正社員登用試験において、「面接はどんなものなのだろう?」「質問内容は?」「答え方は?」と疑問に思う人は多いでしょう。
万全の対策をして、正社員の座を掴みたいですよね。
本記事では、正社員登用面接の概要と対策を例文付きで紹介します。最初に例文を見たい方は、『正社員登用の面接で頻出の質問内容6つと回答例』をご覧くださいね。
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面接は正社員登用試験の重要な選考フロー
正社員登用とは、非正規雇用から正規雇用にキャリアアップすることです。派遣社員の契約終了後に正社員登用試験を受けるケースもあれば、自ら上長に申告するケースもあります。
まずは正社員登用の面接の重要さについて知っていきましょう。
- 正社員登用制度の有無は企業によって異なる
- 面接は選考で基本必須
それぞれ解説します。
①正社員登用制度の有無は企業によって異なる
正社員登用制度の有無は企業によって異なり、そもそも正社員登用制度がない企業もあります。また正社員登用試験の受験資格も企業により変わるため、注意が必要です。
派遣社員の他、バイト、パートタイムなどの雇用形態でも受けられるケースもありますよ。
正社員を目指している場合は、まずは企業の正社員登用試験の受験資格を確認しましょう。
②面接は選考で基本必須
正社員登用試験において、どの企業においても基本的に面接は必要となるでしょう。
なぜなら、面接により、人柄やコミュニケーションの円滑さなどを知ることができるためです。正社員として雇用するには、大きなコストがかかります。また正社員は簡単に解雇ができません。
企業としては、正社員として雇用するメリットとコストを慎重に検討したいものです。面接の他、小論文、適正検査などの筆記テストを行う企業もありますよ。
正社員登用の面接で頻出の質問内容6つと回答例

次は正社員登用試験の面接で頻出する質問内容と例文を紹介します。
正社員登用試験の面接では以下の6つの項目がよく質問されるので、対策を練っておきましょう。
- 自己紹介をお願いします
- ご自身の強みは何だとお考えですか
- なぜわが社を志望されたのですか
- なぜ正社員になりたいのですか
- これまでどう仕事に貢献をしてきましたか
- 正社員になってどのように会社に貢献しますか
例文と解説を見ていきましょう。
①自己紹介をお願いします
〇〇と申します。本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございます。 ××大学を卒業後、我が社の△△部門で派遣社員として〇年間働いてまいりました。日々働いていく中で、非正規雇用ではチャレンジできない業務内容にも挑戦したいと感じるようになり応募致しました。本日はよろしくお願いいたします。 |
①名前、②お礼の挨拶、③経歴、④締めの挨拶の順で話しましょう。また、締めの挨拶では、なぜ応募しようと思ったのかを簡潔に述べられると良いでしょう。
②ご自身の強みは何だとお考えですか
私の強みは、根気強く取り組める責任感の強さです。現在所属している××部門では、営業事務の業務を行っています。 営業に使う資料作成を急遽お願いされることもありますが、指定された時間を過ぎたことは一度もありません。また社外の方からの電話対応や対面対応も行っており、コミュニケーションやビジネスマナーも身についていると自負しております。 |
強みを完結に述べた後、それの根拠となるエピソードを話しましょう。強みは1~2つほどにしぼって話すと、文章がまとまりやすいのでおすすめです。
③なぜわが社を志望されたのですか
私が当社を志望したのは、お客様の立場に立って考える視点を常に忘れない姿勢があるところに魅力を感じたからです。私もこのようにお客様を笑顔にしていきたいと感じました。 また実際に派遣社員として働いみて分かったことですが、社員のことも大事にされている会社だと思っております。ひとりひとりが能力を発揮し成果を出せる環境で、私も成長し、貢献していきたいと考えております。 |
稀ですが、志望理由を聞かれるケースもあります。企業研究をし、企業が何に力を入れているのか、どんな分野に長けているのかを知っておきましょう。
④なぜ正社員になりたいのですか
私が正社員になりたい理由は、非正規雇用ではチャレンジできない業務に挑戦したいと考えたからです。 派遣社員として働いていく中で、上司の〇〇さんの××に関するお手伝いを何度かさせていただきました。正社員である〇〇さんの仕事を実際に見ていく中で、将来的にこのような責任のある仕事をしたいと思うようになりました。 |
正社員になりたい理由を簡潔に話しましょう。福利厚生などの話よりも、自分のスキルアップ、会社に貢献できることなどを組み込んでいくと好印象になります。
⑤これまでどう仕事に貢献をしてきましたか
私は派遣社員として当社で、営業事務の仕事を〇年間してまいりました。 営業に必要な資料作成をするにあたり、当社の製品の特長を細かく覚え、顧客のニーズに届くように資料を制作しました。そのおかげか、営業の方からお褒めの言葉をいただく機会が多かったです。 また分かりやすい資料作成は、営業の方がより付加価値の高い業務に就けるなどのメリットもあったかと思います。間接的ではありますが、利益に貢献してきたと考えております。 |
どのように仕事に取り組んできたのか、会社にどのような貢献ができたのかを具体例を出しながら伝えましょう。
⑥正社員になってどのように会社に貢献しますか
正社員になれたあかつきには、今まで以上に営業全体の業務効率化を促していける存在になりたいと考えております。 非正規雇用だと、より責任のある仕事は携わることができませんでした。正規雇用ならではの業務も迅速に覚え、自分なりに精いっぱい努力し、部門に貢献していきたいと考えております。 |
正社員になった際には、どのような活躍ができるのかを簡潔に伝えましょう。また、正社員と非正規雇用の業務内容の違いを出し、貢献できる度合いについて言及してくださいね。
正社員登用面接で受かるためのコツ3つ

正社員登用の面接においては、以下の3つのポイントに注意を払いましょう。
- 改めて会社についてよく調べる
- 今まで携わった業務や経験を整理する
- 待遇以外の志望動機を考える
面接では、勤務時の評価をふまえて、志望度の高さや熱意などが見られています。具体的に見ていきましょう。
①改めて会社についてよく調べる
改めて会社について詳しく調べ、企業研究を徹底しましょう。就職するときの気持ちで、会社の理念、強みなどを徹底的に分析していきます。
また就活生とは異なり、社内の具体的な弱みについて分かるケースもあるでしょう。会社が何を求めているのかが分かる場合は、そこへアプローチする内容を伝えることをおすすめします。
また会社がなぜ正社員を求めているのかも考えると良いでしょう。
②今まで携わった業務や経験を整理する
今まで携わった経験のある業務を整理し、業務経験から得たスキルもまとめてみましょう。正社員登用試験の面接でアピールできる職歴を忘れていると、非常にもったいないです。
利用できるものは全て利用する意気込みで、職歴や業務の経歴をすべて書き起こしてみましょう。
業務を書き起こした後は、各業務においてどのようなスキルが身についたのかを考えます。そのスキルが会社にもたらす利益を考え、話す内容をまとめていきましょう。
③待遇以外の志望動機を考える
正社員になると福利厚生など待遇が良くなりますが、志望動機にするのはおすすめできません。
正社員として雇うためには、大きなコストがかかります。待遇の変化のみを理由として正社員を志望していると、「企業にメリットはあるのか」と疑問が生じるでしょう。
また「福利厚生の待遇が悪くなると辞めるのでは?」など、雇用するリスクが高いと評価される可能性もあります。
待遇の良さを理由にすることは避け、それ以外の熱意、貢献度、チャレンジ精神をアピールしましょう。
正社員登用面接に関するよくある質問2つ

正社員登用面接に関するよくある質問を2つまとめました。
- 正社員登用面接で逆質問はした方が良い?
- 正社員登用面接に落ちた、どうすれば良い?
それぞれ具体的に解説していきます。
①正社員登用面接で逆質問はした方が良い?
正社員登用試験の面接での逆質問は、就職活動と同様に積極的に行っていきましょう。質問の機会が設けられているのであれば、質問内容や姿勢から積極性や熱意をアピールできます。
「正社員になるうえで取得しておいたほうが良い技能は何か」など、熱意が見える質問を用意しておきましょう。
「正社員と非正規雇用の違いは何か」など、初歩的な質問は避けるようにしてくださいね。
②正社員登用面接に落ちた、どうすれば良い?
正社員登用面接に落ちたとしても、自ら会社を辞める必要はありません。
どうしても正社員になりたい場合は、引き続き働きながら切磋琢磨しましょう。次の正社員登用面接に向けてスキルを身に着けたり、資格を取得したりしてください。
ただし企業がそもそも正社員登用を考えていなかった可能性もあります。企業が正社員を強く求めていない場合は、他の企業を探すこともひとつの手です。
きちんと対策をして正社員登用面接を突破しよう
正社員登用試験は、企業にとって「正社員として雇用したらメリットを得られるか」を判断するために行われます。きちんとした対策をしなければ、正社員登用試験を乗り切ることは難しいでしょう。
本記事を参考に、正社員登用面接を突破しましょう。
『正社員登用の面接で頻出の質問内容6つと回答例』や『正社員登用面接で受かるためのコツ3つ』を参考に、例文を練っていってくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。