「選考で一言自己紹介をしてくださいと言われたけど、なんて言えばいいのかわからない」
「一言自己紹介でありきたりなことを言っているかもしれない…」
そんな疑問や悩みを持っていませんか?
面接時の第一印象は非常に大切です。限られた時間の中で、どれだけ自身の特性や強みを伝えられるかは、面接官の評価に大きく影響します。
本記事では、一言自己紹介のポイントと作成方法を例文付きで紹介します。ぜひ、参考にしてくださいね。
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企業が一言自己紹介を聞く2つの理由
企業が一言自己紹介を聞く理由は、大きく分けて以下の2つです。
- 自己分析が出来ているか
- 話の要約ができるのか
それぞれ、詳しく解説します。
①自己分析が出来ているか
企業は、一言自己紹介を通して、応募者が自分の経験やスキル、強みや弱みをどれだけ理解しているかを評価します。
入社後の業務をスムーズに進めるためには、自らの役割や強みを理解し、それを職場で活かせる人材を求めています。
そのため、一言自己紹介で自己分析ができているかどうかは、応募者の採用の成功を左右する鍵となるのです。
②話の要約ができるのか
限られた時間内で情報を整理し、相手に必要なポイントを明確に伝える能力は、コミュニケーションの基本です。
企業は、一言自己紹介を通して、応募者が通常1~2分ほどで行う自己紹介の内容を、どれだけ適切に要約できかを評価しています。
一言自己紹介が求められる場面では、自分の経験やスキルだけではなく、「要約する力」や「伝える技術」も同時に評価の対象となっているのです。
一言自己紹介を作る前に知っておくべき前提知識
印象的で効果的な一言自己紹介を作成するには、重要な前提知識が必要。
以下の3つのポイントを押さえることで、場面に応じた魅力的な自己紹介が作れるようになります。
インパクトある自己紹介を作るコツを、一緒に見ていきましょう。
①一言自己紹介の適切な文字数と時間配分
一言自己紹介の基本的な長さは100文字以内、話す時間は30秒程度が理想的です。話す速度は1分間に300文字が適切とされているので、30秒では150文字以内が上限となりますね。
100文字に収めると面接官が聞き取りやすく、余裕のある印象で自己紹介を行えるのです。
150文字を超えた自己紹介は情報の詰め込みすぎであり、要点が分かりにくくなってしまうので、聞き手の集中力も低下してしまいます。
短すぎる自己紹介も逆効果。50文字以下では情報量が不足しており、準備不足と判断されるリスクもあります。適切な長さの自己紹介を心掛けましょう。
②一言自己紹介で重要な3つの基本要素
一言自己紹介には3つの基本的な構成要素が不可欠です。順番も重要ですので、しっかりと見ていきましょう。
重要な3つの基本構成
①名前・所属大学
②自身の特徴・強み
③特徴・強みを裏付ける具体的エピソード
名前と所属大学は簡潔に述べ、特徴や強みは1つに絞って印象的に表現しましょう。エピソードは、具体的な数値のある実績や詳細な経験を話すと説得力が増します。
志望動機や入社後にどう貢献したいかまで言及すると、より充実した内容になりますよ。
これら3つの基本要素を意識することで、聞き手に伝わりやすい構成になります。ぜひ自分の自己紹介に取り入れてみてくださいね。
③面接官が評価するポイント
効果的な一言自己紹介を作るために、面接官が評価するポイントを押さえておきましょう。
面接官は主にこの3つの観点から自己紹介を評価します。
面接官が評価する3つのポイント
①制限時間内での自己アピール力
②話し方や態度の印象
③場面に適した内容
①時間内に伝えたいポイントを過不足なく説明できるか、②声の大きさや話す速度は適切か、③面接や会社説明会といった場面に合わせた内容になっているかがポイントとなります。
特に面接では、応募職種に関連する経験やスキルを盛り込めているかも重視されますよ。
また、視線配りや姿勢、表情なども評価対象となります。鏡を見ながら練習したり、スマートフォンで録画するなどして、自分が面接官にどう見られているか客観的にチェックしてみましょう。
一言自己紹介を考える時の3つのポイント

一言自己紹介を考える際は、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 最も自信のあることのみをアピールする
- 深ぼりされた時にエピソードを話せる内容にする
- 印象的なキャッチコピーを作る
上記のポイントを押さえて、自分らしい一言自己紹介を考えてみてください。
①最も自信のあることのみをアピールする
どれだけ優れた能力や経験を持っていても、限られた時間の中で伝えきれないと、意味がありません。そのため、最も自信のあることのみをアピールしましょう。
たとえば、「大学時代、研究室でのプロジェクトリーダーとして活動しており、チームのコミュニケーションを円滑にして、プロジェクトを成功に導きました。」のように、具体的な実績や経験に基づく自己紹介が効果的です。
②深ぼりされた時にエピソードを話せる内容にする
抽象的な自己紹介では、具体的なエピソードを求める質問に十分に答えられません。このような状況は、自己紹介の信頼性や説得力を低下させてしまいます。
そのため、深く掘り下げられたときに、具体的なエピソードを話せる内容に基づいて自己紹介を組み立てることが大切です。
③印象的なキャッチコピーを作る
面接官の注意を引きつけるための印象的なキャッチコピーは、自己紹介を有利に進める要素です。ただし、単に目立つフレーズを挙げるだけでなく、相手に記憶に残る内容であることが重要です。
たとえば、「困難を逆手に取る」や「常に学び、常に進化」のような言葉は、あなたの考え方や価値観を示すものとして、面接官の記憶に強く残るでしょう。
一言自己紹介の作り方3ステップ

一言自己紹介を作るには、以下の3ステップを踏むとよいでしょう。
- 30秒100文字を参考に考える
- 必要事項を忘れない
- 一番伝えたいことを1つ選ぶ
上記の3ステップを踏んで、自分らしい一言自己紹介を作ってみてください。
①30秒100文字を参考に考える
一言自己紹介は、短い文の中に重要な意味を詰め込むのが難しいものです。そこで、30秒100文字を基準にして自己紹介を考えると、メッセージを効果的に伝えられます。
冗長な部分や重複する内容を削除・統合して、シャープな表現を心がけましょう。30秒・100文字を意識することで、相手に自己紹介の要点を迅速に伝える技術が向上します。
②必要事項を忘れない
一言自己紹介を考える際には、絶対に欠かせない基本情報を忘れてしまわないように注意しましょう。具体的には以下のような項目です。
- 氏名
- 在学校や学部の所属情報
- 自分の特徴・特技・趣味
- 今後の抱負やビジョン
とくに、大学や学部の名前は必須です。上記の基本情報を網羅することで、面接官もあなたを理解しやすくなるでしょう。
③一番伝えたいことを1つ選ぶ
多くのポイントを詰め込もうとすると、伝えたい内容が散漫になり、その真意が伝わりづらくなります。
自分の強みや性格、経験、座右の銘などの中から最も重要な1点を選び、それをアピールポイントとして強調しましょう。
たとえば、特定の職種や業務に関する特別なスキルや経験を持っているなら、その点を中心に紹介すると良いでしょう。
とくに、受ける職種・業務で活かせる強みを伝えることは、採用担当に「この人は当社の求めるポジションに最適だ」と感じさせる大きな要因となりますよ。
一言自己紹介の例文3選

続いて、一言自己紹介の例文を3つ紹介します。
上記を参考に、面接官の目を引く一言自己紹介を作成してみてください。
①座右の銘「守破離」
私の座右の銘は「守破離」です。 「守」は私の学生時代を象徴しています。この時期に多くの基本的な知識や技術を習得し、正しい手法や既存のフレームワークを用いて学びを深めていきました。 「破」は、学んだことを実際に活用する過程での新しい発見や、既存の方法からの脱却を指します。実際のインターンシップやサークル活動で、新しいアイディアやアプローチを試みる機会が多くありました。 そして、「離」。まだ完全に到達しているわけではありませんが、これまでの学びや経験を独自の形に昇華させ、新しい価値を創出していく段階だと考えています。 御社におきましても、座右の銘に沿って必ず成果を出し貢献していく所存です。 |
座右の銘を用いて自己紹介を行うことで、自分の考え方に独自性があることを伝えられます。
②学生時代の経験
学生時代、私はマーケティングのサークルに参加していました。その中で、地域の企業と協力してイベントを企画・実施する機会がありました。 初めは多くの課題に直面しましたが、さまざまなフィードバックを基に改善策を講じ、結果的に200人以上の参加者を迎える大規模なイベントを成功できました。 この経験を通して培ったチームワークや効果的なコミュニケーションには自信があります。 |
学生時代の経験を用いて自己紹介する際には、具体的な事例を挙げつつ、その経験から得た学びや成果、またその経験が自分のどのような部分を形成してきたのかを伝えることで、面接官により鮮明な印象を残せます。
③自分の強み
私は、継続力という点で誰にも負けないと自負しております。 大学1年生の時に「3言語以上を身につけ、支障なく会話できるレベルに到達する」という目標を掲げました。目標達成のために、普段の学業に加え毎日6時間以上語学学習に費やしました。 今では、中国語、フランス語、ドイツ語を習得し、それぞれを母国語とする友人たちとの会話を楽しんでいます。 この経験で培った自分の強みを最大限発揮し、必ず成果に繋げる所存です。 |
自分の強みを紹介する際には、具体的な経験や事例を基にその強みがどのようにして養われ、それがどのような場面で役立つのかを説明することが大切です。
NGな一言自己紹介

ここまで一言自己紹介の例文を紹介しました。最後に、NGな一言自己紹介の例を2つ紹介します。
- ただの自慢になっている
- マイナスな言葉を使っている
上記のNGポイントを避けて、自分らしい印象的な一言自己紹介を作成しましょう。
①ただの自慢になっている
私は大学時代、常にトップの成績を保持しており、さらに3つのサークルに所属し、リーダーとして活動していました。 |
このような自己紹介は、たしかに実績や能力を示しますが、「何のための自己紹介なのか?」という疑問を持たれます。
また、多すぎる情報を詰め込むことで、本当に伝えたいポイントが霞んでしまいます。言いたいことを詰め込み過ぎず、ひとつの強みや特徴に絞って紹介することで、面接官にクリアな印象を与えられるでしょう。
②マイナスな言葉を使っている
私は心配性です。 |
この表現では、過度に慎重で、迅速な判断が難しいのではないかというネガティブな印象を受け取られます。ネガティブにも捉えられる紹介をする場合は、ポジティブに変換できるか工夫してみましょう。
私は慎重に行動できます。 |
上記のように「心配性」を前向きな言葉で伝えると、リスクを避ける能力が高いというポジティブな印象を持ってもらえます。
自分の特性や性格を伝える言葉の選び方ひとつで、面接官に与える印象は大きく変わります。とくにマイナスと受け取られる言葉をそのまま使うのは避けてくださいね。
一言自己紹介が長くなる時の対処法3つ
自己紹介は短時間で印象的に自分をアピールする必要があるため、つい長くなってしまいますよね。
「自己紹介が150文字で収まらない…!」という方のために、自己紹介が長くなる時の対処法を3つ紹介します。
効果的な対処法を実践して、簡潔な自己紹介を作っていきましょう。
①重複している内容を整理・削除する方法
自己紹介文の見直しで最初に行うことは、重複している内容を整理し、削除することです。
文章全体を見渡し、似たような表現を探し出します。
例えば、「積極的に取り組む姿勢があり」「前向きに挑戦する性格で」といった表現は同じ意味を表しているため、どちらか一方を削除しましょう。
「営業成績でトップを獲得し、成果を上げました」という文も、「営業成績でトップを獲得しました」に短く書き換えられますよね。
重複した表現のある箇所を短縮するだけで、かなり自己紹介がコンパクトになりますよ。
②短い言い回しへ変更する方法
長い文章は、簡潔な表現へ言い換えることで短くまとめられます。
「~という経験があります」は「~を経験しました」へ、「~を実施することができました」は「~を実施しました」というように、余計な助動詞を省いてみましょう。
また、「営業部門において」は「営業で」、「コミュニケーションを取ることが得意です」は「コミュニケーション力が強みです」といった具合に、短い表現に置き換えられますね。
自分が普段使っている言葉を見直して、できるだけ手短に言えるように見直してみてください。
③要点を絞って簡潔にまとめる方法
一言自己紹介では、伝えたい要点を1つに絞ることが重要です。
アピールしたい強みが複数ある場合は、応募先の企業や職種に最も関連する内容を1つ選び、それを端的に説明しましょう。
エピソードも1つの具体例に限定すると効果的。
「これだ!」と思った強みを1つだけ伝えることでインパクトが生まれ、面接官に強い印象を残すことができます。
肩書きや所属歴といった基本情報も最小限にとどめ、自分が伝えたい要点を最大限印象深く伝えるようにしましょう。
一言自己紹介は沢山伝えようとしなくてOK
自己紹介では自分の魅力や経験、強みを伝えたくて、多くの情報を盛り込みがちです。しかし、多くのことを伝えようとするあまり、伝えたいメッセージがぼやけてしまい、結果的に相手に伝わらないことも。
一言自己紹介を準備する際は、多くを伝えたいという気持ちを抑え、最もアピールしたいポイントをひとつに絞り込むことが大切です。
自分の経験や強み、考え方を簡潔に、そして印象的に伝えることで、面接官の心にしっかりと残る一言自己紹介となるでしょう。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。