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有給インターンを徹底解説|無給との違いや参加のメリットも紹介

インターンに参加したいけど、有給インターンと無給インターンどちらにするか迷っている学生は多いと思います。

そこで本記事では、有給インターンと無給インターンの違いと、有給インターンに参加するメリットについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください。

有給インターンとは給料が出る就労体験

有給インターンは文字通り給料の出るインターンです。しかし、無給インターンやアルバイトとの違いがいまいちよく分からない人も多いのではないでしょうか。

そこで、有給インターンと無給インターン、アルバイトのそれぞれの特徴を表にまとめました。

有給インターン無給インターンアルバイト
期間長期(3ヵ月以上)短期の傾向自分で調整
給料ありなしあり
目的企業・業界理解
スキルアップ
企業・業界理解お金を稼ぐ

無給インターンは、企業説明会や1日就業体験など短期の場合がほとんどです。

一方、有給インターンは営業、マーケティング、エンジニアなど実務を行うインターンが多く、3ヶ月以上の長期が多い傾向があります。

また、有給インターンは給料も出て、時給は東京で1000円~2000円が相場です。給料に関してはアルバイトとあまり変わらないと言えます。

有給インターンに参加する4つのメリット

有給インターンには、無給インターンやアルバイトにはないメリットがたくさんあります。ここでは、有給インターンに参加することで得られる大きなメリットを4つ紹介します。

  1. 実経験務によりスキルが身につく
  2. 仕事をするイメージを持てる
  3. 参加した企業の採用に直結することがある
  4. 就活でガクチカとしてアピールになる

①実経験務によりスキルが身につく

有給インターンは、実際のビジネスシーンでの経験を積めます。具体的な業務を通じて、ビジネスマナーや専門的なスキルを身につけることが可能です。

例えば、営業インターンでは、テレアポや取引先訪問などの経験を通じて営業スキルを磨けます。

また、企画・マーケティングのインターンでは、宣伝や販売戦略の立案を行うことで、マーケティングの知識を深められるでしょう。

有給インターンでの実務経験は、将来の就職活動やキャリア形成において大きな武器となります。

②仕事をするイメージを持てる

有給インターンでは、社員と同じ環境で働くことになるため、社会人としての働き方や組織の動きを肌で感じられます

また、実際の業務を行うことで、自分がどのように働くべきか、どのようなスキルや知識が必要なのかを理解できます。

さらに、社員から直接フィードバックをもらうことで、自分の強みや改善点を知れて、自分自身のキャリアパスを見つけるための大切なステップとなるでしょう。

③参加した企業の採用に直結することがある

有給インターンに参加することで、その企業の採用に直結する可能性があります。インターンシップを通じて企業の業務を理解し、高い評価を得ることができれば、そのまま内定を得ることも

また、インターンシップを通じて企業の文化や働き方を理解することで、自分がその企業で働くイメージを持てます。これは、就職活動において非常に有利な要素となるでしょう。

④就活でガクチカとしてアピールになる

有給インターンの経験は、就職活動における自己PRやガクチカの強力な材料となります

インターンシップを通じて得た経験や学びは、自分がどのようなスキルや経験を持っているのか、どのような業務に興味があるのかを具体的に示せるでしょう。

また、インターンシップを通じて得た業界知識や企業理解は、自分がその業界や企業に真剣に取り組んでいることを示す証となります。

有給インターンのデメリット3選

有給インターンには、上で解説したメリットだけでなく注意すべきデメリットもあります。

特に以下の3項目は事前に押さえておくべきデメリットなので、しっかりチェックしてください。

  1. 企業の就業時間に生活を合わせる必要がある
  2. 責任がある業務に携わらなければならない
  3. サークル活動や部活に割く時間が減る

①企業の就業時間に生活を合わせる必要がある

有給インターンのデメリットとして、企業の就業時間に生活を合わせる必要がある点が挙げられます。

企業の一員として業務に携わる以上はインターン生も企業の就業スケジュールに従う必要があるため、講義やレポート作成との調整が欠かせません。

特に、フルタイム勤務が求められるインターンでは、学業やプライベートの時間を確保するのが難しくなる場合もあります。

インターンの経験は貴重ですが企業の就業時間に合わせる負担がある側面も理解し、自分の生活とのバランスを考慮したうえでの参加が大切です。

②責任がある業務に携わらなければならない

給料を受け取る以上は、ある程度の責任を追わなければならない点も忘れてはいけません。

有給インターンは無給インターンと異なり企業の一員として実務に取り組むため、それなりの責任が伴う点は覚悟しましょう。

もちろん、インターン生に対してベテラン社員に求めるほどの成果を期待するケースは少ないですが、無気力な態度で参加するのは厳禁です。

こうした経験は成長につながる一方で負担やストレスを感じる場合もあるため、責任ある業務に対する真摯な意識が必要と言えます。

③サークル活動や部活に割く時間が減る

有給インターンに参加するデメリットのとして、サークル活動や部活に割く時間が減ってしまう点も挙げられます。

企業の就業時間に合わせた働き方が求められるため、インターンでの勤務が増えると大学生活の他の活動に使える時間が制約されるのは避けられません。

特に週に数日以上の勤務が必要なインターンでは、サークルや部活動との両立が難しくなり、結果としてこれらの活動を中断したり、出席頻度が低下したりする懸念も生まれます。

大学生活のバランスが崩れる懸念を理解したうえで、無理のないスケジュールを組みましょう。

有給インターンの労働条件

つづいては、有給インターンの労働条件について解説します。

有給インターンは企業の実務に携わりつつ給料を受け取るシステムなので、仕組みやメリットだけでなく労働条件もチェックしなければなりません。

今回は以下の3つの労働条件を詳しく解説します。

  1. 給与形態
  2. 社会保険
  3. 源泉徴収

①給与形態

有給インターンの場合、ほとんどの企業が時給制を採用しており月給制は少ない傾向にあります。

先程触れたように金額はアルバイトとほぼ同等ですが、給与の他に交通費を支給してくれる企業もあるので、要項を確認しましょう。

また、業務の成績に応じて給与やボーナスに報酬が上乗せされる「インセンティブ制」を採用している企業も目立ちます。

インセンティブの内容は、お金以外にも関連企業の利用割引券から特別休暇までさまざまです。

②社会保険

有給インターンに参加するからには、社会保険も見逃せない労働条件です。

一般的には、学生がインターンとして働く場合でも正社員の労働時間の4分の3以上働く場合は、社会保険の加入対象となります。

たとえば1週間の労働時間が20時間以上であり、かつ年間の収入が一定額を超える場合、健康保険や厚生年金の加入が必要です。

社会保険に加入すると医療費の補助や年金の受給資格を得られるなどの利点がある反面、給与から保険料が控除されるため、手取りが減る点も理解しておきましょう。

③源泉徴収

つづいては、給与を受け取るうえで大切なポイントである源泉徴収についてです。

源泉徴収とは給与からあらかじめ所得税を差し引いて国に納める仕組みで、インターン生でも収入によっては所得税の対象となり、源泉徴収が行われます。

具体的には年間の収入が103万円を超えると課税対象となり、企業側が所得税を控除したうえで給与が支払われる仕組みです。

もしも有給インターン以外とアルバイトを並行している場合や、扶養に入っていながら年間収入が103万円を超えると、自分自身で確定申告をしなければならないケースもあるので注意してください。

無給インターンにも特有のメリットあり

無給インターンにも特有のメリットがあります。

まず1つ目は、有給インターンよりも種類が豊富で、幅広くたくさんの経験ができる点です。企業説明会や社内見学、簡単なグループワーク、業務の簡易体験など、様々な形式のインターンが提供されています。

2つ目は、有給インターンより責任が少なく、気軽に参加できる点です。有給インターンでは、企業と学生との間に契約が結ばれ、学生は企業の指示に従って業務を行う必要があります。

これに対して、無給インターンでは、主に企業の説明を聞いたり、社内を見学したりすることが主な活動となります。

有給インターンを探す2つの方法

有給インターンをどのように探せば良いのか分からない人も多いと思います。そこで、有給インターンを探す2つの方法を解説します。

  1. 有給インターン専用の求人サイトで探す
  2. 企業のホームページから探す

①有給インターン専用の求人サイトで探す

有給インターンを探す最も効率的な方法は、有給インターン専用の求人サイトを利用することです。

求人サイトでは、全国のさまざまな企業が募集しているインターン情報を一覧で見ることができます。自分の興味やスキルに合わせて絞り込み検索を行うことが可能です。

また、職種や、給与、労働時間などの条件で絞って探せるサイトも多いため、自分が無理なく参加できる有給インターンが簡単に見つかります。

②企業のホームページから探す

もう一つの方法は、直接企業のホームページを訪れてインターン情報を探すことです。志望している特定の企業がある場合はこちらがおすすめです。

企業のホームページでは、新卒採用やリクルートのページに「インターン募集」についての情報が掲載されていることが多いため、ぜひ確認してみてください。

ただし、インターン情報をホームページに掲載していない企業もあります。その場合は求人サイトを利用しましょう。

違法な無給インターンに注意

無給インターンは種類も豊富で気軽に参加できますが、中には学生の意欲や立場的弱さを悪用した「違法な無給インターン」もあるため注意が必要です。

無給インターンなのに社員と同じ業務をやらせたり、有給インターンのような長期間の無給インターンは違法である可能性があります。

参加した無給インターンが違法であると感じた場合は、大学のキャリアセンターに相談しましょう。

有給インターンについてよくある質問4つ

最後に、有給インターンに関するよくある4つの質問と回答を紹介します。初めて有給インターンに参加する人はぜひ参考にしてください。

  1. 海外での有給インターンってあるの?
  2. インターンってどれくらいの人が参加するの?
  3. インターンで有給休暇は取れる?
  4. 有給インターンの給料は103万の壁に入る?

①海外での有給インターンってあるの?

有給インターンは日本だけでなく、海外でもあります。アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア、ベトナムなど、様々な国の企業が有給インターンを開催しています。

むしろ海外では有給インターンが当たり前です。なぜなら、海外の企業は就職時に即戦力となるだけの知識やスキルを求められるからです。

海外の企業の有給インターンに参加するには、ビザが必要になります。英語力は職種次第なので、企業のホームページ等をよく確認してください。

②インターンってどれくらいの人が参加するの?

今はほとんどの就活生がインターンに参加しています。有給、無給など形式を問わなければ、8割以上の学生が大学3年時にインターンに参加しているのです。

これだけ多くの学生がインターンに参加する理由は、やはりインターンへの参加が採用に直結する企業が多いからだと言えます。

特に大企業への就職を目指すのであれば、インターンへの参加は必須と言えるでしょう。

③インターンで有給休暇は取れる?

有給インターンでも、アルバイトと同様に6ヶ月以上働けば有給休暇が取れる場合があります。正社員と同等の勤務時間であれば、正社員と同程度の有給休暇が認められることも。

ただし、有給休暇が取れる条件は企業によって異なるため、事前にインターン情報をよく確認しましょう。

④有給インターンの給料は103万の壁に入る?

有給インターンの給料は103万の壁に含まれ、税負担が増える可能性があります。

103万円の壁とは年間の所得が103万円以下であれば、所得税がかからない非課税の範囲です。

103万円を超えると税負担が増えるだけでなく、場合によっては扶養控除から外れるケースもあり、家族の税負担にも影響を及ぼす懸念があります。

有給インターンでの収入も合算対象となるため、年間収入がどの程度になるのか試算しておきましょう。

有給インターンに参加して就活を一歩リードしよう

有給インターンは無給インターンよりも内容や期間がハードで、学業との両立が大変です。しかし、有給インターンは採用に直結することも多いため、本気で就職を目指すなら参加は必須と言えます。

有給インターンは、インターン専用の求人サイトや、企業のホームページから応募できます。自分に合ったインターンに参加して、就活におけるアドバンテージを手に入れましょう。

若林

このメディアの監修者

若林

青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。

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