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自己紹介書の書き方を解説|他の書類との違いや項目別例文も紹介

就職活動において、基本的に企業から課されるものはエントリーシート(ES)ですが、稀に「自己紹介書」という課題が出ることもあります

最近ではあまり使われていない自己紹介書ですが、対策していないと対応が難しい場合も。本記事ではポイント例文を紹介しているので、確認しておいてくださいね。

差別化できる!自己紹介のお役立ち特典

自己紹介書とは履歴書に加え自己アピールするための書類

自己紹介書は、求職者が自身の経験や能力、過去の実績を企業に伝えるための文書の1つです。

履歴書は経歴や資格を簡潔に示すのに対し、自己紹介書ではその詳細や自身の強み、学生時代に力を入れた活動、などを具体的に記述します。

とはいえ、最近では多くの企業がESを導入しています。自己紹介書の代わりにESを用いることが一般的です。就活で出会うことは無いかもしれませんが、採用している企業を受ける場合は対策しましょう

自己紹介書に盛り込みたい項目5つ

自己紹介書はなかなか出題されない分、何を書けば良いか悩む人も多いでしょう。

下記の5つの内から選んでおけば書きやすくなり、他の企業の採用試験にも応用できるため、ぜひ参考にしてくださいね。

  1. 自己PR
  2. 志望動機
  3. 趣味・特技
  4. 学生時代に力を入れたこと
  5. 学生時代の研究

①自己PR

自己紹介書に、自己PRを取り入れることをおすすめします。

独自の経験や強みを強調することで、採用担当の方の記憶に残りやすくなりますよ。また、雇用した際のメリットが明示化されます。

さらに、自己PRを通じて価値観や志向を示し、企業側もあなたが自社に合うのかどうかを判断しやすくなります。ぜひ自己PRを含めた自己紹介書を作成しましょう。

②志望動機

業界・企業研究を行い、それを基に志望動機を述べましょう。自分が企業や業界に対して熱意を持っていること、そして業務内容に魅力を感じていることを伝えられますよ。

具体的な業務内容や自分の役割をイメージして志望動機を話すことで、転職や退職をせず、長く働く意志が伝わり採用率も上がるでしょう。

③趣味・特技

資格や学歴だけでは、個人の性格や価値観を十分に伝えることができません。趣味や特技を明記することで、応募者の人柄や考え方、興味や熱意を採用担当の方に示せます。

また、経験をもとに自らの能力をアピールできるのもメリット。特に、業務内容に直結する趣味や特技はぜひ強調し、即戦力で働けることをアピールしましょう。

④学生時代に力を入れたこと

新卒者は実務経験が少ないため、学生時代に力を入れた活動を通じて能力をアピールしましょう。他の志望者との差別化を図れますよ。

特に部活動やバイトでのリーダー経験、ボランティアなどで多くの人とコミュニケーションを取った経験、インターンで得た業務知識などがあれば積極的にアピールしましょう。

⑤学生時代の研究

学生時代に研究したことがあり、志望先の業務と近しい内容ならばぜひアピールしましょう。他の志望者よりも業務内容に理解が深く、即戦力としての活躍も期待できます。

また、研究は高い集中力が求められるものが多いので、業務に熱心に取り組み、やりがいを持って働ける人材であることも暗にアピールできるでしょう。

【5項目別】自己紹介書の書き方例文

自己紹介書の書き方は自由ですが、先ほど紹介した5つの項目のいずれかを主題にしておけば基本的に問題は無いので、例文を確認していきましょう。

それぞれ300文字前後の設定で例文を作成したので、参考にしてください。

  1. 自己PR
  2. 志望動機
  3. 趣味・特技(資格)
  4. 学生時代に力を入れたこと
  5. 学生時代の研究

①自己PR

私の最大の強みは「継続力」です。

大学在学中、私は環境問題に関する研究プロジェクトに取り組みましたが、初めての大規模な研究であり、多くの困難に直面しました。

データ収集、複雑な分析手法の習得など非常に複雑かつ大変でした。しかし、2年間努力を続け、最終的には学内の研究発表で高い評価を得ることができました。この経験は、志望する業種にも影響しています。

継続力は、どんな困難な状況でも最後まで取り組む力として私の中に根付いており、私のモチベーションの源泉です。

御社の「製品を通じて社会に価値を提供する」という理念の達成には、時には泥臭く業務に没頭することも必要かと思います。私はこの継続力を武器に、業務にも粘り強く取り組み、御社の目標達成のために全力を尽くしたいと考えております。

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文章の冒頭で「継続力」という強みを明確に打ち出すことで、面接官の記憶に残りやすいと考えられます。

また、「大学時代の研究プロジェクト」という具体的なエピソードを通して、強みがどのように培われたのかを示すことで、説得力を強化しています。

②志望動機

私は御社の社風や商品に深く共感し、御社を志望いたしました。

御社を志望した理由は、御社の〇〇製品を使用した経験を通じて、その品質の高さやユーザビリティの良さに実感したことに起因しています。

また、御社の説明会に参加した際、社員同士のコミュニケーションの活発さや、常に向上心を持って取り組む社風を肌で感じ、感銘を受けました。

私自身、チームワークを重視し、常に高いモチベーションで物事に取り組む性格であるため、そのような企業文化の下でこそ強みを発揮できると考えております。

入社後は、その高い品質とユーザビリティを維持・向上させる役割を果たし、さらなるイノベーションをもたらす存在を目指したいと考えております。

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「志望するメーカーの製品を使った」という具体的なエピソードを挿入することで、商品への具体的な共感を強調しています。また、表面的ではなく、実体験をもとにした深い志望動機を示せていますよ。

さらに、自身が入社した場合の将来のビジョンを具体的に述べることで、志望の真剣さと熱意を伝えつつ、長く働く意志があることを強調しているのもポイントです。

③趣味・特技(資格)

私が最も得意としていることは、英語です。

子どもの頃から英語に強い興味を持ち、その後、数々の資格試験に挑戦してきました。特にTOEICでのスコア900点と、ビジネス英語能力テスト1級の取得は私の成果の証としています。

また、留学経験を通じて多様な文化背景を持つ人々とのコミュニケーションを経験しました。

豊富な経験を活かし、国際的な環境でのチームワークや交渉力も磨きつつ、さまざまな文化についても理解を深めたので、どの国から来た人でも、英語さえ話せれば交流できます。

御社は国際的なビジネス展開を積極的に進めており、私の英語能力や留学経験は大変役立つと確認し、志望いたしました。

経験を通して培った英語力と異文化理解を活かし、御社にてより大きなグローバルな成功に向けて、貢献できるチャンスを楽しみにしています。

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英語能力という明確な特技を押し出し、資格や留学経験を具体的な根拠として挙げています。具体的なエビデンスを述べることで、採用担当の方から高い評価が得られるでしょう。

また、留学経験を通じたコミュニケーションスキルや国際的な環境での経験も強調し、「言語能力」以上の付加価値を伝えている点もポイントです。

④学生時代に力を入れたこと

学生時代、私は地元のカフェでアルバイトをしていました。

最初は一般のスタッフとして入社しましたが、短期間での成果と業務に取り組む姿勢が認められ、バイトリーダーに昇進し、今でも私の大きな自信となっています。

リーダーとしての役職では、新人スタッフの教育やシフトの管理、さらには売上向上のためのキャンペーン提案などの業務を担当させていただきました。

特に、売上が伸び悩む月には自ら新メニューの開発を提案し、実際に店頭で販売を開始しました。その結果、月の売上は前月比20%増という成果を上げるなど、自ら価値を生み出すことに自信があります。

自主性と課題解決の能力を磨いた経験を活かし、御社での新しい挑戦に取り組み、御社に新たな価値を提供する所存です。

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バイト経験を単なるアルバイトとして描写せず、リーダーシップや自主性を強調しつつ、売上向上という成果も具体的な数字を用いて説明し、その成果の大きさや影響力を表現しています。

また、その経験を志望する企業での挑戦につなげることで、学生時代の経験が将来の仕事にどのように役立つのかを明確に伝えているのもポイントです。

⑤学生時代の研究

私は大学2年次に、経済の変動と地域の発展に興味を持ち、3年次より学部を変更しました。現在では専門的に学びを深め、研究を続けております。

卒業研究では「アジア新興国における都市化と経済成長の相関関係」をテーマに研究を進め、データ収集やフィールドワークを重ね、特に東南アジアの都市部における経済の発展を分析しました。

研究の結果、都市化が経済成長を牽引する要因として大きく寄与していることが判明。また、地域間の経済格差拡大を知り、問題解決のため今でも現地と情報交換をしております。

その経験を生かし、経済の理論と現実のギャップを埋めるような仕事に携わり、御社、そしてアジア新興国の経済発展に尽力する所存です。

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まず、動機部分で経済の変動に興味を持ったことを明示し、さらに学部を変更してまで研究に取り組んだという熱意を強調しています。

また、研究を通じて得た気づきに用いて、実際の経済現場への興味や志望する企業での役割を明確にしています。研究が具体的にどのような価値を持っているのかを伝えているのもポイントですよ。

自己紹介書を書く時のポイント3つ

自己紹介書を書く際のポイントは大きく分けて3つあるので、それぞれ確認していきましょう。

下記のポイントを抑えて執筆することで他の志望者に差をつけられるので、ぜひ参考にしてください。

  1. 字数は気にしない
  2. イラストや図を用いてオリジナリティを出す
  3. 手書きの場合はボールペンで書く

①字数は気にしない

自己紹介書には文字数の指定が無いことが多いので、あまり文字数を気にする必要はありません。最も大切なのは内容と、伝えたいことを全て含めることです。

与えられた枠の中に入りきれば問題無いですし、基本的に手書きのことが多いので、文字を小さく書けばある程度長くても入り切ります。

伝えたいことを全て書き、自分の強みとなるものを強調できれば、極論200文字でも、800文字でも問題はありません。

②イラストや図を用いてオリジナリティを出す

イラストや図を用いてオリジナリティを出すと、視覚的に内容を伝えられるのでぜひ取り入れましょう。

イラストや図は、複雑な情報や流れをシンプルに示すのに役立ちます。特に、時系列で説明する場合や、多岐にわたるスキルを紹介するのに便利です。

イラストや図ばかりでは内容が薄くなってしまいますが、採用担当の方も大量の自己紹介書に目を通すので、可能な限り印象に残る、読みやすいものを作成しましょう。

③手書きの場合はボールペンで書く

基本的に、自己紹介文を手書きする場合はボールペンで作成しましょう。下書きに使用する分には問題ありませんが、シャープペンシルや鉛筆では基本的に書きません。

また、基本的に消せるボールペンの作成は控えましょう。摩擦はもちろん、熱にも弱いインクなので採用担当の方が読む前に消えてしまうこともあります。

普段はペンを握ることが少ない方は特に、就活が始まる前にボールペンで文章を書く練習をしておきましょう

自己紹介書を書く時の注意点2つ

ここからは、自己紹介書を作成するにあたっての注意点も確認しておきましょう。

下記の2点に気をつけて執筆することで、採用担当の方にマイナスイメージを与えることも避けられますよ

  1. 冗長な表現は避ける
  2. 使いまわしは避ける

①冗長な表現は避ける

採用担当者は、大量の志望動機や自己紹介書に目を通すので、簡潔に書きましょう

文字数にこだわらなくても良いとは言っても、それは「自分のアピールポイントや経験をしっかりと伝えるため」の余白と解釈すべきです。

必要以上に冗長になるとポイントが伝わりにくくなってしまうので、情報を絞り込み、要点をしっかりと伝える表現を心がけてください。

②使いまわしは避ける

志望する企業ごとに求められる能力や価値観が異なるので、企業に合わせて適宜修正をしましょう

自分の強みや学生時代に力を入れたことも、志望先の要望や文化に合わせて微調整してくださいね。

例えば、ある企業がチームワークを重視する場合、その点に関連する経験やエピソードを強調するなど、対策を適宜行いましょう。

就活の時期は忙しく、なるべく使い回しをしたいですよね。しかし、可能な限りそれぞれの企業に沿った自己紹介文を作成することが大切です。

自己紹介書を上手に用いて内定に繋げよう

今回は、就活における自己紹介書の作成方法や例文、執筆にあたっての注意点を紹介してきました。

自己紹介書を課す企業は少ないですが、複数の企業を受ける方は対策をおすすめします。自己紹介書の練習を通じて、自己PRや志望動機作成にも役立てられるので、ぜひ参考にしてみてください。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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