営業事務は人気の職種で、倍率が高い仕事です。他の人と差をつけた志望動機を書いて、採用を目指したいですよね。
ですが、いざ営業事務の仕事に応募しようとしても「どんな志望動機を書けばいいの?」と悩んでしまう人もいるでしょう。
そこで、本記事では営業事務の志望動機の作成ポイントや作成する際の注意点を詳しく解説します。ぜひ、これからの就活の参考にしてみてくださいね。
まずは確認!営業事務の業務内容とは
営業事務とは、具体的にどのような業務内容なのでしょうか。志望動機を書く上で、業務内容を知っておくことは重要なポイントです。
ここでは、営業事務の主な仕事を2つ紹介します。
- 営業のサポート
- 発注管理などを行う
①営業のサポート
営業事務は、営業マンがスムーズに業務ができるように各種サポートをおこなうのが主な仕事です。
営業に関する資料の作成や営業先の情報収集、見積書や納品書の作成、データ入力やメール対応など、サポート業務は多岐にわたります。
営業のサポートと言っても、企業により求められるサポート内容は異なりますし、営業マンによっても必要な業務が違ってきます。
営業マンとコミュニケーションを取りつつ、どのようなサポートが必要かを見極める必要があるのです。
②発注管理などを行う
営業事務は発注管理を行う場合もあります。
発注管理は、足りなくなった資材を仕入れるという単純なものではありません。必要な資材を必要な分だけ仕入れなければならないので、正確さや計画性といったスキルが求められます。
営業事務は、一般的な事務と違い専門的な業務が多いのが特徴です。志望動機を書く前に、志望先の会社はどんな企業なのかをしっかり調べておき、どんなスキルが求められるか想定しておくといいでしょう。
一方で、電話対応などの一般的な事務業務も多数あります。
営業事務に求められる3つの人物像

営業事務にはどのような人物が求められるのでしょうか。営業事務を目指している人は、以下の3つの特徴に当てはまるか、よく確認しておきましょう。
適性率の高さは採用率のアップにつながります。
- コミュニケーション能力の高い人
- 事務処理スキルの高い人
- パソコンスキルの高い人
①コミュニケーション能力の高い人
営業事務は他の事務職と比べて、顧客や社員たちと接する時間が多い職業です。このため、コミュニケーション能力の高い人は営業事務に向いていると言えるでしょう。
顧客との電話対応やメール対応においては、ビジネスマナーも求められます。フランクな対応で他人とコミュニケーションが取れる能力ではなく、礼儀正しく柔軟性の高いコミュニケーション能力が必要なのです。
また、来客時には顧客を案内する場合もあるので、身なりを常に整えておかなければなりません。
②事務処理スキルの高い人
営業事務は売上金などの細かい数字を扱う場面が多いので、事務処理スキルの高い人が向いています。
細かい数字や情報を間違いなく正確に入力して、営業マンが問題なく業務を進められるようにサポートしなければなりません。
また、単に正しい内容を入力するのではなく、必要なときにすぐ事務処理ができる素早さも求められます。
事務処理短縮のためにどんな工夫ができるか、常に考えて実践できる人は営業事務にぴったりと言えるでしょう。
③パソコンスキルの高い人
営業事務は主にパソコンで作業をおこないます。ワードやエクセルなど、パソコンの基本的な操作ができなければ、営業事務になるのは難しいでしょう。
会社によっては独自の受発注システムを導入しているケースもありますが、こういったシステム操作もすぐに習得できるスキルが必要です。
また、素早く正確にデータを入力しなければならないので、ブラインドタッチやタイピングの早さも必要です。
営業事務を目指す人は、基本的なパソコンスキルを身につけておきましょう。
営業事務の志望動機を書く時の3つのポイント

営業事務の志望動機を書く際は、以下の3つのポイントを念頭に置いておきましょう。書き方に迷ってしまっても、ポイントを押さえておけばスムーズに志望動機が書けます。
- 営業事務を志望する理由を述べる
- なぜその企業を志望するのかを述べる
- 活かせる強みを述べる
①営業事務を志望する理由を述べる
まずは、他の事務職ではなく営業事務を志望した理由を書きましょう。なぜ営業事務を志望したのか、具体的なエピソードを添えて志望動機を作ると、説得力が増します。
事務職の志望動機でよく見る「他の人のサポートをしたい」という理由では、他の事務職でもいいのでは?と思われてしまいます。
あえて営業事務を選んだ理由を、営業事務の業務内容を思い出しながら作成しましょう。
また、営業事務の仕事を通じて将来どのような人物に成長したいのか、展望も添えて書くと魅力的な志望動機になります。
②なぜその企業を志望するのかを述べる
営業事務として、なぜその企業で働きたいのか、具体的な志望動機を書きましょう。他の企業でもいいのでは?と思わせてしまう志望動機はNGです。
企業への志望動機は、興味と感心、共感の3つがポイントになります。その企業のどのような部分に興味を持ったか、なぜ関心を持ったのか、相手に共感してもらえるような志望動機を意識して志望動機を作成しましょう。
抽象的な内容ではなく、自分の体験や考えと絡めて具体的に書くのがポイントです。
③活かせる強みを述べる
営業事務として採用された場合、自分が持っている強みがどのように活かせるか、積極的にアピールしましょう。
営業事務の業務内容は企業により異なるので、たとえ経験があってもそれが上手く活かせないことも珍しくありません。このため、未経験者でも採用されるケースが多い職業なのです。
自分が持っている特性を活かせる強みに変換して、営業事務として魅力的な人材であることをアピールしましょう。
「この人と一緒に働きたい」と思わせるのがポイントです。
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営業事務の志望動機を書く時の3つの注意点

営業事務の志望動機を作成する際は、以下の3つのポイントに注意しましょう。魅力的な志望動機が書けたとしても、これらの注意点に該当する内容では、採用から遠くなってしまうかもしれません。
- 活かす経験が営業事務に合わない
- 福利厚生のみに注目している
- 他の職種でも叶えられる内容である
①活かす経験が営業事務に合わない
志望動機で自分の魅力をアピールする際、活かせる経験が営業事務に合わなければ、相手からミスマッチの人材だと思われてしまうので、注意が必要です。
例えば、営業経験があるからという内容をアピールすると「営業事務ではなく営業に向いているのでは?」と思われてしまします。
事務職経験をアピールする際も「他の事務職でいいのでは?」と思われる可能性があるので、活かせる経験を志望動機に盛り込む際には、その内容をよく選定してから作成しましょう。
②福利厚生のみに注目している
企業の福利厚生を全面に出した志望動機では、採用担当者に悪い印象を与えてしまうでしょう。
近年、ワークライフバランスは重視されており、企業側も様々な取り組みをおこなっています。
しかし、それを志望動機に盛り込むと「福利厚生のみが目的で、仕事に対してのやる気が感じられない」と、悪い印象になってしまうのです。
福利厚生に注目するのはもちろん大切ですが、志望動機に盛り込むのは避けて、他の要素で志望動機を作成しましょう。
③他の職種でも叶えられる内容である
営業事務に限らず、他の事務職でも実現可能な志望動機にならないよう気を付けましょう。わざわざ営業事務を志望しなくてもいいのでは?と思われてしまいます。
志望動機のミスマッチは相手にあまりいい印象を与えません。場合によっては、業務内容や企業のことをよく知らずに応募しているのでは?と受け止められる可能性もあるのです。
営業事務ならではの特徴を盛り込み、他の事務職では叶えられない志望動機を作成しましょう。
営業事務の志望動機の例文3選

営業事務の志望動機の作成に悩んでいる方は、以下の3つの例文を参考にしてみてください。
ここでは、どんな目的で営業事務を志望するかによって、3つのパターンを紹介しています。自分に合う例文を探してみましょう。
- 人をサポートすることが好きである
- 培ってきたパソコンスキルを活かしたい
- 事務作業が得意である
①人をサポートすることが好きである
私は人をサポートすることが好きで、営業事務として業務のサポートをしたいと考えています。現在大学では、サークル活動で話しやすい環境づくりに携わり、人をサポートする仕事の重要性に気づくことができました。 この経験から、将来社会に出た際には人の業務をサポートする役割を担いたいと考えるようになりました。 また、貴社は企業理念「ユーザーファースト」に基づき、地域に密着した様々な取り組みを実践しており、強く共感しました。特に、貴社が取り扱っている家電製品の販売促進において、営業事務の方が地域の方に説明しやすい資料作成をしている姿に感銘を受けました。 これまでのサークル活動で培った経験を活かし、裏方の役割を果たしながらも、営業担当者と連携し円滑な業務を実現することができると考えています。サポート経験と貴社の企業理念への共感心をもって、営業支援のプロとして貴社に貢献していく覚悟です。 |
人をサポートするのが好きな人は、どうしてサポートするのが好きなのか、具体的なエピソードを添えて志望動機を作りましょう。エピソードトークを盛り込むことで、相手が共感しやすくなります。
また、サポートを通じてどんな人物に成長したいか、前向きな展望を入れると好印象です。
②培ってきたパソコンスキルを活かしたい
前職で3年間にわたり経理事務として培った経験を通じ、売上管理や請求書作成、顧客折衝などの業務に携わりました。エクセルやワードをはじめとしたオフィスアプリケーションも習得しており、日常的なパソコン業務に精通しています。 昨年、主任に昇進するなかで、より密接なサポートを提供したいという思いが芽生え、営業事務への志望が強まりました。 私は飲食店のアルバイトリーダーとして、売上管理や領収書管理をパソコンで行っており、エクセルやワードなどをはじめとしたパソコンスキルを活かして営業事務として貢献したいと考えております。 また、貴社の経営理念である「挑戦を恐れない」に強く共感しており、営業事務という分野での新たな挑戦を通じて、貴社に貢献したいと思っております。 貴社の営業事務において、経理事務として培った経験やパソコンスキルを活かし、効果的かつスムーズな業務の遂行に貢献したいと考えております。挑戦心と誠実さをもって、新しい舞台での成長と発展に全力で取り組みます。 |
パソコンスキルは事務職に必須のスキルです。培ってきたパソコンスキルを志望動機に盛り込んでアピールする場合は、パソコンを使ってどんなことができるのか、具体的に記載するといいでしょう。
プラスして、なぜこの会社の営業事務を志望したのか、具体的な理由を盛り込んでください。
③事務作業が得意である
私は大学のサッカー部で培ったサポート力を活かし、貴社の営業事務として働きたいと考えております。貴社を志望した理由としては、貴社の企業理念への共感と誠実な対応を重要視する営業担当の方の姿勢に感動したためです。 私は現在大学でサッカー部のマネージャーを行っており、選手のケアだけでなく、会計管理や保護者対応、備品管理など様々な面から部を支えてきました。いくつも仕事を抱えながらも、次にやるべきことの予測や効率的な業務遂行を考える力が身についたと思っております。 その力を活かして、貴社の企業理念である「誠実な対応で信頼関係を築く」に基づき、営業担当者のサポートを徹底的に行い、貴社の企業発展に貢献したいと考えております。 |
事務作業が得意な人は、採用において有利な人材です。ただし、根拠のないアピールは「適当なことを言ってるのでは?」と逆効果になってしまいます。
なぜ事務作業が得意なのか、具体的なエピソードを添えてアピールしましょう。
営業事務の志望動機に活かせる資格・スキル
営業事務の志望動機をより説得力のあるものにするには、関連する資格やスキルを活かすことが効果的です。
ここでは、営業事務の仕事に役立つ代表的な資格やスキルを紹介します。志望動機に盛り込むことで、自身の強みや意欲をアピールできるでしょう。
①秘書検定
秘書検定は、営業事務の志望動機に活かせる有力な資格の一つです。
この検定では、ビジネスマナーや文書作成、スケジュール管理など、営業事務に必要な幅広いスキルを学ぶことが可能。
特に、コミュニケーション能力や状況判断力の向上に役立つため、秘書検定の取得は、営業事務の仕事に対する理解と意欲をアピールする強みになります。
志望動機では、秘書検定で学んだ知識やスキルを具体的に挙げ、それらを営業事務の業務にどのように活かせるかを説明することで、より説得力のある内容になるでしょう。
②MOS検定
MOS検定は、Microsoft Office製品(Word、Excel、PowerPointなど)の操作スキルを証明する国際資格です。
営業事務では見積書や契約書の作成、データ集計など、Microsoft Office製品を使用する業務が多いため、MOS検定の保有は大きなアピールポイントとなります。
特にWordとExcelの資格取得は、営業事務の実務で即戦力として活躍できることを示す有効な証明となるでしょう。
志望動機では「MOS資格を活かして効率的な書類作成やデータ管理を行い、営業部門の生産性向上に貢献したい」など具体的な意欲を示すことで、より説得力のあるアピールが可能です。
③日商簿記検定
日商簿記検定は、企業の経理処理に関する知識を証明できる資格として高く評価されています。
営業事務の業務では、契約書や請求書の作成、入出金管理など、経理関連の作業を担当することが多いため、簿記の知識があると大きなアピールポイントになるでしょう。
特に3級は、基本的な商業簿記の知識を習得していることを示す資格で、営業事務職では十分な評価を得られるレベルです。
また、日商簿記は公的資格であり、多くの企業が採用活動や人事評価の際の判断材料として重視しているため、未経験者が営業事務職を目指す際の強みとなります。
④日商PC検定
日商PC検定は、営業事務の志望動機に活かせる有力な資格の一つです。
この検定は、ビジネス文書の作成やデータ活用、プレゼン資料作成など、実務に直結したスキルを証明できます。
特に、2級以上の取得は高く評価される傾向にあり、日商PC検定は単なるPCスキルだけでなく、ビジネスや経営の知識も問われるため、総合的な能力をアピール可能。
志望動機では、この資格を通じて身につけた実践的なスキルや、ビジネス全般への理解を強調することで、即戦力としての自己アピールにつながります。
営業事務の志望動機についてよくある質問
営業事務の志望動機は、面接やエントリーシートで必ず問われる重要な項目です。
ここでは、営業事務の志望動機に関してよく寄せられる質問とその回答を、具体例を交えながら詳しく解説していきます。
①営業事務の志望動機を短めに書くコツは?
営業事務の志望動機を短めに書くコツは、重要なポイントを簡潔に伝えることです。
まず、なぜ営業事務を志望するのかを1〜2文で明確に述べ、次に自身の強みや経験を1文で簡潔にアピールします。
そして、その企業を選んだ理由を1文で伝え、最後に、入社後の意気込みを1文で締めくくりましょう。
なお、実際に志望動機を書く際には以下の例文も参考にしてみてください。
例文
営業をサポートする仕事に興味があり、営業事務を志望しました。前職での顧客対応経験を活かし、円滑なコミュニケーションで営業部門を支えたいと考えています。貴社の成長戦略に共感し、私のスキルを活かして貢献したいと思い、応募しました。早期に戦力となれるよう、努力していきます。 |
②営業事務と営業アシスタントの違いは?
営業事務と営業アシスタントは、どちらも営業担当者のサポート業務を行う職種ですが、業務範囲が大きな違いです。
営業事務は主に社内での事務作業を担当し、書類作成、データ入力、電話対応などデスクワークが中心な一方、営業アシスタントは事務作業に加えて、営業活動そのものにも関わります。
具体的には、商談への同行や、顧客へのアポイント取り、営業担当不在時の代行など、より直接的な営業支援を行います。
そのため、営業アシスタントには高いコミュニケーション能力や営業的なスキルが求められ、将来的に営業職へのキャリアアップを目指すことも可能です。
営業事務の志望動機にはその企業を志望する理由を入れよう
営業事務と一言でまとめても、その業務内容は多岐にわたります。また、会社によって営業事務の仕事は大きく異なってくるのです。
なぜその企業の営業事務を志望するのか、企業の理念や業務内容を正しく理解して、その企業を志望する理由をしっかり盛り込んでください。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。