就活において避けては通れないほど重要な自己分析。質の高い自己分析をすることで、内定後のミスマッチが少なくなり、面接の内容も濃いものにできます。
自己分析を行うなかでも効果的な方法の1つがマインドマップです。
本記事では、マインドマップについて概要から作成方法まで詳しく解説します。ぜひ参考にして見てください。
マインドマップとは自己分析をするツールのひとつ
まずは、マインドマップに対しての理解度を深めましょう。ここでは、マインドマップはどのようなもので、どんな方におすすめなのかを紹介します。
思考回路を具現化させられる
マインドマップは、自分の思考回路を視覚的に表現する思考法です。キーワードから始まり、連想ゲームのように細かなアイデアを枝分かれさせて整理しやすくします。
この手法は就活だけでなく、将来のプランを練る際にも活用でき、関連するアイデアや要素を結びつけながら、複雑な情報を体系的に整理できる点がメリットです。
業界を定められない人におすすめ
未来の方向性が定まらない人にとって、マインドマップは有用なツールです。興味や得意分野をキーワードとして枝分かれさせることで、自分のスキルや関心がどの業界に適しているか洞察できます。
多角的な視点からアプローチし、新たな可能性や組み合わせを見つけることで、自己理解を深め、適切な道を見つけることが可能です。
自己分析をする時にマインドマップを使う3つのメリット
自己分析において、情報の整理は非常に重要です。
そのための手段としてマインドマップはとても有効なため、ぜひ活用してください。本章では、マインドマップを行うメリットを3つ解説していきます。
- 紙とペンがあれば誰でも簡単にできる
- 思考を可視化して軸を定められる
- 情報を網羅できる
①紙とペンがあれば誰でも簡単にできる
マインドマップの最大のメリットは手軽に簡単に作成できる点です。紙とペンが揃っていれば、誰でも簡単に作成することができます。
最初は深く考えず、ゲーム感覚で行ったり、知人と一緒にお互いのマインドマップを完成していくなど、様々なやり方があるため、ぜひ効率的かつ効果的な方法を探して見てくださいね。
②思考を可視化して軸を定められる
マインドマップは、アイデアや情報を図やキーワードで整理し、自分が何を考えているのかを整理できるため、とても優秀です。
自分が何を考えて行動しているのかは、意外と自覚できないものです。マインドマップを活用すれば、就活において自分が何を重要視しているのか、きちんと把握できますよ。
これにより、問題の本質や目標に向かうための戦略的なアプローチを立てられます。これからの就活における、具体的な行動計画を立てられるようになるのは、大きなメリットと言えますね。
③情報を網羅できる
複雑なアイデアや情報を整理する際に、自分の思考回路を網羅的に表現できることもメリットの1つでしょう。
中心の単語から枝分かれするように単語を並べることで、頭の中にある様々なアイデアを簡潔なキーワードでまとめ、関連性や階層を明確に表現します。
これにより、思考の全体像を一目で把握できるだけでなく、細かな詳細や関連情報も視覚的に理解できます。就活における自分の考えを体系的に整理し、見落としを防げますよ。
入社後のミスマッチ等も事前に防げるため、丁寧にマインドマップは作成しましょう。
自己分析で使うマインドマップの書き方を3ステップで紹介
就活はある程度方向性を決めやすいため、マインドマップの作成はそこまで難しくありません。これから紹介する3つのステップを参考に、自分の就活用マインドマップを作成してみてください。
- テーマを決める
- キーワードを派生させる
- 共通する考え方などを見つける
①テーマを決める
まずは、テーマを決めていきましょう。以下が、具体的なテーマ例です。
- 性格
- 趣味
- 大学生生活
- 頑張ったこと
- 自分自身
大きいテーマは連想できるキーワードが多く、網羅的に自己分析ができます。しかし、面接で聞かれる特定の質問の対策をしたいなら、細かいテーマでマインドマップを作るのがおすすめです。
例えば、「大学生活」をテーマにした場合、「大学生生活を10で表すと、それぞれ、どれにどのくらい力を入れたか」という問いから様々なキーワードを派生させていきましょう。
②キーワードを派生させる
テーマを決めた後は、それに関連するキーワード等をどんどん書き込んで、派生させてみましょう。
この際、丁寧にしっかり考えて関連したものを書き出すというよりは、まずは思いつくままに紙に殴り書きをしてみましょう。
ある程度、パッと思いつくものがなくなってきた段階で、少し細かい部分を思い出したり、自分の中で考えて網羅的なマインドマップを作成してみてください。
③共通する考え方などを見つける
キーワードを派生させた後にマインドマップを見てみると、その中で関連するものが多いキーワードが出てくるはずです。
それが無意識にあなたが重視している項目かもしれません。逆に関連が少ない項目は自分自身があまり重要視していない項目と言えます。
混乱しないよう、色や書き方を変えてわかりやすくするのもおすすめです。自分が将来や就活において何を重要視しているのか、いろんなテーマでマインドマップを作成し、見つけてみましょう。
マインドマップの活用方法
作成したマインドマップには、あなたの強みやこれまでの人生の中で重要視してきたことなどが詰まっているはずです。それらの要素を活かして、ESや面接対策、就活の軸等に活用していきましょう。
- 業界・企業選びの手段にする
- 分かりやすいガクチカを作る
- 自分の強みと弱みを把握する
- 働く時の大事な条件を見つける
①業界・企業選びの手段にする
マインドマップを行い、やりたいことや重視している項目が見つかったら、業界・企業選びの際に役立てましょう。
自分が何に楽しさややりがいを覚えるのかを軸にして、企業を選びましょう。入社後のミスマッチを防ぐことができ、企業選びの軸も固められますよ。
②分かりやすいガクチカを作る
マインドマップは、丁寧に整理するとロジックツリーのようになります。面接では、論理的な回答を求められることが多いため、ESでガクチカを作成する際や面接時の回答などに役立ちます。
特にマインドマップで現れた点は根拠や背景になり得る部分が多いため、自分の回答を補足するような形で使用してみてください。
③自分の強みと弱みを把握する
自分でも自覚していなかった長所・短所を発見することも、マインドマップの活用法の1つです。
難関の大手企業は、学生のメタ認知力の観点を重視しているところも多いため、マインドマップで自分を俯瞰的に捉えられるのは素晴らしいことです。ぜひ面接時の回答の補強に活用しましょう。
④働く時の大事な条件を見つける
マインドマップを作成していると、今までの人生の中で何を重要視していたかはっきり分かります。
「安定」を求めていたのか、「挑戦」することが楽しく感じていたのか、「学習」という行為が好きだったのかなど、人によって様々です。
自分が企業に求める点もある程度明確化されるはずなので、企業分析等に活用しましょう。
マインドマップ以外の3つの自己分析方法
マインドマップ作成以外にも、自己分析において効果的な手法がいくつかあるため、ここで3つほど紹介します。マインドマップ作成と合わせて行ってみてください。
- 自分史
- 他己分析
- ライフラインチャート分析
①自分史
自分史とは、自身の人生や経験を振り返り、過去の出来事や成長の過程、重要な出会いなどを記録したものです。
日記や手紙、エッセイ、ビデオ、写真などさまざまな形式で表現され、自己理解を深め、将来に向けた方向性を見つける助けとなります。
自分史を作成することで、自分の人生に意味を見出せるほか、自己のアイデンティティを確立するプロセスが進むことも。様々なメリットがあるため、ぜひ実践してみてください。
②他己分析
他己分析とは、自分自身の特徴を誰かに客観的に説明してもらうことで、自己理解を深める手段です。
自分自身の強みや弱み、アピールポイントは、どうしても自覚しにくいものですよね。自分以外の誰かに自身の強みや向上点を指摘してもらうことで、自分でも知らなかった一面を発見できますよ。
特に、いつも一緒にいる友人と行うとさらに自己理解が進みやすいため、非常におすすめ。マインドマップ作成とともに行ってみてください。
③ライフラインチャート分析
ライフライン分析とは、個人の人生を1つのグラフで表現する方法です。横軸を時間、縦軸を幸福度として配置し、人生の重要な出来事や転機における感情の変化を解析します。
ここで注目すべきなのは、社会的な成功や失敗だけでなく、個々の意味のある出来事です。
感情の揺れ動きが激しい瞬間を点で示し、それらをつないでグラフに反映させることで、人生全体の経験を視覚的に捉え、自己の内面を冷静に見つめる手段となります。
マインドマップを使って自己分析を進めよう
今回は、マインドマップを使った自己分析について解説をしました。
マインドマップは手軽に行えて、自分でも気づいていなかった自分の考えを把握できます。志望理由や自己PR作成に行き詰まったなら、試してみて損はないですよ。
自分の思考の癖や大事にしているものを理解し、徹底的な自己分析をして就活に挑みましょう。
この記事を書いた人
若林
青山学院大卒。 勉強が苦手過ぎた経験をもとに、学生時代に受験生への応援ブログを1年間毎日更新し、月間8000pvを記録。 新卒にて、C-mindグループの株式会社LEADに営業として入社し、初年度、年間個人売上900万以上達成。 2023年3月にメディア事業責任者に就任し、メンバーを集めつつ、半年でメディア記事を1000本公開し、現在は2000本以上の記事の監修をし、就活に役立つ情報を発信中。