昭和・平成・令和と時代によって学生に人気の企業は変化しますが、いつの時代も根強い人気を誇るのが保険会社です。
常に保険会社が人気ランキングの上位に入るなど、学生人気はずっと高いまま。そのため、保険会社の就職難易度は高めです。
本記事では保険会社に就職するメリット・デメリットを始め、保険会社の主な代表企業なごをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
保険会社の就職難易度は高め

結論から言うと、保険会社の就職難易度は高めです。
そもそも保険会社は金融業界に属しており、業界的に安定していると思われていることから就活生に人気となっています。
就活生に人気であるため、激戦は必至となっており、就職難易度の高さにつながっていると言えるでしょう。
保険会社は実際に安定傾向にありますが、後ほどご紹介する通り、日本の人口が減っているため市場が減少している点に注意を払わないといけません。
保険会社の扱う保険を3種類紹介

保険会社が扱う保険は、大きく分けて3種類です。
- 生命保険
- 損害保険
- その他の保険
ここからは保険会社が扱う保険について詳しく解説していきますね。
①生命保険
1つ目は生命保険です。
生命保険は自分の身に起こる万が一の事態に備えるための保険であり、死亡保険などが該当します。
不慮の事故や病気など一家の大黒柱を突然失った場合、生命保険に入っていれば残された家族が当面暮らせるだけの生活費を確保できるのも生命保険の大事なところです。
生命保険は保険の中でも最も代表的な1つと言っても過言ではありません。
②損害保険
2つ目は損害保険です。
天変地異や事故、盗難などで生じた損害に備えるための保険で、自賠責保険や自動車保険、火災保険、地震保険などが該当します。
交通事故を起こし、相手に多額の損害が生じても自動車保険に加入していれば保険での対応が可能です。
一方で、地震による火災被害に遭ったものの地震保険に入っていないために保険金が下りないなど、リスクに応じて加入する保険を選択していくことが求められる保険でもあります。
③その他の保険
3つ目は生命保険・損害保険以外の保険です。
例えば、医療保険や介護保険、がん保険などが該当するほか、学資保険や収入保障保険なども販売されています。
まだ金利が低い日本では積立保険も人気を集めており、定期預金感覚で積立保険を利用する人も少なくありません。
両親の自動車を子供が借りる際に利用できる1日自動車保険などユニークな保険も登場しています。
保険会社に就職する3つのメリット

就活生から根強い人気を誇る保険会社ですが、保険会社に就職するメリットが3つ存在します。
- 歩合制の企業が多い
- 給与水準が高め
- 事業基盤は広め
ここからは保険会社に就職するメリットについて解説していきますね。
①歩合制の企業が多い
1つ目は歩合制の企業が多いことです。
保険会社の営業は基本給と歩合給の2本柱になっているところ、完全歩合制のところなどがあり、日ごろの頑張りが給料に反映されやすいのが特徴となっています。
年功序列で給料が上がっていく完全固定給だった場合、頑張らなくてもどんどん給料が上がるため、バリバリ働く意味を見出しにくいでしょう。
その点、保険会社は歩合制で頑張りが反映されやすいため、バリバリ仕事を働きたい人向けと言えます。
②給与水準が高め
2つ目は給与水準が高いことです。
業界別では金融業界が最も給与水準が高いとされており、一生懸命契約を勝ち取っていけば20代にして年収1,000万円も夢ではありません。
外資系の保険会社は扱う保険の金額が大きいために、契約を重ねれば年収だけで億を超えるケースも。
多く稼げるから保険会社で働きたい人は今も昔も多いために、根強い人気につながっていると言えます。
③事業基盤は広め
3つ目は事業基盤が広めであることです。
保険会社の中には海外進出を行っている企業があり、保険以外にも幅広い事業に関わることができます。
海外に事務所を構えており、海外赴任をするケースも珍しくなく、欧米・アジアなどの各地で勤務することがあるかもしれません。
海外の保険会社との提携など、幅広い仕事に携われるのも保険会社の特徴です。
保険会社に就職する3つのデメリット

年収面でメリットが大きい保険会社ですが、一方で保険会社に就職するデメリットが3つ存在します。
- 実力主義な企業が多い
- 市場は縮小している
- 体力が必要
保険会社に就職するデメリットについてもご紹介していきますね。
①実力主義な企業が多い
1つ目のデメリットは、実力主義な企業が多いことです。
完全歩合制の保険会社であれば、結果を出せば大きく稼げる一方で結果が出せないと収入は大きく下がるため、常に気が抜けません。
ノルマも設定されており、プレッシャーもかかりやすく、精神的な疲労も感じやすいでしょう。
もちろん結果を出せばいいのですが、毎月結果を出し続けられるわけではないのでその点はデメリットになりえます。
②市場は縮小している
2つ目は市場が縮小している点です。
日本は少子高齢化が加速しており、人口減少のスピードも年々増している状況にあるため、市場は小さくなりやすい状況となっています。
以前は死亡保険金が高額に設定されるケースもありましたが、最近では死亡保障よりも入院・通院などの保障の手厚さを重視する人が増え、契約高の減少につながっている状況です。
市場が小さくなることはパイの奪い合いが激化することを意味しており、その環境で稼ぐのは大変と言えます。
③体力が必要
3つ目は体力が必要な点です。
保険会社に入ると、高い確率で営業職からキャリアを始めることになりますが、時にテレアポでの営業、またある時は見知らぬ土地に出向いての飛込営業とスタイルが豊富です。
肉体的にも精神的にも疲れやすく、相手に合わせて土日に稼働することもあり、休みそっちのけで働くこともあります。
ノルマ達成のために知人や親族に契約してもらうなど、体力だけでなく精神的なタフさも求められるでしょう。
保険会社の代表企業を5社紹介

ここからは保険会社の中でも、日本を代表する保険会社5社をご紹介していきます。
- かんぽ生命
- 東京海上日動火災保険
- 第一生命
- 住友生命
- 日本生命
①かんぽ生命
1社目はかんぽ生命です。
かんぽ生命は日本郵政が運営する生命保険会社であり、日本全国の郵便局で展開されています。
日本の6人に1人、およそ2,000万人が利用しているとされており、最もポピュラーな保険会社と言っても過言ではありません。
地元で働きたい場合には「エリア基幹職」が用意されているなど、様々なキャリアモデルが存在します。
②東京海上日動火災保険
2社目は東京海上日動火災保険です。
東京海上日動火災保険は就活生の人気ランキングで常に上位におり、その人気はバブル期以前から根強いものとなっています。
人気の要因は海外拠点の多さであり、グローバルに活躍したい学生にとって環境が整っているのも要因です。
東京海上日動火災保険では秋採用を行うなど、様々な学生を求めていることも特徴の1つと言えます。
③第一生命
3社目は第一生命です。
第一生命も東京海上日動火災保険と同じくらいに人気が高く、就職が難しいとされる企業の1つとなっています。
第一生命では女性活躍に力を入れており、2030年までに女性役員比率30%を目指し、その目標に達しつつある状況です。
男性だけでなく女性の就活生からも人気が高いのも第一生命の特徴と言えます。
④住友生命
4社目は住友生命です。
住友生命は幅広い大学から採用しており、就活生が不安視する「学歴フィルター」があまり見られないことも人気につながっています。
ユニークな保険を多く発売しており、健康増進型保険「Vitality」は健康であれば保険料が下がるという画期的な仕組みが話題となりました。
様々な挑戦がしやすい保険会社であり、その点も特徴の1つです。
⑤日本生命
5社目は日本生命です。
日本生命は採用の際、5つの職種を用意するなど多様性のあるキャリア形成を目指しているのが特徴的と言えます。
福利厚生が行き届いており、ホワイト企業として知られるなど、仕事のやりがいを感じやすい保険会社の1つです。
働き方改革に力を入れ続け、休暇取得の推進やテレワークなどの活用など働きやすさにも力を入れています。
保険会社は給与水準が高いことで就活生から人気

保険会社は基本的に給与水準が高く、働き方改革など意識の高い会社が多いことも就活生からの人気につながっています。
もちろん体力的に大変などデメリットもありますが、営業が大変なのは保険会社に限ったことではありません。
保険を扱う企業だからこそ社員の健康に気を遣い、女性が活躍できるような環境が整えられており、今後もこの人気は続くことでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。