就活を進めていく中で、SPIの対策は基本的に避けては通れません。
しかしSPIに対して、「どのくらいで通知が来る?」「採点結果は?」などと疑問のままにしている点が多々ある方もいるのではないでしょうか。
本記事では、SPIの検査結果通知やテスト方式、検査結果の使い回しなどについて幅広く解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
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SPIの合否結果の通知は平均2週間で来る

SPIを受験してから、合格結果の通知が受験生に届くまでの期間は、平均で2週間程度だと言えます。
採点自体は、試験が終わった後すぐに実施可能です。しかし採点後すぐに受験者に通知されるのではなく、結果はまず企業の人事担当者に送られます。
そして結果を受け取った企業が、次の選考に通す受験者について話し合うことから、最終的に受験者へ通知されるまでに2週間程度時間がかかるのです。
ただし企業によってもかかる時間は異なり、早ければおよそ3日、遅ければ1ヶ月程度かかることもあります。
SPIとは?検査内容と受験方式

そもそも、SPIとは一体どんな試験なのでしょうか。ここでは、SPIの概要について以下の2点に整理して解説します。
- 検査内容
- 受験方式
就活を進めるうえでSPIの受験は避けて通れないため、ここで基本を簡単にチェックしておきましょう。
①検査内容
SPIは、以下の2点を検査するテストです。
- 知的能力
- 性格
SPIで検査するものとしてまず大切なのが、「知的能力」です。学力テストのように大量の設問を用意し、言語能力や論理能力、計算処理能力などを確認します。
また、SPIで検査するものとしては「性格」も欠かせません。心理テストのようにさまざまな設問を用意し、受験生の価値観や考え方を検査します。
SPIによって、企業は学生の能力だけでなく自社との相性も確認できると言えるでしょう。
②受験方式
SPIの受験方式は、以下の4つです。
テスト方式 | 概要 |
---|---|
テストセンター | ・テストセンターで受験 ・設問ごとに制限時間がある ・結果を使いまわせる |
Webテスティング | ・任意の場所で受験する ・通常よりも難しい傾向 |
インハウスCBT | ・企業指定の会場で受験 ・パソコンで回答する ・受験結果の使い回しは不可 |
ペーパーテスト | ・企業指定の会場で受験 ・解答用紙に回答する ・問題冊子は回収される |
受験方式ごとに特徴が異なるため、基本を理解しておきましょう。また、志望企業の受験方式がどれなのかもあらかじめ確認しておくとさらに良いでしょう。
SPIの採点結果は基本的には知ることができない

SPIの採点結果は、基本的に受験者が知ることはできません。SPIの得点に関しては、以下の2つのポイントを理解しておくと良いでしょう。
- 企業に採点結果を知らせる義務はない
- 採点結果はほとんど予測できない
企業に採点結果を知らせる義務はない
SPIの採点結果について、受験者に知らせる義務は企業側にありません。試験結果を知りたいと思っても、企業に連絡するのはNGです。
企業側に義務がない以上は、開示を求めても応じてもらえる可能性は低く、企業の担当者を困らせてしまいます。
トラブル防止の観点から、企業としては特定の応募者のみに選考に関する情報を提供することは避けたいものです。
どんなに丁寧に連絡をしても失礼な行為だと思われかねないことから、連絡は避けましょう。
採点結果はほとんど予測できない
SPIの採点結果は、ほとんど予測できないと考えるべきです。テスト終了後に解答用紙や問題用紙は回収されることから、テスト後の答え合わせはできません。
WebテスティングやインハウスCBTではメモ用紙にある程度のことを記せますが、時間の短さからすべてを記録しておくことは現実的に不可能です。
結果を気にしても建設的ではないことから、気持ちを切り替えて次回のテスト対策をしたりエントリーシートや面接の対策をしたりしましょう。
企業がSPIの結果で見ているポイント

ここでは、企業がSPIによって見極めようとしているポイントを、以下の2つの検査に分けて解説します。
- 能力検査
- 性格検査
企業が見ているポイントを知ることで、SPIに関する理解を深められるでしょう。
①能力検査
能力検査では、以下の2つの分野から業務を遂行するために必要な能力の有無を見極めようとしています。
- 言語分野(漢字や語彙などの知識、読解力など)
- 非言語分野(計算処理能力、論理力など)
能力検査で求める点数は企業によって異なりますが、人気企業では足切りに利用する場合もあるため、高得点を取るに越したことはありません。
能力検査の難度は、あくまでも義務教育レベルです。しかし設問数が多く、普段使わない知識も多く問われることから、下準備が重要となります。
②性格検査
性格検査においては、応募者の性格や考え方と企業との相性を見極めようとしています。
高い知的能力を持った人材を採用したいのであれば、能力検査のみで十分です。高得点の人材を上から順番に選べば、採用活動を効率的に進められます。
しかしどんなに知的能力において優れていても、企業の価値観や働き方と合っていなければ、長く働いてもらうことは困難でしょう。
人材教育には大きなコストがかかることから、簡単に無駄にはできません。そこで検査によって、自社と性格的にマッチした人材を探しているのです。
SPIは7~8割を目標にしよう!

ここでは、SPIの目標について、以下の2点に整理して解説します。
- SPIは偏差値で評価される
- 6以上の段階を目指すと良い
シンプルなイメージとしては、SPIの対策においては7~8程度の正解を目指すと良いでしょう。
①SPIは偏差値で評価される
SPIは、得点ではなく偏差値によって評価されます。学生の偏差値に応じて、以下の7段階で評価することが一般的です。
レベル | 偏差値 | 出現率 |
---|---|---|
1 | ~29.5 | 2.3% |
2 | ~37.5 | 9.2% |
3 | ~45.5 | 23.0% |
4 | ~53.5 | 31.0% |
5 | ~61.5 | 23.0% |
6 | ~69.5 | 9.2% |
7 | 70~ | 2.3% |
偏差値は50が平均であることから、上記の内5段階以上であれば就活生の平均以上の点数が取れていて全体の上位30%に入っていると言えます。
②6以上の段階を目指すと良い
幅広い企業のSPIにて足切りされないようにするには、7段階の内6段階以上の偏差値を目指すことをおすすめします。
そしてSPIの試験の平均点が6割程度だと仮定すると、7~8割程度の得点率で6段階以上の評価をもらえると考えられるでしょう。
点数や偏差値が公表されていない以上は、残念ながら正確な数値の確認はできません。
しかし7~8割程度の正答を目指して対策することで、足切りをされることは多くの場面で避けられるはずです。
SPIの結果は使いまわし可能!

SPIの結果は、複数の企業の採用選考に使い回し可能です。ここでは、SPIの結果の使い回しについて、以下の2点に整理して解説します。
- 結果は効率的に使いまわそう
- 有効期限や最新のデータであるかに注意!
①結果は効率的に使いまわそう
効率的に選考に挑戦できることから、特に以下の状況においては積極的に使いまわすことをおすすめします。
- 能力検査の正答率が高かったと感じる場合
- 企業の選考を突破した実績がある場合
具体的には、SPIをテストセンターで受験したことがある場合、受験の予約画面において前回の試験結果を企業に送信可能です。
良い結果であったと判断できるのであれば、使い回しすることをおすすめします。受験の手間を省けるだけでなく、安定して選考を突破しやすくなるでしょう。
②有効期限や最新のデータであるかに注意!
検査結果の使い回しは大変便利ですが、有効期限や最新のデータであるかなどには注意が必要です。具体的には、以下の注意事項があります。
- 過去1年以内にテストセンターで受験した場合にしか使いまわせない
- 最新の結果しか利用できない
- 一度前回結果送信をしてしまうと、その企業にはもう取り消せない
テストセンターでの受験経験があっても、1年以上の前のものは利用できず、最新の結果しか送れません。
上記の3点に注意して損得を整理し、戦略的に使い回しを活用しましょう。
SPIの結果通知は落ちついて待って場合に応じて活用しよう

SPIの結果が受検者に通知されるまでには2週間程度必要であり、具体的な点数の公表は受けられません。
そのため落ち着いて企業からの通知を待ち、結果に基づいて今後の計画を立てましょう。
検査結果は、ケースによって使い回しも可能であるため、注意点を理解して上手に活用してくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。