不採用になった理由が分からず悩んでいる就活生も多いと思います。そんな時は不採用の理由を聞いてしまいましょう。不採用の理由が分かれば、次に活かしてより良い結果が得られます。
本記事では、不採用になった理由の聞き方と注意点、さらに不採用になる理由の具体例を紹介します。ぜひ参考にしてください。
不採用になった理由を聞いても大丈夫

就活で不採用の通知を受け取った際、不採用の理由を聞いてみましょう。
企業に問い合わせること自体には何も問題ありません。むしろ、自己改善のための重要なステップと言えます。
ただし、不採用の理由を聞く際はマナーを守ることが大切です。
企業に対する敬意を忘れず、感謝の意を示しながら、自己改善のために不採用の理由を聞きましょう。
不採用になった理由を教えてもらえない3つの理由

面接後に不採用の連絡が来たとき、その理由が具体的には伝えられないことが多いですよね。それはなぜでしょうか。ここでは、不採用の理由が明示されない3つの主な理由について詳しく解説します。
- 不採用の理由の開示義務がない
- 選考基準が流出する恐れがある
- 採用担当者が開示権限を持っていない場合がある
①不採用の理由の開示義務がない
まず1つ目の理由は、企業側に不採用の理由を開示する義務がないからです。
日本の法律では、企業が応募者に対して不採用の理由を明示することを求める規定は存在しません。そのため、企業は自己の裁量により、不採用の理由を開示するかどうかを決定します。
これは、企業が応募者に対して公平に接するための配慮の一環でもあります。不採用の理由が具体的に明示されると、応募者の自尊心を傷つける可能性があるからです。
②選考基準が流出する恐れがある
2つ目の理由は、企業の選考基準が外部に漏れることを防ぐためです。
採用選考は企業のビジョンや価値観を反映したものであり、企業の重要な情報資産です。
そのため、不採用の理由を具体的に開示すると、その情報が競合他社に流出するリスクがあります。
これは企業にとって大きな損失となり得るため、選考基準は厳重に管理されています。
③採用担当者が開示権限を持っていない場合がある
3つ目は、そもそも採用担当者に不採用の理由を開示する権限がない場合です。役員との面接を実施する場合、そもそも採用担当者が不採用の理由を知らないことも。
また、採用担当者が不適切な理由を開示することにより、企業が法的な問題に巻き込まれるリスクも存在します。
そのため、採用担当者は不採用の理由を開示することを控えることが多いのです。
不採用の理由を聞く際2つの注意点

不採用の理由を知ることは、次のステップに進むための重要なヒントとなります。しかし、企業に問い合わせる際には2つ注意点があります。
- ビジネスマナーを守って問い合わせる
- できるだけ早く問い合わせる
①ビジネスマナーを守って問い合わせる
不採用の理由を問い合わせる際は、ビジネスマナーを守ることが求められます。
電話やメールでの問い合わせが一般的ですが、その際には敬語を使い、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
そして、最も重要なのは、教えてもらった後に謝意を伝えることです。
不採用になったとしても将来的な取引先になるなど、今後関係を持つ可能性もあるため、禍根を残さないようにしましょう。
②できるだけ早く問い合わせる
できるだけ早く問い合わせることも重要です。
なぜなら、面接や書類審査の詳細が企業側の記憶に新しいうちに問い合わせた方が、より具体的で有益なフィードバックを得られるからです。
また、選考時のデータは一定期間の後、削除する企業も多いため、早めに問い合わせることをおすすめします。
ただし、あまりにも早すぎる問い合わせは、企業側にとって迷惑となる可能性もあるため、不採用の通知を受けてから数日置いてから連絡しましょう。
不採用の理由をメールで聞くときの例文

不採用の理由をメールで問い合わせる際には、以下の例文を参考にしてください。
件名:選考結果についてのお問い合わせ(〇〇大学〇〇太郎) 株式会社〇〇 〇〇部 〇〇課 〇〇様 この度は、貴社の選考に参加させていただき、ありがとうございました。 私は、自己成長のため、選考結果についてのフィードバックをいただければと思います。具体的には、私が不採用となった理由や、改善すべき点について教えていただけますと幸いです。 お忙しい中恐縮ですが、何卒よろしくお願いいたします。 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 〇〇太郎 携帯番号:000-0000-0000 メール:xxx@xxx.com |
このメールでは、敬意を持って企業に接し、自己成長のためのフィードバックを求めています。また、企業の忙しさを理解し、感謝の意を示しています。
不採用になりやすい3つの理由 【書類選考】

就活で不採用になる理由は多岐にわたります。ここでは、書類選考で不採用になる主な理由を3つ紹介します。
- 書類が読みにくい
- 入社意欲が感じられない
- 自分の言葉で書かれていない
①書類が読みにくい
まず1つ目の理由は、書類が読みにくいからです。企業は多くの応募者から選ばなければならないため、一人一人の書類をじっくりと読む時間は限られています。
そのため、情報が整理されていない、文字が小さすぎる、または誤字脱字がある書類は、読む側にとって負担となり、最後まで読んでもらえない可能性があります。
履歴書やエントリーシートを作成する際は、情報を明確に整理し、視覚的にも理解しやすい形にすることが重要です。また、誤字脱字や文法にも注意しましょう。
②入社意欲が感じられない
2つ目の理由は、入社意欲が感じられないからです。
企業は応募者が真剣に仕事に取り組む意欲があるかどうかを見ているため、書類から意欲が感じられない場合、不採用につながる可能性があります。
具体的には、志望動機が曖昧であったり、自社についての理解が浅いと感じられると、企業はあなたが本当に自社で働きたいのか疑問を持ちます。
また、自己PRが一般的すぎると、あなたが自分自身を理解し、自分の強みを活かす意欲があるのか疑われる可能性があります。
③自分の言葉で書かれていない
3つ目の理由は、自分の言葉で書かれていないありきたりな内容だからです。
企業は、あなたが自分自身をどのように表現するかを見ているため、他人の言葉を借りたり、一般的すぎる表現を使っていると、あなた自身の個性や考え方が伝わりにくくなります。
自分の言葉で書くには、自身の経験や思考を元にした具体的なエピソードを書くと良いでしょう。
自分ならではのアピールを心掛けることでより好印象を獲得できますよ。
不採用になりやすい人の特徴5つ【面接】

面接で不採用になる原因もたくさんあります。ここでは特に不採用になりやすい人の特徴を5つ紹介します。
- 第一印象が悪い
- 基本的なコミュニケーションができない
- 志望動機が薄い
- 自己アピールが足りない
- 会社のビジョンと合っていない
①第一印象が悪い
面接では、第一印象が非常に重要です。身だしなみには十分注意しましょう。
清潔感のない服装や乱れた髪型、強すぎる香水などは不採用の原因となります。
また、挨拶ができない、元気がない、笑顔がないことも、第一印象を悪くする要素となります。挨拶や笑顔も社会人としての基本的なマナーです。
したがって、面接前には自分の身だしなみや挨拶の仕方を再確認し、第一印象を良くする努力をしましょう。
②基本的なコミュニケーションができない
面接では、基本的なコミュニケーション能力も試されます。
質問に対する答えがズレている、話が長すぎる、面接での話と書類の内容が矛盾していると、不採用の理由となります。
面接官の質問に対しては、結論から話すことを意識し、理由や経緯は結論の後に付け加える順番を心がけましょう。
また、自分の「就職の軸」を明確に持ち、一貫性のある回答をすることが重要です。
③志望動機が薄い
志望動機の内容が薄い・ありきたりだと、面接官に「本当にこの会社で働きたいのか?」と疑問を持たれてしまいます。
そのため、志望動機は具体的で、自分の経験やスキル、目指す姿と会社のビジョンがリンクするように説明することが重要です。
また、企業の事業内容や企業理念について深く理解し、それに共感する理由を具体的に説明できるようにしましょう。
事前にある程度準備をしておくと安心です。
④自己アピールが足りない
自己アピールが抽象的だと、面接官に自分の能力がどのように会社に役立つのかを理解してもらえません。
自分のスキルや経験を具体的に述べ、それが会社や業務に活かせることを具体的に説明することが重要です。
また、自分の強みや特性を明確に理解し、それがどのように会社に貢献できるのかを説明できるようにしましょう。
⑤会社のビジョンと合っていない
最終的には、自分のキャリアビジョンが会社のビジョンと合っているかどうかが重要な判断基準となります。
そのため、会社のビジョンや方向性を理解し、それに基づいて自分がどのように貢献できるのかを考えて説明することが求められます。
自分のキャリアビジョンと会社のビジョンが大きくかけ離れている場合、不採用の一因となります。自分がどのように会社や事業の成長に貢献できるのか、具体的なビジョンを持つことが重要です。
不採用にならない為にする3つのこと

就活は自己成長の一環です。不採用にならないためにするべき3つの対策を紹介します。
- 自己分析を深める
- 企業分析に時間をかける
- 面接対策を入念に行う
①自己分析を深める
自己分析は、就活における最初の一歩です。
自分自身の強み、弱み、経験、スキルを理解することで、どのような職種や業界が自分に合っているのかを見つけられます。
また、自己分析を行うことで、志望動機や自己PRを具体的に述べることが可能となり、企業に対して自分自身の価値を伝えられます。
②企業分析に時間をかける
企業分析は、自己分析と同じくらい重要なステップです。
企業の事業内容、企業文化、企業が求める人材像を理解することで、採用されやすくなります。
また、企業分析を行うことで、自分がその企業でどのように貢献できるのか、自分のキャリアがその企業でどのように発展するのかを見つけられます。
③面接対策を入念に行う
面接は、自己分析と企業分析の成果を発揮する場です。面接対策を行うことで、自分自身の強みと経験を効果的に伝えられます。
具体的には、予想される質問とその回答を用意しておきましょう。
また、面接の際の振る舞いにも気をつけて練習することで、面接で最高のパフォーマンスを発揮できます。
不採用になっても気にしなくて大丈夫!

不採用になることは必ずしも失敗ではありません。
不採用の理由を聞くことで、自己改善のための手がかりを得られれば、次の就活に活かせます。
また、就活は数をこなしていくことで書類の書き方や面接の振る舞いも上達します。
一度の不採用が全てを決定するわけではなく、自己成長のための一歩と捉えて、前向きに進んでいきましょう。
不採用の理由を把握して次に活かそう

就活で不採用になった場合は理由を聞くことが重要です。
聞く際は、ビジネスマナーを守って問い合わせましょう。ネガティブな情報も含め、率直なフィードバックを得ることが成長に繋がります。
不採用になった経験を次への成長の機会とし、場数をこなすことで上達していきましょう。あなたの就活がうまくいくことを願っています。
このメディアの監修者
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。