公務員は、就活生に人気の高い職業の1つです。人気が高いだけに競争率も高く、必死に頑張っても失敗してしまうことは十分に考えらえるでしょう。
しかし、公務員就職に失敗したとしても、今後の選択肢はまだまだ多数存在します。
そのため本記事では、公務員就職に失敗した後の気持ちの切り替え方や今後の選択肢などを詳しく紹介します。
キャリアアドバイザー 久保
東証プライム上場通信事業会社で営業マネージャーを経験し、新規事業3つの立ち上げにかかわる。 営業マネージャや立ち上げの実績を持ちながら、株式会社C-mindには2023年に中途入社し、現在はキャリアアドバイザーのチーム運営と多くの就活生のサポートを担当。 自身が転職やキャリアアップをした経験から、内定だけではなく、入社後も徹底的に寄り添い企業を紹介している。 専門業界:IT、人材、広告
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公務員就職に失敗する就活生は多い!合格率は1~3割

公務員就活に失敗する就活生は、実は想像以上に多くいます。人事院が公表しているデータによると、2023年度の公務員試験合格者数は以下の通りです。
一般職(人) | 総合職(人) | |
---|---|---|
第一次試験受験者数 | 18,946 | 10,205 |
第二次試験受験者数 | 9,983 | 1,958 |
最終合格者数 | 8,269 | 1,360 |
最終合格率 | 約43.6% | 約13.3% |
一般職では半数以上、総合職に関してはなんと85%以上の人が不合格になっています。
不合格になる人の方が多い以上は、今後の選択肢もまだまだ多く残っていると考えることが自然です。
公務員試験の倍率は、意外にも高いんです。
公務員就職に失敗した後の切り替え方2つ

公務員への就職に失敗したらまず、次の活動に向かえるようにうまく気持ちを切り替えることが重要です。
上手に気持ちを切り替える方法としては、以下の2つが考えられます。
- 一度就活を休憩する
- 今後の就活の方針を定める
①一度就活を休憩する
気持ちの切り替え方としてはまず、一旦就活をお休みすることが考えられます。気持ちが沈んだままでは、新たなことにはなかなか踏み出せないものです。
まずは気持ちの回復を優先し、就活から離れて自分が好きなことを思い切り楽しんでみましょう。
好きなものを思い切り食べる、ちょっと旅行に出てみる、何も考えず散歩してみるなど、自分なりの楽しみ方で問題ありません。
ただしお休み中はSNSからはできるだけ離れて、公務員試験や就活などの情報を遮断することをおすすめします。
②今後の就活の方針を定める
気持ちの切り替え方としては、今後の方針を定めてみることもおすすめです。
不安になる大きな原因として、この先自分がどうすべきなのかがはっきりとしていないことが考えられます。
今後の方針を決めてしまうことでやるべきことが見えてくれば、不安が自然に軽減されることも多くあるのです。特に、就活の選択肢は膨大にあります。
また、頭の中だけで考えず選択肢を紙に書き出してみると、頭の中を整理しやすいことからオススメです。
自分が今後何をすべきか決めておくだけで、次の行動をとりやすくなりますよ。
公務員就職に失敗した後の選択肢5つ

公務員就職に失敗した後の主な選択肢は、大きく分けて以下の5つです。
- 民間企業の就職を目指す
- 大学院への進学を目指す
- 来年再チャレンジをする
- 募集中の地方公務員を目指す
- 就職浪人をする
充実した人生を送る方法はまだまだ多数あることから、少しでも前向きに選択肢を比較してみてくださいね。
①民間企業の就職を目指す
今後の選択肢として最もおすすめな方法は、民間企業への就職を目指すことです。
数多くの民間企業が存在しており、採用時期はそれぞれ異なります。公務員試験後でも、まだ採用を行っている企業を見つけることは十分に可能です。
就職のチャンスが多くあることから、基本的には最もおすすめできる選択肢だと言えるでしょう。
公務員として働くことに明確な志望動機がある人ほど、切り替えは難しいものです。しかしもし割り切れるのならば、将来の選択肢は格段に増えます。
民間企業の就職に切り替える場合は、実際に就活している同級生やキャリアセンターの職員に相談してみましょう。
②大学院への進学を目指す
公務員就職以外の選択肢としては、大学院への進学を目指す方法も挙げられます。大学院に進学した後でも、公務員就職への再挑戦は可能です。
就職までの猶予期間ができることで、改めて自分の今後について見つめ直す余裕も生まれます。
もう一度自分の進路について考えてみたら、公務員以外の魅力的な選択肢が見つかることもあり得るでしょう。
ただし、大学院への進学には学費の用意が必要です。お金のことも含めて、しっかりと考えたうえでの決断が求められます。
③来年再チャレンジをする
来年改めて公務員試験に挑戦することも、もちろん選択肢の1つです。今回不合格になった理由を分析することで、次回の試験対策に役立てられます。
ただし、公務員浪人中の生活をどうするのか、勉強のスケジュール管理はできるのかなど、整理すべき課題は多数です。
また、次回の試験で合格できなかった場合、民間企業への就職に切り替えることがより難しくなることも考えられます。
再挑戦はもちろん可能ですが、慎重に検討を重ねる必要があるでしょう。
④募集中の地方公務員を目指す
公務員試験に失敗してしまったとしても、すぐに諦めず募集中の地方公務員試験を探してみる方法もあります。
地方公務員の試験であれば、夏ごろまでであれば受けられるところがあるのです。
公務員就職以外の選択肢が考えられないのであれば、できるだけすぐに探してみることをおすすめします。
地方公務員試験でも、募集は夏頃までが限度です。時期が遅れると試験は受けられず、民間就職に切り替えるにしても大きく出遅れてしまいます。
公務員への道を諦められない場合は、まだ募集しているところも探してみましょう。
⑤就職浪人をする
公務員試験に失敗して、就職浪人を選択する人もいます。就職浪人とは、就職先が決まらないまま大学を卒業し、その後就活を改めて行うことです。
就職浪人を選択すれば、自分の今後や自分自身について見つけ直す時間ができます。
時間をかけて就活することで、天職や企業への就職以外の道を見つけられることもあるかもしれません。
ただし浪人期間中は、生活費をどうするか考える必要があります。アルバイトで生計を立てながら就活を続けることは、経済的・精神的に大変なことです。
【最もおすすめ】民間企業就職の対策方法4つ

ここでは、公務員試験に失敗した際に最もおすすめの選択肢である民間企業就職について、基本的な対策方法を紹介します。
具体的な対策方法は、以下の4つです。
- 就活の目標を立てる
- 自己分析を徹底する
- 気になる企業を10社以上ピックアップする
- 面接対策を行う
①就活の目標を立てる
民間企業への就活に切り替える場合、まず就活の目標を定めましょう。就活の全体像を考え、どのくらいの期間で内定をもらいたいのかを自分なりに決めます。
もちろん就活は相手がいることであり、予定通りにいかないことも多々あるでしょう。しかしそれでも、期限を決めて集中して活動することは大切です。
目標を決めずに漫然と就活を続けていると徐々にモチベーションが下がっていき、最終的にうまくいかないくなることも考えられます。
②自己分析を徹底する
民間企業への就職に切り替えるのであれば、自己分析の徹底も大切です。自分自身を客観的に見つめ直すことで、以下のように幅広いことが分かります。
- 自分の強み・弱み
- 自分の得意・不得意
- 適性のある職業・業界
- 自分が最も喜びを感じること
- 今後のありたい姿 など
活動の方向性や軸の整理、さらには自分の武器の発見など、就活におけるさまざまなことに対して自己分析は不可欠です。
自己分析を行った結果、それまでは考えもしなかった方向に就活を進めることになる可能性もあるでしょう。
自己分析で行き詰ったら、家族や友人にも頼ってみましょう。自分では気づかなかった自分の強みがわかりますよ。
③気になる企業を10社以上ピックアップする
民間企業への就活を進めるにあたって、気になる企業を10社以上ピックアップしてみることも大切です。
自己分析によって自分の適性や強み、興味のある業界についてある程度理解できたら、業界研究を行って気になる企業を探してみてください。
企業をピックアップする際には、企業の知名度にこだわらないことが大切です。あくまでも自分の軸や適性、興味などを元に、気になる企業を洗い出します。
そして企業をピックアップしたら、各企業の事業内容や理念などをさらに深掘りしていきましょう。
④面接対策を行う
民間企業への就職には、面接対策が欠かせません。以下のような面接の基本を押さえて、できる限り繰り返し練習を行いましょう。
- 志望動機や自己PRなどの頻出質問への回答
- 身だしなみの適切さや清潔感
- 基本的な受け答えのビジネスマナー
聞かれる可能性が高い質問に対しては事前に回答を練りあげておき、本番でできるだけ落ち着いて回答できるようにすべきです。
また、質問への効果的な回答を考える際には、企業が求める人物像を事前に知っておくことも求められます。
公務員試験に落ちても選択肢は多い!素早く切り替えよう

公務員試験に失敗することは決して珍しいことではなく、落ちた後でも選択肢は多数存在します。
上手に気持ちを切り替えて次の行動を開始できれば、今後充実した社会人生活を送ることは十分に可能でしょう。
本記事をぜひご参考にしていただき、後悔のない就活につなげてくださいね。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。