しいと感じています。 そこで内定保留についての回答を、●月●日まで待っていただくことは可能でしょうか。 大変恐縮ではございますが、ご検討の程よろしくお願いいたします。 |
就職に漠然とした不安があることを理由に、内定保留期間の延長を頼む例文です。
不安があるというネガティブにも聞こえてしまう理由ですが、採用担当者は就活生の心情をよく理解しているので、素直に伝えても問題ないでしょう。
素直に伝えることで、採用担当者から面談の場や電話する機会を設けてくれることもあります。
③家族と話し合って決めたい
○○株式会社 ▽▽ ▽▽様 お世話になっております。 ○○大学○○学部の△△ △△と申します。 先日は内定通知をいただき、誠にありがとうございました。すぐにでも内定に対する回答をしたいのですが、実はまだ結論を出せていない状況です。 貴社に入社したいという気持ちは今も変わりませんが、大切なことなので様々な人の意見を聞いてみたいと考えています。そのため最後に家族と話をしたうえで、慎重に自分で決断するつもりです。 そこで内定承諾についての回答を、●月●日まで待っていただくことは可能でしょうか。 大変恐縮ではございますが、ご検討の程よろしくお願いいたします。 |
家族と話し合いたいことを理由に、内定保留期間の延長を頼む例文です。
これも就活生が内定保留をするうえで、よくある理由の1つとなっています。
「自分で判断できないのか」と思われてしまう可能性もあるので、あくまで意見を参考にして、最後は自分で決断するつもりであることも併せて伝えましょう。
④他社からも内定をもらい迷っている
○○株式会社 ▽▽ ▽▽様 お世話になっております。 先日内定通知をいただきました○○大学○○学部の△△ △△と申します。 すぐにでも内定に対する回答をしたいところですが、実は現在も決断を出来ていない状況です。 ただいま他社からも内定をいただいており、どちらの内定を承諾すれば良いのか、日々検討しています。以前と変わらず貴社に対する志望度は変わりありませんが、将来に関わる重要な件なので、慎重に検討していきたいと考えています。 そこで内定承諾についての回答を、●月●日まで待っていただくことは可能でしょうか。 大変恐縮ではございますが、ご検討の程よろしくお願いいたします。 |
他社からも内定を貰っていることを理由に、内定保留期間の延長を頼む例文です。
複数の会社から内定を貰い、悩む就活生は多く居ます。よくあるパターンのため、採用担当者も理解してくれるでしょう。
以前と変わらず志望度は高いこと、そのうえで慎重に検討したいことを丁寧に説明すると良いですね。
【電話の場合】内定保留の期間を延長する時のテンプレ

お世話になっております。先日内定通知をいただいた○○大学○○学部の△△ △△と申します。採用担当者の▽▽ △△様はいらっしゃいますでしょうか。 内定保留の件についてお話ししたいことがあるのですが、ただいまお時間の方よろしいでしょうか。 本来であれば内定に関して回答をしなければいけない時期ですが、実はまだ決断ができていません。 ただいま他にも選考を受けている企業があり、そちらの選考結果を踏まえた上で、慎重に検討したいと考えています。御社に対する気持ちは以前と変わりませんが、後悔の無いように再度他社との比較をしておくためです。 そこで内定承諾についての回答を、●月●日まで待っていただくことは可能でしょうか。 |
内定保留期間を延長して欲しい旨を、電話で伝える際の例文です。
就活生として、電話でのマナーに気を付けることは大前提です。担当者へ取り次いで貰うように丁寧に頼んだり、時間の都合を確認することを忘れず、スムーズに期間の延長を頼みましょう。
内定保留の期間はマナーを守って印象を下げないようにしよう!
内定保留に対する回答は、そもそも期間を守ることがマナーとして重要です。
しかし急いで回答をしたせいで後々企業に迷惑をかけたり、自分が後悔してはいけません。自分と企業の為に、慎重に考えて後悔の無い選択にするための、意味ある保留期間にしましょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。