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体育会系企業の特徴と見分け方とは|向いていない人の特徴も紹介

企業の分類にはさまざまなものがありますが、いわゆる「体育会系企業」と呼ばれるものもあります。

一見、ブラックそうに見える、やや体力的にハードな印象のある分類ですが、実態はどのようなものなのでしょうか。

今回は体育会系企業の特徴や見分け方、向いていない人の特徴について紹介していきます。

体育会系企業はブラックとは限らない

まず大前提として、体育会系の企業だからといって、ブラックとは限りません

確かに体力的にハードな時期などもありますが、すべての体育会系企業が残業代を支払わない、突然出勤させる、有給を取らせてもらえない…ということはありません。優良企業も多いです

体育会系の意味

まず、「体育会系」の意味から考えていきましょう。

体育会系企業の「体育会系」は上下関係や根性論を大切にしている企業という意味であり、スポーツの部活動を表す体育会系からきている言葉です。

決してマイナスな意味ばかりではなく、上司が部下の面倒を見る、失敗時にはサポートし、モチベーションの高い社員がより前向きに業務に取り組めるようサポートする、という意味も含まれています。

よって、仕事に対する意欲があり、会社の業績を伸ばすために工夫のできる方には向いていると言えます。

ブラック企業ではない

体育会系の企業は風潮が体育会系というだけで、ブラック企業とイコールではありません

どうしても近年の風潮として「給料は少なくて良いし、仕事にやりがいも求めないから休みが多い企業が良い」という方も多いです。

よって、世相に合わずに「ブラックである」という認識をされがちですが、そうとも限りません。

売り上げ目標や日々の取り組みを共有し、達成するにはどうしたら良いかを熱く語りあったり、叱咤激励する文化です。

仕事に命を燃やすタイプの人には魅力的ですが、私生活重視の人には大変そうに映るでしょう。

体育会系企業が多いと言われる業界

体育会系の企業は不動産・メディア・インターネット、WEB・ベンチャー企業に多く、こちらに関しては多くの方のイメージ通りなのではないでしょうか。

特に不動産業界は電話や訪問での営業が多く、ノルマを達成するための行動量が多く、体育会系の雰囲気が強い企業も多いです。

また、メディアやインターネットなど、Web系の企業は取り扱う分野が広く、チームでプロジェクトを進めることが多いのでチームワークが求められ、体育会系の雰囲気が漂います。

体育会系企業の6つの特徴

体育会系企業の特徴は大きく分けて6つあります。

体育会系企業を志望する方も、逆に「自分は体育会系に向いていないと思うから避けたい」と考える方も、就活での企業選びに役立てられるはずなので、ぜひ確認してみてください。

  1. スポーツ経験者の社員が多い
  2. 上下関係がはっきりしている
  3. 気合いや根性がある人が多い
  4. チームワークが大事になる
  5. チャレンジ文化が強い
  6. メンタルが強い人が多い

①スポーツ経験者の社員が多い

体育会系の企業は業務をこなすにあたってある程度体力が必要ということもあり、スポーツ経験がある人が多く働いています。

採用担当の方も、もちろんスポーツ経験がある場合が多いので、フィーリングの近い人材を採用したがる傾向にあります。

「スポーツ経験がある=体力がある」ということで採用されやすいのも理由の1つでしょう。

また、大学の体育会はOB・OGとの繋がりが強いので、推薦などによって採用が決定するパターンもあります。

②上下関係がはっきりしている

体育会系の企業は、良くも悪くも上下関係が厳しいところが多いです。業務を行うにあたり上司の意見を重んじ、挨拶、マナーを大切にしている企業が多いです。

年功序列の考えが根強い企業も多く、結果を残している新人より、あまり数字を残せていない上司が昇進していく企業もあるようです。

よって、結果を残し、ハイスピードで出世を目指したい方や、これまで年功序列の環境に身を置いたことが無い人は、居心地が悪いかもしれません。

③気合いや根性がある人が多い

スポーツ経験者が多い、体力が求められる仕事が多いということもあり、気合や根性がある人が多いです。

好き嫌いが分かれるところですが、根性論が根強い企業が多く、成果を残せない場合は「気合いが足りない」と指摘されることも多く、「論理的でない」と感じる人も多いでしょう。

しかし一方で、理論などは置いておいて、根性や気合いに自信がある人、強く叱責されても、結果が出なくてもハングリーに業務に取り組める人には向いています。

④チームワークが大事になる

チームで業務をこなす業界に体育会系の企業が多いという傾向も相まって、チームワークを大切にしている会社が多いです。

チームで業務をこなすにあたって、一人ひとりの特性を理解し、どのように工夫すればより良い結果を残せるかを考えるのも大切になります。

これまでチーム競技の部活動に取り組んできた人には特に向いているでしょう。

⑤チャレンジ文化が強い

体育会系企業の多くはチャレンジ文化が根付いているところが多く、何事にも前向きに取り組める人材は高く評価される傾向にあります。

最近では体育会系でなくとも、ベンチャー企業などでは社員にチャレンジを促す傾向が強まっていますが、特に体育会系企業はその風潮が強いです。

よって、どのような業務でも「まずやってみる」という考え方の人には向いています。一方で1つの業務に魅力を感じて入社した人は「入社前に聞いていた話と違う」と感じることも多いでしょう。

⑥メンタルが強い人が多い

体育会系企業の特徴として、メンタルが強い人が多いということも挙げられます。

体育会系の企業は目標を達成するために社員同士で話し合ったり、時には上司から強く叱責を受けることもあり、自然とメンタルが強くなる環境と言えます。

よって、業務にがむしゃらに取り組める人が多いので、逆境に打ち勝つ自信がある人や、過酷な業務でも前向きに取り組める人に向いている企業と言えます。

体育会系企業の3つの注意点

ここまで体育会系の企業の特徴について解説してきました。「体育会系企業=ブラック企業」というイメージは取り払われたかもしれませんが、入社前に3つ、注意点があります。

体育会系企業では「楽に仕事ができる」ということは基本的にありません。下記の3点を踏まえた上で、「本当に入社したいのか」を判断するようにしましょう。

  1. 根性論・精神論になる
  2. ブラック企業になりやすい
  3. 合う人と合わない人が明確

①根性論・精神論になる

先ほども解説しましたが、体育会系企業ではどうしても根性論や精神論が根強く、結果が出ない時や体調を崩したときに「やる気や気合いが足りない」と叱責されることもあるでしょう。

そういった理不尽を感じたときに受け流すのが難しい人は、長く体育会系企業で働くことに疲れてしまう場合も多いです。

結果さえ出せば評価される傾向が強いので、「結果で黙らせてやる」という気概のある人には向いていますが、根性論や精神論が苦手な方には向いていません。

②ブラック企業になりやすい

ここまで「体育会系企業=ブラック企業ということではない」とお伝えしてきましたが、残念ながら体育会系企業にブラック企業が少なくないのは事実です。

良くも悪くも仕事と私生活の境目がはっきりしておらず、早朝や深夜、休みの日に電話がかかってきたり、強制参加の飲み会が頻繁に開催される企業もあります。

体力的なハードさや業務における根性論には耐えられても「休みの日くらいは休みたい」という方は、就活の段階で慎重に企業を選ぶようにしましょう

③合う人と合わない人が明確

ここまで読んできた方ならば既にお分かりかもしれませんが、体育会系の企業は向いている人、そうでない人がはっきりしています

体力に自信があり、多少のことではへこたれない、「仕事命」とも言えるほど業務に情熱を注げる人は向いていると言えますが、一方でワークライフバランスを大切にしたい人には向いていません

自分が体育会系企業に向いているか、そうでないかは体感でも分かりやすいので、一度しっかり考えてみましょう。

体育会系企業に向いていない人の3つの特徴

ここからは体育会系企業に向いていない人の特徴について解説していきます。

誰しもが体育会系の企業に向いているわけではありません。リスクヘッジのためにも、自分が向いているかどうかを確認していきましょう。

  1. 1人で仕事をしたい人
  2. ワークライフバランスを大事にしたい人
  3. 会社の文化に馴染むのが苦手な人

①1人で仕事をしたい人

体育会系の企業は基本的にチームでプロジェクトを進めていくので、1人で業務を行うことがありません。営業職でも先輩の面倒見が良いということもあり、1人で仕事をすることは稀です。

よって、1人で仕事をしたい人は体育会系の企業への就職を避けるようにしましょう。

Web系の仕事なら、スキルを身につければ独立も可能です。

「自分は誰かと働くのが苦手かもしれない」という方はIT系の企業に就職し、スキルを身につけつつ自分の特性を知るよう工夫するのも良いでしょう。

②ワークライフバランスを大事にしたい人

体育会系の企業は結果を残しために残業や休日出勤をする人も多いですし、先ほども述べたように強制参加の飲み会や、休みを問わず電話がかかってくることもあります。

よって、ワークライフバランスを大切にし、私生活も充実させたい、という方には向いていない企業であると言えます。

ワークライフバランスを大切にしたい人は、このあと紹介する「体育会系企業の4つの見分け方」を用いて、体育会系の企業への就職は避けるようにしましょう。

③会社の文化に馴染むのが苦手な人

会社の文化に馴染むのが苦手な人も、体育会系の企業には向いていません。

「業務さえしっかりこなしてくれれば良い」というスタンスではなく、「みんなで目標を共有し、達成しよう!」という企業が多いからです。

与えられた仕事きちんとこなし、必要最低限のコミュニケーションで、プライベートには干渉しない…

そんな雰囲気の企業を探している方にとって、体育会系企業での就労は苦痛です。避けるようにしましょう。

体育会系企業の4つの見分け方

ここからは体育会系企業の見分け方を、大きく4つに分けて紹介していきます。

ここまで記事を読んで体育会系企業に魅力を感じ、就職を目指したい方はもちろん、マイナスイメージを抱き、避けたい方もぜひ確認してみてください。

  1. 口コミサイトを見る
  2. インターンに参加する
  3. OB・OG訪問を行う
  4. 離職率の高さを見る

①口コミサイトを見る

体育会系の企業に限らず、就活における企業選びにあたって口コミサイトをチェックすることは大切です。

最近では登録制で、本当に就職した企業の口コミしか書き込めない、信憑性の高い口コミサイトも増えており、信頼できます。

いくら企業説明会や公式サイトでは良さげなことを紹介していても、実際、入社してみると全く想像と異なるものだった…という場合もあるでしょう。

どれほど信頼できそうな企業であったとしても、必ず応募前に口コミをチェックするようにしましょう。

②インターンに参加する

インターンに参加するのも企業の体制を見極める上で役立ちます

もちろん、インターン生は非常に丁重に扱い、いざ入社してから厳しく指導するというスタイルの企業もありますが、少なくとも「インターン生にすら厳しい企業」はこの時点で選別可能です。

体育会系に見えても、いざインターンに参加してみると働きやすい雰囲気の企業もあるので、まずは現場を知ることが大切と言えます。

③OB・OG訪問を行う

OB・OG訪問では実際に企業で働く社員から、直接話を聞けるので、インターンや会社説明会と比べて、よりリアルな声を聞くことができます

可能ならば複数人のOB・OGに話を聞くようにしましょう。また、実際は体育会系にもかかわらず、働いている人は気づいていないことも多いです。

そこで飲み会の回数や残業時間などを確認するようにしましょう。体育会系の企業を見極める上で重要な指針になり得ます。

④離職率の高さを見る

離職率も体育会系の企業を見極められるポイントです。体育会系の企業は、現代的に考えれば「働きやすい環境」とは言えません。残業は多く、休みも少なくなります。

よって、離職率はどうしても高くなってしまう企業が多いです。

全ての企業が離職率を公表しているわけではありませんが、公式サイトなどで確認できることが多いので、体育会系企業かどうか見極めるポイントとして覚えておきましょう。

体育会系学生は就活に有利なのか

大学時代にスポーツ系の部活動に所属していた、体育会系の学生であることは就活において有利なのでしょうか。

全ての面において有利であるとは言えませんが、体育会系学生であることのメリットもあります。体育会系学生が就活をするにあたってのポイントも見ていきましょう。

  1. 礼儀正しいので好印象になりやすい
  2. 体力があり忍耐力が強い
  3. 就活と部活の両立が難しい

礼儀正しいので好印象になりやすい

「体育会系の学生でなければ礼儀正しくない」ということではありませんが、上下関係や挨拶を大切にする部活動を経験している学生は礼儀正しいので、面接等で好印象を与えやすいです。

面接でもハキハキと受け答えし、大きな声で明朗に話す学生は採用担当が誰であろうが印象が良いでしょう。

体育会系の学生の方は、ぜひ部活動で培った礼儀正しさを就活でも発揮してください。

体力があり忍耐力が強い

体育会系の学生はハードな部活動を長くこなしてきたということもあり、体力や忍耐力があります。

1日に複数件の面接をこなしてもしっかりと受け答えが行える点や、引き締まった体つきは「自己管理ができ、何事にもコミットできる」証でもあるので、マイナスの印象を与えることはありません。

体力や忍耐力はどのような仕事でも役立つので、積極的にアピールしましょう。

就活と部活の両立が難しい

熱心に部活動に打ち込んでいる人にとっての一番のハードルが就活と部活の両立です。

大事な試合と面接の日程が被ってしまったり、練習の疲れが取れないまま面接に臨むことになったり…

体育会系の学生であることは就活に良い影響を与えることも多いですが、マイナス面もあります。

どちらが重要か、というのは残酷な問題ですが、自身の今後の人生のためにも、選択を迫られることもあるでしょう。

体育会系企業は口コミから見分けよう

今回は体育会系の企業について特徴や向いている人の特徴、見分け方についてご紹介しました。

体育会系の企業は向いている人、向いていない人がはっきりと分かれるので、本記事の内容を踏まえ、口コミなども確認しつつ就活を進めていきましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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